叮咚 ——
掉落
不要忘记打卡和留哦٩(◦`꒳´◦)۶
有新增滴,记得再去逛一逛哟~
➼完
ときたほのじ - そうして君に触れるまで︱后来,我终于触碰到你
御景椿 - 新婚オメガはキスも知らない︱新婚Ω连接吻都不懂
ばんどう - 春雷とエンパシー丨雷引共鸣
参号ミツル - マスク男子は恋したくないのに 2丨口罩男子明明不想恋爱 2
えちち工房(女々男) - 発情期の猫の病にか……
➠连
緒崎カホ - Noisy Roommate丨我的怨种室友
中丸たぐる - マッドなαはモルモットに恋をする
志木見ビビ - 服従と甘噛み 2 丨服从与轻咬 2
やみと - ご指導のほど!丨还请多多指教!
&其他未列
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ばんどう - 春雷とエンパシー丨雷引共鸣
参号ミツル - マスク男子は恋したくないのに 2丨口罩男子明明不想恋爱 2
えちち工房(女々男) - 発情期の猫の病にか……
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緒崎カホ - Noisy Roommate丨我的怨种室友
中丸たぐる - マッドなαはモルモットに恋をする
志木見ビビ - 服従と甘噛み 2 丨服从与轻咬 2
やみと - ご指導のほど!丨还请多多指教!
&其他未列
2010-05-28 23:20:19
宮崎がんばれ!
こんばんは!たおです(*^ー^)ノ
今日は東京はいいお天気でしたー(≧▽≦*)
雨は大切ってわかってても、青い空は、やっぱりしあわせですo(^-^)o
そういえば、昨日の夜中、凄い月だったんですよ!!!
昨日は夕方の空もすごく綺麗で、
部活の友達と『すごい!写真撮りたーい!』と興奮してたんですけど、
うちの学校は携帯など厳しいので、その場では撮れなくて、
みんなですごく残念がってたんです。
そのあと曇ってしまったので、空のことは忘れて寝てたんですが…
姉が試験期間中で、3時に起きて勉強しようと思ったらしくて、
アラームが鳴ったのでついでにちょっと起きたら…
月がすごいんです!
前もブログに、『かぐや姫が帰る時みたいな月』を載せたと思いますが、
昨日の月は、『龍が降りてきそうな月』でした。
昔話の夜空って感じで、ワクワクしましたよ!(≧▽≦*)
今日の写真が、その月です!!!
最初のほうは、空の雲が動いたのに気がついた母が撮った写真です。
夜中に、みんなで写真撮ってる家って…(笑)
最初は小さい雲の穴から月の光が見えて、だんだん雲が動いて、
最後に、ものすごい光の月が出てきたんですよ。
思わず、写真撮りながら拝んじゃいました。
いろんな宗教が世界にはあるけど、
私は、朝日とか夕日とか、こういうすごい満月とか、海とか見ると、
神様が実際にそこにいるような気がしちゃうんですよね…(*^_^*)
誰でも自然の凄さとか綺麗さを見たら、
神様のような空気を感じるんじゃないかなと思いますけど、
みなさんはどうですか?
だから、今行ってみたいのは、母から聞いた『阿蘇山』です。
凄く綺麗で、不思議な場所だと聞きました。
私たちは去年宮崎に行った時、阿蘇山を通ったそうなんですけど、
私とか姉や弟は、車で寝てる間だったので、見ることが出来ませんでした。
今年は行けたらいいけど…姉が受験生なので、家族揃っては無理かも(ノ_・。)
でも、宮崎と言えば、口蹄疫が凄く心配です。
私が宮崎に行って驚くのは、自然が素敵だっていうこともあるし、
花火が夜中までやっていて(東京だと9時とか8時半に終わるので)
元気な楽しい町なんだなぁっていうこともあるんですけど、
お墓のある『鵜戸』に行くと、若い人や子どもが凄く少ないんです。
親戚の人と話したら、
『どんどん人が減っててね。お墓も引っ越してしまって減ってるんだよ』
と言う話を聞いたんです。
人が減るのは、町に行く人が増えると仕方ないと思うけど、
御先祖様が生きてきた証拠みたいなお墓まで引っ越してしまうのは…
ものすごく寂しいことだと思いました。
でも、確かにお墓参りをするのに、
1日以上かけないと着かないというのは大変だと思うし、
お参りする人がいないとお墓が荒れてしまうので、
引っ越しをするのもしかたないんだろうなぁと思うんですけど…。
でも、やっぱり御先祖様が長い間頑張って守ってきた場所は、
ずーっと元気な場所でいてくれたらいいなぁと思うんです。
宮崎以外でも、父や母や、祖父や祖母が育ってきた場所は、
私は凄く好きです。
秋田も高知も愛媛も北海道も、愛知も京都も広島も福岡も、鹿児島も神奈川も、
名前が出ると全部気になる場所だし、
高校サッカーとか甲子園で、そこの学校が出ると応援します。
でも、その中で宮崎県って、東国原知事は有名だけど、
映画とかドラマで舞台になることが、なくないですか?
