SILENT SIREN宣布年内活动休止。
12月15日将会推出两张精选专辑『SILENT』『SIREN』以及LIVE影像作品『SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜 @ 日比谷野外大音楽堂』,同月亦会举行最后的LIVE TOUR<SILENT SIREN 年末スペシャルLIVE TOUR 2021「FAMILIA」>。
记得去年紧急收到邀请,能发布SILENT SIREN 的LIVE中字作品,还只是一个小小的资讯分享平台的我们,还收到官方周边作为给中国歌迷们的一点心意,实在是很荣幸。之后我们还会继续关注赛赛活动休止前的动向,也请大家在这段时间多多支持三位成员了。
#SILENT SIREN# #SILENTSIREN#
———————
■ALL TIME BEST ALBUM『SILENT』2021年12月15日发售
※CD2枚组
※CD全32曲收录:31曲+Bonus Track1曲(※未发表新曲A)
[DISC 1]
1. ランジェリー (2012年)
2. セピア (2012年)
3. All Right 〜"今"を悬ける〜 (2012年)
4. LOVEのしるし (2012年)
5. Sweet Pop! (2012年)
6. stella☆ (2013年)
7. ビーサン (2013年)
8. スターマイン (2013年)
9. ぐるぐるワンダーランド (2014年)
10. ラッキーガール (2014年)
11. 恋花 (2014年)
12. BANG!BANG!BANG! (2014年)
13. 恋い雪 (2014年)
14. ハピマリ (2015年)
15. alarm (2015年)
16. チェリボム (2016年)
[DISC 2]
1. milk boy (2016年)
2. 吉田さん (2016年)
3. nukumor (2016年)
4. Love Balloon (2017年)
5. AKANE (2017年)
6. ジャストミート (2017年)
7. さよなら日比谷 (2017年)
8. 19 summer note. (2018年)
9. Go Way! (2018年)
10. Melty (2018年)
11. 恋のエスパー (2019年)
12. 无重力ダンス (2019年)
13. 卒业 (2019年)
14. 四月の风 (2019年)
15. CONNECT (2020年)
16. 未発表新曲A (2021年)
■ALL TIME BEST ALBUM『SIREN』
※CD2枚组
※CD全32曲收录:31曲+Bonus Track1曲(※未发表新曲B)
[DISC 1]
1. チラナイハナ (2012年)
2. サイレン (2012年)
3. Milky☆Way (2012年)
4. まだ見ぬ明日を (2013年)
5. Limited (2014年)
6. LOST.W (2014年)
7. What show is it? (2014年)
8. 爽快ロック (2014年)
9. チャイナキッス (2014年)
10. KAKUMEI (2015年)
11. Routine (2015年)
12. DanceMusiQ (2015年)
13. 女子校戦争 (2015年)
14. 八月の夜 (2015年)
15. Loveinstall (2016年)
16. スローモーニング (2016年)
[DISC 2]
1. フジヤマディスコ (2017年)
2. Pandora (2017年)
3. Days. (2017年)
4. kaleidoscope (2017年)
5. merry-go-round (2017年)
6. KNiFE (2017年)
7. ODOREmotion (2017年)
8. 天下一品のテーマ (2018年)
9. クリームソーダ (2018年)
10. ALC.Monster (2019年)
11. Reborn (2019年)
12. Attack (2019年)
13. HERO (2019年)
14. 聞かせてwow wowを (2020年)
15. Answer (2020年)
16. 未発表新曲B (2021年)
■LIVE Blu-ray『SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜 @ 日比谷野外大音楽堂』
※Blu-ray1枚+LIVE PHOTOBOOK 20P
ライブ映像「SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜 @ 日比谷野外大音楽堂」収録
特典映像 映画「もしもあたしたちがサイサイじゃなかったら。」収録
PHOTOBOOK:スペシャル・ライブフォトブック全20P予定
■LIVE DVD『SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜 @ 日比谷野外大音楽堂』
※DVD2枚組+LIVE PHOTOBOOK 20P
DVD1:ライブ映像「SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜 @ 日比谷野外大音楽堂」収録
DVD2:特典映像 映画「もしもあたしたちがサイサイじゃなかったら。」収録
PHOTOBOOK:スペシャル・ライブフォトブック全20P予定
ライブ映像「SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜 @ 日比谷野外大音楽堂」
2021年9月25日(土) OPEN 17:00 / START 18:00
収録曲:
1. フジヤマディスコ
2. milk boy
3. 女子校戦争
4. 八月の夜
5. ALC.Monster
6. さよなら日比谷
7. REBORN
8. stella☆
9. 恋のエスパー
(曲中メドレー)
Sweet Pop!
