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三八妇乐曾经一家名不见经传的公司，现已成为了拥有17家子公司，19个海外分支机构的跨国集团，一起来了解一下吧！
1992年，三八妇乐前身咸阳医药保健品厂诞生。1992年，三八妇乐在咸阳成立；1994年成立集团；1999年，经陕西省人民政府批准，改制为陕西三八妇乐科技股份有限公司；2011年，组建扩大陕西三八妇乐科技集团。集团总部位于西安市高新区三八妇乐时代广场。三八妇乐坚持“忠诚、和谐、进取、创新”的企业精神和“凝聚爱意，传递健康”的企业价值观，坚持科技创新，积极承担社会责任。
人民日报刊登，1994年，三八妇乐跨入大型企业行列。三八妇乐集团由陕西三八妇乐科技股份有限公司、陕西华泰药业有限公司、陕西三八妇乐特医食品有限公司、陕西青囊集中医理疗有限公司等企业组成，现有药品、保健用品、医疗器械、卫生用品、特医食品、化妆品、健康服饰等11个系列100多款产品，产品销售网络遍布全国，在加拿大、俄罗斯、哈萨克斯坦、非洲等国家和地区设有分支机构；集团旗下的西安三八妇乐时代广场总部基地、杨凌三八妇乐健康产品生产基地、柞水三八妇乐功能食品生产基地、淳化三八妇乐七叶树种植基地等四大基地一片欣欣向荣之势。三八妇乐”品牌先后荣获“全国知名品牌”、“陕西省著名商标”“等称号；企业多年被评为“售后服务先进单位”“重合同守信用单位”“文明单位”“消费者放心单位”，集团旗下陕西三八妇乐科技股份有限公司和陕西华泰药业有限公司获“国家高新技术企业”荣誉，企业是《生殖健康用品分类》团体标准和《生殖健康用品术语》团体标准主起草单位，《人体润滑剂通用技术要求和实验方法》团体标准起草单位，其重点凝胶剂产品荣获“陕西工业精品”、“省级重点新产品”等称号。
三八妇乐建立了省级企业技术中心、创新药品研发平台、博士后创新基地；联合西安交通大学建立了“西安交通大学·三八妇乐集团生物医药联合研究院”，与西安工程大学携手成立了“西安工程大学·三八妇乐健康服饰研究中心”，拥有各类国家专利20余项，集团营养与健康创新团队入选陕西省“三秦学者”创新团队支持计划，营养与健康产业技术研究团队入选2022年度陕西省秦创原“科学家+工程师”队伍。三八妇乐王牌产品。三八妇乐妇洁抑菌凝胶、三八妇乐女士护垫、三八妇乐女儿贴、三八妇乐伊人贴、三八妇乐抑菌护理液、三八妇乐精彩男用护垫。开创生殖产业先河，打开生殖产品新纪元，引领生殖健康产品创新。三八妇乐科技集团，拥有自主种植的淳化中草药种植基地、拥有自主的杨凌生殖健康产品生产基地、拥有自主的特医健康食品生产基地、拥有自己的时代广场行政总部基地。
三八妇乐公司，1992年诞生陕西西安，立足于女性健康，至今专注生殖健康领域31年，由一家小公司，成长为现在的跨国集团，由生殖健康，辐射到守护生命全周期产业链。在国内生殖健康领域，三八妇乐公司成为行业标准的制定者，同时三八妇乐公司的王牌生殖健康系列产品，也备受全球市场的欢迎，国内受益女性和家庭超过8000万。31年的专注，奠定了三八妇乐在生殖健康领域的权威。31年的专注，奠定了三八妇乐在生殖健康领域，拥有大量的经验和科研数据，不断提升创新能力。 已关注 关注 重播 分享赞 关闭观看更多更多退出全屏切换到竖屏全屏退出全屏妇乐微刊已关注分享赞25在看3已同步到看一看写下你的评论分享视频，时长04:120/000:00/04:12 切换到横屏模式 继续播放进度条，百分之0播放00:00/04:1204:12弹幕 弹幕 倍速全屏 倍速播放中 0.5倍 0.75倍 1.0倍 1.5倍 2.0倍 超清 流畅 您的浏览器不支持 video 标签 继续观看 三八妇乐公司，由一家小公司，成长为现在的跨国集团，由生殖健康，辐射到守护生命全周期产业链。 观看更多转载,三八妇乐公司，由一家小公司，成长为现在的跨国集团！
