堂本光一 上白石萌音の変化に気づけず「だから、僕はモテない」と自虐発言
ミュージカル「ナイツ・テイル-騎士物語-」【東京公演】10月6日(水)~11月7日(日)/帝国劇場【福岡公演】11月13日(土)~29日(月)/博多座
2021年10月7日
https://t.cn/A6M6u5dQ
10月6日(水)、ミュージカル「ナイツ・テイル―騎士物語」が東京・帝国劇場で初日を迎えるにあたり、堂本光一、井上芳雄らが本番への意気込みを語った。
本作は、シェイクスピア最後の作品を、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクターであり、大作「レ・ミゼラブル」初演を演出した世界的演出家ジョン・ケアードの脚本・演出により、2018年に帝劇で世界初演。
昨夏には新型コロナウイルス感染予防を考慮したうえで、フルオーケストラを従えたコンサートバージョンを上演し、さらに、今年9月、大阪・梅田芸術劇場メインホールで約1ヵ月にわたって上演。満を持しての帝劇公演が、6日よりスタートした。
主人公の見目麗しい騎士に堂本と井上が扮し、ほかに上白石萌音、音月桂、大澄賢也、岸祐二、島田歌穂らが出演している。
質疑応答のコーナーでは、タイトルにちなみ、女性陣へ「座長2人を『ここがナイト(騎士)だな』と感じた瞬間は?」という質問が。
音月は「お2人とも『俺についてこい』みたいなものをあえて感じさせないフラットさがある。だけど、『この背中についていけばいいんだ』と、カンパニーのみんながきっと感じている」と語り、島田も「どんな状態でも変わらず、そのままでいてくださる」と、何事にも動じない座長の姿を絶賛した。
そんな言葉に堂本は、「芳雄くんが僕と同じ考えなんだと感じたのが、3年前。歌穂さん、3年前のことなのでもう時効にしましょう」と前置き。
そして、「稽古場で歌穂さんが骨折したことがあって、ああいうとき、稽古場が一瞬『あっ』となるんですけど、俺も芳雄くんも歌穂さんのもとには駆け寄らずに、『こういう場合は…』と淡々としていた。(井上も自分と同じで)その状況をしっかりと見て、判断をする人なんだと感じた」と、稽古場で起きたハプニングへの対応に共通点を見出したと告白。
堂本の言葉に井上は「もちろん違うところもあるんですけど、同じところもあって。再演の幕が開くにあたり、『やけに緊張するね』と伝えたら、光一くんも同じことを言っていた」と、ミュージカル界を牽引する存在となってもなお、幕が開ける直前に抱える素直な心情を明かした。
主要キャスト最年少の上白石は「お2人とも絶対に嘘をつかない方。大阪で、お2人が朝から生放送に出演された後に2公演という日があって、元気が出るものをお持ちしようと思い、芳雄さんに『こういうものがあるんですけどいかがですか?』と伝えたら、『俺はいらない』と」。
「その後、光一さんのところへ行って『いりますか?』とお聞きしたら、『あ、いるー』ともらってくださった。『いるものはいる、いらないものはいらない』ときちんと言ってくださることがうれしい」と、堂本と井上の違いを明かした。
ちなみに、上白石が用意したものは栄養ドリンクだったそう。
また、初演から3年が経ち、その間に上白石は映像、舞台と幅広く活躍する人気女優へ成長。その変化に話がおよぶと、堂本が「もとからの完成度がすごい。容姿的にも大人になられて、疲れや“私、忙しいんですオーラ”をいっさい出さない」。
一方の井上も「むしろ、疲れてるだろうなというときほど、みんなに話しかけに行っているように見えました。前世でだいぶ徳を積んだのか、俺なんかとはステージが全然違う」とベタ褒めした後に、「舞台上での変化は前髪がなくなったこと」と、初演時におろしていた前髪が今回はなくなっていることに言及。
そんな井上の言葉を受け、上白石が「そうなんですよ!光一さん!?」とやや強めに発言すると、堂本は「僕だけ(前髪がなくなったことに)気づいていなかったんです。だから、モテないんですよね」と苦い表情を浮かべていた。
最新情報は、ミュージカル「ナイツ・テイル-騎士物語-」公式サイトまで。
ミュージカル「ナイツ・テイル-騎士物語-」【東京公演】10月6日(水)~11月7日(日)/帝国劇場【福岡公演】11月13日(土)~29日(月)/博多座
