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コロナウイルスとの闘う三年間の実況
「世界も平和し、何も起こらない日がいいね。」2020がこう言った。2020—世界管理ユニオンの最高長官。どの長官もこの世界を管理して、注視している。この世界はもうずいぶん長い年で平和になていた。しかし、2020が就任した今年は、暗がりに潜む敵は平和な世界を大騒ぎにした。
世界の新年が近づくある日に「報告、長官、不明な敵が世界に潜入していることが検出されました。」
「不明?諸国所属の検査部隊を派遣して調査しょう。」
......
「報告!総指揮部、敵は強すぎて、彼らの真実を明らかにしませんでした、すみません...」
「長官!検査部隊は全滅しました!これはかつてない状況で、今世界の人々は祝日の興奮期にあり、人々の幸福指数は急落しています。我々はどうすればいいですか。」
「なんだと!世界の観察記録を出してくれ、急げ!」敵軍部隊は記録されていないウイルスで、ウイルス兵士たちはステルス服を着ていて、見えない。わが部隊の高倍電子顕微鏡の下でプロトタイプが明らかになった。華やかなクラウンに似た形をしている。攻撃の発動は非常に速い。人体の内部に攻め込むと、肺など重要な陣地を占拠し、「発熱」、「咳」、「呼吸困難」など多くの形で多様な猛烈な攻撃を行い、命を落とす。さらに悪いことに、彼らは部隊に対して猛烈な攻撃を始めて、人と人はタッチして、唾液の接触があれば、ウイルスは群がって包囲攻撃して、一挙に大きな陣地を取って、この攻撃のスピードは、まるで「連続計」だ。世界のどこもが歓声と笑いの場所だったはずが、今は惨めで静かになった。この世界は変えられしまた。
「どうやら今回の敵が強いね、ならばおれが直接彼らに対処させろう。かかってこい!」2020はウイルス殺隊を設立して、毎日前線で闘う、諸国を率いて措置をとる。コロナウイルス部隊はあちこち逃げ回る。ついにウイルスをコントロールしようとした日、彼らの隠れ家を見つけた。
パンと2020はドアを蹴る「ウイルス殺隊だ!手を上げろ!このウイルスやろうが!」
「来てたのか、2020さん。でも、もう遅すぎますよ。私も変身に完了しました。桀桀桀。」
「長官!こいつの体のエネルギーは変化しています、気をつけてください。」コロナウイルスが変異して、だんだん落ち着いてきた世界がまたパニックになってきた。
......
「最後まで諦めちゃダメだ。おれは2019と絶対に世界を守る約束したのに。」
ある人々が「世界に希望はあるのか。」と小声で言った。2020は泣いて「おれは守れなかった。ごめん。もう時間だな。2021、お前に任せた。」2020は消えしまた。
「ぼんやりしてる場合じゃない!おれ2021がやってみせる!」2021と人々は変異コロナウイルスとの戦いの中で、変異ウイルスのベタ、デルタなどが逮捕された。
「報告、ここはウイルス疾病コントロールセンターの戦場です。科学者たちはすでに高特異性CPR検出試薬を開発し、数時間以内に新型コロナウイルスの正体を見分けることができる。現在、種子毒株を選別し、新型コロナウイルスを打ち負かすワクチンを開発しています。」
「報告、ここは病院の戦場です。医者たちは日夜で職場を守り、敵軍に襲われた負傷者たちの治療と世話をしています。今状況は次第に安定しています。」
「よし、この息合いで進むぞう!」
「長官、お時間ですから、しばらくお休みください!」
「いいよう。世界はまた休んでいない。」またコロナウイルスとの戦いの1年で、2021が消えしまた。
「おれの出番が?皆さん、おれについで進めといい。」2022は就任した。2人の先輩の経験があり、波はあるが大事件は起こらなかった。
「長官、ウイルス禍はもうすぐ消えますか。」
「いいえ、そんなに簡単だとは思わない。油断するな。」ある子供がお母さんの袖を引っ張って「お母さん、私たちはいつ遊びに行けますか。」と聞いた。母は笑って「もうすぐ、世界の努力を信じてね。」と言った。
「えん!信じているよ!」#疫情##日语##疫情[超话]##微小说#
コロナウイルスとの闘う三年間の実況
「世界も平和し、何も起こらない日がいいね。」2020がこう言った。2020—世界管理ユニオンの最高長官。どの長官もこの世界を管理して、注視している。この世界はもうずいぶん長い年で平和になていた。しかし、2020が就任した今年は、暗がりに潜む敵は平和な世界を大騒ぎにした。
世界の新年が近づくある日に「報告、長官、不明な敵が世界に潜入していることが検出されました。」
「不明?諸国所属の検査部隊を派遣して調査しょう。」
......