不管你信不信，三八妇乐的优质产品就是解决了很多医院都解决不了的妇科问题不管你信不信，三八妇乐的优质产品就是圆了很多女性做妈妈的梦想不管你信不信，三八妇乐的优质产品就是解救了许许多多被妇科疾病困扰多年的女性同胞不管你信不信，三八妇乐就是有这么大的魅力，吸引了一个又一个有层次，有地位的高端人群，一起传递大爱我所做的事情，你不认可，并不代表两癌高发的现象不存在，并不代表不需要生殖健康知识的养护！我们志愿者所做的，是给你带来健康的生活方式，把你挡在妇科门诊的门外！
★有一家公益营销公司，叫三八妇乐；★有一个生殖抗衰老品牌，叫三八妇乐；★有一个中国生殖健康产业协会携手三八妇乐，叫中国女性生殖健康工程；有一种大爱责任叫：中国女性生殖健康工程志愿者。★有一种惊喜，叫三八妇乐妇洁凝胶，人称”女性保护神“；★有一份担当，叫“三八妇乐药用护垫”；★有一种责任，叫“女儿贴”。和“伊人贴”✔愿需要健康体质，容颜娇美，延缓衰老的朋友们： 快乐生活每一天！
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1992年，三八妇乐前身咸阳医药保健品厂诞生。1992年，三八妇乐在咸阳成立；1994年成立集团；1999年，经陕西省人民政府批准，改制为陕西三八妇乐科技股份有限公司；2011年，组建扩大陕西三八妇乐科技集团。集团总部位于西安市高新区三八妇乐时代广场。三八妇乐坚持“忠诚、和谐、进取、创新”的企业精神和“凝聚爱意，传递健康”的企业价值观，坚持科技创新，积极承担社会责任。
人民日报刊登，1994年，三八妇乐跨入大型企业行列。三八妇乐集团由陕西三八妇乐科技股份有限公司、陕西华泰药业有限公司、陕西三八妇乐特医食品有限公司、陕西青囊集中医理疗有限公司等企业组成，现有药品、保健用品、医疗器械、卫生用品、特医食品、化妆品、健康服饰等11个系列100多款产品，产品销售网络遍布全国，在加拿大、俄罗斯、哈萨克斯坦、非洲等国家和地区设有分支机构；集团旗下的西安三八妇乐时代广场总部基地、杨凌三八妇乐健康产品生产基地、柞水三八妇乐功能食品生产基地、淳化三八妇乐七叶树种植基地等四大基地一片欣欣向荣之势。三八妇乐”品牌先后荣获“全国知名品牌”、“陕西省著名商标”“等称号；企业多年被评为“售后服务先进单位”“重合同守信用单位”“文明单位”“消费者放心单位”，集团旗下陕西三八妇乐科技股份有限公司和陕西华泰药业有限公司获“国家高新技术企业”荣誉，企业是《生殖健康用品分类》团体标准和《生殖健康用品术语》团体标准主起草单位，《人体润滑剂通用技术要求和实验方法》团体标准起草单位，其重点凝胶剂产品荣获“陕西工业精品”、“省级重点新产品”等称号。
三八妇乐建立了省级企业技术中心、创新药品研发平台、博士后创新基地；联合西安交通大学建立了“西安交通大学·三八妇乐集团生物医药联合研究院”，与西安工程大学携手成立了“西安工程大学·三八妇乐健康服饰研究中心”，拥有各类国家专利20余项，集团营养与健康创新团队入选陕西省“三秦学者”创新团队支持计划，营养与健康产业技术研究团队入选2022年度陕西省秦创原“科学家+工程师”队伍。三八妇乐王牌产品。三八妇乐妇洁抑菌凝胶、三八妇乐女士护垫、三八妇乐女儿贴、三八妇乐伊人贴、三八妇乐抑菌护理液、三八妇乐精彩男用护垫。开创生殖产业先河，打开生殖产品新纪元，引领生殖健康产品创新。三八妇乐科技集团，拥有自主种植的淳化中草药种植基地、拥有自主的杨凌生殖健康产品生产基地、拥有自主的特医健康食品生产基地、拥有自己的时代广场行政总部基地。