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10月6日(水)、ミュージカル「ナイツ・テイル―騎士物語」が東京・帝国劇場で初日を迎えるにあたり、堂本光一、井上芳雄らが本番への意気込みを語った。
本作は、シェイクスピア最後の作品を、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクターであり、大作「レ・ミゼラブル」初演を演出した世界的演出家ジョン・ケアードの脚本・演出により、2018年に帝劇で世界初演。
昨夏には新型コロナウイルス感染予防を考慮したうえで、フルオーケストラを従えたコンサートバージョンを上演し、さらに、今年9月、大阪・梅田芸術劇場メインホールで約1ヵ月にわたって上演。満を持しての帝劇公演が、6日よりスタートした。
主人公の見目麗しい騎士に堂本と井上が扮し、ほかに上白石萌音、音月桂、大澄賢也、岸祐二、島田歌穂らが出演している。
質疑応答のコーナーでは、タイトルにちなみ、女性陣へ「座長2人を『ここがナイト(騎士)だな』と感じた瞬間は?」という質問が。
音月は「お2人とも『俺についてこい』みたいなものをあえて感じさせないフラットさがある。だけど、『この背中についていけばいいんだ』と、カンパニーのみんながきっと感じている」と語り、島田も「どんな状態でも変わらず、そのままでいてくださる」と、何事にも動じない座長の姿を絶賛した。
そんな言葉に堂本は、「芳雄くんが僕と同じ考えなんだと感じたのが、3年前。歌穂さん、3年前のことなのでもう時効にしましょう」と前置き。
そして、「稽古場で歌穂さんが骨折したことがあって、ああいうとき、稽古場が一瞬『あっ』となるんですけど、俺も芳雄くんも歌穂さんのもとには駆け寄らずに、『こういう場合は…』と淡々としていた。(井上も自分と同じで)その状況をしっかりと見て、判断をする人なんだと感じた」と、稽古場で起きたハプニングへの対応に共通点を見出したと告白。
堂本の言葉に井上は「もちろん違うところもあるんですけど、同じところもあって。再演の幕が開くにあたり、『やけに緊張するね』と伝えたら、光一くんも同じことを言っていた」と、ミュージカル界を牽引する存在となってもなお、幕が開ける直前に抱える素直な心情を明かした。
主要キャスト最年少の上白石は「お2人とも絶対に嘘をつかない方。大阪で、お2人が朝から生放送に出演された後に2公演という日があって、元気が出るものをお持ちしようと思い、芳雄さんに『こういうものがあるんですけどいかがですか?』と伝えたら、『俺はいらない』と」。
「その後、光一さんのところへ行って『いりますか?』とお聞きしたら、『あ、いるー』ともらってくださった。『いるものはいる、いらないものはいらない』ときちんと言ってくださることがうれしい」と、堂本と井上の違いを明かした。
ちなみに、上白石が用意したものは栄養ドリンクだったそう。
また、初演から3年が経ち、その間に上白石は映像、舞台と幅広く活躍する人気女優へ成長。その変化に話がおよぶと、堂本が「もとからの完成度がすごい。容姿的にも大人になられて、疲れや“私、忙しいんですオーラ”をいっさい出さない」。
一方の井上も「むしろ、疲れてるだろうなというときほど、みんなに話しかけに行っているように見えました。前世でだいぶ徳を積んだのか、俺なんかとはステージが全然違う」とベタ褒めした後に、「舞台上での変化は前髪がなくなったこと」と、初演時におろしていた前髪が今回はなくなっていることに言及。
そんな井上の言葉を受け、上白石が「そうなんですよ!光一さん!?」とやや強めに発言すると、堂本は「僕だけ(前髪がなくなったことに)気づいていなかったんです。だから、モテないんですよね」と苦い表情を浮かべていた。
最新情報は、ミュージカル「ナイツ・テイル-騎士物語-」公式サイトまで。
【DIVOC-12】Interview 1/2
チャンスは自分から作っていくしかない 藤原季節
歩の年表を埋めたり衣装を着て生活することで余白をひとつひとつ埋めていった
――今作に参加されたきっかけを教えてください。
藤原 僕がW主演を務めた短編映画『中村屋酒店の兄弟』(20)が、「東京学生映画祭」というコンテストでグランプリをいただいたんですが、そのときの審査員が三島有紀子監督で、そこでご挨拶させて頂いたことがありました。いつか三島監督の作品に出演したいと思っていたので、この作品のお話をいただいたときはうれしかったですね。
――実際に作品をご覧になって、いかがでしたか?