「報告!総指揮部、敵は強すぎて、彼らの真実を明らかにしませんでした、すみません...」
「長官!検査部隊は全滅しました!これはかつてない状況で、今世界の人々は祝日の興奮期にあり、人々の幸福指数は急落しています。我々はどうすればいいですか。」
「なんだと!世界の観察記録を出してくれ、急げ!」敵軍部隊は記録されていないウイルスで、ウイルス兵士たちはステルス服を着ていて、見えない。わが部隊の高倍電子顕微鏡の下でプロトタイプが明らかになった。華やかなクラウンに似た形をしている。攻撃の発動は非常に速い。人体の内部に攻め込むと、肺など重要な陣地を占拠し、「発熱」、「咳」、「呼吸困難」など多くの形で多様な猛烈な攻撃を行い、命を落とす。さらに悪いことに、彼らは部隊に対して猛烈な攻撃を始めて、人と人はタッチして、唾液の接触があれば、ウイルスは群がって包囲攻撃して、一挙に大きな陣地を取って、この攻撃のスピードは、まるで「連続計」だ。世界のどこもが歓声と笑いの場所だったはずが、今は惨めで静かになった。この世界は変えられしまた。
「どうやら今回の敵が強いね、ならばおれが直接彼らに対処させろう。かかってこい!」2020はウイルス殺隊を設立して、毎日前線で闘う、諸国を率いて措置をとる。コロナウイルス部隊はあちこち逃げ回る。ついにウイルスをコントロールしようとした日、彼らの隠れ家を見つけた。
パンと2020はドアを蹴る「ウイルス殺隊だ!手を上げろ!このウイルスやろうが!」
「来てたのか、2020さん。でも、もう遅すぎますよ。私も変身に完了しました。桀桀桀。」
「長官!こいつの体のエネルギーは変化しています、気をつけてください。」コロナウイルスが変異して、だんだん落ち着いてきた世界がまたパニックになってきた。
......
「最後まで諦めちゃダメだ。おれは2019と絶対に世界を守る約束したのに。」
ある人々が「世界に希望はあるのか。」と小声で言った。2020は泣いて「おれは守れなかった。ごめん。もう時間だな。2021、お前に任せた。」2020は消えしまた。
「ぼんやりしてる場合じゃない!おれ2021がやってみせる!」2021と人々は変異コロナウイルスとの戦いの中で、変異ウイルスのベタ、デルタなどが逮捕された。
「報告、ここはウイルス疾病コントロールセンターの戦場です。科学者たちはすでに高特異性CPR検出試薬を開発し、数時間以内に新型コロナウイルスの正体を見分けることができる。現在、種子毒株を選別し、新型コロナウイルスを打ち負かすワクチンを開発しています。」
「報告、ここは病院の戦場です。医者たちは日夜で職場を守り、敵軍に襲われた負傷者たちの治療と世話をしています。今状況は次第に安定しています。」
「よし、この息合いで進むぞう!」
「長官、お時間ですから、しばらくお休みください!」
「いいよう。世界はまた休んでいない。」またコロナウイルスとの戦いの1年で、2021が消えしまた。
「おれの出番が?皆さん、おれについで進めといい。」2022は就任した。2人の先輩の経験があり、波はあるが大事件は起こらなかった。
「長官、ウイルス禍はもうすぐ消えますか。」
「いいえ、そんなに簡単だとは思わない。油断するな。」ある子供がお母さんの袖を引っ張って「お母さん、私たちはいつ遊びに行けますか。」と聞いた。母は笑って「もうすぐ、世界の努力を信じてね。」と言った。
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AKB48 本田仁美 6/30宣布移籍到先輩小嶋陽菜等所在的事務所「Mama&Son」
AKB48本田仁美(20)が、芸能事務所「Mama&Son」に所属することが6月30日、分かった。48グループの先輩でもある小嶋陽菜(34)高橋みなみ(31)峯岸みなみ(29)らが所属する同事務所で、活動の幅をさらに広げる。
グループの最新曲「元カレです」でもセンターを務めるエースの事務所移籍が決まった。