三八妇乐公司，1992年诞生陕西西安，立足于女性健康，至今专注生殖健康领域31年，由一家小公司，成长为现在的跨国集团，由生殖健康，辐射到守护生命全周期产业链。在国内生殖健康领域，三八妇乐公司成为行业标准的制定者，同时三八妇乐公司的王牌生殖健康系列产品，也备受全球市场的欢迎，国内受益女性和家庭超过8000万。31年的专注，奠定了三八妇乐在生殖健康领域的权威。31年的专注，奠定了三八妇乐在生殖健康领域，拥有大量的经验和科研数据，不断提升创新能力。 已关注 关注 重播 分享赞 关闭观看更多更多退出全屏切换到竖屏全屏退出全屏妇乐微刊已关注分享赞25在看3已同步到看一看写下你的评论分享视频，时长04:120/000:00/04:12 切换到横屏模式 继续播放进度条，百分之0播放00:00/04:1204:12弹幕 弹幕 倍速全屏 倍速播放中 0.5倍 0.75倍 1.0倍 1.5倍 2.0倍 超清 流畅 您的浏览器不支持 video 标签 继续观看 三八妇乐公司，由一家小公司，成长为现在的跨国集团，由生殖健康，辐射到守护生命全周期产业链。 观看更多转载,三八妇乐公司，由一家小公司，成长为现在的跨国集团！
不管你信不信，三八妇乐的优质产品就是解决了很多医院都解决不了的妇科问题不管你信不信，三八妇乐的优质产品就是圆了很多女性做妈妈的梦想不管你信不信，三八妇乐的优质产品就是解救了许许多多被妇科疾病困扰多年的女性同胞不管你信不信，三八妇乐就是有这么大的魅力，吸引了一个又一个有层次，有地位的高端人群，一起传递大爱我所做的事情，你不认可，并不代表两癌高发的现象不存在，并不代表不需要生殖健康知识的养护！我们志愿者所做的，是给你带来健康的生活方式，把你挡在妇科门诊的门外！
★有一家公益营销公司，叫三八妇乐；★有一个生殖抗衰老品牌，叫三八妇乐；★有一个中国生殖健康产业协会携手三八妇乐，叫中国女性生殖健康工程；有一种大爱责任叫：中国女性生殖健康工程志愿者。★有一种惊喜，叫三八妇乐妇洁凝胶，人称”女性保护神“；★有一份担当，叫“三八妇乐药用护垫”；★有一种责任，叫“女儿贴”。和“伊人贴”✔愿需要健康体质，容颜娇美，延缓衰老的朋友们： 快乐生活每一天！
满
为了吉野家免费的会员鸡腿特意去了一趟吉野家吃完饭，30元吃的特别丰富，自己还备注多要了一份米饭，我自己很喜欢把食物都拌在一起，很多味道叠在一起，味道很是多层次的。吃的很撑感觉肚子要装满了。
吃完饭，我就走到了家旁边的公园，大概过了45分钟，我就开始跑步了，昨天对自己体力的自信让我今天选择了5公里，哪知道我那饱满的肚子在跑步的过程中真是颠簸，有几段训练不得不放慢速度，满打满算，还是完成了训练。因为前面的五公里，后面的跳绳简直是小菜一碟，心满意足的完成了今天的训练。
我在拉伸的时候，看到了一个背着书包的人，他不是学生，是一位职场打工人，我就看他背着书包在奔跑。我就想起来前些日与别人争论，别人就是不相信有人可以在忙了一天工作再投入运动，那时候我说，你做不了不代表所有人做不了，他便拿我现在还在读书来反驳我，说你没有工作你不知道，其实他也是学生，不过他在读博士啦，肯定会很幸苦。今天看到打工人在下班之后还愿意抽出时间来进行运动，为了自己，我看到了满是欣慰告诉自己，你看总有人可以做到，他可以，我也可以做到，即使生活艰辛，我也可以抽出时间为自己为健康去奔跑。
我那个手机的电池呀，真是难崩，满格电出来的，吃饭运动完之后，才过了3小时就到11%的电了，林老师说去换一块非官方的电池，就满血复活了，我又想起春晓说的非官方之后设置就会一直冒感叹号，我想了想，比谁那个让我崩溃的设置红点，我还是凑合用着我这82%耐久的电池吧[笑cry]
