稲垣吾郎「演じる楽しさを教えてくれた朝ドラに、絆を感じる」https://t.cn/A67EeWkm
「僕はひとりで抱え込まないタイプ」(稲垣吾郎)
──連続テレビ小説への出演は1989年の『青春家族』に以来、約30年ぶりですね。
『青春家族』は、生まれて初めてお芝居をした忘れられない作品で、お芝居の道に進んでいきたいと思えました。演技をしたときに、共演のいしだあゆみさんと橋爪功さんにすごく褒めていただきました。それまで人に褒められた経験もなかったし、ひとりの俳優として認められた感じがしてうれしかった。いつかまた参加したいなという思いがあったので、今回の『スカーレット』の出演もすごく光栄なことだと思っています。
──医師・大崎茂義は稲垣さんから見て、どんな人物ですか?
大崎は白衣を着たがらないという設定の、ちょっと風変わりなお医者さん。脚本家の水橋文美江さんは、昔からお付き合いがある方なので、稲垣吾郎が演じるから僕のイメージで書いてくださったのかな。でも、白衣を着ていないと医者になった気分になれない。コスプレって大事ですよ(笑)。
──確かに、白衣姿の方が気持ちも引き締まる気がしますね。大崎は喜美子の精神的な支えになる人物ですが、稲垣さんが大変な状況になったときに支えてくれる人はいますか?
僕には、友や家族、一緒に仕事をしている仲間…と支えてくれる人がたくさんいます。意外と思われるかもしれないけれど、僕はすぐ相談して頼ってしまう、ひとりで抱え込まないタイプ。喜美子や武志は、人に迷惑をかけちゃいけないとふんばっているじゃないですか。僕なんか甘ったれなんで、すぐ誰かを頼るので逆ですね。
──喜美子と武志の親子関係をそばでみていると、ご自身のお母さまを思い出したりはしませんか? 稲垣さんは、お母さまととても仲良しでいらっしゃるんですよね。
最近はなかなか行けてないけれど、2人でゴルフに行くくらい母とは仲が良いですね。同じ東京都内に住んでいるので、いつでも会えるという感じがあるけど、会う時間はきちんと作らないといけませんね。うちの母は、喜美子と比べると優しすぎます。父がしっかりしているというのもあるけれど、ふわっとした柔らかい人だから。芯にあるものは強いんだろうけど、人当たりもいいですしね。
これからの『スカーレット』では、母という立場の人にとっては、感じるものが多々あると思います。制作統括の内田さんは、「病気と闘っていく武志と家族。そのなかで、どう生きるかをテーマにしたい」と僕に話してくれました。そのことを自分の心に置いて演じたい。戸田恵梨香さんも女優として素晴らしく、本当に喜美ちゃんそのもの! 母の気持ちを細やかにちゃんと演じられるのはすごいです。
「ひとりで電車に乗って梅田に行ってみました」(稲垣吾郎)
──滋賀県の信楽が舞台の作品ですが、現地を訪れたり、信楽焼に触れたりされたことはありますか?
信楽には、まだ行けていないんです。でも、『スカーレット』を通じて、陶器に興味がわいてきました。もともとワインが好きだし、去年は「BISTRO J_O」というレストランのプロデュースをさせていただくなど、洋食器に触れる機会は多かったけど、信楽焼のような、土の柔らかい風合いの焼き物を自分の目の前に置きたいなと思うようになりましたね。実は昨日、ひとりで梅田のデパートに出かけて、信楽焼を見てきたんですよ。
──稲垣さんが梅田のデパートにいらしたんですか!? ビックリです!
大阪には何度も来ていたけれど、今までは警備が厳戒態勢だったんで、まともに大阪の街を歩いたことがなくて。NHKの楽屋からは大阪城が見えていたので、「近いかな」と思って歩いて行ってみたんです。その後、「梅田という地名は知っているぞ、行ってみよう」とひとりでJR環状線の森ノ宮駅から大阪駅まで出て、デパートを散策。そこで見つけた信楽焼のマグカップを買おうかと思ったけれど、「衝動買いはよくない。家にある食器類を確認してからじゃないと、食器はかさばってしまうから!」と買わなかったんです。でも、実際に大阪の街を歩いてみるのは楽しかったし、いい経験になりました。
──「新しい地図」として活動されるようになって、今までと大きく変わられた点などはありますか? メンバーの草彅剛さん、香取慎吾さんは今回の出演についてはどんな反応をされていましたか?
