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田中哲司×松田龍平が挑む伝説の舞台。ふた組の恋が今に何を響かせるか 『近松心中物語』キャストインタビュー【前編:忠兵衛&与兵衛】
初演は、42年前の1979年。戦後を代表する劇作家・秋元松代が、近松門左衛門の『冥途の飛脚』をベースに創作し、蜷川幸雄の演出で千回を超える上演が重ねられて、演劇界の金字塔と評された。その『近松心中物語』が、長塚圭史の演出で新たに立ち上がる。描かれるのは、境遇の違うふた組の男女の、心中へと追い詰められていく恋物語だ。今回はまず、その男側のふたりが登場。遊女・梅川を愛する忠兵衛役の田中哲司と、心中に憧れる妻・お亀に寄り添う与平衛役の松田龍平が、男の胸の内や、名作に挑む思いを語った。
哲司さんとの共演は「逆に警戒しています(笑)」(松田)
──舞台では、長塚圭史さん演出の『冒した者』(2013年)で共演経験のあるおふたりですが、お互いにどんな印象をお持ちですか。
田中 これはあくまでも僕の感覚なんですけど、役とか芝居へのアプローチの仕方が、僕とは全然違うところからくるなと思ったんです。芝居で絡んでみて気づいたのですが、独特のものがあってとても刺激になります。なので当時、ふたりで向かい合って座って長いセリフのやりとりをしたのが、すごく楽しかったんですよ。僕はあまりしゃべってなかったです(笑)。ほぼ龍平くんがしゃべってました。だから今回は、忠兵衛が与平衛に、梅川の身請けの手付金を借りに行くシーンでふたりでしゃべるので、そこが楽しみですね。
松田 『冒した者』ほんと楽しかったなぁ。あの舞台は今も自分の中に大きく残ってますね。哲司さんの佇まいとか、雰囲気に救われていました。実は、最後の通し稽古の途中、ふたりで向かいあってるシーンで、セリフが飛んじゃったんですけど、その時もめちゃくちゃスムーズに助けてもらって。
田中 そんなことあった? ちゃんと助けられた?
松田 はい(笑)。サラッと助けてもらったのを覚えてます。だから今回もまた助けてもらえるという安心感で、逆に、またセリフが出てこないみたいなことが起きるんじゃないかと思って、警戒してます(笑)。
「与平衛が龍平くんなので安心」(田中)
──前回共演されたのが三好十郎さんの戯曲で日本の名作でしたが、今回も伝説の舞台と言われているような名作ですね。
田中 この『近松心中物語』は、ニナガワカンパニーにいた僕にとっては、本当に敷居が高い作品です。本番の舞台を観たことはないのですが、やっぱり大きな存在なんですよね。しかも、その忠兵衛役をやるので、心して挑まねばならないなと思っています。ただ、与平衛が龍平くんなので安心であったりもします。ちょっと気弱な遊び人で、人に流される与平衛っていうのがすでに見えてくるので。今は、「よし、そっちは大丈夫だ、あとはこっちが頑張ればいい」という感じになれています。
松田 たくさんの人に愛されてる作品ですから、プレッシャーはありますが、面白くなるに違いないという期待を胸に、これから皆さんと作っていけたらと思っています。ただ、哲司さんが演じる忠兵衛の年齢が20代だって聞いて、大丈夫かなって、さっき話していたんですけど(笑)。
田中 (笑)。それを圭史くんに聞いて、そうか、若いから心中できるんだよな、若い命が散っていくから悲しいんだよなと思えるんです。当初それが頭になかったから、このまま稽古に入ってたら危ないところでした。だから、若さゆえっていうところを、動きとか感情の揺れで、ちゃんと出さなきゃいけないなと思いますね。それこそ歌舞伎でも有名な“封印切”のシーンなんかは、はっちゃけてウワーッと。
松田 オジサンが無理しちゃってる感じに見えないようにしないと(笑)。
田中 心中へ追い詰められる悲壮感にちゃんとつながるように演じなければと思っています。片や龍平くんの与平衛とお亀には、本当に笑える面白いシーンもあるよね。
松田 与平衛とお亀では温度差が面白いですよね。お亀は、与兵衛のことが好きで仕方ないと言う感じで、与兵衛は色々うんざりしちゃって、乞食にでもなって、自由に暮らすのも良いかもと思っていて。ふたりが心中に向かっていくところも、お亀のロマンチックモードに、なんとかついていってる感じで(笑)。 与平衛は心優しい真っ直ぐな男なんですけど、後先考えず「わかった」と言ってしまうんです。与兵衛は間違ったことはしていないように思うんだけど、なんか、ずれちゃってて。その感じがすごく魅力的なんですよ。
──ちなみに、それぞれのお相手となる、梅川役の笹本玲奈さん、お亀役の石橋静河さんの印象は?