藤原 この作品は世界の片隅で誰にも知られず生きている人たちが出会う物語だなと思っています。その人たちを取り巻く環境は閉塞しているけど、こういった状況を出会いという物語で打ち倒すんだという気概というか、気持ちにあふれた映画になっていて。現実を厳しく見つめながらも、物語にロマンを持っている三島監督だからこそ撮れた作品だと思いました。他の『DIVOC-12』の作品とはいい意味で全然似ていなくて、この作品に出演できて本当に幸せです。
――短編だけに余白が多く、説明されない部分も多かったと思います。
藤原 台本から読み取れることは本当に少なかったです。三島さんと初めて打ち合わせをしたときに、主人公の歩という人物に何があったのかが書かれた年表みたいなものをもらって、「どんどん自分で埋めていっていいから」と言われて。衣装が決まってからは普段から歩の衣装を着て生活させてもらって、歩という人物を自分の中に馴染ませていきました。最初に本を読んだ段階では余白の部分が多くて、「なぜこのセリフになってるんだろう」と簡単には結びつかなかったので、三島さんと相談しながら一つ一つ埋めていった感じです。
――それを演技で伝える難しさはありましたか?
藤原 画面の向こう側にどう届けるかというのは、監督や見てくださるお客さんにゆだねた部分は大きいです。自分自身がリアリティーを感じ、それを信じることが大切だと思いました。一つ一つ、目に見えないものを埋めていくことでようやく信じる気持ちが強くなっていくというか。自分の中でそういうものが弱いと、自分の存在は正解なのだろうかみたいな気持ちになって、立っているだけで不安になるような気がします。それを埋めていくことで初めて、現場に立っても怖くなくなるのかなと思っています。
――改めて三島監督の印象をお聞かせください。
藤原 現場でも、われ先に行くというか、誰よりも率先して傷つきにいく姿を見せてくださいます。三島さんが撮った『ぶどうのなみだ』(14)という映画は、大泉洋さん演じるアオがもがき苦しみながらやっと一本のワインを誕生させるという物語なんですけど、その主人公を地で体現している監督というか。10分の映画を撮るためにここまで魂を削っているんだなというのを間近で見せて頂きましたね。感受性が豊かな方ってたくさんいらっしゃると思うんですけど、三島さんは感受性がせき止められずにあふれ出ちゃっている感じです。
――共演した富司純子さんに対する印象を教えてください。
藤原 去年の緊急事態宣言中に、家でずっと高倉健さんの映画を見ていたんです。その中で富司さんが主演を務められている作品もあって、「この女優さん素晴らしいな」と思っていた矢先のことだったので、体が震えました。そんな伝説の方とご一緒できるんだ、と思って。でも実際にお会いするとすごく優しい方でした。完成した映画を見たときに一番驚いたのは、富司さんがあまりに軽やかに演じられていたことです。懸命さやひたむきさという分かりやすいことはさておき、もっともっとリアリティーを持って生活されていて。必死に生きていて、辛くて辛くてという人が何かを変えようとする映画じゃなくて、たくましく生きているけど「焼肉食べたい、ハーゲンダッツ食べたい」と思ったときに、人生を変えようとするっていうのはこの作品っぽいなと思いました。
一つの作品を通過するたびに大切な出会いが増えている
――富司さん演じる冬海さんと出会ったことで、歩が生き生きしてきたように思えました。
藤原 お金だとか目に見えるもの……、そういうものでしか大切なことを語れなくなっちゃっていたんだろうなと思います。僕もこの1年間でそうなってしまいそうだったんですけど、そのたびにこういう作品が人間らしいところに引き戻してくれている感じがしました。だから多分、歩にとっては冬海さんがまさにそういう存在だったのかな。大切なものはそれだけじゃないんだよと、心というものを取り戻すきっかけになったんだと思います。
――出演が発表されたときに、「この作品のことを思い出そうとすると頭が真っ白になります」とコメントされていたのも印象的です。
藤原 この作品のタイトルが入る場面を撮ったときに、余計なことは何も考えられなくなりました。自分自身がこの物語にすごく救われているんだなと思ったんです。それまで悶々とした生活を送っていて、携帯とかテレビから入ってくるいろいろな情報に自分自身が踊らされて、アタフタして暮らしていたんです。でも、あの海に立った瞬間だけは冬海さんの姿しか見えなかったので、そこに向かって駆け出していくときは、開放感に満ち溢れていました。三島さんが泥だらけになりながらそういう環境を与えてくださって、本当に頭が真っ白になるような感覚でしたね。たった2日間の撮影であそこまでひとつの役に入れ込んだことは初めてかもしれないですし、仮に撮影期間の長い作品であっても、現場に入る前に10日間役として生活するというのはやったことがなかったので、不思議な体験でした。この作品に自分自身が何かを懸けて臨んでいたな、と思います。
――『よろこびのうた』が伝えたいテーマは何だと思いますか?
