#薰嗣[超话]#
嗯立绘细化勾线都随缘了,所以和每章开头日文段的翻译一起发一下……除了第五章都是日译中,可能有些中文看着会不顺眼
前六章都是出自33之手,类似她的随笔。烤,烤在本文是一个写不出什么花的只会搞科研的人(诚恳
「二十歳の春に、私は彼女と出会った。
桜花とともに、月光と寄り添い、彼女の側にたどり着いたんだ。
一年、この一年は私の人生を一変させた。」
「二十岁那年的春天,我遇到了她。
伴着飘落的樱花,随着温柔的月光,我终于来到了她身旁。
一年,这一年改变了我的人生。」
「どう考えてもバカだった。彼女も、私も。
出会ったばかりの人に一生なんか口に出したなんて、ありもしない馬鹿げた話だと思うの。
でも、多分バカのままでいい。
愛に対して分からず屋であった二人の、バカの物語もそれなりに素晴らしいでしょ。」
「我翻来覆去想这件事,还是觉得荒唐至极。无论是她还是我,都有点不正常。
对刚遇到不久的人说出“一生”这个词,换成谁都会觉得不可理喻吧?
但是,我可能觉得就这么不正常下去也挺好。
两个不会爱的笨蛋的故事,不是也别有一番趣味吗?」
「カヲルの笑顔が大好きだと思う。
その笑顔を見れば、こっちも当たり前のように嬉しくなり、思わず一緒に笑い出せる。
でも、一番のワケは多分、彼女の笑顔からにはいつも『アイ』が溢れて、一気に私を溺れされて、考え自体も無くなる程、私のことを包んでくれるからであろう。」
「我非常喜欢薰的笑。
只要她对我笑,我也会理所当然一般变得喜悦,忍不住一起笑出来。
但最重要的原因,大概是她的笑总是溢着爱意。它们让我一瞬间溺于其中,将我包围,连思考也跟着停止。」
「カヲルはいつも同じ色のインクを使っている。それなり濃くなくて、藍の色だった。彼女はそれを何瓶も使い上がり、ある午後、私たちまた新しいやつを買いに行った。
『カヲルは本当に好きだね、このインク。』
『うん。』
彼女は何も言わず、ただ微笑んで私を見ていた。陽だまりの中で、その浅い髪は宛ら蜜のように輝いた。」
「薰总是用同一种颜色的墨水,一种不是那么浓的、偏浅的深蓝色。只说我们交往之后的,我已经见她用光了好几瓶。于是某天下午,我们又一起去买新的墨水。
“薰真的很喜欢这款墨水啊。”
“嗯,很喜欢。”
她没再说什么,只是微笑着看着我。她站在斜阳之中,那头浅色的长发被阳光照射着,像蜜糖一样。」
「あれは何時だろうか、私にももう思い出せないんだ。何の季節?何月?どの日?
休日なのか、平日なのか。晴れの日だろうか、それとも雨の日だろうか。
そんなのもう憶えていない。ただ、何度目すらわからなかった。彼女が私に目を向き、そしていつものように、歓喜を帯びながら、笑ってくれた。
彼女の思いが日光と伴い、私の奥まで染み込んでくる。その瞬間に分かった、彼女の愛は私を幸せにさせることを。」
「我也忘记了是在什么时候。是哪个季节?哪个月份?哪一天?那天是工作日还是休息日,是晴天还是雨天呢。
我都不记得了,我只记得当时,第不知道多少次,她望向我。然后像之前的每一次那样,笑得那么开心。
她的感情随着阳光一起沁入我的身体,我在那个瞬间明白了,她的爱就是想让我幸福。」
「私は文字が好きなんだ。この世には文字に越える物は存在しないと、ずっと前からそう思っていた。
だが、君という存在を言葉で表現しようとしたら、どの国の文字でもどうにも語り切れない。
強いて言えば、君の人生は月明かりだと思う。」
「我喜欢文字。我曾经一直以为,这个世界上不存在比文字更美妙的事物。
但如果让我用文字去描绘你,恐怕没有一种语言能够言清道明。
一定要说的话,你的人生于我而言如同月光。」
「だとしたら、シンジは私の太陽だよ。
君がいなきゃ私は光ることができないもの。」
「那你就是我的太阳哦。
没有你,我就发不了光了。」
嗯立绘细化勾线都随缘了,所以和每章开头日文段的翻译一起发一下……除了第五章都是日译中,可能有些中文看着会不顺眼
前六章都是出自33之手,类似她的随笔。烤,烤在本文是一个写不出什么花的只会搞科研的人(诚恳
「二十歳の春に、私は彼女と出会った。
桜花とともに、月光と寄り添い、彼女の側にたどり着いたんだ。
一年、この一年は私の人生を一変させた。」
「二十岁那年的春天,我遇到了她。
伴着飘落的樱花,随着温柔的月光,我终于来到了她身旁。
一年,这一年改变了我的人生。」
「どう考えてもバカだった。彼女も、私も。
出会ったばかりの人に一生なんか口に出したなんて、ありもしない馬鹿げた話だと思うの。
でも、多分バカのままでいい。
愛に対して分からず屋であった二人の、バカの物語もそれなりに素晴らしいでしょ。」
「我翻来覆去想这件事,还是觉得荒唐至极。无论是她还是我,都有点不正常。
对刚遇到不久的人说出“一生”这个词,换成谁都会觉得不可理喻吧?
