<白鳥玉季>茶々よりも末恐ろしい13歳? 「テセウスの船」から3年 「どうする家康」で見せた吸引力
2019年7月期のドラマ「凪のお暇(なぎのおいとま)」、2020年1月期の日曜劇場「テセウスの船」(共にTBS系)などに出演してきた子役の白鳥玉季さんが話題だ。8月6日に放送されたNHK大河ドラマ「どうする家康」の第30回「新たなる覇者」では、お市(北川景子さん)の長女・茶々役で登場。「伯父・信長(岡田准一さん)のカリスマ性を色濃く受け継ぐ少女」として、存在感を放った。SNSでは、秀吉(ムロツヨシさん)を一瞬にして手玉に取った茶々はもちろん、役を演じた“同じ13歳”の白鳥さんに対しても「末恐ろしい」との声が上がっているが、俳優としての彼女の魅力は……。
【写真特集】まるで別人? 成長した白鳥玉季 「大人っぽくなった」「どんどん美人に」の声多数
◇「テセウスの船」では大人キャストと丁々発止の掛け合い
白鳥さんは2010年1月20日生まれの13歳。2016年に放送されたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「とと姉ちゃん」で、星野武蔵(坂口健太郎さん)の娘・青葉役でドラマデビュー。「凪のお暇」では、主人公・凪(黒木華さん)と同じアパートの隣に住むカギっ子・白石うららに扮(ふん)し、一躍注目を浴びた。
「テセウスの船」では、主人公・心(竹内涼真さん)の姉で、佐野家の長女・鈴の子供時代を演じ、竹内さん、鈴木亮平さん、榮倉奈々さんらと丁々発止の掛け合いを披露。当時「大人顔負けの演技力」「これからの活躍が楽しみ」といった声が多数聞かれた。
以降も、朝ドラ「エール」(2020年度前期)、大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(2020年)、「岸辺露伴は動かない」第6話(2021年)などに出演。また、2016年公開の「永い言い訳」を皮切りに、映画にも多数起用されてきた白鳥さんは、確かな演技力を持った「名子役」であることは改めて言うまでもないだろう。
◇ムロツヨシ“秀吉”をたじろがせ、視聴者を画面にクギ付けに
「どうする家康」で演じた茶々は、お市と浅井長政(大貫勇輔さん)との間に生まれた三姉妹の長女。後に秀吉の側室となり、秀頼を産むことになるが、第30回では、“未来の夫”を前にした態度が大きな話題に。
同回では、茶々ら三姉妹の母・お市が、信長の死後、織田家の実権を握った秀吉への抵抗むなしく、“敗戦の将”として柴田勝家(吉原光夫さん)と共に自害する……という展開で、茶々は2人の妹と共に秀吉の元へと移る様子が描かれた。
“織田家の血”を欲する秀吉は、対面した茶々の顔をなでるが、茶々は、秀吉の手を払いのけるどころか、そっと握りしめ、親愛の笑みを向ける。茶々の予想外の行動に思わず視線をそらす秀吉。茶々は、それを合図とばかりに、プイッとそっぽを向き、その場から立ち去ってしまう。
シーンとしては1分にも満たず、せりふもなかったが、白鳥さんが見せた一連の演技に画面にクギ付けになった視聴者も多かったことだろう。これは勝手な想像だが、役を通してムロさん自身をも翻弄(ほんろう)したかのように思え、SNSにも「白鳥玉季さん、あれで13歳? いやいや、末恐ろしい。大女優になるだろ、この子は」「にっこりとほほ笑んで、サイコパスムロ秀吉でさえもたじろがせた茶々様は恐ろしいが、茶々様と同じ13歳で演じた白鳥玉季さんはもっと末恐ろしい」などのコメントが寄せられた。
「テセウスの船」から3年、13歳となった白鳥さんが「どうする家康」で見せた吸引力。さらなる成長への期待を大いに抱かせる見事な茶々役だったと思う。