最近抽出来大块玩游戏的时间少了许多，不过我并不觉得是件坏事，只是游戏剧情时间限时，我便在昨天抓紧做完，现实生活是正月十六，在原神里面过的是海灯节，最后满屏幕烟花和那喜气洋洋的橙色让我在原神里感受到了身处北京那份缺失的年味，心里充满感动，感到了一种圆满的感觉，同时我也期待明年的海灯节。#原神[超话]# https://t.cn/RSOguft
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吃完饭，我就走到了家旁边的公园，大概过了45分钟，我就开始跑步了，昨天对自己体力的自信让我今天选择了5公里，哪知道我那饱满的肚子在跑步的过程中真是颠簸，有几段训练不得不放慢速度，满打满算，还是完成了训练。因为前面的五公里，后面的跳绳简直是小菜一碟，心满意足的完成了今天的训练。
我在拉伸的时候，看到了一个背着书包的人，他不是学生，是一位职场打工人，我就看他背着书包在奔跑。我就想起来前些日与别人争论，别人就是不相信有人可以在忙了一天工作再投入运动，那时候我说，你做不了不代表所有人做不了，他便拿我现在还在读书来反驳我，说你没有工作你不知道，其实他也是学生，不过他在读博士啦，肯定会很幸苦。今天看到打工人在下班之后还愿意抽出时间来进行运动，为了自己，我看到了满是欣慰告诉自己，你看总有人可以做到，他可以，我也可以做到，即使生活艰辛，我也可以抽出时间为自己为健康去奔跑。
我那个手机的电池呀，真是难崩，满格电出来的，吃饭运动完之后，才过了3小时就到11%的电了，林老师说去换一块非官方的电池，就满血复活了，我又想起春晓说的非官方之后设置就会一直冒感叹号，我想了想，比谁那个让我崩溃的设置红点，我还是凑合用着我这82%耐久的电池吧[笑cry]
最近抽出来大块玩游戏的时间少了许多，不过我并不觉得是件坏事，只是游戏剧情时间限时，我便在昨天抓紧做完，现实生活是正月十六，在原神里面过的是海灯节，最后满屏幕烟花和那喜气洋洋的橙色让我在原神里感受到了身处北京那份缺失的年味，心里充满感动，感到了一种圆满的感觉，同时我也期待明年的海灯节。#原神[超话]# https://t.cn/RSOguft
#健康要有文化素養 & 健康要有哲學頭腦#
第1回 老いの遍歴
森 望
福岡国際医療福祉大学医療学部教授、長崎大学名誉教授
老化研究者
若い時から老化研究者だった。長年、老化の基礎研究の道を歩んで、いつのまにか還暦を過ぎ、定年を迎え、そして古希も近い。今は名実ともに立派な老化研究者になった。老化を研究する者でもあり、老化した研究者でもある。
エラーカタストロフからの出発
駆け出しは、まだ老化研究があまり見向きもされない時代だった。大学院に進学してついた教授から最初に言われたことは「誰もがDNAを見ているから、君はRNAをやりなさい」。そこで思いついたのが「蛋白質合成の精度問題」、いわゆるエラーカタストロフ説の検証だった。カギとなるのはメッセンジャーRNA（mRNA）。総武線と中央線を乗り継いで一路西へ、奥多摩の水産試験場にニジマスの精巣をもらいにいった。それからプロタミンのmRNAを精製する。朝5時に品川の食肉加工施設（芝浦と場）に、ブタの肝臓をもらいにいったこともあった。そこから蛋白合成の素材を抽出して、ニジマスのmRNAを鋳型にして試験管内の蛋白質合成系を樹立した。そして老若マウスのリボソームの翻訳精度を比較する。2種類の放射性アミノ酸の入った小さなチューブの中で、"虹鱒と豚と鼠"が一緒になった。そんなごった煮のようなスープの反応から、老若の微妙な違い、老いのからくりを探ろうとしていた。
結果は、老若で精度は変わらない。エラーは増えない。それが学位論文になった。だが、これでは老化を説明できない。老化のエラーカタストロフ説に見切りをつけて、1984年に私は米国へ飛んだ。
『アメリカもおいしい』