但是,我可能觉得就这么不正常下去也挺好。
两个不会爱的笨蛋的故事,不是也别有一番趣味吗?」
「カヲルの笑顔が大好きだと思う。
その笑顔を見れば、こっちも当たり前のように嬉しくなり、思わず一緒に笑い出せる。
でも、一番のワケは多分、彼女の笑顔からにはいつも『アイ』が溢れて、一気に私を溺れされて、考え自体も無くなる程、私のことを包んでくれるからであろう。」
「我非常喜欢薰的笑。
只要她对我笑,我也会理所当然一般变得喜悦,忍不住一起笑出来。
但最重要的原因,大概是她的笑总是溢着爱意。它们让我一瞬间溺于其中,将我包围,连思考也跟着停止。」
「カヲルはいつも同じ色のインクを使っている。それなり濃くなくて、藍の色だった。彼女はそれを何瓶も使い上がり、ある午後、私たちまた新しいやつを買いに行った。
『カヲルは本当に好きだね、このインク。』
『うん。』
彼女は何も言わず、ただ微笑んで私を見ていた。陽だまりの中で、その浅い髪は宛ら蜜のように輝いた。」
「薰总是用同一种颜色的墨水,一种不是那么浓的、偏浅的深蓝色。只说我们交往之后的,我已经见她用光了好几瓶。于是某天下午,我们又一起去买新的墨水。
“薰真的很喜欢这款墨水啊。”
“嗯,很喜欢。”
她没再说什么,只是微笑着看着我。她站在斜阳之中,那头浅色的长发被阳光照射着,像蜜糖一样。」
「あれは何時だろうか、私にももう思い出せないんだ。何の季節?何月?どの日?
休日なのか、平日なのか。晴れの日だろうか、それとも雨の日だろうか。
そんなのもう憶えていない。ただ、何度目すらわからなかった。彼女が私に目を向き、そしていつものように、歓喜を帯びながら、笑ってくれた。
彼女の思いが日光と伴い、私の奥まで染み込んでくる。その瞬間に分かった、彼女の愛は私を幸せにさせることを。」
「我也忘记了是在什么时候。是哪个季节?哪个月份?哪一天?那天是工作日还是休息日,是晴天还是雨天呢。
我都不记得了,我只记得当时,第不知道多少次,她望向我。然后像之前的每一次那样,笑得那么开心。
她的感情随着阳光一起沁入我的身体,我在那个瞬间明白了,她的爱就是想让我幸福。」
「私は文字が好きなんだ。この世には文字に越える物は存在しないと、ずっと前からそう思っていた。
だが、君という存在を言葉で表現しようとしたら、どの国の文字でもどうにも語り切れない。
強いて言えば、君の人生は月明かりだと思う。」
「我喜欢文字。我曾经一直以为,这个世界上不存在比文字更美妙的事物。
但如果让我用文字去描绘你,恐怕没有一种语言能够言清道明。
一定要说的话,你的人生于我而言如同月光。」
「だとしたら、シンジは私の太陽だよ。
君がいなきゃ私は光ることができないもの。」
「那你就是我的太阳哦。
没有你,我就发不了光了。」
#金泽亚美#
お知らせほかにもいろいろ
2023.12.01
こんばんは
金澤亜美です
2ndシングルについてのお知らせです
公式YouTubeにて2ndシングルに関する動画が公開されております
メンバーのインタビューもありますのでぜひ見ていただけたら嬉しいです
https://t.cn/A6l7GQpe
ABEMAnewsチャンネルにて2ndシングル発売に関しての特集をしていただきました
発表前からずっと密着して下さっており
メンバーの気持ちの変化やそれぞれの胸の内など見ていただけると思います
https://t.cn/A6l7GQ0z
そしてそして
僕青初の個別握手会の開催が決定しました!