2019年7月期のドラマ「凪のお暇(なぎのおいとま)」、2020年1月期の日曜劇場「テセウスの船」(共にTBS系)などに出演してきた子役の白鳥玉季さんが話題だ。8月6日に放送されたNHK大河ドラマ「どうする家康」の第30回「新たなる覇者」では、お市(北川景子さん)の長女・茶々役で登場。「伯父・信長(岡田准一さん)のカリスマ性を色濃く受け継ぐ少女」として、存在感を放った。SNSでは、秀吉(ムロツヨシさん)を一瞬にして手玉に取った茶々はもちろん、役を演じた“同じ13歳”の白鳥さんに対しても「末恐ろしい」との声が上がっているが、俳優としての彼女の魅力は……。
【写真特集】まるで別人? 成長した白鳥玉季 「大人っぽくなった」「どんどん美人に」の声多数
◇「テセウスの船」では大人キャストと丁々発止の掛け合い
白鳥さんは2010年1月20日生まれの13歳。2016年に放送されたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「とと姉ちゃん」で、星野武蔵(坂口健太郎さん)の娘・青葉役でドラマデビュー。「凪のお暇」では、主人公・凪(黒木華さん)と同じアパートの隣に住むカギっ子・白石うららに扮(ふん)し、一躍注目を浴びた。
「テセウスの船」では、主人公・心(竹内涼真さん)の姉で、佐野家の長女・鈴の子供時代を演じ、竹内さん、鈴木亮平さん、榮倉奈々さんらと丁々発止の掛け合いを披露。当時「大人顔負けの演技力」「これからの活躍が楽しみ」といった声が多数聞かれた。
以降も、朝ドラ「エール」(2020年度前期)、大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(2020年)、「岸辺露伴は動かない」第6話(2021年)などに出演。また、2016年公開の「永い言い訳」を皮切りに、映画にも多数起用されてきた白鳥さんは、確かな演技力を持った「名子役」であることは改めて言うまでもないだろう。
◇ムロツヨシ“秀吉”をたじろがせ、視聴者を画面にクギ付けに
「どうする家康」で演じた茶々は、お市と浅井長政(大貫勇輔さん)との間に生まれた三姉妹の長女。後に秀吉の側室となり、秀頼を産むことになるが、第30回では、“未来の夫”を前にした態度が大きな話題に。
同回では、茶々ら三姉妹の母・お市が、信長の死後、織田家の実権を握った秀吉への抵抗むなしく、“敗戦の将”として柴田勝家(吉原光夫さん)と共に自害する……という展開で、茶々は2人の妹と共に秀吉の元へと移る様子が描かれた。
“織田家の血”を欲する秀吉は、対面した茶々の顔をなでるが、茶々は、秀吉の手を払いのけるどころか、そっと握りしめ、親愛の笑みを向ける。茶々の予想外の行動に思わず視線をそらす秀吉。茶々は、それを合図とばかりに、プイッとそっぽを向き、その場から立ち去ってしまう。
シーンとしては1分にも満たず、せりふもなかったが、白鳥さんが見せた一連の演技に画面にクギ付けになった視聴者も多かったことだろう。これは勝手な想像だが、役を通してムロさん自身をも翻弄(ほんろう)したかのように思え、SNSにも「白鳥玉季さん、あれで13歳? いやいや、末恐ろしい。大女優になるだろ、この子は」「にっこりとほほ笑んで、サイコパスムロ秀吉でさえもたじろがせた茶々様は恐ろしいが、茶々様と同じ13歳で演じた白鳥玉季さんはもっと末恐ろしい」などのコメントが寄せられた。
「テセウスの船」から3年、13歳となった白鳥さんが「どうする家康」で見せた吸引力。さらなる成長への期待を大いに抱かせる見事な茶々役だったと思う。
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TVアニメ「【推しの子】」2週目見てきたので、今日はネタバレ全開で語っていきます。昨日の今日なので未視聴の方はご注意ください!この作品はぜったいネタバレを食らう前に自分で見たほうがいい作品です。
いいですね?では行きますよ?