「小嶋陽菜さんは卒業されてからも、ファッションの分野で今は会社を立ち上げていらっしゃったり、峯岸みなみさんもバラエティーで活躍されていたり…。今、私はAKBにいますが、いろいろな方面でたくさん経験をさせていただけるような事務所に所属させていただけるのは、すごくうれしいです。アットホームな感じがすごくしていて、頼れる先輩方がたくさんいらっしゃるのは心強いです!」
14年にチーム8栃木代表として加入し、18年から昨年4月まではIZ*ONEの一員として活躍した。中でも、現在はファッションブランドを立ち上げるなど実業家としても活躍する小嶋の存在は大きい。
「IZ*ONEのコンサートにも来てくださって、そこで初めてお話しさせていただいたんですけど、すごく自分に芯があって、やりたいことをどんどん口にしてかなえている姿を見て、私も将来的に小嶋さんのようにに、自分のやりたい夢を本当に実現させられる人になりたいなとずっと思っておたので、まさか同じ事務所に入れるとは! という感じです」
事務所移籍によって、仕事の幅もより広がりそうだ。「休みがないくらい忙しく働きたいな! って思っています」と意欲満々だが、実は役者挑戦への思いもあった。
「今までもすごくやりたいという思いはあったんですけど、口に出すのが恥ずかしくて、あんまり言えてなかったんです…。でも事務所に入らせていただいたからこそ、経験できる幅というのが今まで以上に増えていくと思うので、いろいろなことにチャレンジしていきたいなって思います」
早速、日本テレビ系ドラマ「オクトー~感情捜査官 心野朱梨~」(7日開始、木曜午後11時59分)第3話(21日放送)のゲスト出演も決定した。初のドラマ出演となる。
「私にとって人生初のドラマで、すごく緊張とかドキドキもあったんですけど、監督さんをはじめキャストの方々やスタッフさんにたくさん支えていただいて、無事に終えることができました。難しかったんですけど、演技の楽しさにも気づけたので、今回はゲスト出演でしたが、いつかは自分がメインとなってできたらいいなと思います。韓国語も話せるので、いつか海外でのお仕事もできたら、うれしいです」
IZ*ONEでの経験が、自らを変えた。パフォーマンス、美-。たゆまぬ努力で己を磨き続けて、今の本田仁美がいる。
「やれば目標や夢もかなうということを実体験できたので、それを武器にしていきたいです! もちろんAKB48のお仕事も一生懸命頑張りたいですし、個人としても、みんなと一緒に成長していけるように、失敗を恐れずに挑戦していきたいなと思います」
○…事務所の先輩たちにも、すでに所属を報告している。「峯岸さんは『意見とかも聞いてくれる会社だし、アットホームだし、社長が親身になって考えてくれるから、一緒にできるのはうれしいよ』って言ってくださいました。小嶋さんは『聞いたよ~』みたいな反応でした(笑い)」。
◆本田仁美(ほんだ . ひとみ)2001年(平13)10月6日、栃木県生まれ。14年にAKB48チーム8の栃木県代表として加入。18年の選抜総選挙で82位にランクイン。同年、日韓共同プロジェクト「PRODUCE48」で第9位となり、21年4月までIZ*ONEの一員として活躍。今年5月発売のシングル「元カレです」で初センター。
◆「Mama&Son」に所属する48グループメンバー
【現役】AKB48向井地美音、本田仁美、STU48瀧野由美子
【卒業生】小嶋陽菜、高橋みなみ、峯岸みなみ、加藤玲奈、田島芽瑠、長谷川百々花
AKB48本田仁美(20)が、芸能事務所「Mama&Son」に所属することが6月30日、分かった。48グループの先輩でもある小嶋陽菜(34)高橋みなみ(31)峯岸みなみ(29)らが所属する同事務所で、活動の幅をさらに広げる。
グループの最新曲「元カレです」でもセンターを務めるエースの事務所移籍が決まった。