田中 笹本さんは『ピーターパン』の主演でデビューされていて芸歴が長いですし。ミュージカル畑の方だから、どういう感じの芝居でこられるのか、ワクワクしてます。やっぱり思わぬものがきたほうが、予定調和よりも全然楽しいですからね。ふたりでどんなものが作れるか、本当に楽しみにしています。
松田 僕は石橋さんのことは、親の繋がりもあって小さい頃から知ってるんです。お亀と与兵衛も幼なじみなので、繋がるところがあるのは面白いですし、お芝居するのが楽しみです。
描かれていることは、今の時代とまったく変わらない(田中)
──身請けのお金が工面できない忠兵衛と、忠兵衛にお金を貸せる与平衛。この物語にはそうした境遇の違いが様々にあって、それを今の格差や貧富の問題につながるものとして描きたいと長塚さんはおっしゃっています。おふたりは、今にどんなものが届く芝居になると思われますか。
田中 ここに描かれていることは、今の時代とまったく変わらないですよね。忠兵衛は、何百両何千両のお金を扱う仕事をしていながら給料は少なくて、女のために使い込みを働いてしまう。だから、若さもそうですけど、遊女になるしかなかった梅川も含め、貧しいっていうことは強調して出していかないといけないなと思いますね。
松田 でも、現代で「心中」っていう言葉を聞くと、家族で無理心中。みたいなイメージがありますけど、この時代に、自由に恋愛をすることが出来なかった男女にとって「心中」は最後のチャンスだったのかもしれないですね。心中にポジティブ、みたいな(笑)。哲司さんは「心中」どうですか?
田中 絶対できない。だから、与平衛の感じはすごくわかります。お客さんも与平衛に共感する人が多いんじゃないかな。でも、龍平くんは、お亀の心臓を突かないといけない。そんなの一発で上手くいかないよね。
松田 なかなか死ねないみたいな(笑)。それ、芝居でやってみますか?