環境が変わって失ったものもあれば、得たものも大きい。SNSを始めて、ファンや視聴者の声がリアルに聞くことができるようになったのは、僕らにとっては大きな変化でした。
グループだと絶対こういう質問が来るのはわかっているから聞いておかなきゃいけないのに! すいません…実は、まだ何も言われていないんですよね。僕らは昔からお互いの仕事の内容なんかを、ネットや雑誌、インスタグラムの更新などで知ることが多くて。僕もある意味彼らのファンなので、ファンと同じタイミングで情報を知るのは面白いかなって思ったりしています。草彅くんはワンちゃんと一緒に早起きしているから、『スカーレット』は毎朝見てくれるはず。香取くんはとにかく夜更かしだから、寝る前とかに見てくれるかな。
──楽しみにされているファンの方にメッセージをお願いします。
演じることは、僕にとって一番の軸になっていること。それを教えてくれた〝朝ドラ〟に再び出演できるのは、本当にうれしいです。〝朝ドラ〟は、たくさんの方々の生活のルーティンの一部。そして、『スカーレット』は観ている人にやさしく寄り添うような素敵な作品です。大崎という役をしっかり演じて、喜美子をサポートしていければと思います。
長い間芸能界にいるので、いろんなことを経験してきましたが、僕は今の自分が一番幸せだし、応援してくださる方にもそう思ってもらいたい。30年前のまだ何もわからない少年のときにオーディションで選んでもらい、そして僕の環境が大きく変わり、リセットしたタイミングでまた〝朝ドラ〟に声をかけてもらった。この〝朝ドラ〟との絆みたいなものをこれからもずっと繋げていきたい。そして、僕のなかにある新しい地図をさらに広げていきたいですね。
NHK連続テレビ小説『スカーレット』の放送は2020年3月28日までの全150回。
「僕はひとりで抱え込まないタイプ」(稲垣吾郎)
──連続テレビ小説への出演は1989年の『青春家族』に以来、約30年ぶりですね。
『青春家族』は、生まれて初めてお芝居をした忘れられない作品で、お芝居の道に進んでいきたいと思えました。演技をしたときに、共演のいしだあゆみさんと橋爪功さんにすごく褒めていただきました。それまで人に褒められた経験もなかったし、ひとりの俳優として認められた感じがしてうれしかった。いつかまた参加したいなという思いがあったので、今回の『スカーレット』の出演もすごく光栄なことだと思っています。
──医師・大崎茂義は稲垣さんから見て、どんな人物ですか?
大崎は白衣を着たがらないという設定の、ちょっと風変わりなお医者さん。脚本家の水橋文美江さんは、昔からお付き合いがある方なので、稲垣吾郎が演じるから僕のイメージで書いてくださったのかな。でも、白衣を着ていないと医者になった気分になれない。コスプレって大事ですよ(笑)。
──確かに、白衣姿の方が気持ちも引き締まる気がしますね。大崎は喜美子の精神的な支えになる人物ですが、稲垣さんが大変な状況になったときに支えてくれる人はいますか?
僕には、友や家族、一緒に仕事をしている仲間…と支えてくれる人がたくさんいます。意外と思われるかもしれないけれど、僕はすぐ相談して頼ってしまう、ひとりで抱え込まないタイプ。喜美子や武志は、人に迷惑をかけちゃいけないとふんばっているじゃないですか。僕なんか甘ったれなんで、すぐ誰かを頼るので逆ですね。
──喜美子と武志の親子関係をそばでみていると、ご自身のお母さまを思い出したりはしませんか? 稲垣さんは、お母さまととても仲良しでいらっしゃるんですよね。
最近はなかなか行けてないけれど、2人でゴルフに行くくらい母とは仲が良いですね。同じ東京都内に住んでいるので、いつでも会えるという感じがあるけど、会う時間はきちんと作らないといけませんね。うちの母は、喜美子と比べると優しすぎます。父がしっかりしているというのもあるけれど、ふわっとした柔らかい人だから。芯にあるものは強いんだろうけど、人当たりもいいですしね。
これからの『スカーレット』では、母という立場の人にとっては、感じるものが多々あると思います。制作統括の内田さんは、「病気と闘っていく武志と家族。そのなかで、どう生きるかをテーマにしたい」と僕に話してくれました。そのことを自分の心に置いて演じたい。戸田恵梨香さんも女優として素晴らしく、本当に喜美ちゃんそのもの! 母の気持ちを細やかにちゃんと演じられるのはすごいです。
「ひとりで電車に乗って梅田に行ってみました」(稲垣吾郎)
──滋賀県の信楽が舞台の作品ですが、現地を訪れたり、信楽焼に触れたりされたことはありますか?
信楽には、まだ行けていないんです。でも、『スカーレット』を通じて、陶器に興味がわいてきました。もともとワインが好きだし、去年は「BISTRO J_O」というレストランのプロデュースをさせていただくなど、洋食器に触れる機会は多かったけど、信楽焼のような、土の柔らかい風合いの焼き物を自分の目の前に置きたいなと思うようになりましたね。実は昨日、ひとりで梅田のデパートに出かけて、信楽焼を見てきたんですよ。
──稲垣さんが梅田のデパートにいらしたんですか!? ビックリです!
大阪には何度も来ていたけれど、今までは警備が厳戒態勢だったんで、まともに大阪の街を歩いたことがなくて。NHKの楽屋からは大阪城が見えていたので、「近いかな」と思って歩いて行ってみたんです。その後、「梅田という地名は知っているぞ、行ってみよう」とひとりでJR環状線の森ノ宮駅から大阪駅まで出て、デパートを散策。そこで見つけた信楽焼のマグカップを買おうかと思ったけれど、「衝動買いはよくない。家にある食器類を確認してからじゃないと、食器はかさばってしまうから!」と買わなかったんです。でも、実際に大阪の街を歩いてみるのは楽しかったし、いい経験になりました。
──「新しい地図」として活動されるようになって、今までと大きく変わられた点などはありますか? メンバーの草彅剛さん、香取慎吾さんは今回の出演についてはどんな反応をされていましたか?