ランジェリー
ビーサン
→
ラッキーガール
ユメオイ
10. HERO
11. てのひら
12. DanceMusiQ
13. KAKUMEI
14. Answer
15. チェリボム
■完全生産限定周边FC盤『SILENT SIREN PREMIUM BOX〜11年分詰め込みました〜』
※CD4枚組+Blu-ray1枚+LIVE&撮り下ろしPHOTOBOOK 52P+LP SIZE POSTER 32枚+3GOODS
CD ALL TIME BEST ALBUM『SILENT』
CD ALL TIME BEST ALBUM『SIREN』
LIVE Blu-ray 『SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜 @ 日比谷野外大音楽堂』
PHOTOBOOK:LPサイズライブ&撮り下ろしスペシャル・フォトブック全52P予定
POSTER:歴代アー写 LPサイズフォトポスター 31枚セット+直筆サイン入りLPサイズフォトポスター 1枚(LPサイズ 縦310mm×横310mm)
GOODS1:永久保存版「SILENT SIREN ベースボール・ユニフォーム」
サイズ:フリー
サイズ詳細:着丈約84×胸幅約59×裾幅約59×袖丈約37×袖口約20(cm)
生産国:中国
素材:ポリエステル100%
GOODS2:永久保存版「SILENT SIREN メンバーボイス入り目覚まし時計」
本体サイズ:11 x 18 x6 cm
箱サイズ:12.8 x 6.6 x 18.2cm
電池:単3形 (電池は付属しておりません)
GOODS3:永久保存版「SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜 レプリカスタッフパス(バンド名入りネックストラップ付)」
※ファンクラブ限定スペシャル・LPサイズボックス仕様(縦331mm×横331mm×高さ40mm)
※3GOODSはスペシャル・ボックスと同梱にて配送予定
12月15日将会推出两张精选专辑『SILENT』『SIREN』以及LIVE影像作品『SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜 @ 日比谷野外大音楽堂』,同月亦会举行最后的LIVE TOUR<SILENT SIREN 年末スペシャルLIVE TOUR 2021「FAMILIA」>。
记得去年紧急收到邀请,能发布SILENT SIREN 的LIVE中字作品,还只是一个小小的资讯分享平台的我们,还收到官方周边作为给中国歌迷们的一点心意,实在是很荣幸。之后我们还会继续关注赛赛活动休止前的动向,也请大家在这段时间多多支持三位成员了。
#SILENT SIREN# #SILENTSIREN#
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■ALL TIME BEST ALBUM『SILENT』2021年12月15日发售
※CD2枚组
※CD全32曲收录:31曲+Bonus Track1曲(※未发表新曲A)
[DISC 1]
1. ランジェリー (2012年)
2. セピア (2012年)
3. All Right 〜"今"を悬ける〜 (2012年)
4. LOVEのしるし (2012年)
5. Sweet Pop! (2012年)
6. stella☆ (2013年)
7. ビーサン (2013年)
8. スターマイン (2013年)
9. ぐるぐるワンダーランド (2014年)
10. ラッキーガール (2014年)
11. 恋花 (2014年)
12. BANG!BANG!BANG! (2014年)
13. 恋い雪 (2014年)
14. ハピマリ (2015年)
15. alarm (2015年)
16. チェリボム (2016年)
[DISC 2]
1. milk boy (2016年)
2. 吉田さん (2016年)
3. nukumor (2016年)
4. Love Balloon (2017年)
5. AKANE (2017年)
6. ジャストミート (2017年)
7. さよなら日比谷 (2017年)
8. 19 summer note. (2018年)
9. Go Way! (2018年)
10. Melty (2018年)
11. 恋のエスパー (2019年)