田中 稽古でやってみる価値はあるかも。笑いにならない程度に。
松田 圭史さんにすぐ「それいらないな」って言われそう(笑)。
──その長塚さんの演出は、いかがですか。
田中 厳しくもありやさしくもあり。
松田 圭史さんは鋭いんですよね、芝居してる時の気持ちが全部バレちゃう感じで。そうなると油断できないし、遅刻も出来ないし、話を聞いてないと怒られるからなー。
田中 そりゃそうでしょ(笑)。
松田 でも、今回嬉しいですね。これまで圭史さんとやった2作は、セットが椅子ばかりだったから(笑)。『冒した者』は音楽もなくて、すごい緊張感の中で芝居してたし。『イーハトーボの劇列車』は汽車の音を役者が奏でたり。今回はみんなで楽器で盛り上がったり、色々装置もあって。
田中 音楽もあるよ。それもスチャダラパーさんが作ってくれる音楽が。
松田 もうね、本当にありがたいです(笑)。
圭史さんの舞台をやると、また一歩踏み出すきっかけをもらえる(松田)
──松田さんにとって舞台出演は今回が5作目で、そのうちの3作が長塚さん演出の作品になりますが、舞台に出るときは何か決め手となるポイントがあるんでしょうか。
松田 舞台は大変ですよね。稽古を重ねて、本番が始まったら何があっても最後まで止まらないし。ちゃんとやり切れるのか、ビビっちゃいますね(笑)。でも、なんだかんだ、これはやらないと勿体ないぞっていう、そういう絶妙なタイミングで、いつも長塚さんに声をかけてもらってる気がしてます。
田中 しかも龍平くん、圭史くんの中でも大変な作品ばかりやってるよね。
松田 そうなんですね(笑)。でも、ほんと、稽古から本番にかけて、夢中になって。舞台を終えると、なんだか一歩踏み出せるような感じがあって。
──一方田中さんは、数え切れないほど舞台に出ておられます。その中でも、この作品はどんな存在になりそうでしょうか。
田中 僕も龍平くんと似たような、「これキツイなぁ。でもやるしかないよな」みたいなところはあります。
松田 ありますね。
田中 特に圭史くんは、大変な作品をやるときに声をかけてくれるので、ちょっと追い込まれる感じになるんですよね。『浮標』(2011年、12年、16年)も『冒した者』もそうでしたけど、その都度、この年齢になってもこういうことをクリアしなきゃいけないのかっていう気持ちになる。でも、これでまた大きくなれたらいいな、自信になればいいなと思ってやっています。だから今回も、あの忠兵衛をやれたんだ、55歳で20代の忠兵衛をやれたんだって(笑)、また自信になったらいいなと思っています。
初演は、42年前の1979年。戦後を代表する劇作家・秋元松代が、近松門左衛門の『冥途の飛脚』をベースに創作し、蜷川幸雄の演出で千回を超える上演が重ねられて、演劇界の金字塔と評された。その『近松心中物語』が、長塚圭史の演出で新たに立ち上がる。描かれるのは、境遇の違うふた組の男女の、心中へと追い詰められていく恋物語だ。今回はまず、その男側のふたりが登場。遊女・梅川を愛する忠兵衛役の田中哲司と、心中に憧れる妻・お亀に寄り添う与平衛役の松田龍平が、男の胸の内や、名作に挑む思いを語った。
哲司さんとの共演は「逆に警戒しています(笑)」(松田)
──舞台では、長塚圭史さん演出の『冒した者』(2013年)で共演経験のあるおふたりですが、お互いにどんな印象をお持ちですか。
田中 これはあくまでも僕の感覚なんですけど、役とか芝居へのアプローチの仕方が、僕とは全然違うところからくるなと思ったんです。芝居で絡んでみて気づいたのですが、独特のものがあってとても刺激になります。なので当時、ふたりで向かい合って座って長いセリフのやりとりをしたのが、すごく楽しかったんですよ。僕はあまりしゃべってなかったです(笑)。ほぼ龍平くんがしゃべってました。だから今回は、忠兵衛が与平衛に、梅川の身請けの手付金を借りに行くシーンでふたりでしゃべるので、そこが楽しみですね。
松田 『冒した者』ほんと楽しかったなぁ。あの舞台は今も自分の中に大きく残ってますね。哲司さんの佇まいとか、雰囲気に救われていました。実は、最後の通し稽古の途中、ふたりで向かいあってるシーンで、セリフが飛んじゃったんですけど、その時もめちゃくちゃスムーズに助けてもらって。
田中 そんなことあった? ちゃんと助けられた?