本作「【推しの子】」は昨日言った通りすごい作品です。どこがすごいというと、私としては特にストーリー構成が技巧的であり、一般人が応募していきなり出版されるようなライトノベルとは「今後の展開の見据え方」が違うと思いました。例えば「母のアイと娘のルビーが嘘と愛に対する価値観の相違」「1話目の異質さにもかかわらず、頭に残るメインがちゃんと2話以降の話になっている」「アニメではまだ未回収だが、『前世の自分の死体』と『斎藤社長の失踪』という伏線」。もちろん原作者だけでなく、アニメ化する際の脚本家や監督の力もあるでしょうけど、土台がよかったのは間違いないでしょう。輪廻転生したというキャラ設定も異世界転生のようなメインな設定ではなく、あくまで導線にとどめているのも個人的に好きです。業界に対する描写も含めて作者の技量は疑いようがありません。
キャラにおいて自分の推しは主人公のアクアと黒川あかねになります。アクアにはその割り切った冷酷さをもっと発揮して、いつか司波達也や綾小路清隆のような働きを期待しています。今もそれなりに表現はしていますが、こんなんまだ序の口でしょう、これからもっとえぐいところを突いて欲しいですね。黒川あかねに関しては最初途中で脱落するサブキャラとしか見ていませんでしたが、天才舞台役者として覚醒してアイのキャラ作りを完璧すぎるほど仕上げ来たところは「とんでもない化け物を助けてしまった」とリアルにぞっとしました。そこからあかねが好きになりましたね。そしてこのあかねを見て、周囲にからかわれたアクアの赤面シーンが演技なのか素なのかが気になります。後の展開でアクアがあかねに利用価値を見出したのは承知だが、あの瞬間にどっちなのかがちょっと測りかねます。絶妙なバランスですね。また今後、アクアがあかねに秘密(の一部)を教えて共犯になったりしないかも注目ですね!綾小路清隆と軽井沢恵のように、あるいは夜神月と弥海砂のようにね。
バランスといえば本作はおそらくわざとルビー(光)とアクア(闇)の二面並走で進行する構成をしています。構想としてはもちろんアリだし、実際の出来で見ても悪くはないのですが、個人としてはそれが作品のテンポをちょっと妨げる要因にもなっていると感じました。あくまで素人考えとして語るが、アクアが出演番組を良くしようとしている部分が「光」、裏で画策している部分が「闇」、という具合でアクア一人でもすでに二面並走できています。そこにルビーの光を加えると、「光光闇」と表寄りのバランスに感じてしまうわけです。例えば司波達也、もし彼の妹も裏では瞬きもせずに人を殺せる設定だったらどうです?ちょっと違うでしょう?つまりはそういうことです。初視聴の時は何も感じませんでしたので、2週目だからこそ感じた問題かもしれませんね。
最後はちょっと酷評してしまいましたが、この作品の「一見の価値」はやはりすごく高いと思っています。「繰り返し見る価値」を高めるには、もしかしたらどこかでもっと爽快感をわかりやすく出す必要があるかもしれません。そこはたぶん「スキップ・ビート」(アニメ)のほうがうまく出来ています。ただ「スキップ・ビート」(マンガ)は後ですごくテンポを落として私的にダメになったが、本作「【推しの子】」は2期3期と、「黒子のバスケ」のようにしっかりと結末まで描き切って欲しいところです。何卒よろしくお願いしますよ、赤坂アカ先生!
TVアニメ「【推しの子】」2週目見てきたので、今日はネタバレ全開で語っていきます。昨日の今日なので未視聴の方はご注意ください!この作品はぜったいネタバレを食らう前に自分で見たほうがいい作品です。
いいですね?では行きますよ?