藤原 言葉にするとちょっと簡単に聞こえてしまうかもしれないんですけど、不安や喜びを分かち合うということ。生きていると、一緒にいることでより悲しくなったりとか、よりうれしくなったりすることもありますよね。この人と出会わなければこんな苦しい思いをせずに済んだのにと思いつつ、この人と過ごしたから自分は豊かさを知ることができたなという。豊かさを知るのは痛みを伴うことだと思うんですけど、それがまさに歩にとって冬海さんと経験したことで、その後のカラオケのシーンでは涙が止まらなくなる。知らなくてもよかったかもしれないんですけど、僕は歩にとって必要な時間だったのかなと思いました。実はあのカラオケのシーン、ザ・ブルーハーツを歌っているんですよ。三島さんと一緒に決めたんです。
――歩が冬海さんに出会ったように、今までの人生で藤原さんにとって印象的な出会いはありますか?
藤原 たくさんありましたね。この映画でいえば冬海さん、三島監督との出会い、あと『DIVOC-12』には12本の映画が集まっていて、同世代の俳優や新しい監督たちともたくさん出会うことができました。僕の人生でいえば、二十歳のときの松田美由紀さんとの出会い、『his』(20)という映画で宮沢氷魚という男に出会ったこと、『佐々木、イン、マイマイン』(20)の細川岳。一つの作品を通過するたびに大切な出会いがどんどん増えている感じがします。逆にそれがあるから続けていられるのかもしれません。
――具体的にお名前があがった松田さんと宮沢さんとの出会いは、藤原さんにとってどんな出来事だったのでしょうか。
藤原 最近『his』を見直したんですけど、宮沢くんは一滴の涙も流さずに悲しみを表現していたんだなと思ったんです。なんて正々堂々と演技する人だろう、とすごい発見でした。一方の僕は、すべてのシーンでめそめそ泣きそうな感じで芝居していたんですけど、それを包むように宮沢くんは演技してくれたんだなと思って。撮影が終わって数年経って、こんなに支えてもらっていたんだなと彼の優しさに改めて気づきました。あんな俳優になりたいという意味でもすごく尊敬しています。高倉健さんの映画にハマっているときは、彼の家の前に「高倉健さんの映画観て」と置き手紙したこともありました(笑)。美由紀さんは僕にとって、唯一怒ってくれる存在。僕が熊本の天草で撮影していた「のさりの島」という映画の現場に会いに来てくれたこともあります。言葉では尽くせない恩がありますね。
https://t.cn/A6M6b0Pd
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歩の年表を埋めたり衣装を着て生活することで余白をひとつひとつ埋めていった
――今作に参加されたきっかけを教えてください。
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――短編だけに余白が多く、説明されない部分も多かったと思います。
藤原 台本から読み取れることは本当に少なかったです。三島さんと初めて打ち合わせをしたときに、主人公の歩という人物に何があったのかが書かれた年表みたいなものをもらって、「どんどん自分で埋めていっていいから」と言われて。衣装が決まってからは普段から歩の衣装を着て生活させてもらって、歩という人物を自分の中に馴染ませていきました。最初に本を読んだ段階では余白の部分が多くて、「なぜこのセリフになってるんだろう」と簡単には結びつかなかったので、三島さんと相談しながら一つ一つ埋めていった感じです。
――それを演技で伝える難しさはありましたか?