またファンの皆さんと直接会ってお話できる機会をいただけて嬉しいです
初回は12月9日です!
もうすぐですね
わくわくがとまりません
詳細はこちらから!
https://t.cn/A6l7GQ0h
皆さんにお会い出来ること楽しみにしています˙ᵕ˙
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第75回全日本大学バスケットボール選手権大会の大会オフィシャルサポーターとして
東京医療保健大学・林 真帆さん&岡本美優さんに
インタビューさせていただきました!
選手の方とお話させていただけてとても楽しかったです( ¨̮ )
https://t.cn/A6l7GQpF
インカレバスケは明日開幕です
フジテレビ公式TikTokにて
「坂道の向こうには青空が広がっていた。」
収録後のダンスが公開されています
すずちゃんと踊りました
このダンス楽しいんです˙ᵕ˙
https://t.cn/A6l7GQ0v
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お待たせしました
2回目のvlogをこの間あげました!
遅くなってすみません、、
頑張ったので是非見てください
vlogどんなの見たいとか教えてくれると嬉しいです
この前のブログに沢山の暖かいお返事ありがとうございます
全部全部しっかりと読んで心に刻みました
自分の事のように喜んでくださる方々に応援していただけて幸せ者だなと感じます
本当にありがとうございます
やっぱり皆さんのためにももっともっと頑張ろうと決心しました
皆さん大好きです!
もちろん私たちみたいに
23人が大好きだからこそ
最初は戸惑いだったり、複雑に思う方もいらっしゃるかもしれません
これからどうなって行くのか
先のことは誰にも分からないけど
きっと僕青にとってプラスになると信じているし
それぞれの思いを抱えて刺激しあって高めあって
高いところをめざして行けると思います
これからも変わらず
僕青メンバーみんなを応援していただけたら嬉しいです
そういえばメガネ見つけました
読んでくれてありがとうございました
またね〜
#かなざわあみのつぶやき #142
お知らせほかにもいろいろ
2023.12.01
こんばんは
金澤亜美です
2ndシングルについてのお知らせです
公式YouTubeにて2ndシングルに関する動画が公開されております
メンバーのインタビューもありますのでぜひ見ていただけたら嬉しいです
https://t.cn/A6l7GQpe
ABEMAnewsチャンネルにて2ndシングル発売に関しての特集をしていただきました
発表前からずっと密着して下さっており
メンバーの気持ちの変化やそれぞれの胸の内など見ていただけると思います
https://t.cn/A6l7GQ0z
そしてそして
僕青初の個別握手会の開催が決定しました!
またファンの皆さんと直接会ってお話できる機会をいただけて嬉しいです
初回は12月9日です!
もうすぐですね
わくわくがとまりません
詳細はこちらから!
https://t.cn/A6l7GQ0h
皆さんにお会い出来ること楽しみにしています˙ᵕ˙
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第75回全日本大学バスケットボール選手権大会の大会オフィシャルサポーターとして
東京医療保健大学・林 真帆さん&岡本美優さんに
インタビューさせていただきました!
選手の方とお話させていただけてとても楽しかったです( ¨̮ )
https://t.cn/A6l7GQpF
インカレバスケは明日開幕です
フジテレビ公式TikTokにて
「坂道の向こうには青空が広がっていた。」
収録後のダンスが公開されています
すずちゃんと踊りました
このダンス楽しいんです˙ᵕ˙
https://t.cn/A6l7GQ0v
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お待たせしました
2回目のvlogをこの間あげました!
遅くなってすみません、、
頑張ったので是非見てください
vlogどんなの見たいとか教えてくれると嬉しいです
この前のブログに沢山の暖かいお返事ありがとうございます
全部全部しっかりと読んで心に刻みました
自分の事のように喜んでくださる方々に応援していただけて幸せ者だなと感じます
本当にありがとうございます
やっぱり皆さんのためにももっともっと頑張ろうと決心しました
皆さん大好きです!