本作「【推しの子】」は昨日言った通りすごい作品です。どこがすごいというと、私としては特にストーリー構成が技巧的であり、一般人が応募していきなり出版されるようなライトノベルとは「今後の展開の見据え方」が違うと思いました。例えば「母のアイと娘のルビーが嘘と愛に対する価値観の相違」「1話目の異質さにもかかわらず、頭に残るメインがちゃんと2話以降の話になっている」「アニメではまだ未回収だが、『前世の自分の死体』と『斎藤社長の失踪』という伏線」。もちろん原作者だけでなく、アニメ化する際の脚本家や監督の力もあるでしょうけど、土台がよかったのは間違いないでしょう。輪廻転生したというキャラ設定も異世界転生のようなメインな設定ではなく、あくまで導線にとどめているのも個人的に好きです。業界に対する描写も含めて作者の技量は疑いようがありません。
キャラにおいて自分の推しは主人公のアクアと黒川あかねになります。アクアにはその割り切った冷酷さをもっと発揮して、いつか司波達也や綾小路清隆のような働きを期待しています。今もそれなりに表現はしていますが、こんなんまだ序の口でしょう、これからもっとえぐいところを突いて欲しいですね。黒川あかねに関しては最初途中で脱落するサブキャラとしか見ていませんでしたが、天才舞台役者として覚醒してアイのキャラ作りを完璧すぎるほど仕上げ来たところは「とんでもない化け物を助けてしまった」とリアルにぞっとしました。そこからあかねが好きになりましたね。そしてこのあかねを見て、周囲にからかわれたアクアの赤面シーンが演技なのか素なのかが気になります。後の展開でアクアがあかねに利用価値を見出したのは承知だが、あの瞬間にどっちなのかがちょっと測りかねます。絶妙なバランスですね。また今後、アクアがあかねに秘密(の一部)を教えて共犯になったりしないかも注目ですね!綾小路清隆と軽井沢恵のように、あるいは夜神月と弥海砂のようにね。
バランスといえば本作はおそらくわざとルビー(光)とアクア(闇)の二面並走で進行する構成をしています。構想としてはもちろんアリだし、実際の出来で見ても悪くはないのですが、個人としてはそれが作品のテンポをちょっと妨げる要因にもなっていると感じました。あくまで素人考えとして語るが、アクアが出演番組を良くしようとしている部分が「光」、裏で画策している部分が「闇」、という具合でアクア一人でもすでに二面並走できています。そこにルビーの光を加えると、「光光闇」と表寄りのバランスに感じてしまうわけです。例えば司波達也、もし彼の妹も裏では瞬きもせずに人を殺せる設定だったらどうです?ちょっと違うでしょう?つまりはそういうことです。初視聴の時は何も感じませんでしたので、2週目だからこそ感じた問題かもしれませんね。
最後はちょっと酷評してしまいましたが、この作品の「一見の価値」はやはりすごく高いと思っています。「繰り返し見る価値」を高めるには、もしかしたらどこかでもっと爽快感をわかりやすく出す必要があるかもしれません。そこはたぶん「スキップ・ビート」(アニメ)のほうがうまく出来ています。ただ「スキップ・ビート」(マンガ)は後ですごくテンポを落として私的にダメになったが、本作「【推しの子】」は2期3期と、「黒子のバスケ」のようにしっかりと結末まで描き切って欲しいところです。何卒よろしくお願いしますよ、赤坂アカ先生!