同じ年に英国へ飛んだ著名な書誌学者がいる。林望氏である。誰もがご存じであろう。リンボウ先生のことだ。彼を有名にしたのは、かの『イギリスはおいしい』（平凡社）というエッセイ集である。ケンブリッジ大学に留学して、異国暮らしの日々の中で、英国の食文化を伏線に人とのふれあいの中から独特の視点で日英の文化比較を軽妙に紡いでゆく。その中にちりばめられた素描はとても繊細で、古風で上品なスプーンもいいが、英国の家々やら風景には一緒に旅させてもらったような、そんな豊かな余韻を与えてくれる本だった。
私の行った先はロサンゼルスである。ここでは『アメリカもおいしい』という話をしよう。別にマックやバーガーキングやインエンドアウトの食レポをする意図はない。ハンバーガー以外にも、日常でも研究でも、旅でも読書でも、「おいしい」ものはどこにでも転がっている。英国と米国、ケンブリッジとロサンゼルス、文系と理系、これは似て非なるものだが、何か共通する「おいしさ」がある。
こちらはリンボウ（林望）先生ならぬシンボウ（森望）である。ある人からは「辛抱して長寿ですか？」と言われた。至言である。人間、楽してすべてが事足りることはない。人生、そんなに甘くない。耐える力がないと「長寿への道」は完歩できない。それは、ご同輩、みな納得されるだろう。
老いを寿に変える
米国に渡って、遺伝子進化や神経発生の研究を経て、30代半ばで初めて自分の研究室をもった。南カリフォルニア大学のアンドラス老年学研究所で神経老化の研究を始めた。日本の科学雑誌からの依頼に「科学は実業」という一文を寄せた。コンビニ店長のような自転車操業だった。カリフォルニアの陽光の中で狙ったのは「老いを寿に変える」、そんな夢のような研究だった。神経細胞の突起の動きを制御して「老」を「寿」に。その思いは、今も変わらない。
図：老いを寿に変えるを表す図。
老いを寿に変える
老化と寿命を科学する
米国滞在10年を経て、帰国した先は関西学研都市（京阪奈）。ロサンゼルスのロングビーチの港から年末に送り出した段ボール100箱の研究資材を載せた船は、阪神淡路の震災で神戸港が使えず、横浜港に入った。じきにオウム真理教の事件が起こって、個人輸入しようとしていた化学薬品の段ボール6箱は差し押さえとなった。疑われる筋合いはなかったのだが、とにかく5月にようやく研究再開。科学技術庁の外郭団体、JSTのさきがけ研究21「遺伝と変化」領域で、神経遺伝子制御の最先端を走った。2年後には名古屋郊外に新設された国立長寿医療研究センター（NILS、現在のNCGG）に移籍。分子遺伝学研究部を立ち上げた。遺伝子改変マウスを手掛けながら、老化と寿命の制御について遺伝子の視点から攻めた。同時に先のJSTの「脳を守る」戦略研究の代表も兼務し、老化脳攻略へ国内連携を進めた。大府の研究所で7年奮闘して、その後、長崎大学で老化脳研究を続けた。西の地の利を生かして、日韓の老化研究連携を模索し、日本学術振興会のアジア研究教育拠点事業AACLの日本側代表を5年間務めた。長崎での15年を経て、今の福岡の医療系大学へ移籍した。米国、民間、国研（厚労省）、国立大（文科省）、私立大の各所を渡り歩きながら、老いの科学の中で歳をとった。
ただ人として生きる
すると、自分の古巣の学会からも、ある意味、引導を渡される。基礎老化の学会の名誉会員とされて、体よく葬り去られた。多くの職種に「定年」があるように、学会組織にもそれなりの思惑がある。老化の学会であれば老齢（研究）者を大事にしてほしいという思いはあったが、それでもいつかは後進に道を譲る。自分にもついにそんな時が来た。「研究者」から研究の場を奪えば、それはただの「者」、ただの「人」になる。だが、考えてみれば、人は誰しも一人生まれて、ひとり死ぬ。結局は、皆がただの人ではないか。人として生きること、それこそが大事なのだ。こんな声が聞こえてくる。「これでいいのだ!」