環境が変わって失ったものもあれば、得たものも大きい。SNSを始めて、ファンや視聴者の声がリアルに聞くことができるようになったのは、僕らにとっては大きな変化でした。
グループだと絶対こういう質問が来るのはわかっているから聞いておかなきゃいけないのに! すいません…実は、まだ何も言われていないんですよね。僕らは昔からお互いの仕事の内容なんかを、ネットや雑誌、インスタグラムの更新などで知ることが多くて。僕もある意味彼らのファンなので、ファンと同じタイミングで情報を知るのは面白いかなって思ったりしています。草彅くんはワンちゃんと一緒に早起きしているから、『スカーレット』は毎朝見てくれるはず。香取くんはとにかく夜更かしだから、寝る前とかに見てくれるかな。
──楽しみにされているファンの方にメッセージをお願いします。
演じることは、僕にとって一番の軸になっていること。それを教えてくれた〝朝ドラ〟に再び出演できるのは、本当にうれしいです。〝朝ドラ〟は、たくさんの方々の生活のルーティンの一部。そして、『スカーレット』は観ている人にやさしく寄り添うような素敵な作品です。大崎という役をしっかり演じて、喜美子をサポートしていければと思います。
長い間芸能界にいるので、いろんなことを経験してきましたが、僕は今の自分が一番幸せだし、応援してくださる方にもそう思ってもらいたい。30年前のまだ何もわからない少年のときにオーディションで選んでもらい、そして僕の環境が大きく変わり、リセットしたタイミングでまた〝朝ドラ〟に声をかけてもらった。この〝朝ドラ〟との絆みたいなものをこれからもずっと繋げていきたい。そして、僕のなかにある新しい地図をさらに広げていきたいですね。
NHK連続テレビ小説『スカーレット』の放送は2020年3月28日までの全150回。
相手の中に映る「予想外の自分」を
どう受け入れるか
大切な人が自分の思っていた姿と異なる面を持っていた時、また、相手から見えている自分が予想外の姿だった時、そのギャップに戸惑ってしまい、どう対応してよいか迷ってしまった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
家族、友人、仕事相手、恋人。私たちは、それぞれの関係性の中で、いくつもの異なる顔を持っています。映画『影裏』(2月14日公開)は、そんな人の多面性や、誰もが持っている「影」の部分やそのまた「裏」の姿を描いた作品です。今作で松田龍平さんは、主人公が見知らぬ土地で心を許したただ一人の友人でありながら、ある日突然姿を消してしまう、ミステリアスで謎の多い男・日浅を演じました。
松田さんは、「自分が思う」自分の姿と、「相手から見えている」自分の姿にギャップを感じた時、そのギャップを埋めたり否定したりするのではなく、「それをどう受け入れるか」を考えるのだそうです。ひとつのことに固執せず、流れに身を任せるという松田さんの言葉からは、どんな作品にでも自然体で佇むことのできる、その理由が見えてきました。
自分にも相手にも固執しないことで、
その先にある可能性を見つける
——『影裏』での第2回海南島国際映画祭ベストアクター(最優秀俳優賞)受賞おめでとうございます! 綾野剛さん、大友啓史監督と出席されていましたが、現地の雰囲気はいかがでしたか?
松田 観客の皆様が温かく迎え入れてくれましたね。会場には5000人近くの方が集まっていたと聞いていますが、その熱気も感じました。
——受賞が発表された時、驚いてキョトンとされていたように感じました。
松田 そうですね、セレモニーを観ていて、つい自分もいち観客のような気分になってしまっていたので、本当に驚きました。
——いろんな意味でびっくりされたと(笑)。
松田 まさか自分が賞をいただけるとは思ってもいなかったので。
——受賞スピーチでは「何の言葉も用意していなくて」とおっしゃっていました。
松田 そうですね、今思い返しても、あの時は驚いていて余裕がなかったですね。
——映画祭で、一緒に登壇された綾野剛さんは「龍平君との時間が長かったので彼との時間をすごく大切にしました」とおっしゃっていましたね。綾野さんが演じた主人公・今野と日浅の関係性が、盛岡の自然に重ねられながら描かれた今作で何度も登場する“釣りのシーン”は、二人が関係を深めていく場面として印象深かったです。
松田 最初に台本を読んだ時、釣りが上手いという設定なんですが、これまでまともに魚を触ったこともなかったので、「大丈夫かな」とまず思いました(笑)。
——(笑)。
松田 でも、その釣りのシーンが、日浅と今野の感情が行き交う大切なシーンでもあったので、撮影前に実際に盛岡に行って渓流釣りのレッスンを受けたんです。
——今作では「川」や「雨」など、“水”が重要なモチーフとなっています。日浅の行動と、水の変容が並行して進んでいきましたが、それは松田さんの演技に触発された表現だと大友さんがおっしゃっていました。
松田 この映画の中で僕が演じた日浅というキャラクターは、今野から見えている側面と、家族や同僚など他の視点から語られる側面と、様々な目線から描かれているんですよね。いろんな人の目線から語られる人って実態がつかめないじゃないですか。かといって、自分で「ミステリアスだ」と意識して演じるのもおかしいし。
だから、今野を演じる綾野君と、会話をキャッチボールしていく中で見えてくる日浅を大事にしていました。始めは戸惑いもありましたけど。
——映画祭で綾野さんは、「まずは演じるというよりもその人物を生きるという感覚が強いです。映画の中でちゃんと生活するということを心掛けました」ともおっしゃっていましたが、松田さんもご自身の感覚を大切にされていたと。
松田 シーンを積み重ねていくことで、つかんでいくことが多かったかもしれないです。そうやって現場で感じたことから、役の可能性を広げていくのが楽しかったですね。
こうやって色々話していたら、結構楽しんで演じていたことを思い出しました(笑)。
——楽しかったんですね(笑)。
松田 大友監督は、セリフが終わってもカットをかけずに撮り続けることが多かったんですが、それも楽しかったです。
——大友監督は松田さんについて、「一人の等身大の人物として、日浅の足を地につけさせようとする姿に刺激を受けた」と現場での印象を語っています。
松田 日浅に限らず、人って誰しもいろんな側面を持っているんじゃないかなと思っていました。自分が思う自分自身と、人から見えている自分の姿って違うこともあるじゃないですか。それは家族だったり親友だったりと、相手との関係性によっても変わるし、そういう、人から見えている自分の姿を知ることで、「自分ってこういう人間なんだな」と形作られていく。
今回の『影裏』というタイトルにもあるように、人は誰でもそういう多面性を持っていると思うんです。だから、日浅も普通に生きているだけで、彼だけが何か特別なわけではないと捉えていました。
——松田さんも、自分が思う自身の姿と、人から見えている印象にギャップを感じることはありますか?