自民 秋本真利議員の事務所捜索 多額資金受領の疑い 東京地検
2023年8月4日 13時11分
脱炭素の実現に向けて政府が導入拡大を目指している洋上風力発電をめぐり、外務政務官で自民党の秋本真利 衆議院議員が東京の風力発電会社側から多額の資金提供を受けていた疑いがあるとして、東京地検特捜部は収賄の疑いで東京 千代田区の衆議院第一議員会館にある秋本議員の事務所などを捜索し、強制捜査に乗り出しました。
提供された資金の総額は数千万円に上るとみられ、特捜部は不透明な資金の流れについて実態解明を進めるものとみられます。
捜索を受けているのは、▽東京 千代田区の衆議院第一議員会館にある秋本真利議員(47)の事務所や▽千葉県佐倉市にある秋本議員の地元事務所で、このうち議員会館の事務所には午前11時すぎ、東京地検特捜部の係官数人が事務所に入りました。
関係者によりますと、秋本議員は政府が導入拡大を目指している洋上風力発電をめぐり、東京 千代田区に本社がある風力発電会社「日本風力開発」側から多額の資金提供を受けた収賄の疑いがあるということです。
「日本風力開発」は、政府が3年前からおととしにかけて入札を実施した洋上風力発電のプロジェクトなどへの参入を目指していましたが、落札することができなかったということです。
この入札について秋本議員は、去年2月に国会で質問し、次のプロジェクトの公募から入札の評価基準を見直すよう求めていました。
秋本議員は、2017年8月から翌年10月まで国土交通政務官を務め、2019年4月に施行された洋上風力発電の導入を促進する「再エネ海域利用法」の法案作成に関わったほか、去年8月からは外務政務官を務めています。
関係者によりますと、秋本議員に会社側から提供された資金の総額は数千万円に上るとみられ、特捜部は、捜索で押収した資料を分析し、不透明な資金の流れや趣旨などについて実態解明を進めるものとみられます。
NHKの取材に対し日本風力開発は「当社が、国会議員ほか公務員に対し、贈賄をした事実は一切なく、この点を立証できる客観的な証拠が数点存在しています」とコメントしています。
また、秋本議員は3日夜、海外の訪問先から帰国しましたが、報道陣の問いかけには応じませんでした。
日本風力開発側の弁護士「賄賂贈った疑いとの指摘 事実と違う」
4日、日本風力開発側の弁護士が報道陣の取材に応じ「秋本議員側に賄賂を贈った疑いがあるという指摘は全く事実と違う」と主張しました。
秋本真利議員とは
自民党の秋本真利衆議院議員(47)は、比例代表南関東ブロック選出で当選4回。千葉県富里市出身で法政大学を卒業後、2003年から地元の富里市議会議員を2期・8年務め、2012年の衆議院選挙で千葉9区から立候補し初当選しました。
2014年と2017年の衆議院選挙でも千葉9区から立候補し、いずれも当選したほか、おととしの衆議院選挙でも比例代表で復活当選しました。
「脱原発」の推進派で、同じ大学出身の菅前総理大臣や、将来的な「脱原発」が持論の河野デジタル大臣と近いことで知られています。
2017年8月から2018年10月まで国土交通政務官を務め、2019年4月に施行された再生可能エネルギーの活用拡大に向けて洋上風力発電の導入を促進する「再エネ海域利用法」の法案の作成に関わりました。
去年8月からは外務政務官を務めています。
秋本議員 「再エネ推進」を強く訴え
秋本議員は、自民党の「再生可能エネルギー普及拡大議員連盟」の事務局長を務めるなど「再エネ推進」を強く訴えています。
2017年8月から翌年の10月まで国土交通政務官を務めていた際には、洋上風力発電の導入を促進する「再エネ海域利用法」の法案作成に関わり、去年2月の衆議院予算委員会では「安倍総理大臣(当時)や菅官房長官(当時)にお願いをしてこの洋上風力の法律を作るために国交省に政務官として行かせていただいた。政務官の間に法律は成立しなかったが、まさにこの法案を作っている時の国交省の責任者の1人だった」などと発言しています。
また、政務官当時、新エネルギー専門の情報誌に寄せた記事では「洋上風力の普及拡大のために必要な制度設計に尽力したい。そう遠くない未来に発電事業者が事業展開しやすい環境をつくりたい」と述べていました。