12. 无重力ダンス (2019年)
13. 卒业 (2019年)
14. 四月の风 (2019年)
15. CONNECT (2020年)
16. 未発表新曲A (2021年)
■ALL TIME BEST ALBUM『SIREN』
※CD2枚组
※CD全32曲收录:31曲+Bonus Track1曲(※未发表新曲B)
[DISC 1]
1. チラナイハナ (2012年)
2. サイレン (2012年)
3. Milky☆Way (2012年)
4. まだ見ぬ明日を (2013年)
5. Limited (2014年)
6. LOST.W (2014年)
7. What show is it? (2014年)
8. 爽快ロック (2014年)
9. チャイナキッス (2014年)
10. KAKUMEI (2015年)
11. Routine (2015年)
12. DanceMusiQ (2015年)
13. 女子校戦争 (2015年)
14. 八月の夜 (2015年)
15. Loveinstall (2016年)
16. スローモーニング (2016年)
[DISC 2]
1. フジヤマディスコ (2017年)
2. Pandora (2017年)
3. Days. (2017年)
4. kaleidoscope (2017年)
5. merry-go-round (2017年)
6. KNiFE (2017年)
7. ODOREmotion (2017年)
8. 天下一品のテーマ (2018年)
9. クリームソーダ (2018年)
10. ALC.Monster (2019年)
11. Reborn (2019年)
12. Attack (2019年)
13. HERO (2019年)
14. 聞かせてwow wowを (2020年)
15. Answer (2020年)
16. 未発表新曲B (2021年)
■LIVE Blu-ray『SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜 @ 日比谷野外大音楽堂』
※Blu-ray1枚+LIVE PHOTOBOOK 20P
ライブ映像「SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜 @ 日比谷野外大音楽堂」収録
特典映像 映画「もしもあたしたちがサイサイじゃなかったら。」収録
PHOTOBOOK:スペシャル・ライブフォトブック全20P予定
■LIVE DVD『SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜 @ 日比谷野外大音楽堂』
※DVD2枚組+LIVE PHOTOBOOK 20P
DVD1:ライブ映像「SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜 @ 日比谷野外大音楽堂」収録
DVD2:特典映像 映画「もしもあたしたちがサイサイじゃなかったら。」収録
PHOTOBOOK:スペシャル・ライブフォトブック全20P予定
ライブ映像「SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜 @ 日比谷野外大音楽堂」
2021年9月25日(土) OPEN 17:00 / START 18:00
収録曲:
1. フジヤマディスコ
2. milk boy
3. 女子校戦争
4. 八月の夜
5. ALC.Monster
6. さよなら日比谷
7. REBORN
8. stella☆
9. 恋のエスパー
(曲中メドレー)
Sweet Pop!
ランジェリー
ビーサン
→
ラッキーガール
ユメオイ
10. HERO
11. てのひら
12. DanceMusiQ
13. KAKUMEI
14. Answer
15. チェリボム
■完全生産限定周边FC盤『SILENT SIREN PREMIUM BOX〜11年分詰め込みました〜』
※CD4枚組+Blu-ray1枚+LIVE&撮り下ろしPHOTOBOOK 52P+LP SIZE POSTER 32枚+3GOODS
CD ALL TIME BEST ALBUM『SILENT』
CD ALL TIME BEST ALBUM『SIREN』