松田 「自分ではそんなつもりじゃなかったのに、そんな風に捉えられていたんだ」と、後から思うことはありますね。
——そういう時は、そのギャップを埋めようとしますか?
松田 ネガティブに受け止められていたら、誤解をときたいとは思いますね。 でも、相手の中にある自分の姿、というのはコントロールできないことだと僕は思うので、ある程度は仕方ないと割り切っています。それよりも、相手が見ている「自分」をどう受け入れるのか、ということじゃないかなって。
——今作の中でも、日浅が、今野の中に映っていた予想外の自分の姿に、戸惑う場面がありますよね。
松田 そうですね。日浅は「え、お前そんな風に俺のこと見てたの?」という驚きがあって一度は拒絶するんですが、その後、二人で夜釣りに行くキャンプの焚き火のシーンで、日浅は今野が見ていた「予想外の自分の姿」を、少し受け入れようとしたんじゃないかと思って演じていました。
——ネタバレになるので詳しくは語れませんが、今野が見ていた「予想外の自分の姿」を日浅が受け入れるということは、相当柔軟に「他人の自分像」を受け入れないといけない気がします。
松田 僕自身も人が自分に対してどう思っているかということをコントロールしたいというよりは、そこに対してどう対応していくか、ということを考える方かもしれません。そういう意味では、日浅の人との付き合い方に似ているかもしれないですね。
「心が動く瞬間」を逃さないように
——綾野さんと松田さん演じる今野と日浅は、釣りをしたりお酒を酌み交わしたりすることで意気投合していきますが、松田さん自身は、どういう時間を重ねると人と距離が縮まっていきますか?
松田 食事を一緒にしたからとか、長い時間話したからとか、特にこれというきっかけはないかもしれないですね。一緒に過ごして楽しかったとは思うけど、一生の友だちになれるかどうかはまた別というか。
そういう意味では、僕は人との付き合いも、自分で選んでいるようで選んでいない、わりと流れに身を任せるようなところがあって。
——日浅は、あれだけ同じ時間を共にした今野の元も、あっさり去ってしまいますよね。その行動も、共感できる部分はありますか?
松田 ひとつのことに固執しない感じは、僕もわかります。きっと日浅は、自分が当たり障りなく誰とでも付き合える性格だから、物静かで内向的な今野に対して、興味を持ったと思うんです。どんな奴か知りたい、と思ったんでしょうね。
でもそれで仲良くなっても、その後、他に優先することや心の動くことがあったら、流れに身を任せていくのかなと。自分の興味主体で、正直に生きているのが日浅なのかなと思います。
——松田さんが固執しないというのは、人間関係でもお仕事の中でも同じでしょうか?
松田 ひとつの考えに固執しないことが多いですね。映画の現場も、今回は役のイメージをあまり固めずに撮影に行ったんですが、作品によってはもっと作り込んでいくこともあります。
こだわりとか固執することで、大事な瞬間を逃すんじゃないかなという気がしていて。自分の気持ちが動いた時にちゃんと行動できるような人間でいたい、と思います。それは仕事でも、普段の人付き合いでも、同じですね。
——お忙しいと思うのですが、映画館には最近行かれていますか?