もちろん私たちみたいに
23人が大好きだからこそ
最初は戸惑いだったり、複雑に思う方もいらっしゃるかもしれません
これからどうなって行くのか
先のことは誰にも分からないけど
きっと僕青にとってプラスになると信じているし
それぞれの思いを抱えて刺激しあって高めあって
高いところをめざして行けると思います
これからも変わらず
僕青メンバーみんなを応援していただけたら嬉しいです
そういえばメガネ見つけました
読んでくれてありがとうございました
またね〜
#かなざわあみのつぶやき #142
【こうもり采访万斋初导喜歌剧《蝙蝠》】#野村万斋[超话]#
(老师您ww因为第三幕的场景是牢房w舞台表现用的是)
—萬斎流「こうもり」和洋つなぐ人間賛歌
「えらくいい加減…」オペレッタ初演出の野村萬斎、狂言との共通項は—
(朝日新聞2023年11月30日 )
狂言師の野村萬斎が、初めて挑んだオペレッタの演出で和洋の「笑い」の粋を鮮やかに連ねた。大津市のびわ湖ホール、池袋の東京芸術劇場、山形市のやまぎん県民ホールの3劇場による共同制作「こうもり」で、滋賀と東京での公演は完売に。笑い、驚き、ため息、慟哭(どうこく)といった、人間のさまざまな鼓動を宿すヨハン・シュトラウス2世の音楽を、萬斎流演出は日本にどう引き寄せたのか。
ダジャレに下ネタ、冗舌な台本も自ら
「オペレッタも狂言も、同じ音楽劇」と思ってはいたが、「おもちゃ箱をひっくり返したみたい」な音楽の躍動感には圧倒されたという。東京芸大在学中、声楽に触れる機会はあったが「あのすごい声を、稽古の時からみんな本気で出してくるとは思わなかった(笑)。オーケストラと張り合うということは、体を楽器にするということだと理屈ではわかっていたけれど。歌とセリフの切り替えの、演劇的な違和感も大きかった」。
「西洋の借り物的な演出にはしたくないと最初から思っていた」。転換を黒衣にやらせ、舞踏会の舞台は明治時代の鹿鳴館に。思いも寄らぬ手法による「早変わり」に観客がどよめく。伝統芸能をどうやって現代の芸術とするか、先陣を切って試行錯誤を重ねてきた経験の跡が見える。
「観客の中に流れる楽しい時間を、どうすれば持続させられるか、それだけを考えた」
狂言回しのフロッシュを演じるのは落語家の桂米団治。最初は生身の落語家として舞台に現れ、大いに語り、歌い、踊り、生来の芸達者ぶりを炸裂(さくれつ)させる。自ら滑稽な存在を演じながら、登場人物たちの滑稽なやりとりを、少し離れたところから客観的にずっと見つめている。そんな米団治の視線が、そのまま観客の視線となってゆく。
ダジャレに下ネタ、言葉遊びがぽんぽん飛び出す冗舌な台本も萬斎自ら手がけた。軽やかだが、決して下品にならぬセンスに狂言という芸術の極意を見る。
「最初に本来のテキストを見て、えらくいい加減だなあと(笑)。でも、このいい加減さが狂言にとても似ていると思った。オペレッタも狂言も、人間という存在を俯瞰(ふかん)しつつ、ダメな人間たちの滑稽な部分を描いていく。あえて笑いの種にすることで、人間の滑稽さ、カッコ悪さを肯定する。どちらも人間賛歌なんですよね」
「自然に体が動き出すリズム感」も、オペレッタと狂言の共通項だ。「狂言にも『蝸牛(かぎゅう)』など、リズムに体が思わず反応するものが少なくない。その本能的な部分を、今回は少し強調して演出しました。僕らの感覚を巻き込んでいく阪さん(指揮の阪哲朗)のスピード感にも刺激を受けました」
役者もそろった。もはや日本オペラ界の喜劇王といった感すらある晴雅彦が舞台に飛び出すと、空気が一転。観客の笑いが解き放たれる。吉本新喜劇の熟年夫婦さながらの福井敬と森谷真理のやりとり、藤木大地の華のある道化。幸田浩子のコメディエンヌっぷりもどんどん開花してゆく。大西宇宙は持ち前の深い声とコケティッシュな演技のギャップに、何ともいえぬおかしみをにじませる。
古典は「変えたらおしまい。なぜなら…」
オペラの演出自体がいま、世界的にも大きな過渡期にあるが、「いま私たちがどういう景色を見て、どんな感触の時代を生きているか。それを演出の起点にすべきです」ときっぱり。