LIVE Blu-ray 『SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜 @ 日比谷野外大音楽堂』
PHOTOBOOK:LPサイズライブ&撮り下ろしスペシャル・フォトブック全52P予定
POSTER:歴代アー写 LPサイズフォトポスター 31枚セット+直筆サイン入りLPサイズフォトポスター 1枚(LPサイズ 縦310mm×横310mm)
GOODS1:永久保存版「SILENT SIREN ベースボール・ユニフォーム」
サイズ:フリー
サイズ詳細:着丈約84×胸幅約59×裾幅約59×袖丈約37×袖口約20(cm)
生産国:中国
素材:ポリエステル100%
GOODS2:永久保存版「SILENT SIREN メンバーボイス入り目覚まし時計」
本体サイズ:11 x 18 x6 cm
箱サイズ:12.8 x 6.6 x 18.2cm
電池:単3形 (電池は付属しておりません)
GOODS3:永久保存版「SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜 レプリカスタッフパス(バンド名入りネックストラップ付)」
※ファンクラブ限定スペシャル・LPサイズボックス仕様(縦331mm×横331mm×高さ40mm)
※3GOODSはスペシャル・ボックスと同梱にて配送予定
#绀野彩夏[超话]##tokusatsu-heroines##假面骑士时王##绀野彩夏# [抱一抱]
まつ毛を「上げる派」の子も、「上げない派」の子も必見 ノンノ11月号では、それぞれ1番可愛くなれるまつげの作り方を紹介しています✨
こちらの紺ちゃんは、噂の“すだれ”まつげに挑戦した時のオフショット♩ いつもよりちょっと大人っぽくて、どこか儚げなムードが可愛すぎる もちろんカールまつ毛のプロセスも載っているので、みなさん要チェックです〜♡
まつ毛を「上げる派」の子も、「上げない派」の子も必見 ノンノ11月号では、それぞれ1番可愛くなれるまつげの作り方を紹介しています✨
こちらの紺ちゃんは、噂の“すだれ”まつげに挑戦した時のオフショット♩ いつもよりちょっと大人っぽくて、どこか儚げなムードが可愛すぎる もちろんカールまつ毛のプロセスも載っているので、みなさん要チェックです〜♡
【DIVOC-12】Interview 1/2
チャンスは自分から作っていくしかない 藤原季節
歩の年表を埋めたり衣装を着て生活することで余白をひとつひとつ埋めていった
――今作に参加されたきっかけを教えてください。
藤原 僕がW主演を務めた短編映画『中村屋酒店の兄弟』(20)が、「東京学生映画祭」というコンテストでグランプリをいただいたんですが、そのときの審査員が三島有紀子監督で、そこでご挨拶させて頂いたことがありました。いつか三島監督の作品に出演したいと思っていたので、この作品のお話をいただいたときはうれしかったですね。
――実際に作品をご覧になって、いかがでしたか?
藤原 この作品は世界の片隅で誰にも知られず生きている人たちが出会う物語だなと思っています。その人たちを取り巻く環境は閉塞しているけど、こういった状況を出会いという物語で打ち倒すんだという気概というか、気持ちにあふれた映画になっていて。現実を厳しく見つめながらも、物語にロマンを持っている三島監督だからこそ撮れた作品だと思いました。他の『DIVOC-12』の作品とはいい意味で全然似ていなくて、この作品に出演できて本当に幸せです。
――短編だけに余白が多く、説明されない部分も多かったと思います。
藤原 台本から読み取れることは本当に少なかったです。三島さんと初めて打ち合わせをしたときに、主人公の歩という人物に何があったのかが書かれた年表みたいなものをもらって、「どんどん自分で埋めていっていいから」と言われて。衣装が決まってからは普段から歩の衣装を着て生活させてもらって、歩という人物を自分の中に馴染ませていきました。最初に本を読んだ段階では余白の部分が多くて、「なぜこのセリフになってるんだろう」と簡単には結びつかなかったので、三島さんと相談しながら一つ一つ埋めていった感じです。
――それを演技で伝える難しさはありましたか?
藤原 画面の向こう側にどう届けるかというのは、監督や見てくださるお客さんにゆだねた部分は大きいです。自分自身がリアリティーを感じ、それを信じることが大切だと思いました。一つ一つ、目に見えないものを埋めていくことでようやく信じる気持ちが強くなっていくというか。自分の中でそういうものが弱いと、自分の存在は正解なのだろうかみたいな気持ちになって、立っているだけで不安になるような気がします。それを埋めていくことで初めて、現場に立っても怖くなくなるのかなと思っています。