松田 そうですね、最近だと『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)を観に行きましたね。
——1969年のハリウッドを舞台に、かつて西部劇のスターであった落ち目の俳優と、彼の付き人の専属スタントマン、二人の姿を描いた作品ですね。レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの初共演作としても、話題になりました。
松田 役者としての生き様を見せつけられました。自分に重ねるつもりはなくても、仕事柄、おのずと重ねて観てしまいますよね。
どう受け入れるか
大切な人が自分の思っていた姿と異なる面を持っていた時、また、相手から見えている自分が予想外の姿だった時、そのギャップに戸惑ってしまい、どう対応してよいか迷ってしまった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
家族、友人、仕事相手、恋人。私たちは、それぞれの関係性の中で、いくつもの異なる顔を持っています。映画『影裏』(2月14日公開)は、そんな人の多面性や、誰もが持っている「影」の部分やそのまた「裏」の姿を描いた作品です。今作で松田龍平さんは、主人公が見知らぬ土地で心を許したただ一人の友人でありながら、ある日突然姿を消してしまう、ミステリアスで謎の多い男・日浅を演じました。
松田さんは、「自分が思う」自分の姿と、「相手から見えている」自分の姿にギャップを感じた時、そのギャップを埋めたり否定したりするのではなく、「それをどう受け入れるか」を考えるのだそうです。ひとつのことに固執せず、流れに身を任せるという松田さんの言葉からは、どんな作品にでも自然体で佇むことのできる、その理由が見えてきました。
自分にも相手にも固執しないことで、
その先にある可能性を見つける
——『影裏』での第2回海南島国際映画祭ベストアクター(最優秀俳優賞)受賞おめでとうございます! 綾野剛さん、大友啓史監督と出席されていましたが、現地の雰囲気はいかがでしたか?
松田 観客の皆様が温かく迎え入れてくれましたね。会場には5000人近くの方が集まっていたと聞いていますが、その熱気も感じました。
——受賞が発表された時、驚いてキョトンとされていたように感じました。
松田 そうですね、セレモニーを観ていて、つい自分もいち観客のような気分になってしまっていたので、本当に驚きました。
——いろんな意味でびっくりされたと(笑)。
松田 まさか自分が賞をいただけるとは思ってもいなかったので。
——受賞スピーチでは「何の言葉も用意していなくて」とおっしゃっていました。
松田 そうですね、今思い返しても、あの時は驚いていて余裕がなかったですね。
——映画祭で、一緒に登壇された綾野剛さんは「龍平君との時間が長かったので彼との時間をすごく大切にしました」とおっしゃっていましたね。綾野さんが演じた主人公・今野と日浅の関係性が、盛岡の自然に重ねられながら描かれた今作で何度も登場する“釣りのシーン”は、二人が関係を深めていく場面として印象深かったです。
松田 最初に台本を読んだ時、釣りが上手いという設定なんですが、これまでまともに魚を触ったこともなかったので、「大丈夫かな」とまず思いました(笑)。
——(笑)。
松田 でも、その釣りのシーンが、日浅と今野の感情が行き交う大切なシーンでもあったので、撮影前に実際に盛岡に行って渓流釣りのレッスンを受けたんです。
——今作では「川」や「雨」など、“水”が重要なモチーフとなっています。日浅の行動と、水の変容が並行して進んでいきましたが、それは松田さんの演技に触発された表現だと大友さんがおっしゃっていました。
松田 この映画の中で僕が演じた日浅というキャラクターは、今野から見えている側面と、家族や同僚など他の視点から語られる側面と、様々な目線から描かれているんですよね。いろんな人の目線から語られる人って実態がつかめないじゃないですか。かといって、自分で「ミステリアスだ」と意識して演じるのもおかしいし。
だから、今野を演じる綾野君と、会話をキャッチボールしていく中で見えてくる日浅を大事にしていました。始めは戸惑いもありましたけど。
——映画祭で綾野さんは、「まずは演じるというよりもその人物を生きるという感覚が強いです。映画の中でちゃんと生活するということを心掛けました」ともおっしゃっていましたが、松田さんもご自身の感覚を大切にされていたと。
松田 シーンを積み重ねていくことで、つかんでいくことが多かったかもしれないです。そうやって現場で感じたことから、役の可能性を広げていくのが楽しかったですね。
こうやって色々話していたら、結構楽しんで演じていたことを思い出しました(笑)。
——楽しかったんですね(笑)。
松田 大友監督は、セリフが終わってもカットをかけずに撮り続けることが多かったんですが、それも楽しかったです。
——大友監督は松田さんについて、「一人の等身大の人物として、日浅の足を地につけさせようとする姿に刺激を受けた」と現場での印象を語っています。
松田 日浅に限らず、人って誰しもいろんな側面を持っているんじゃないかなと思っていました。自分が思う自分自身と、人から見えている自分の姿って違うこともあるじゃないですか。それは家族だったり親友だったりと、相手との関係性によっても変わるし、そういう、人から見えている自分の姿を知ることで、「自分ってこういう人間なんだな」と形作られていく。
今回の『影裏』というタイトルにもあるように、人は誰でもそういう多面性を持っていると思うんです。だから、日浅も普通に生きているだけで、彼だけが何か特別なわけではないと捉えていました。
——松田さんも、自分が思う自身の姿と、人から見えている印象にギャップを感じることはありますか?
松田 「自分ではそんなつもりじゃなかったのに、そんな風に捉えられていたんだ」と、後から思うことはありますね。
——そういう時は、そのギャップを埋めようとしますか?