政治資金収支報告書によりますと、秋本議員が代表を務める「自民党千葉県第九選挙区支部」は複数の再生可能エネルギー関連企業から2021年までの6年間にあわせて2500万円余りの献金を受けていますが、「日本風力開発」からの献金は記載されていません。
「洋上風力発電」とは
海上に風車を設置して発電する「洋上風力発電」はヨーロッパを中心に普及が進んでいます。
障害物がなく強い風が吹く海で陸上よりも大型の風車を使うため、安定して大規模な発電ができることや、コストも下がり大きな経済効果も期待できることから、日本政府も「洋上風力発電」を再生エネルギーの主力電力化に向けた切り札と位置づけています。
政府は発電能力を2040年までに3000万から4500万キロワットまで拡大すること目指すとしていて、これは大型の火力発電所に換算すると30基分以上になる計算です。
洋上風力発電 入札の経緯は
洋上風力発電をめぐっては、2019年4月に導入を促進する「再エネ海域利用法」が施行され、▽政府が重点的に整備する海域をあらかじめ指定し、▽入札によって選ばれた事業者が最長30年間、指定の海域を利用して洋上風力発電を行うことが可能になりました。
政府は2019年から翌年にかけて秋田県と千葉県、長崎県の沖合の4つの海域を重点的に整備する「促進区域」に指定し、3年前からおととしにかけて
▽秋田県の「能代市・三種町・男鹿市沖」と
▽「由利本荘市沖」
▽千葉県の「銚子市沖」の3つのプロジェクトについて入札を実施しましたが、2021年12月、圧倒的に低い供給価格を示した大手商社「三菱商事」を中心とする企業連合がいずれも落札しました。
こうした中、政府は202210月、多様な事業者の参入を促して関連する産業を育成するためとして、入札で事業者を選ぶ評価基準を見直しました。
新たな基準では電力の安定供給を確保するためには早期の稼働を促す必要があるとして、▽これまでと比べて稼働時期の早さに重点を置くことや、▽1つの事業グループが落札できる発電の規模に上限を設けること、それに▽事業者が提案する価格が一定の基準を下回っていれば評価を同じにして、価格の面だけでなく事業全体を見て評価するとしました。
そして去年12月、入札評価基準の見直しのためいったん公募を停止していた秋田県の「八峰町・能代市沖」を含む長崎県や新潟県などの沖合の4つのプロジェクトで新しい基準での入札の公募が始まり、ことし6月に締め切られました。
政府は現時点で▽あわせて8つの海域を重点的に整備する「促進区域」に指定しているほか、▽「有望区域」に10の海域、▽「準備区域」に6つの海域をそれぞれ指定しています。
松野官房長官「現時点で報道に関して報告は受けていない」
松野官房長官は記者会見で「現時点で報道に関して秋本政務官から報告は受けていない。捜査機関の活動内容に関わる事柄であり、本人に報告を求めることは考えていない」と述べました。
西村経済産業相「コメントは差し控えたい」
西村経済産業大臣は4日、経済産業省で記者団の取材に応じ「事実関係を承知していないのでコメントは差し控えたい」と述べました。
その一方で、洋上風力発電について入札で事業者を選ぶ基準が去年10月に見直されたことについて「秋本議員が事務局長を務めている再エネ議連から提言をもらったことはあるが、見直しのプロセスは外部有識者を含む審議会で議論をして、パブリックコメントを経て決定したものだ」と述べ、基準の見直しは適切に行われたという認識を示しました。
立民 泉代表「説明責任を果たすべきだ」
立憲民主党の泉代表は記者会見で「説明責任を果たすべきだ。何が違法で違法でないかなどは今後、捜査が進んでいくと思うが、せっかくクリーンなエネルギーなのに、ダーティーな話が出てくるのは何なのかと思う。自民党の議員にお金が集まる、おかしい構図ができていることを考えなければならず、党に関係なく共通のルールとして企業・団体献金を禁止していかなければならない」と述べました。
公明 石井幹事長「事態の進展と本人の対応見守りたい」
公明党の石井幹事長は記者会見で「捜査当局が捜査をしているという報道があるが、まだ正確な動きは承知していないので、今後の事態の進展と本人の対応を見守りたい」と述べました。
2023年8月4日 13時11分