「小嶋陽菜さんは卒業されてからも、ファッションの分野で今は会社を立ち上げていらっしゃったり、峯岸みなみさんもバラエティーで活躍されていたり…。今、私はAKBにいますが、いろいろな方面でたくさん経験をさせていただけるような事務所に所属させていただけるのは、すごくうれしいです。アットホームな感じがすごくしていて、頼れる先輩方がたくさんいらっしゃるのは心強いです!」
14年にチーム8栃木代表として加入し、18年から昨年4月まではIZ*ONEの一員として活躍した。中でも、現在はファッションブランドを立ち上げるなど実業家としても活躍する小嶋の存在は大きい。
「IZ*ONEのコンサートにも来てくださって、そこで初めてお話しさせていただいたんですけど、すごく自分に芯があって、やりたいことをどんどん口にしてかなえている姿を見て、私も将来的に小嶋さんのようにに、自分のやりたい夢を本当に実現させられる人になりたいなとずっと思っておたので、まさか同じ事務所に入れるとは! という感じです」
事務所移籍によって、仕事の幅もより広がりそうだ。「休みがないくらい忙しく働きたいな! って思っています」と意欲満々だが、実は役者挑戦への思いもあった。
「今までもすごくやりたいという思いはあったんですけど、口に出すのが恥ずかしくて、あんまり言えてなかったんです…。でも事務所に入らせていただいたからこそ、経験できる幅というのが今まで以上に増えていくと思うので、いろいろなことにチャレンジしていきたいなって思います」
早速、日本テレビ系ドラマ「オクトー~感情捜査官 心野朱梨~」(7日開始、木曜午後11時59分)第3話(21日放送)のゲスト出演も決定した。初のドラマ出演となる。
「私にとって人生初のドラマで、すごく緊張とかドキドキもあったんですけど、監督さんをはじめキャストの方々やスタッフさんにたくさん支えていただいて、無事に終えることができました。難しかったんですけど、演技の楽しさにも気づけたので、今回はゲスト出演でしたが、いつかは自分がメインとなってできたらいいなと思います。韓国語も話せるので、いつか海外でのお仕事もできたら、うれしいです」
IZ*ONEでの経験が、自らを変えた。パフォーマンス、美-。たゆまぬ努力で己を磨き続けて、今の本田仁美がいる。
「やれば目標や夢もかなうということを実体験できたので、それを武器にしていきたいです! もちろんAKB48のお仕事も一生懸命頑張りたいですし、個人としても、みんなと一緒に成長していけるように、失敗を恐れずに挑戦していきたいなと思います」
○…事務所の先輩たちにも、すでに所属を報告している。「峯岸さんは『意見とかも聞いてくれる会社だし、アットホームだし、社長が親身になって考えてくれるから、一緒にできるのはうれしいよ』って言ってくださいました。小嶋さんは『聞いたよ~』みたいな反応でした(笑い)」。
◆本田仁美(ほんだ . ひとみ)2001年(平13)10月6日、栃木県生まれ。14年にAKB48チーム8の栃木県代表として加入。18年の選抜総選挙で82位にランクイン。同年、日韓共同プロジェクト「PRODUCE48」で第9位となり、21年4月までIZ*ONEの一員として活躍。今年5月発売のシングル「元カレです」で初センター。
◆「Mama&Son」に所属する48グループメンバー
【現役】AKB48向井地美音、本田仁美、STU48瀧野由美子
【卒業生】小嶋陽菜、高橋みなみ、峯岸みなみ、加藤玲奈、田島芽瑠、長谷川百々花
【中村屋酒店の兄弟】
たった1行のセリフに隠された感情 藤原季節が23歳新人監督から気付かされたこと
昨年、「くれなずめ」「明日の食卓」「空白」「のさりの島」など映画に出演、ドラマでも活躍する藤原季節(29)。本作の映画「中村屋酒店の兄弟」(白磯大知監督)は第30回東京学生映画祭でグランプリなどを受賞し、撮影から3年たっての劇場公開が決まった。監督からオファーを受けた当初、「出演をお断りした」と明かす。そのワケは?