松田 ネガティブに受け止められていたら、誤解をときたいとは思いますね。 でも、相手の中にある自分の姿、というのはコントロールできないことだと僕は思うので、ある程度は仕方ないと割り切っています。それよりも、相手が見ている「自分」をどう受け入れるのか、ということじゃないかなって。
——今作の中でも、日浅が、今野の中に映っていた予想外の自分の姿に、戸惑う場面がありますよね。
松田 そうですね。日浅は「え、お前そんな風に俺のこと見てたの?」という驚きがあって一度は拒絶するんですが、その後、二人で夜釣りに行くキャンプの焚き火のシーンで、日浅は今野が見ていた「予想外の自分の姿」を、少し受け入れようとしたんじゃないかと思って演じていました。
——ネタバレになるので詳しくは語れませんが、今野が見ていた「予想外の自分の姿」を日浅が受け入れるということは、相当柔軟に「他人の自分像」を受け入れないといけない気がします。
松田 僕自身も人が自分に対してどう思っているかということをコントロールしたいというよりは、そこに対してどう対応していくか、ということを考える方かもしれません。そういう意味では、日浅の人との付き合い方に似ているかもしれないですね。
「心が動く瞬間」を逃さないように
——綾野さんと松田さん演じる今野と日浅は、釣りをしたりお酒を酌み交わしたりすることで意気投合していきますが、松田さん自身は、どういう時間を重ねると人と距離が縮まっていきますか?
松田 食事を一緒にしたからとか、長い時間話したからとか、特にこれというきっかけはないかもしれないですね。一緒に過ごして楽しかったとは思うけど、一生の友だちになれるかどうかはまた別というか。
そういう意味では、僕は人との付き合いも、自分で選んでいるようで選んでいない、わりと流れに身を任せるようなところがあって。
——日浅は、あれだけ同じ時間を共にした今野の元も、あっさり去ってしまいますよね。その行動も、共感できる部分はありますか?
松田 ひとつのことに固執しない感じは、僕もわかります。きっと日浅は、自分が当たり障りなく誰とでも付き合える性格だから、物静かで内向的な今野に対して、興味を持ったと思うんです。どんな奴か知りたい、と思ったんでしょうね。
でもそれで仲良くなっても、その後、他に優先することや心の動くことがあったら、流れに身を任せていくのかなと。自分の興味主体で、正直に生きているのが日浅なのかなと思います。
——松田さんが固執しないというのは、人間関係でもお仕事の中でも同じでしょうか?
松田 ひとつの考えに固執しないことが多いですね。映画の現場も、今回は役のイメージをあまり固めずに撮影に行ったんですが、作品によってはもっと作り込んでいくこともあります。
こだわりとか固執することで、大事な瞬間を逃すんじゃないかなという気がしていて。自分の気持ちが動いた時にちゃんと行動できるような人間でいたい、と思います。それは仕事でも、普段の人付き合いでも、同じですね。
——お忙しいと思うのですが、映画館には最近行かれていますか?
松田 そうですね、最近だと『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)を観に行きましたね。
——1969年のハリウッドを舞台に、かつて西部劇のスターであった落ち目の俳優と、彼の付き人の専属スタントマン、二人の姿を描いた作品ですね。レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの初共演作としても、話題になりました。
松田 役者としての生き様を見せつけられました。自分に重ねるつもりはなくても、仕事柄、おのずと重ねて観てしまいますよね。
新坑?寿屋: 原创拼装模型企划 官博介绍
皆さん、こんにちは、そしてはじめまして。
新シリーズ『アルカナディア』の企画、プロデューサーを担当する千葉 翔平です。
これまで担当商品ブログやイベントではお客様から「ばーちーさん」と呼ばれているので、
皆さんも親しみを込めて以後「ばーちー」と呼んでいただければ幸いです!
さて、タイトルにもあるように、
本日2020年2月9日(日)、ワンダーフェスティバル2020冬にて、
私の新企画、『アルカナディア』を発表させていただきました。
現段階ではまだ多くを語れないのが残念ですが、本企画の経緯だったり、展望をほんの少しお話しつつ、
簡単ではありますがご挨拶をさせていただければと思います!
ブログではありますが、スペシャルなゲストからもコメントをいただいているので!
ぜひ最後までお付き合いいただければ幸いです。
では、改めて、第一キービジュアルをご紹介!
文字情報の通り、
『アルカナディア』はキャラクタープラモデルの新シリーズとして展開が始まります!
そして、ジャンルは『ファンタジー』です!