松田 はい(笑)。サラッと助けてもらったのを覚えてます。だから今回もまた助けてもらえるという安心感で、逆に、またセリフが出てこないみたいなことが起きるんじゃないかと思って、警戒してます(笑)。
「与平衛が龍平くんなので安心」(田中)
──前回共演されたのが三好十郎さんの戯曲で日本の名作でしたが、今回も伝説の舞台と言われているような名作ですね。
田中 この『近松心中物語』は、ニナガワカンパニーにいた僕にとっては、本当に敷居が高い作品です。本番の舞台を観たことはないのですが、やっぱり大きな存在なんですよね。しかも、その忠兵衛役をやるので、心して挑まねばならないなと思っています。ただ、与平衛が龍平くんなので安心であったりもします。ちょっと気弱な遊び人で、人に流される与平衛っていうのがすでに見えてくるので。今は、「よし、そっちは大丈夫だ、あとはこっちが頑張ればいい」という感じになれています。
松田 たくさんの人に愛されてる作品ですから、プレッシャーはありますが、面白くなるに違いないという期待を胸に、これから皆さんと作っていけたらと思っています。ただ、哲司さんが演じる忠兵衛の年齢が20代だって聞いて、大丈夫かなって、さっき話していたんですけど(笑)。
田中 (笑)。それを圭史くんに聞いて、そうか、若いから心中できるんだよな、若い命が散っていくから悲しいんだよなと思えるんです。当初それが頭になかったから、このまま稽古に入ってたら危ないところでした。だから、若さゆえっていうところを、動きとか感情の揺れで、ちゃんと出さなきゃいけないなと思いますね。それこそ歌舞伎でも有名な“封印切”のシーンなんかは、はっちゃけてウワーッと。
松田 オジサンが無理しちゃってる感じに見えないようにしないと(笑)。
田中 心中へ追い詰められる悲壮感にちゃんとつながるように演じなければと思っています。片や龍平くんの与平衛とお亀には、本当に笑える面白いシーンもあるよね。
松田 与平衛とお亀では温度差が面白いですよね。お亀は、与兵衛のことが好きで仕方ないと言う感じで、与兵衛は色々うんざりしちゃって、乞食にでもなって、自由に暮らすのも良いかもと思っていて。ふたりが心中に向かっていくところも、お亀のロマンチックモードに、なんとかついていってる感じで(笑)。 与平衛は心優しい真っ直ぐな男なんですけど、後先考えず「わかった」と言ってしまうんです。与兵衛は間違ったことはしていないように思うんだけど、なんか、ずれちゃってて。その感じがすごく魅力的なんですよ。
──ちなみに、それぞれのお相手となる、梅川役の笹本玲奈さん、お亀役の石橋静河さんの印象は?
田中 笹本さんは『ピーターパン』の主演でデビューされていて芸歴が長いですし。ミュージカル畑の方だから、どういう感じの芝居でこられるのか、ワクワクしてます。やっぱり思わぬものがきたほうが、予定調和よりも全然楽しいですからね。ふたりでどんなものが作れるか、本当に楽しみにしています。
松田 僕は石橋さんのことは、親の繋がりもあって小さい頃から知ってるんです。お亀と与兵衛も幼なじみなので、繋がるところがあるのは面白いですし、お芝居するのが楽しみです。
描かれていることは、今の時代とまったく変わらない(田中)
──身請けのお金が工面できない忠兵衛と、忠兵衛にお金を貸せる与平衛。この物語にはそうした境遇の違いが様々にあって、それを今の格差や貧富の問題につながるものとして描きたいと長塚さんはおっしゃっています。おふたりは、今にどんなものが届く芝居になると思われますか。
田中 ここに描かれていることは、今の時代とまったく変わらないですよね。忠兵衛は、何百両何千両のお金を扱う仕事をしていながら給料は少なくて、女のために使い込みを働いてしまう。だから、若さもそうですけど、遊女になるしかなかった梅川も含め、貧しいっていうことは強調して出していかないといけないなと思いますね。
松田 でも、現代で「心中」っていう言葉を聞くと、家族で無理心中。みたいなイメージがありますけど、この時代に、自由に恋愛をすることが出来なかった男女にとって「心中」は最後のチャンスだったのかもしれないですね。心中にポジティブ、みたいな(笑)。哲司さんは「心中」どうですか?
田中 絶対できない。だから、与平衛の感じはすごくわかります。お客さんも与平衛に共感する人が多いんじゃないかな。でも、龍平くんは、お亀の心臓を突かないといけない。そんなの一発で上手くいかないよね。
松田 なかなか死ねないみたいな(笑)。それ、芝居でやってみますか?