――改めて三島監督の印象をお聞かせください。
藤原 現場でも、われ先に行くというか、誰よりも率先して傷つきにいく姿を見せてくださいます。三島さんが撮った『ぶどうのなみだ』(14)という映画は、大泉洋さん演じるアオがもがき苦しみながらやっと一本のワインを誕生させるという物語なんですけど、その主人公を地で体現している監督というか。10分の映画を撮るためにここまで魂を削っているんだなというのを間近で見せて頂きましたね。感受性が豊かな方ってたくさんいらっしゃると思うんですけど、三島さんは感受性がせき止められずにあふれ出ちゃっている感じです。
――共演した富司純子さんに対する印象を教えてください。
藤原 去年の緊急事態宣言中に、家でずっと高倉健さんの映画を見ていたんです。その中で富司さんが主演を務められている作品もあって、「この女優さん素晴らしいな」と思っていた矢先のことだったので、体が震えました。そんな伝説の方とご一緒できるんだ、と思って。でも実際にお会いするとすごく優しい方でした。完成した映画を見たときに一番驚いたのは、富司さんがあまりに軽やかに演じられていたことです。懸命さやひたむきさという分かりやすいことはさておき、もっともっとリアリティーを持って生活されていて。必死に生きていて、辛くて辛くてという人が何かを変えようとする映画じゃなくて、たくましく生きているけど「焼肉食べたい、ハーゲンダッツ食べたい」と思ったときに、人生を変えようとするっていうのはこの作品っぽいなと思いました。
一つの作品を通過するたびに大切な出会いが増えている
――富司さん演じる冬海さんと出会ったことで、歩が生き生きしてきたように思えました。
藤原 お金だとか目に見えるもの……、そういうものでしか大切なことを語れなくなっちゃっていたんだろうなと思います。僕もこの1年間でそうなってしまいそうだったんですけど、そのたびにこういう作品が人間らしいところに引き戻してくれている感じがしました。だから多分、歩にとっては冬海さんがまさにそういう存在だったのかな。大切なものはそれだけじゃないんだよと、心というものを取り戻すきっかけになったんだと思います。
――出演が発表されたときに、「この作品のことを思い出そうとすると頭が真っ白になります」とコメントされていたのも印象的です。
藤原 この作品のタイトルが入る場面を撮ったときに、余計なことは何も考えられなくなりました。自分自身がこの物語にすごく救われているんだなと思ったんです。それまで悶々とした生活を送っていて、携帯とかテレビから入ってくるいろいろな情報に自分自身が踊らされて、アタフタして暮らしていたんです。でも、あの海に立った瞬間だけは冬海さんの姿しか見えなかったので、そこに向かって駆け出していくときは、開放感に満ち溢れていました。三島さんが泥だらけになりながらそういう環境を与えてくださって、本当に頭が真っ白になるような感覚でしたね。たった2日間の撮影であそこまでひとつの役に入れ込んだことは初めてかもしれないですし、仮に撮影期間の長い作品であっても、現場に入る前に10日間役として生活するというのはやったことがなかったので、不思議な体験でした。この作品に自分自身が何かを懸けて臨んでいたな、と思います。
――『よろこびのうた』が伝えたいテーマは何だと思いますか?
藤原 言葉にするとちょっと簡単に聞こえてしまうかもしれないんですけど、不安や喜びを分かち合うということ。生きていると、一緒にいることでより悲しくなったりとか、よりうれしくなったりすることもありますよね。この人と出会わなければこんな苦しい思いをせずに済んだのにと思いつつ、この人と過ごしたから自分は豊かさを知ることができたなという。豊かさを知るのは痛みを伴うことだと思うんですけど、それがまさに歩にとって冬海さんと経験したことで、その後のカラオケのシーンでは涙が止まらなくなる。知らなくてもよかったかもしれないんですけど、僕は歩にとって必要な時間だったのかなと思いました。実はあのカラオケのシーン、ザ・ブルーハーツを歌っているんですよ。三島さんと一緒に決めたんです。
――歩が冬海さんに出会ったように、今までの人生で藤原さんにとって印象的な出会いはありますか?