初回のブログでは、企画の経緯から作品のテーマについて少しお話しましょう。
今ではキャラクタープラモデルを担当することも増えてきましたが、
私、企画チームの前は原型チームとして、プラモデルのCAD原型師を担当しておりまして、
他社様のロボット関連商品を中心に色々設計させていただきました。
その後は、フレームアームズ・ガール(以後FAガール)関連の原型お手伝いから、
アニメ化に際して、アニメ製作の現場担当として実際に動画のチェックをしたり、アニメの宣伝活動をしたりと、
少なくとも5年以上はキャラクタープラモデル業界を、原型〜、アニメ製作~、企画、といった
様々な視点で携わらせていただきました。
多分企画のなかでもここまで他方面で携わったのは私くらいだと思います。
その中で、私にとって1番大きかったのが、やはりアニメ『フレームアームズ・ガール』ですね。
これまで、プラモデル商品って、
作って、パッケージやイラストの通りに塗装して、お気に入りのポーズをつけて飾る。
という遊びのイメージだったのですが、
アニメ化に際して、元々プラモデルが好きなお客様のみならず、アニメを観てファンになり、
プラモデルを初めて遊んでくれるようお客様も増え、そこから環境が少し変わってきたように感じました。
SNSだけでなくイベントやニコ生などでお客様の作品を見る機会では、
自分の作ったキャラクターとお出かけした様々な場所で撮影したり、キャラクターに合ったお洋服やお部屋を自作したり、
自身の日常に溶け込んでいるキャラクターの画像を送ってくれる方が多く、
中にはフランスの凱旋門とFAガールで記念撮影した写真なんかもありましたね。
イベントでは専用のケースを作ったり、胸ポケットにキャラクターを収めて会いに来てくれるお客様もいてくれたりと、
もはや1商品、1作品というだけでなく、
1人のキャラクター、お客様自身のパートナー
という目線で楽しんでくれているんだなと強く感じました。
だからこそ、今後のシリーズにおいて、
お客様と、キャラクター1人1人の『繋がり』、『絆 』みたいなものを強く感じ、
より一層キャラクターに没入できる要素を作れたら!と思ったのが本企画のきっかけでございます。
その流れから、今回のテーマとして、
『私と、 エンゲージ、してくれますか?』
とさせていただきました。
『エンゲージ』という単語には、
一番すぐ思いつくのは、エンゲージリング=すなわちパートナーとの『婚約、契約』ですよね?
タイトルロゴにもエンゲージから連想できるリングが入っていたりするのもポイントです!
ただし、これ以外にもこの単語には複数の意味があるのをご存じでしょうか??
それが『引き込む』『携わる』、そして軍事用語では『交戦する』『共闘する』といった意味もあるようです。
すなわち、この単語と同じように、このシリーズは様々な要素が入ったシリーズになればと考えており、
1人でも多くのお客様を『引き込み』、魅力的なキャラクターたちとお客様自身が『契約』し、
お客様とパートナーを組むキャラクターが『共闘する』するも良し、『絆を育む』も良しの、
お客様の生活の1部になるような多様な遊び方ができるシリーズを目指せればと思っております!
その仕掛けとして、
最初は「プラモデル」というジャンルですが、
もちろん!
それ以外のジャンルでも展開できるほどの大きな『コンテンツ』になる夢を目指して、
今回『アルカナディア』シリーズには、自分で言うのはとても恥ずかしいですが、
かなりスケールの大きい世界観や設定も考えております!!
キービジュアルにあるように今年2020年の夏ごろ、
しかるべき場所で詳細を発表させていただこうと現在準備しておりますので、ご期待いただければと思います!
さて、そんな世界観を一緒に盛り上げてくれる今回メインキャラクターデザイナーとして参加してくれるのが、
Vtuberのデザインやライトノベルの挿画・アプリゲームのイラストなどを数多く手掛ける『necömi』さんです!
そして、今回はnecömi様からコメントをいただいているので、以下ご紹介いたします。
はじめまして、イラストレーターのnecömiと申します!
普段はキャラクターデザインやイラストのお仕事をさせていただいているのですが、
プラモデルのお仕事は初めてだったので、難しいなと感じる部分が正直とても多かったです。
ですが、実際に壽屋さんのプラモデルを触ったり、可動させたりしながら
イメージを膨らませていく作業は、とても楽しく、
また、拡張性も含めて楽しめるデザインになったのではないかと思っています!
遊んでくださる皆様のよきパートナーとなれるようなキャラクターを生み出してまいりますので、
今後も楽しみにしていてくださいね!
necömi
今回の企画にて、初めてご一緒させていただくわけですが、
仕事以外のお話も趣味があうほど仲良くやらせていただいております。
毎回私が無茶やわがままを言っているんですが、
快く引き受け、魅力的なキャラクターたちをとんでもないスピードで次々と描いてくれております!
すでにキービジュのキャラクター以外にも何人もの魅力的なキャラクターが生まれておりまして、
今から皆様にお見せするのが楽しみです!
さて、今回は初回ということで、企画経緯~テーマについて触れてきましたが、
次のブログでは『ファンタジー』という作品ジャンルについてもお話できればと思います。
新シリーズ『アルカナディア』ぜひご期待くださいませ!!
それでは、本日はこの辺で。
ばーちー
© KOTOBUKIYA
皆さん、こんにちは、そしてはじめまして。
新シリーズ『アルカナディア』の企画、プロデューサーを担当する千葉 翔平です。
これまで担当商品ブログやイベントではお客様から「ばーちーさん」と呼ばれているので、
皆さんも親しみを込めて以後「ばーちー」と呼んでいただければ幸いです!
さて、タイトルにもあるように、
本日2020年2月9日(日)、ワンダーフェスティバル2020冬にて、
私の新企画、『アルカナディア』を発表させていただきました。
現段階ではまだ多くを語れないのが残念ですが、本企画の経緯だったり、展望をほんの少しお話しつつ、
簡単ではありますがご挨拶をさせていただければと思います!
ブログではありますが、スペシャルなゲストからもコメントをいただいているので!
ぜひ最後までお付き合いいただければ幸いです。
では、改めて、第一キービジュアルをご紹介!
文字情報の通り、
『アルカナディア』はキャラクタープラモデルの新シリーズとして展開が始まります!
そして、ジャンルは『ファンタジー』です!