老いぬとてなどか我が身を責めきけむ 老いずは今日にあわましものか
（藤原敏行 古今和歌集903）
著者
もりのぞむ氏の写真。
森 望（もり のぞむ）
1953年生まれ。福岡国際医療福祉大学医療学部教授、長崎大学名誉教授。1976年東京大学薬学部卒業、薬学博士。1979年東邦大学薬学部助手、1984年米国COH研究所、1986年カリフォルニア工科大学研究員、1990年米国南カリフォルニア大学（USC）・アンドラス老年学研究所助教授、1996年国立長寿医療研究センター分子遺伝学研究部長、2004年長崎大学医学部第一解剖教授、2019年より現職。『寿命遺伝子』（講談社ブルーバックス）、『老いと健康の文化史（翻訳）』（原書房）、『Aging Mechanisms Ⅱ（編著）』（Springer）など著書多数。
第1回 老いの遍歴
森 望
福岡国際医療福祉大学医療学部教授、長崎大学名誉教授
老化研究者
若い時から老化研究者だった。長年、老化の基礎研究の道を歩んで、いつのまにか還暦を過ぎ、定年を迎え、そして古希も近い。今は名実ともに立派な老化研究者になった。老化を研究する者でもあり、老化した研究者でもある。
エラーカタストロフからの出発
駆け出しは、まだ老化研究があまり見向きもされない時代だった。大学院に進学してついた教授から最初に言われたことは「誰もがDNAを見ているから、君はRNAをやりなさい」。そこで思いついたのが「蛋白質合成の精度問題」、いわゆるエラーカタストロフ説の検証だった。カギとなるのはメッセンジャーRNA（mRNA）。総武線と中央線を乗り継いで一路西へ、奥多摩の水産試験場にニジマスの精巣をもらいにいった。それからプロタミンのmRNAを精製する。朝5時に品川の食肉加工施設（芝浦と場）に、ブタの肝臓をもらいにいったこともあった。そこから蛋白合成の素材を抽出して、ニジマスのmRNAを鋳型にして試験管内の蛋白質合成系を樹立した。そして老若マウスのリボソームの翻訳精度を比較する。2種類の放射性アミノ酸の入った小さなチューブの中で、"虹鱒と豚と鼠"が一緒になった。そんなごった煮のようなスープの反応から、老若の微妙な違い、老いのからくりを探ろうとしていた。
結果は、老若で精度は変わらない。エラーは増えない。それが学位論文になった。だが、これでは老化を説明できない。老化のエラーカタストロフ説に見切りをつけて、1984年に私は米国へ飛んだ。
『アメリカもおいしい』
同じ年に英国へ飛んだ著名な書誌学者がいる。林望氏である。誰もがご存じであろう。リンボウ先生のことだ。彼を有名にしたのは、かの『イギリスはおいしい』（平凡社）というエッセイ集である。ケンブリッジ大学に留学して、異国暮らしの日々の中で、英国の食文化を伏線に人とのふれあいの中から独特の視点で日英の文化比較を軽妙に紡いでゆく。その中にちりばめられた素描はとても繊細で、古風で上品なスプーンもいいが、英国の家々やら風景には一緒に旅させてもらったような、そんな豊かな余韻を与えてくれる本だった。
私の行った先はロサンゼルスである。ここでは『アメリカもおいしい』という話をしよう。別にマックやバーガーキングやインエンドアウトの食レポをする意図はない。ハンバーガー以外にも、日常でも研究でも、旅でも読書でも、「おいしい」ものはどこにでも転がっている。英国と米国、ケンブリッジとロサンゼルス、文系と理系、これは似て非なるものだが、何か共通する「おいしさ」がある。