田中 稽古でやってみる価値はあるかも。笑いにならない程度に。
松田 圭史さんにすぐ「それいらないな」って言われそう(笑)。
──その長塚さんの演出は、いかがですか。
田中 厳しくもありやさしくもあり。
松田 圭史さんは鋭いんですよね、芝居してる時の気持ちが全部バレちゃう感じで。そうなると油断できないし、遅刻も出来ないし、話を聞いてないと怒られるからなー。
田中 そりゃそうでしょ(笑)。
松田 でも、今回嬉しいですね。これまで圭史さんとやった2作は、セットが椅子ばかりだったから(笑)。『冒した者』は音楽もなくて、すごい緊張感の中で芝居してたし。『イーハトーボの劇列車』は汽車の音を役者が奏でたり。今回はみんなで楽器で盛り上がったり、色々装置もあって。
田中 音楽もあるよ。それもスチャダラパーさんが作ってくれる音楽が。
松田 もうね、本当にありがたいです(笑)。
圭史さんの舞台をやると、また一歩踏み出すきっかけをもらえる(松田)
──松田さんにとって舞台出演は今回が5作目で、そのうちの3作が長塚さん演出の作品になりますが、舞台に出るときは何か決め手となるポイントがあるんでしょうか。
松田 舞台は大変ですよね。稽古を重ねて、本番が始まったら何があっても最後まで止まらないし。ちゃんとやり切れるのか、ビビっちゃいますね(笑)。でも、なんだかんだ、これはやらないと勿体ないぞっていう、そういう絶妙なタイミングで、いつも長塚さんに声をかけてもらってる気がしてます。
田中 しかも龍平くん、圭史くんの中でも大変な作品ばかりやってるよね。
松田 そうなんですね(笑)。でも、ほんと、稽古から本番にかけて、夢中になって。舞台を終えると、なんだか一歩踏み出せるような感じがあって。
──一方田中さんは、数え切れないほど舞台に出ておられます。その中でも、この作品はどんな存在になりそうでしょうか。
田中 僕も龍平くんと似たような、「これキツイなぁ。でもやるしかないよな」みたいなところはあります。
松田 ありますね。
田中 特に圭史くんは、大変な作品をやるときに声をかけてくれるので、ちょっと追い込まれる感じになるんですよね。『浮標』(2011年、12年、16年)も『冒した者』もそうでしたけど、その都度、この年齢になってもこういうことをクリアしなきゃいけないのかっていう気持ちになる。でも、これでまた大きくなれたらいいな、自信になればいいなと思ってやっています。だから今回も、あの忠兵衛をやれたんだ、55歳で20代の忠兵衛をやれたんだって(笑)、また自信になったらいいなと思っています。
#政法队伍教育整顿# #基层动态# 教育整顿学先进 | 沧县法院 张丹
张丹,女,29岁,2013年7月加入中国共产党,现任沧县人民法院民二庭法官助理。
自2017年12月就职于沧县人民法院以来,该同志始终牢记党的宗旨,时刻以党员的标准严格要求自己,从思想上、作风上加强自身建设,以饱满的工作热情、扎实的工作作风、优异的工作成绩,赢得当事人与同事们的一致好评。
刚入职时,她被分配到沧县人民法院陈圩法庭从事法官助理工作,受地域、经济等原因,基层法庭受理的民商事案件中基本不聘请律师,往往都是老百姓直接参与应诉,许多当事人法律知识相对匮乏,都是站在风俗事理的角度讲案件,案件处理中,既要尊重法律的威严,又要考虑百姓事理人情,作出双方信服的判决,明理与释法两方面工作必须做足、做透。张丹在协助法官办案的过程中时刻要求自己遵循要更加认真、更加耐心,更加细致的工作原则,认真回答当事人问题,耐心倾听当事人诉说,用通俗的语言明理释法,有时一个案件绝大部分时间都用在当事人的答疑解惑中,庭前工作做充足了,判决反而变得简单了。真正做到让当事人愁着脸进来,笑着脸出去。在陈圩法庭工作期间,张丹协助员额法官共办理民商事案件795件,撰写各类法律文书420余件。