藤原 たくさんありましたね。この映画でいえば冬海さん、三島監督との出会い、あと『DIVOC-12』には12本の映画が集まっていて、同世代の俳優や新しい監督たちともたくさん出会うことができました。僕の人生でいえば、二十歳のときの松田美由紀さんとの出会い、『his』(20)という映画で宮沢氷魚という男に出会ったこと、『佐々木、イン、マイマイン』(20)の細川岳。一つの作品を通過するたびに大切な出会いがどんどん増えている感じがします。逆にそれがあるから続けていられるのかもしれません。
――具体的にお名前があがった松田さんと宮沢さんとの出会いは、藤原さんにとってどんな出来事だったのでしょうか。
藤原 最近『his』を見直したんですけど、宮沢くんは一滴の涙も流さずに悲しみを表現していたんだなと思ったんです。なんて正々堂々と演技する人だろう、とすごい発見でした。一方の僕は、すべてのシーンでめそめそ泣きそうな感じで芝居していたんですけど、それを包むように宮沢くんは演技してくれたんだなと思って。撮影が終わって数年経って、こんなに支えてもらっていたんだなと彼の優しさに改めて気づきました。あんな俳優になりたいという意味でもすごく尊敬しています。高倉健さんの映画にハマっているときは、彼の家の前に「高倉健さんの映画観て」と置き手紙したこともありました(笑)。美由紀さんは僕にとって、唯一怒ってくれる存在。僕が熊本の天草で撮影していた「のさりの島」という映画の現場に会いに来てくれたこともあります。言葉では尽くせない恩がありますね。
https://t.cn/A6M6b0Pd
チャンスは自分から作っていくしかない 藤原季節
歩の年表を埋めたり衣装を着て生活することで余白をひとつひとつ埋めていった
――今作に参加されたきっかけを教えてください。
藤原 僕がW主演を務めた短編映画『中村屋酒店の兄弟』(20)が、「東京学生映画祭」というコンテストでグランプリをいただいたんですが、そのときの審査員が三島有紀子監督で、そこでご挨拶させて頂いたことがありました。いつか三島監督の作品に出演したいと思っていたので、この作品のお話をいただいたときはうれしかったですね。
――実際に作品をご覧になって、いかがでしたか?
藤原 この作品は世界の片隅で誰にも知られず生きている人たちが出会う物語だなと思っています。その人たちを取り巻く環境は閉塞しているけど、こういった状況を出会いという物語で打ち倒すんだという気概というか、気持ちにあふれた映画になっていて。現実を厳しく見つめながらも、物語にロマンを持っている三島監督だからこそ撮れた作品だと思いました。他の『DIVOC-12』の作品とはいい意味で全然似ていなくて、この作品に出演できて本当に幸せです。
――短編だけに余白が多く、説明されない部分も多かったと思います。
藤原 台本から読み取れることは本当に少なかったです。三島さんと初めて打ち合わせをしたときに、主人公の歩という人物に何があったのかが書かれた年表みたいなものをもらって、「どんどん自分で埋めていっていいから」と言われて。衣装が決まってからは普段から歩の衣装を着て生活させてもらって、歩という人物を自分の中に馴染ませていきました。最初に本を読んだ段階では余白の部分が多くて、「なぜこのセリフになってるんだろう」と簡単には結びつかなかったので、三島さんと相談しながら一つ一つ埋めていった感じです。
――それを演技で伝える難しさはありましたか?
藤原 画面の向こう側にどう届けるかというのは、監督や見てくださるお客さんにゆだねた部分は大きいです。自分自身がリアリティーを感じ、それを信じることが大切だと思いました。一つ一つ、目に見えないものを埋めていくことでようやく信じる気持ちが強くなっていくというか。自分の中でそういうものが弱いと、自分の存在は正解なのだろうかみたいな気持ちになって、立っているだけで不安になるような気がします。それを埋めていくことで初めて、現場に立っても怖くなくなるのかなと思っています。
――改めて三島監督の印象をお聞かせください。
藤原 現場でも、われ先に行くというか、誰よりも率先して傷つきにいく姿を見せてくださいます。三島さんが撮った『ぶどうのなみだ』(14)という映画は、大泉洋さん演じるアオがもがき苦しみながらやっと一本のワインを誕生させるという物語なんですけど、その主人公を地で体現している監督というか。10分の映画を撮るためにここまで魂を削っているんだなというのを間近で見せて頂きましたね。感受性が豊かな方ってたくさんいらっしゃると思うんですけど、三島さんは感受性がせき止められずにあふれ出ちゃっている感じです。
――共演した富司純子さんに対する印象を教えてください。