オペレッタを現代日本で楽しむためにどう演出したのか。なぜ劇場に人々が集うのかから考えた、全ての芸術の目的とは。伝統芸能の家に生まれた息子の「なぜやらなくちゃいけないの?」という問いへの答えとは。野村萬斎さんの話は更に広がっていきます。
「古典作品に安易に手を入れ…
#野村万斋##歌剧#
(老师您ww因为第三幕的场景是牢房w舞台表现用的是)
—萬斎流「こうもり」和洋つなぐ人間賛歌
「えらくいい加減…」オペレッタ初演出の野村萬斎、狂言との共通項は—
(朝日新聞2023年11月30日 )
狂言師の野村萬斎が、初めて挑んだオペレッタの演出で和洋の「笑い」の粋を鮮やかに連ねた。大津市のびわ湖ホール、池袋の東京芸術劇場、山形市のやまぎん県民ホールの3劇場による共同制作「こうもり」で、滋賀と東京での公演は完売に。笑い、驚き、ため息、慟哭(どうこく)といった、人間のさまざまな鼓動を宿すヨハン・シュトラウス2世の音楽を、萬斎流演出は日本にどう引き寄せたのか。
ダジャレに下ネタ、冗舌な台本も自ら
「オペレッタも狂言も、同じ音楽劇」と思ってはいたが、「おもちゃ箱をひっくり返したみたい」な音楽の躍動感には圧倒されたという。東京芸大在学中、声楽に触れる機会はあったが「あのすごい声を、稽古の時からみんな本気で出してくるとは思わなかった(笑)。オーケストラと張り合うということは、体を楽器にするということだと理屈ではわかっていたけれど。歌とセリフの切り替えの、演劇的な違和感も大きかった」。
「西洋の借り物的な演出にはしたくないと最初から思っていた」。転換を黒衣にやらせ、舞踏会の舞台は明治時代の鹿鳴館に。思いも寄らぬ手法による「早変わり」に観客がどよめく。伝統芸能をどうやって現代の芸術とするか、先陣を切って試行錯誤を重ねてきた経験の跡が見える。
「観客の中に流れる楽しい時間を、どうすれば持続させられるか、それだけを考えた」
狂言回しのフロッシュを演じるのは落語家の桂米団治。最初は生身の落語家として舞台に現れ、大いに語り、歌い、踊り、生来の芸達者ぶりを炸裂(さくれつ)させる。自ら滑稽な存在を演じながら、登場人物たちの滑稽なやりとりを、少し離れたところから客観的にずっと見つめている。そんな米団治の視線が、そのまま観客の視線となってゆく。
ダジャレに下ネタ、言葉遊びがぽんぽん飛び出す冗舌な台本も萬斎自ら手がけた。軽やかだが、決して下品にならぬセンスに狂言という芸術の極意を見る。
「最初に本来のテキストを見て、えらくいい加減だなあと(笑)。でも、このいい加減さが狂言にとても似ていると思った。オペレッタも狂言も、人間という存在を俯瞰(ふかん)しつつ、ダメな人間たちの滑稽な部分を描いていく。あえて笑いの種にすることで、人間の滑稽さ、カッコ悪さを肯定する。どちらも人間賛歌なんですよね」
「自然に体が動き出すリズム感」も、オペレッタと狂言の共通項だ。「狂言にも『蝸牛(かぎゅう)』など、リズムに体が思わず反応するものが少なくない。その本能的な部分を、今回は少し強調して演出しました。僕らの感覚を巻き込んでいく阪さん(指揮の阪哲朗)のスピード感にも刺激を受けました」
役者もそろった。もはや日本オペラ界の喜劇王といった感すらある晴雅彦が舞台に飛び出すと、空気が一転。観客の笑いが解き放たれる。吉本新喜劇の熟年夫婦さながらの福井敬と森谷真理のやりとり、藤木大地の華のある道化。幸田浩子のコメディエンヌっぷりもどんどん開花してゆく。大西宇宙は持ち前の深い声とコケティッシュな演技のギャップに、何ともいえぬおかしみをにじませる。
古典は「変えたらおしまい。なぜなら…」
オペラの演出自体がいま、世界的にも大きな過渡期にあるが、「いま私たちがどういう景色を見て、どんな感触の時代を生きているか。それを演出の起点にすべきです」ときっぱり。
オペレッタを現代日本で楽しむためにどう演出したのか。なぜ劇場に人々が集うのかから考えた、全ての芸術の目的とは。伝統芸能の家に生まれた息子の「なぜやらなくちゃいけないの?」という問いへの答えとは。野村萬斎さんの話は更に広がっていきます。
「古典作品に安易に手を入れ…
#野村万斋##歌剧#
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