2020年5月,张丹调入民商事速裁团队担任法官助理,主要负责调解工作。在众多调解工作中,给她印象最深刻的是原告某群劳务派遣公司与被告段某劳务纠纷一案。2020年5月11日,张丹接到被告段某电话,段某称:“张法官,我的案子从劳动仲裁一直打到法院,已经从老家四川到沧州来回跑了很多次,现在实在负担不起路费、食宿费了,你们看看能不能给我调解一下。”考虑到段某系四川合江县人,路途遥远,且该案在疫情期间审理,段某来往沧州有诸多不便,来往成本高,张丹立即与原告某群劳务派遣公司联系,原告在电话中详细说明了案件经过。原来,被告段某在为原告劳务派遣的工作中受伤,被告向沧县劳动人事争议调解仲裁委员会申请劳动仲裁,双方就被告曾向原告借款20000元未还一事僵持不下,所以至今未能调解成功。张丹就20000元借款与被告进行核实,被告称他的确曾经从原告那里借了20000元,但是他现在没有能力偿还。张丹对被告进行了耐心地劝解,告知其原告有权就借款另案起诉,如果原告另案起诉了,那么被告还要针对借款案来往沧州,这就加大了被告的诉讼成本,也会导致本案无法调解成功,不如被告提出一个还款方案,看看能不能与原告协商。被告当即表示其家庭十分困难,实在拿不出20000元,只能在仲裁裁决书中裁决的原告支付被告损失65014元的基础上扣除20000元,由原告向被告支付损失45014元。张丹就该方案与原告沟通,并向原告示明原、被告双方签订的是劳务派遣合同,原告也一直在为被告缴纳工伤保险,故原、被告成立劳务派遣关系,原告应就被告损失承担相应法律责任。再在情理上讲,段某作为农民工,本身就是弱势群体,其在从事劳务派遣工作中受伤致残,造成生活窘迫,希望原告能够承担社会责任,换位思考。原告表示对被告的同情,同意调解方案。2020年5月18日,原告在沧县人民法院向被告一次性赔偿现金45014元,同时还承诺在被告恢复劳动能力的情况下愿意继续雇佣被告,双方握手言和。这是张丹来民二庭调解的第一件案件,这个调解成功的结果让其在以后的调解工作中有了极大的信心,从此她坚持每一个案件调解优先的原则,对不同种类的案件采取不同的处理方式,最大限度的解决纠纷,化解矛盾,在公平的秤砣上使双方当事人都满意而归。
在日常工作生活中,张丹利用其专业知识,撰写各种调研、案例,通过以案释法,深层次挖掘各类案件中存在的问题以及法律适用。2020年,共发表调研2篇、论文1篇、案例4篇,其中河北法制报采用案例1篇,河北青年网采用案例2篇。张丹还积极参与志愿者服务活动,在志愿者活动中服务人民,先后参加了沧县人民法院民法典普法宣传活动、“弘扬雷锋精神、创建文明城市”志愿者服务活动、“拆违建、促新城、畅交通、增绿量、优环境”活动以及沧县党史文化志愿者活动,在城市建设、普法宣传、党史教育中贡献力量。
张丹,女,29岁,2013年7月加入中国共产党,现任沧县人民法院民二庭法官助理。
自2017年12月就职于沧县人民法院以来,该同志始终牢记党的宗旨,时刻以党员的标准严格要求自己,从思想上、作风上加强自身建设,以饱满的工作热情、扎实的工作作风、优异的工作成绩,赢得当事人与同事们的一致好评。