藤原 去年の緊急事態宣言中に、家でずっと高倉健さんの映画を見ていたんです。その中で富司さんが主演を務められている作品もあって、「この女優さん素晴らしいな」と思っていた矢先のことだったので、体が震えました。そんな伝説の方とご一緒できるんだ、と思って。でも実際にお会いするとすごく優しい方でした。完成した映画を見たときに一番驚いたのは、富司さんがあまりに軽やかに演じられていたことです。懸命さやひたむきさという分かりやすいことはさておき、もっともっとリアリティーを持って生活されていて。必死に生きていて、辛くて辛くてという人が何かを変えようとする映画じゃなくて、たくましく生きているけど「焼肉食べたい、ハーゲンダッツ食べたい」と思ったときに、人生を変えようとするっていうのはこの作品っぽいなと思いました。
一つの作品を通過するたびに大切な出会いが増えている
――富司さん演じる冬海さんと出会ったことで、歩が生き生きしてきたように思えました。
藤原 お金だとか目に見えるもの……、そういうものでしか大切なことを語れなくなっちゃっていたんだろうなと思います。僕もこの1年間でそうなってしまいそうだったんですけど、そのたびにこういう作品が人間らしいところに引き戻してくれている感じがしました。だから多分、歩にとっては冬海さんがまさにそういう存在だったのかな。大切なものはそれだけじゃないんだよと、心というものを取り戻すきっかけになったんだと思います。
――出演が発表されたときに、「この作品のことを思い出そうとすると頭が真っ白になります」とコメントされていたのも印象的です。
藤原 この作品のタイトルが入る場面を撮ったときに、余計なことは何も考えられなくなりました。自分自身がこの物語にすごく救われているんだなと思ったんです。それまで悶々とした生活を送っていて、携帯とかテレビから入ってくるいろいろな情報に自分自身が踊らされて、アタフタして暮らしていたんです。でも、あの海に立った瞬間だけは冬海さんの姿しか見えなかったので、そこに向かって駆け出していくときは、開放感に満ち溢れていました。三島さんが泥だらけになりながらそういう環境を与えてくださって、本当に頭が真っ白になるような感覚でしたね。たった2日間の撮影であそこまでひとつの役に入れ込んだことは初めてかもしれないですし、仮に撮影期間の長い作品であっても、現場に入る前に10日間役として生活するというのはやったことがなかったので、不思議な体験でした。この作品に自分自身が何かを懸けて臨んでいたな、と思います。
――『よろこびのうた』が伝えたいテーマは何だと思いますか?
藤原 言葉にするとちょっと簡単に聞こえてしまうかもしれないんですけど、不安や喜びを分かち合うということ。生きていると、一緒にいることでより悲しくなったりとか、よりうれしくなったりすることもありますよね。この人と出会わなければこんな苦しい思いをせずに済んだのにと思いつつ、この人と過ごしたから自分は豊かさを知ることができたなという。豊かさを知るのは痛みを伴うことだと思うんですけど、それがまさに歩にとって冬海さんと経験したことで、その後のカラオケのシーンでは涙が止まらなくなる。知らなくてもよかったかもしれないんですけど、僕は歩にとって必要な時間だったのかなと思いました。実はあのカラオケのシーン、ザ・ブルーハーツを歌っているんですよ。三島さんと一緒に決めたんです。
――歩が冬海さんに出会ったように、今までの人生で藤原さんにとって印象的な出会いはありますか?
藤原 たくさんありましたね。この映画でいえば冬海さん、三島監督との出会い、あと『DIVOC-12』には12本の映画が集まっていて、同世代の俳優や新しい監督たちともたくさん出会うことができました。僕の人生でいえば、二十歳のときの松田美由紀さんとの出会い、『his』(20)という映画で宮沢氷魚という男に出会ったこと、『佐々木、イン、マイマイン』(20)の細川岳。一つの作品を通過するたびに大切な出会いがどんどん増えている感じがします。逆にそれがあるから続けていられるのかもしれません。
――具体的にお名前があがった松田さんと宮沢さんとの出会いは、藤原さんにとってどんな出来事だったのでしょうか。
藤原 最近『his』を見直したんですけど、宮沢くんは一滴の涙も流さずに悲しみを表現していたんだなと思ったんです。なんて正々堂々と演技する人だろう、とすごい発見でした。一方の僕は、すべてのシーンでめそめそ泣きそうな感じで芝居していたんですけど、それを包むように宮沢くんは演技してくれたんだなと思って。撮影が終わって数年経って、こんなに支えてもらっていたんだなと彼の優しさに改めて気づきました。あんな俳優になりたいという意味でもすごく尊敬しています。高倉健さんの映画にハマっているときは、彼の家の前に「高倉健さんの映画観て」と置き手紙したこともありました(笑)。美由紀さんは僕にとって、唯一怒ってくれる存在。僕が熊本の天草で撮影していた「のさりの島」という映画の現場に会いに来てくれたこともあります。言葉では尽くせない恩がありますね。
https://t.cn/A6M6b0Pd
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