脱炭素の実現に向けて政府が導入拡大を目指している洋上風力発電をめぐり、外務政務官で自民党の秋本真利 衆議院議員が東京の風力発電会社側から多額の資金提供を受けていた疑いがあるとして、東京地検特捜部は収賄の疑いで東京 千代田区の衆議院第一議員会館にある秋本議員の事務所などを捜索し、強制捜査に乗り出しました。
提供された資金の総額は数千万円に上るとみられ、特捜部は不透明な資金の流れについて実態解明を進めるものとみられます。
捜索を受けているのは、▽東京 千代田区の衆議院第一議員会館にある秋本真利議員(47)の事務所や▽千葉県佐倉市にある秋本議員の地元事務所で、このうち議員会館の事務所には午前11時すぎ、東京地検特捜部の係官数人が事務所に入りました。
関係者によりますと、秋本議員は政府が導入拡大を目指している洋上風力発電をめぐり、東京 千代田区に本社がある風力発電会社「日本風力開発」側から多額の資金提供を受けた収賄の疑いがあるということです。
「日本風力開発」は、政府が3年前からおととしにかけて入札を実施した洋上風力発電のプロジェクトなどへの参入を目指していましたが、落札することができなかったということです。
この入札について秋本議員は、去年2月に国会で質問し、次のプロジェクトの公募から入札の評価基準を見直すよう求めていました。
秋本議員は、2017年8月から翌年10月まで国土交通政務官を務め、2019年4月に施行された洋上風力発電の導入を促進する「再エネ海域利用法」の法案作成に関わったほか、去年8月からは外務政務官を務めています。
関係者によりますと、秋本議員に会社側から提供された資金の総額は数千万円に上るとみられ、特捜部は、捜索で押収した資料を分析し、不透明な資金の流れや趣旨などについて実態解明を進めるものとみられます。
NHKの取材に対し日本風力開発は「当社が、国会議員ほか公務員に対し、贈賄をした事実は一切なく、この点を立証できる客観的な証拠が数点存在しています」とコメントしています。
また、秋本議員は3日夜、海外の訪問先から帰国しましたが、報道陣の問いかけには応じませんでした。
日本風力開発側の弁護士「賄賂贈った疑いとの指摘 事実と違う」
4日、日本風力開発側の弁護士が報道陣の取材に応じ「秋本議員側に賄賂を贈った疑いがあるという指摘は全く事実と違う」と主張しました。
秋本真利議員とは
自民党の秋本真利衆議院議員(47)は、比例代表南関東ブロック選出で当選4回。千葉県富里市出身で法政大学を卒業後、2003年から地元の富里市議会議員を2期・8年務め、2012年の衆議院選挙で千葉9区から立候補し初当選しました。
2014年と2017年の衆議院選挙でも千葉9区から立候補し、いずれも当選したほか、おととしの衆議院選挙でも比例代表で復活当選しました。
「脱原発」の推進派で、同じ大学出身の菅前総理大臣や、将来的な「脱原発」が持論の河野デジタル大臣と近いことで知られています。
2017年8月から2018年10月まで国土交通政務官を務め、2019年4月に施行された再生可能エネルギーの活用拡大に向けて洋上風力発電の導入を促進する「再エネ海域利用法」の法案の作成に関わりました。
去年8月からは外務政務官を務めています。
秋本議員 「再エネ推進」を強く訴え
秋本議員は、自民党の「再生可能エネルギー普及拡大議員連盟」の事務局長を務めるなど「再エネ推進」を強く訴えています。
2017年8月から翌年の10月まで国土交通政務官を務めていた際には、洋上風力発電の導入を促進する「再エネ海域利用法」の法案作成に関わり、去年2月の衆議院予算委員会では「安倍総理大臣(当時)や菅官房長官(当時)にお願いをしてこの洋上風力の法律を作るために国交省に政務官として行かせていただいた。政務官の間に法律は成立しなかったが、まさにこの法案を作っている時の国交省の責任者の1人だった」などと発言しています。
また、政務官当時、新エネルギー専門の情報誌に寄せた記事では「洋上風力の普及拡大のために必要な制度設計に尽力したい。そう遠くない未来に発電事業者が事業展開しやすい環境をつくりたい」と述べていました。