刚入职时,她被分配到沧县人民法院陈圩法庭从事法官助理工作,受地域、经济等原因,基层法庭受理的民商事案件中基本不聘请律师,往往都是老百姓直接参与应诉,许多当事人法律知识相对匮乏,都是站在风俗事理的角度讲案件,案件处理中,既要尊重法律的威严,又要考虑百姓事理人情,作出双方信服的判决,明理与释法两方面工作必须做足、做透。张丹在协助法官办案的过程中时刻要求自己遵循要更加认真、更加耐心,更加细致的工作原则,认真回答当事人问题,耐心倾听当事人诉说,用通俗的语言明理释法,有时一个案件绝大部分时间都用在当事人的答疑解惑中,庭前工作做充足了,判决反而变得简单了。真正做到让当事人愁着脸进来,笑着脸出去。在陈圩法庭工作期间,张丹协助员额法官共办理民商事案件795件,撰写各类法律文书420余件。
2020年5月,张丹调入民商事速裁团队担任法官助理,主要负责调解工作。在众多调解工作中,给她印象最深刻的是原告某群劳务派遣公司与被告段某劳务纠纷一案。2020年5月11日,张丹接到被告段某电话,段某称:“张法官,我的案子从劳动仲裁一直打到法院,已经从老家四川到沧州来回跑了很多次,现在实在负担不起路费、食宿费了,你们看看能不能给我调解一下。”考虑到段某系四川合江县人,路途遥远,且该案在疫情期间审理,段某来往沧州有诸多不便,来往成本高,张丹立即与原告某群劳务派遣公司联系,原告在电话中详细说明了案件经过。原来,被告段某在为原告劳务派遣的工作中受伤,被告向沧县劳动人事争议调解仲裁委员会申请劳动仲裁,双方就被告曾向原告借款20000元未还一事僵持不下,所以至今未能调解成功。张丹就20000元借款与被告进行核实,被告称他的确曾经从原告那里借了20000元,但是他现在没有能力偿还。张丹对被告进行了耐心地劝解,告知其原告有权就借款另案起诉,如果原告另案起诉了,那么被告还要针对借款案来往沧州,这就加大了被告的诉讼成本,也会导致本案无法调解成功,不如被告提出一个还款方案,看看能不能与原告协商。被告当即表示其家庭十分困难,实在拿不出20000元,只能在仲裁裁决书中裁决的原告支付被告损失65014元的基础上扣除20000元,由原告向被告支付损失45014元。张丹就该方案与原告沟通,并向原告示明原、被告双方签订的是劳务派遣合同,原告也一直在为被告缴纳工伤保险,故原、被告成立劳务派遣关系,原告应就被告损失承担相应法律责任。再在情理上讲,段某作为农民工,本身就是弱势群体,其在从事劳务派遣工作中受伤致残,造成生活窘迫,希望原告能够承担社会责任,换位思考。原告表示对被告的同情,同意调解方案。2020年5月18日,原告在沧县人民法院向被告一次性赔偿现金45014元,同时还承诺在被告恢复劳动能力的情况下愿意继续雇佣被告,双方握手言和。这是张丹来民二庭调解的第一件案件,这个调解成功的结果让其在以后的调解工作中有了极大的信心,从此她坚持每一个案件调解优先的原则,对不同种类的案件采取不同的处理方式,最大限度的解决纠纷,化解矛盾,在公平的秤砣上使双方当事人都满意而归。
在日常工作生活中,张丹利用其专业知识,撰写各种调研、案例,通过以案释法,深层次挖掘各类案件中存在的问题以及法律适用。2020年,共发表调研2篇、论文1篇、案例4篇,其中河北法制报采用案例1篇,河北青年网采用案例2篇。张丹还积极参与志愿者服务活动,在志愿者活动中服务人民,先后参加了沧县人民法院民法典普法宣传活动、“弘扬雷锋精神、创建文明城市”志愿者服务活动、“拆违建、促新城、畅交通、增绿量、优环境”活动以及沧县党史文化志愿者活动,在城市建设、普法宣传、党史教育中贡献力量。
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