藤原 画面の向こう側にどう届けるかというのは、監督や見てくださるお客さんにゆだねた部分は大きいです。自分自身がリアリティーを感じ、それを信じることが大切だと思いました。一つ一つ、目に見えないものを埋めていくことでようやく信じる気持ちが強くなっていくというか。自分の中でそういうものが弱いと、自分の存在は正解なのだろうかみたいな気持ちになって、立っているだけで不安になるような気がします。それを埋めていくことで初めて、現場に立っても怖くなくなるのかなと思っています。
――改めて三島監督の印象をお聞かせください。
藤原 現場でも、われ先に行くというか、誰よりも率先して傷つきにいく姿を見せてくださいます。三島さんが撮った『ぶどうのなみだ』(14)という映画は、大泉洋さん演じるアオがもがき苦しみながらやっと一本のワインを誕生させるという物語なんですけど、その主人公を地で体現している監督というか。10分の映画を撮るためにここまで魂を削っているんだなというのを間近で見せて頂きましたね。感受性が豊かな方ってたくさんいらっしゃると思うんですけど、三島さんは感受性がせき止められずにあふれ出ちゃっている感じです。
――共演した富司純子さんに対する印象を教えてください。
藤原 去年の緊急事態宣言中に、家でずっと高倉健さんの映画を見ていたんです。その中で富司さんが主演を務められている作品もあって、「この女優さん素晴らしいな」と思っていた矢先のことだったので、体が震えました。そんな伝説の方とご一緒できるんだ、と思って。でも実際にお会いするとすごく優しい方でした。完成した映画を見たときに一番驚いたのは、富司さんがあまりに軽やかに演じられていたことです。懸命さやひたむきさという分かりやすいことはさておき、もっともっとリアリティーを持って生活されていて。必死に生きていて、辛くて辛くてという人が何かを変えようとする映画じゃなくて、たくましく生きているけど「焼肉食べたい、ハーゲンダッツ食べたい」と思ったときに、人生を変えようとするっていうのはこの作品っぽいなと思いました。
一つの作品を通過するたびに大切な出会いが増えている
――富司さん演じる冬海さんと出会ったことで、歩が生き生きしてきたように思えました。
藤原 お金だとか目に見えるもの……、そういうものでしか大切なことを語れなくなっちゃっていたんだろうなと思います。僕もこの1年間でそうなってしまいそうだったんですけど、そのたびにこういう作品が人間らしいところに引き戻してくれている感じがしました。だから多分、歩にとっては冬海さんがまさにそういう存在だったのかな。大切なものはそれだけじゃないんだよと、心というものを取り戻すきっかけになったんだと思います。
――出演が発表されたときに、「この作品のことを思い出そうとすると頭が真っ白になります」とコメントされていたのも印象的です。
藤原 この作品のタイトルが入る場面を撮ったときに、余計なことは何も考えられなくなりました。自分自身がこの物語にすごく救われているんだなと思ったんです。それまで悶々とした生活を送っていて、携帯とかテレビから入ってくるいろいろな情報に自分自身が踊らされて、アタフタして暮らしていたんです。でも、あの海に立った瞬間だけは冬海さんの姿しか見えなかったので、そこに向かって駆け出していくときは、開放感に満ち溢れていました。三島さんが泥だらけになりながらそういう環境を与えてくださって、本当に頭が真っ白になるような感覚でしたね。たった2日間の撮影であそこまでひとつの役に入れ込んだことは初めてかもしれないですし、仮に撮影期間の長い作品であっても、現場に入る前に10日間役として生活するというのはやったことがなかったので、不思議な体験でした。この作品に自分自身が何かを懸けて臨んでいたな、と思います。
――『よろこびのうた』が伝えたいテーマは何だと思いますか?
藤原 言葉にするとちょっと簡単に聞こえてしまうかもしれないんですけど、不安や喜びを分かち合うということ。生きていると、一緒にいることでより悲しくなったりとか、よりうれしくなったりすることもありますよね。この人と出会わなければこんな苦しい思いをせずに済んだのにと思いつつ、この人と過ごしたから自分は豊かさを知ることができたなという。豊かさを知るのは痛みを伴うことだと思うんですけど、それがまさに歩にとって冬海さんと経験したことで、その後のカラオケのシーンでは涙が止まらなくなる。知らなくてもよかったかもしれないんですけど、僕は歩にとって必要な時間だったのかなと思いました。実はあのカラオケのシーン、ザ・ブルーハーツを歌っているんですよ。三島さんと一緒に決めたんです。
――歩が冬海さんに出会ったように、今までの人生で藤原さんにとって印象的な出会いはありますか?
藤原 たくさんありましたね。この映画でいえば冬海さん、三島監督との出会い、あと『DIVOC-12』には12本の映画が集まっていて、同世代の俳優や新しい監督たちともたくさん出会うことができました。僕の人生でいえば、二十歳のときの松田美由紀さんとの出会い、『his』(20)という映画で宮沢氷魚という男に出会ったこと、『佐々木、イン、マイマイン』(20)の細川岳。一つの作品を通過するたびに大切な出会いがどんどん増えている感じがします。逆にそれがあるから続けていられるのかもしれません。
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