政治資金収支報告書によりますと、秋本議員が代表を務める「自民党千葉県第九選挙区支部」は複数の再生可能エネルギー関連企業から2021年までの6年間にあわせて2500万円余りの献金を受けていますが、「日本風力開発」からの献金は記載されていません。
「洋上風力発電」とは
海上に風車を設置して発電する「洋上風力発電」はヨーロッパを中心に普及が進んでいます。
障害物がなく強い風が吹く海で陸上よりも大型の風車を使うため、安定して大規模な発電ができることや、コストも下がり大きな経済効果も期待できることから、日本政府も「洋上風力発電」を再生エネルギーの主力電力化に向けた切り札と位置づけています。
政府は発電能力を2040年までに3000万から4500万キロワットまで拡大すること目指すとしていて、これは大型の火力発電所に換算すると30基分以上になる計算です。
洋上風力発電 入札の経緯は
洋上風力発電をめぐっては、2019年4月に導入を促進する「再エネ海域利用法」が施行され、▽政府が重点的に整備する海域をあらかじめ指定し、▽入札によって選ばれた事業者が最長30年間、指定の海域を利用して洋上風力発電を行うことが可能になりました。
政府は2019年から翌年にかけて秋田県と千葉県、長崎県の沖合の4つの海域を重点的に整備する「促進区域」に指定し、3年前からおととしにかけて
▽秋田県の「能代市・三種町・男鹿市沖」と
▽「由利本荘市沖」
▽千葉県の「銚子市沖」の3つのプロジェクトについて入札を実施しましたが、2021年12月、圧倒的に低い供給価格を示した大手商社「三菱商事」を中心とする企業連合がいずれも落札しました。
こうした中、政府は202210月、多様な事業者の参入を促して関連する産業を育成するためとして、入札で事業者を選ぶ評価基準を見直しました。
新たな基準では電力の安定供給を確保するためには早期の稼働を促す必要があるとして、▽これまでと比べて稼働時期の早さに重点を置くことや、▽1つの事業グループが落札できる発電の規模に上限を設けること、それに▽事業者が提案する価格が一定の基準を下回っていれば評価を同じにして、価格の面だけでなく事業全体を見て評価するとしました。
そして去年12月、入札評価基準の見直しのためいったん公募を停止していた秋田県の「八峰町・能代市沖」を含む長崎県や新潟県などの沖合の4つのプロジェクトで新しい基準での入札の公募が始まり、ことし6月に締め切られました。
政府は現時点で▽あわせて8つの海域を重点的に整備する「促進区域」に指定しているほか、▽「有望区域」に10の海域、▽「準備区域」に6つの海域をそれぞれ指定しています。
松野官房長官「現時点で報道に関して報告は受けていない」
松野官房長官は記者会見で「現時点で報道に関して秋本政務官から報告は受けていない。捜査機関の活動内容に関わる事柄であり、本人に報告を求めることは考えていない」と述べました。
西村経済産業相「コメントは差し控えたい」
西村経済産業大臣は4日、経済産業省で記者団の取材に応じ「事実関係を承知していないのでコメントは差し控えたい」と述べました。
その一方で、洋上風力発電について入札で事業者を選ぶ基準が去年10月に見直されたことについて「秋本議員が事務局長を務めている再エネ議連から提言をもらったことはあるが、見直しのプロセスは外部有識者を含む審議会で議論をして、パブリックコメントを経て決定したものだ」と述べ、基準の見直しは適切に行われたという認識を示しました。
立民 泉代表「説明責任を果たすべきだ」
立憲民主党の泉代表は記者会見で「説明責任を果たすべきだ。何が違法で違法でないかなどは今後、捜査が進んでいくと思うが、せっかくクリーンなエネルギーなのに、ダーティーな話が出てくるのは何なのかと思う。自民党の議員にお金が集まる、おかしい構図ができていることを考えなければならず、党に関係なく共通のルールとして企業・団体献金を禁止していかなければならない」と述べました。
公明 石井幹事長「事態の進展と本人の対応見守りたい」
公明党の石井幹事長は記者会見で「捜査当局が捜査をしているという報道があるが、まだ正確な動きは承知していないので、今後の事態の進展と本人の対応を見守りたい」と述べました。
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