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老いを寿に変える
米国に渡って、遺伝子進化や神経発生の研究を経て、30代半ばで初めて自分の研究室をもった。南カリフォルニア大学のアンドラス老年学研究所で神経老化の研究を始めた。日本の科学雑誌からの依頼に「科学は実業」という一文を寄せた。コンビニ店長のような自転車操業だった。カリフォルニアの陽光の中で狙ったのは「老いを寿に変える」、そんな夢のような研究だった。神経細胞の突起の動きを制御して「老」を「寿」に。その思いは、今も変わらない。
図：老いを寿に変えるを表す図。
老いを寿に変える
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米国滞在10年を経て、帰国した先は関西学研都市（京阪奈）。ロサンゼルスのロングビーチの港から年末に送り出した段ボール100箱の研究資材を載せた船は、阪神淡路の震災で神戸港が使えず、横浜港に入った。じきにオウム真理教の事件が起こって、個人輸入しようとしていた化学薬品の段ボール6箱は差し押さえとなった。疑われる筋合いはなかったのだが、とにかく5月にようやく研究再開。科学技術庁の外郭団体、JSTのさきがけ研究21「遺伝と変化」領域で、神経遺伝子制御の最先端を走った。2年後には名古屋郊外に新設された国立長寿医療研究センター（NILS、現在のNCGG）に移籍。分子遺伝学研究部を立ち上げた。遺伝子改変マウスを手掛けながら、老化と寿命の制御について遺伝子の視点から攻めた。同時に先のJSTの「脳を守る」戦略研究の代表も兼務し、老化脳攻略へ国内連携を進めた。大府の研究所で7年奮闘して、その後、長崎大学で老化脳研究を続けた。西の地の利を生かして、日韓の老化研究連携を模索し、日本学術振興会のアジア研究教育拠点事業AACLの日本側代表を5年間務めた。長崎での15年を経て、今の福岡の医療系大学へ移籍した。米国、民間、国研（厚労省）、国立大（文科省）、私立大の各所を渡り歩きながら、老いの科学の中で歳をとった。
ただ人として生きる
すると、自分の古巣の学会からも、ある意味、引導を渡される。基礎老化の学会の名誉会員とされて、体よく葬り去られた。多くの職種に「定年」があるように、学会組織にもそれなりの思惑がある。老化の学会であれば老齢（研究）者を大事にしてほしいという思いはあったが、それでもいつかは後進に道を譲る。自分にもついにそんな時が来た。「研究者」から研究の場を奪えば、それはただの「者」、ただの「人」になる。だが、考えてみれば、人は誰しも一人生まれて、ひとり死ぬ。結局は、皆がただの人ではないか。人として生きること、それこそが大事なのだ。こんな声が聞こえてくる。「これでいいのだ!」
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もりのぞむ氏の写真。
森 望（もり のぞむ）
1953年生まれ。福岡国際医療福祉大学医療学部教授、長崎大学名誉教授。1976年東京大学薬学部卒業、薬学博士。1979年東邦大学薬学部助手、1984年米国COH研究所、1986年カリフォルニア工科大学研究員、1990年米国南カリフォルニア大学（USC）・アンドラス老年学研究所助教授、1996年国立長寿医療研究センター分子遺伝学研究部長、2004年長崎大学医学部第一解剖教授、2019年より現職。『寿命遺伝子』（講談社ブルーバックス）、『老いと健康の文化史（翻訳）』（原書房）、『Aging Mechanisms Ⅱ（編著）』（Springer）など著書多数。
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