映画「中村屋酒店の兄弟」、オファー当初は「出演をお断りした」
昨年、「くれなずめ」「明日の食卓」「空白」「のさりの島」など映画に出演、ドラマでも活躍する藤原季節(29)。本作の映画「中村屋酒店の兄弟」(白磯大知監督)は第30回東京学生映画祭でグランプリなどを受賞し、撮影から3年たっての劇場公開が決まった。監督からオファーを受けた当初、「出演をお断りした」と明かす。そのワケは?(取材・文=平辻哲也)
同作は昨今、なくなりつつある酒店を舞台に、親からの店を継いだ兄・弘文(長尾卓磨)と東京からワケあって帰ってきた弟・和馬(藤原)を描く45分の中編。兄弟の近くて遠い距離感を絶妙に描き、第13回田辺・弁慶映画祭TBSラジオ賞、第30回東京学生映画祭グランプリ、第11回下北沢映画祭観客賞などを受賞。この快挙に、W主演の長尾が劇場公開へと動き、3月4日、東京・シネクイントでのレイトショー先行公開、同18日からの全国17館での順次公開が決まった。
「長尾さんをはじめとしたみなさんの努力の積み重ねですね。今だからこそ、誰かの心に届くかもしれない。その可能性を感じてくれた人が積み重なって全国まで行けたんだと思います」
しかし、3年前は劇場公開など思いもよらないことだった。監督は17歳から俳優活動し、独学で脚本を学んだという当時23歳の白磯大知。スタッフも映画未経験という自主映画だった。
「共通の知人を介してオファーを頂きました。最初は『この作品の面白さを理解することができません』とお断りしました。この脚本は、何も激しいことは起こらない。当時は何を撮りたいかつかめなかったんですよ。今思えば、安易な考えだったし、監督の白磯君に敬意をちゃんと払っていなかったんですよね。自分の未熟さですけども」
その後、一度も会わずに断ったことが脳裏に引っかかり、改めて渋谷のカフェで監督との時間を作ってもらった。「そこで白磯君がどういうことを描きたいかっていうことを丁寧に教えてくれたんですが、人となりがとても魅力的だった。『兄弟の距離感を描きたい』という言葉を聞いて、その場でもう一度読み直しました。そうしたら、たった1行のセリフにたくさんの語られてない感情が隠れているんだと気づき、僕にとってチャレンジになるのでやらせてください、とお願いしたんです」。
北海道札幌市出身、19歳で上京「最初から俳優をやるつもりで東京に出てきた」
劇中では、微妙なすれ違いの感情が描かれる。「トークイベントのゲストに来てくれた村上虹郎君が『褒めてばかりでもつまらないので、思ったことを言います。兄弟が楽しすぎる気がした』と言ってくれたんですね。その事をずっと考えました。それで分かったのは、楽しんでいるんじゃなくて、楽しんでいるふりをしているんだな、ということ。その裏にはきっと語られてない感情がたくさんあって、家族や兄弟としゃべっている時の自分も、何かを演じているんだなってことです。そんなことがちょっとずつ見えてきました」。
妹と姉がいるそうで、和馬の気持ちには「自分にも思い当たる節がありますね。気恥ずかしさだったり、東京で好き勝手やっていることの後ろめたさ、それをカモフラージュするためにちょっと明るく話してみたり……」。
自身は北海道札幌市出身。実家を飛び出したことも共通点。19歳の時に大学進学を機に上京したのだ。「最初から俳優をやるつもりで東京に出てきたんです。正確には大学には入学しているんですけど、3か月も通っていませんね……。なので、親には入学金の無駄遣いをさせてしまいました。泣いてましたね。だから、東京と実家で安息の地を探している和馬の気持ちは分かる部分もありました。実家に帰っても、どこかで何かを演じなきゃならない。自分の居場所を彼も探していたんだと思います」。
2013年に本格的に俳優活動をスタートし、以降、映画、ドラマ、舞台でキャリアを積み上げてきた。20年に第42回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を、21年には、第13回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を授賞した。
今は、居場所を見つけられたのではないか。「確かに、カメラの前での居場所はできたように思えます。でも、僕ら俳優は、現実に帰ってこなきゃいけないですから。現実の世の中で生活をして生きていかなきゃいけないわけで、その居場所は自分自身でもう1回見つけないといけないと思っています」。