初回のブログでは、企画の経緯から作品のテーマについて少しお話しましょう。
今ではキャラクタープラモデルを担当することも増えてきましたが、
私、企画チームの前は原型チームとして、プラモデルのCAD原型師を担当しておりまして、
他社様のロボット関連商品を中心に色々設計させていただきました。
その後は、フレームアームズ・ガール(以後FAガール)関連の原型お手伝いから、
アニメ化に際して、アニメ製作の現場担当として実際に動画のチェックをしたり、アニメの宣伝活動をしたりと、
少なくとも5年以上はキャラクタープラモデル業界を、原型〜、アニメ製作~、企画、といった
様々な視点で携わらせていただきました。
多分企画のなかでもここまで他方面で携わったのは私くらいだと思います。
その中で、私にとって1番大きかったのが、やはりアニメ『フレームアームズ・ガール』ですね。
これまで、プラモデル商品って、
作って、パッケージやイラストの通りに塗装して、お気に入りのポーズをつけて飾る。
という遊びのイメージだったのですが、
アニメ化に際して、元々プラモデルが好きなお客様のみならず、アニメを観てファンになり、
プラモデルを初めて遊んでくれるようお客様も増え、そこから環境が少し変わってきたように感じました。
SNSだけでなくイベントやニコ生などでお客様の作品を見る機会では、
自分の作ったキャラクターとお出かけした様々な場所で撮影したり、キャラクターに合ったお洋服やお部屋を自作したり、
自身の日常に溶け込んでいるキャラクターの画像を送ってくれる方が多く、
中にはフランスの凱旋門とFAガールで記念撮影した写真なんかもありましたね。
イベントでは専用のケースを作ったり、胸ポケットにキャラクターを収めて会いに来てくれるお客様もいてくれたりと、
もはや1商品、1作品というだけでなく、
1人のキャラクター、お客様自身のパートナー
という目線で楽しんでくれているんだなと強く感じました。
だからこそ、今後のシリーズにおいて、
お客様と、キャラクター1人1人の『繋がり』、『絆 』みたいなものを強く感じ、
より一層キャラクターに没入できる要素を作れたら!と思ったのが本企画のきっかけでございます。
その流れから、今回のテーマとして、
『私と、 エンゲージ、してくれますか?』
とさせていただきました。
『エンゲージ』という単語には、
一番すぐ思いつくのは、エンゲージリング=すなわちパートナーとの『婚約、契約』ですよね?
タイトルロゴにもエンゲージから連想できるリングが入っていたりするのもポイントです!
ただし、これ以外にもこの単語には複数の意味があるのをご存じでしょうか??
それが『引き込む』『携わる』、そして軍事用語では『交戦する』『共闘する』といった意味もあるようです。
すなわち、この単語と同じように、このシリーズは様々な要素が入ったシリーズになればと考えており、
1人でも多くのお客様を『引き込み』、魅力的なキャラクターたちとお客様自身が『契約』し、
お客様とパートナーを組むキャラクターが『共闘する』するも良し、『絆を育む』も良しの、
お客様の生活の1部になるような多様な遊び方ができるシリーズを目指せればと思っております!
その仕掛けとして、
最初は「プラモデル」というジャンルですが、
もちろん!
それ以外のジャンルでも展開できるほどの大きな『コンテンツ』になる夢を目指して、
今回『アルカナディア』シリーズには、自分で言うのはとても恥ずかしいですが、
かなりスケールの大きい世界観や設定も考えております!!
キービジュアルにあるように今年2020年の夏ごろ、
しかるべき場所で詳細を発表させていただこうと現在準備しておりますので、ご期待いただければと思います!
さて、そんな世界観を一緒に盛り上げてくれる今回メインキャラクターデザイナーとして参加してくれるのが、
Vtuberのデザインやライトノベルの挿画・アプリゲームのイラストなどを数多く手掛ける『necömi』さんです!
そして、今回はnecömi様からコメントをいただいているので、以下ご紹介いたします。
はじめまして、イラストレーターのnecömiと申します!
普段はキャラクターデザインやイラストのお仕事をさせていただいているのですが、
プラモデルのお仕事は初めてだったので、難しいなと感じる部分が正直とても多かったです。
ですが、実際に壽屋さんのプラモデルを触ったり、可動させたりしながら
イメージを膨らませていく作業は、とても楽しく、
また、拡張性も含めて楽しめるデザインになったのではないかと思っています!
遊んでくださる皆様のよきパートナーとなれるようなキャラクターを生み出してまいりますので、
今後も楽しみにしていてくださいね!
necömi
今回の企画にて、初めてご一緒させていただくわけですが、
仕事以外のお話も趣味があうほど仲良くやらせていただいております。
毎回私が無茶やわがままを言っているんですが、
快く引き受け、魅力的なキャラクターたちをとんでもないスピードで次々と描いてくれております!
すでにキービジュのキャラクター以外にも何人もの魅力的なキャラクターが生まれておりまして、
今から皆様にお見せするのが楽しみです!
さて、今回は初回ということで、企画経緯~テーマについて触れてきましたが、
次のブログでは『ファンタジー』という作品ジャンルについてもお話できればと思います。
新シリーズ『アルカナディア』ぜひご期待くださいませ!!
それでは、本日はこの辺で。
ばーちー
© KOTOBUKIYA
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