君が乗ってたかも知れない電車
僕は今ここで乗っているよ
君が見てたかもしれない風景
僕今ここで見ているよ

傘が桜のないこの町を
飾り付けたそんな季節で
僕がすれ違った人々たち
君を見かけたのかな

君のいる町にきたよ
どこで会えるのかまた知らないけど
焦ることなく
ゆっくり進もう
君が僕に旅の
夢をくれたから

ひろ場の椅子に腰をかけて
鳩に餌をやる子どもたちの
無邪気を笑顔にまでなぜか君の
おもかけを感じてた

君のいる町にきたよ
どこで会えるのかまた知らないけど
焦ることなく
ゆっくり進もう
君が僕に旅の
夢をくれたから

君のいる町にきたよ
またすれ違うことになるけれど
君を囲んでるまちの全てを
肌で感じられたら
それだけで良かった

君のいる町にきたよ
遠くからでいい一目見てたかった

人生のどんな段階にいても「終わりなき旅」を聴くと、心が強く震えたんだ。この曲をつくった桜井さんはまさに神だと今でもそう思っている。何もかも嫌になって逃げ出したくなる時、本当に何度も何度も、この曲に救われ、力強く後押しされてきた。
「過去ではなく、ただただ未来を見据えて欲しい」って桜井さんが最後に投げてくれた言葉。
ありがとう。

「歩む者のない道」

ー ロバート・フロストー

黄色い森の中で、道が二つに分かれていた
残念だが、両方の道を進むわけにはいかない
一人で旅する私は、長い間そこにたたずみ
一方の道の先を見透かそうとした
その先は折れ、草むらの中に消えている

それから、もう一方の道を歩み始めた
一見同じようだが、こちらの方がよさそうだ
なぜなら、こちらは草ぼうぼうで
誰かが通るのを待っていたから
本当は二つとも同じようなものだったけれど

あの朝、二つの道は同じように見えた
枯葉の上には、足跡一つ見えなかった
あっちの道は、またの機会にしよう！
でも道が先へ先へとつながることを知る私は
再び同じ道に戻ってくることはないだろうと思っていた

いま深いため息とともに、私はこれを告げる
ずっとずっと昔
森の中で、道が二つに分かれていた。
そして私は…
そして私は、人があまり通っていない道を選んだ
そのために、どんなに大きな違いができたことか