「中村屋酒店の兄弟」はいろんな気付きを与えてくれた作品になった。特に教えてくれたのは兄役の長尾だ。「スタッフは映画が初めての人が多く、不慣れな部分もあったんですけども、長尾さんは最後まで一つも文句を言わなかったんです。だから、僕も何も言わないようにしたんです。そうしたら、3日目から、スタッフが“段取りファースト”から“お芝居ファースト”に変わっていった。それは、僕たちの意識が伝わったんだと思います。はっきり伝えるっていうのは、自分の気持ちを伝えたいだけで、コミュニケーションって、そういうことだけではないんだと思いました」。
出演後は新たな関係性も生まれている。「長尾さんとは全然似ていないんですけど、映画を見ていると、兄弟に見えてくるから不思議ですね。日常生活でも、長男・長尾さん、次男・僕、三男・白磯君の三兄弟みたいな感じなんです。頻繁に連絡を取ったり、お酒を飲んだりするわけじゃないけど、久々に会うことができたら、みんなで近況報告を恥じらいながらする。そんな関係ができあがりました」。
コロナ禍となり自宅で映画鑑賞「インディーズ、メジャーに関わらず必要なもの」
映画は自身の原点だ。「(コロナ禍で)自宅での時間が増えると、大作ばかり観ていました。大好きなアル・パチーノの出演作とかを見ていましたが、先日は、インディーズ映画を見て、衝撃を受けました。『フタリノセカイ』(公開中)というトランスジェンダーの男性とシスジェンダーの女性カップルの話で、2人には子供が作れない。そこである決断をするシーンがあるんですけども、幸せにはあらゆるカタチがあっていいんだという希望の描き方に感動しました。そんな体験をすると、インディーズ、メジャーに関わらず、映画体験は必要なものだと改めて実感しました」。
藤原もそんな体験を与えられるような新しい映画との出会いを求めている。「新しい何かに出会うときって、自分を解体しないと出会えないんじゃないかな、と思っています。常に自分を疑ってみたり、自分は間違っているかもしれないと考え続けて、誰かが書いたセリフを言ってみた時に出会えるような気がします。そんな破壊と再生の旅を続けたいと思っています」。
「中村屋酒店の兄弟」は佳作というべき小作だが、藤原にとってはターニングポイントになったようだ。
たった1行のセリフに隠された感情 藤原季節が23歳新人監督から気付かされたこと
昨年、「くれなずめ」「明日の食卓」「空白」「のさりの島」など映画に出演、ドラマでも活躍する藤原季節(29)。本作の映画「中村屋酒店の兄弟」(白磯大知監督)は第30回東京学生映画祭でグランプリなどを受賞し、撮影から3年たっての劇場公開が決まった。監督からオファーを受けた当初、「出演をお断りした」と明かす。そのワケは?
映画「中村屋酒店の兄弟」、オファー当初は「出演をお断りした」
昨年、「くれなずめ」「明日の食卓」「空白」「のさりの島」など映画に出演、ドラマでも活躍する藤原季節(29)。本作の映画「中村屋酒店の兄弟」(白磯大知監督)は第30回東京学生映画祭でグランプリなどを受賞し、撮影から3年たっての劇場公開が決まった。監督からオファーを受けた当初、「出演をお断りした」と明かす。そのワケは?(取材・文=平辻哲也)
同作は昨今、なくなりつつある酒店を舞台に、親からの店を継いだ兄・弘文(長尾卓磨)と東京からワケあって帰ってきた弟・和馬(藤原)を描く45分の中編。兄弟の近くて遠い距離感を絶妙に描き、第13回田辺・弁慶映画祭TBSラジオ賞、第30回東京学生映画祭グランプリ、第11回下北沢映画祭観客賞などを受賞。この快挙に、W主演の長尾が劇場公開へと動き、3月4日、東京・シネクイントでのレイトショー先行公開、同18日からの全国17館での順次公開が決まった。
「長尾さんをはじめとしたみなさんの努力の積み重ねですね。今だからこそ、誰かの心に届くかもしれない。その可能性を感じてくれた人が積み重なって全国まで行けたんだと思います」
しかし、3年前は劇場公開など思いもよらないことだった。監督は17歳から俳優活動し、独学で脚本を学んだという当時23歳の白磯大知。スタッフも映画未経験という自主映画だった。
「共通の知人を介してオファーを頂きました。最初は『この作品の面白さを理解することができません』とお断りしました。この脚本は、何も激しいことは起こらない。当時は何を撮りたいかつかめなかったんですよ。今思えば、安易な考えだったし、監督の白磯君に敬意をちゃんと払っていなかったんですよね。自分の未熟さですけども」
その後、一度も会わずに断ったことが脳裏に引っかかり、改めて渋谷のカフェで監督との時間を作ってもらった。「そこで白磯君がどういうことを描きたいかっていうことを丁寧に教えてくれたんですが、人となりがとても魅力的だった。『兄弟の距離感を描きたい』という言葉を聞いて、その場でもう一度読み直しました。そうしたら、たった1行のセリフにたくさんの語られてない感情が隠れているんだと気づき、僕にとってチャレンジになるのでやらせてください、とお願いしたんです」。
北海道札幌市出身、19歳で上京「最初から俳優をやるつもりで東京に出てきた」
劇中では、微妙なすれ違いの感情が描かれる。「トークイベントのゲストに来てくれた村上虹郎君が『褒めてばかりでもつまらないので、思ったことを言います。兄弟が楽しすぎる気がした』と言ってくれたんですね。その事をずっと考えました。それで分かったのは、楽しんでいるんじゃなくて、楽しんでいるふりをしているんだな、ということ。その裏にはきっと語られてない感情がたくさんあって、家族や兄弟としゃべっている時の自分も、何かを演じているんだなってことです。そんなことがちょっとずつ見えてきました」。
妹と姉がいるそうで、和馬の気持ちには「自分にも思い当たる節がありますね。気恥ずかしさだったり、東京で好き勝手やっていることの後ろめたさ、それをカモフラージュするためにちょっと明るく話してみたり……」。
自身は北海道札幌市出身。実家を飛び出したことも共通点。19歳の時に大学進学を機に上京したのだ。「最初から俳優をやるつもりで東京に出てきたんです。正確には大学には入学しているんですけど、3か月も通っていませんね……。なので、親には入学金の無駄遣いをさせてしまいました。泣いてましたね。だから、東京と実家で安息の地を探している和馬の気持ちは分かる部分もありました。実家に帰っても、どこかで何かを演じなきゃならない。自分の居場所を彼も探していたんだと思います」。
2013年に本格的に俳優活動をスタートし、以降、映画、ドラマ、舞台でキャリアを積み上げてきた。20年に第42回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を、21年には、第13回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を授賞した。
今は、居場所を見つけられたのではないか。「確かに、カメラの前での居場所はできたように思えます。でも、僕ら俳優は、現実に帰ってこなきゃいけないですから。現実の世の中で生活をして生きていかなきゃいけないわけで、その居場所は自分自身でもう1回見つけないといけないと思っています」。
「中村屋酒店の兄弟」はいろんな気付きを与えてくれた作品になった。特に教えてくれたのは兄役の長尾だ。「スタッフは映画が初めての人が多く、不慣れな部分もあったんですけども、長尾さんは最後まで一つも文句を言わなかったんです。だから、僕も何も言わないようにしたんです。そうしたら、3日目から、スタッフが“段取りファースト”から“お芝居ファースト”に変わっていった。それは、僕たちの意識が伝わったんだと思います。はっきり伝えるっていうのは、自分の気持ちを伝えたいだけで、コミュニケーションって、そういうことだけではないんだと思いました」。
出演後は新たな関係性も生まれている。「長尾さんとは全然似ていないんですけど、映画を見ていると、兄弟に見えてくるから不思議ですね。日常生活でも、長男・長尾さん、次男・僕、三男・白磯君の三兄弟みたいな感じなんです。頻繁に連絡を取ったり、お酒を飲んだりするわけじゃないけど、久々に会うことができたら、みんなで近況報告を恥じらいながらする。そんな関係ができあがりました」。
コロナ禍となり自宅で映画鑑賞「インディーズ、メジャーに関わらず必要なもの」
映画は自身の原点だ。「(コロナ禍で)自宅での時間が増えると、大作ばかり観ていました。大好きなアル・パチーノの出演作とかを見ていましたが、先日は、インディーズ映画を見て、衝撃を受けました。『フタリノセカイ』(公開中)というトランスジェンダーの男性とシスジェンダーの女性カップルの話で、2人には子供が作れない。そこである決断をするシーンがあるんですけども、幸せにはあらゆるカタチがあっていいんだという希望の描き方に感動しました。そんな体験をすると、インディーズ、メジャーに関わらず、映画体験は必要なものだと改めて実感しました」。
藤原もそんな体験を与えられるような新しい映画との出会いを求めている。「新しい何かに出会うときって、自分を解体しないと出会えないんじゃないかな、と思っています。常に自分を疑ってみたり、自分は間違っているかもしれないと考え続けて、誰かが書いたセリフを言ってみた時に出会えるような気がします。そんな破壊と再生の旅を続けたいと思っています」。
「中村屋酒店の兄弟」は佳作というべき小作だが、藤原にとってはターニングポイントになったようだ。
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