私が知らないだけなのかなぁ…
映画やドラマで舞台になると、もっとみんな見に来てくれるんじゃないかって
思うんですけど、どうなのかなぁ…
宮崎県全体も、大阪や東京に出る人が多くて、
観光も、昔は新婚旅行が盛んだったそうなんですけど、
今はそういう感じではなくなってしまって、
綺麗だった青島海岸も、テトラポットで海の流れが変わってしまって、
砂浜がどんどん消えてるそうなんです。
そういうのを聞くと、すごく寂しくなるんですが、
今回の口蹄疫で、宮崎の大切な産業が、こんなに被害を受けてしまうと、
どうなってしまうんだろう…と、ものすごく心配です。
処分されなきゃいけない豚たちが、獣医さんや役所の人たちが入ってくると、
『何かおかしい』と感じて警戒して動こうとしないのに、
農場主の人が誘導すると安心して移動してしまって、
それを見て、処分をしなければいけない役割の獣医さんや、
役所の人たちのほうが、泣いてしまったという話も知りました。
それって人で言うと、例えば私とかが、誰かに何かをしなさいと言われて、
ちょっと警戒していても、
信頼できる先生や事務所の人や家族に言われたら、それを信じて動くような、
そんな感じだと思うんです。
処分される動物も農場主の人たちも、処分する役割の人たちも、
ものすごくつらい毎日が続いていると思います。
そのつらさの後に、生活まで苦しくなるというのは、
本当にどうしたらいいのかわからなくなると思うんです。
宮崎出身のスポーツ選手や芸能界のかたが寄付をしたという話を聞くと、
少しホッとします。
お金もだけど、そうやって気持ちが集まることが、
大事なんだろうなと思います。
東京にも新宿に宮崎県のお店があるそうなので、
私も行ける時に行って、お買い物をしたり、募金をしたりして、
出来ることをちょっとでも、してみようと思ってます。
昨日の月には、宮崎のこともお祈りしました。
それから、6月にクランクアップする撮影のことも、
この先のお仕事のこともお祈りしました。
月は、きれいだから感動するっていうのもあると思うんですけど、
みんなが見ているわけではない夜に、あんなに綺麗だから、
それを発見した人が感動するんだと思います。
月みたいに、人が見ていない時も綺麗な人でいたい(心も)と思いました。
今は学校にドプン!とつかって頑張ってますが、来週はお仕事があるので、
月曜日からはお仕事に気持ちを動かしていこうと思います。
そして、終わったらまた学校にドプン!とつかって頑張ります(^-^)
みなさんも、風邪をひかないようにして、いい週末を過ごして下さい(*^_^*)
それでは、おやすみなさい☆゜"
たお
宮崎がんばれ!
こんばんは!たおです(*^ー^)ノ
今日は東京はいいお天気でしたー(≧▽≦*)
雨は大切ってわかってても、青い空は、やっぱりしあわせですo(^-^)o
そういえば、昨日の夜中、凄い月だったんですよ!!!
昨日は夕方の空もすごく綺麗で、
部活の友達と『すごい!写真撮りたーい!』と興奮してたんですけど、
うちの学校は携帯など厳しいので、その場では撮れなくて、
みんなですごく残念がってたんです。
そのあと曇ってしまったので、空のことは忘れて寝てたんですが…
姉が試験期間中で、3時に起きて勉強しようと思ったらしくて、
アラームが鳴ったのでついでにちょっと起きたら…
月がすごいんです!
前もブログに、『かぐや姫が帰る時みたいな月』を載せたと思いますが、
昨日の月は、『龍が降りてきそうな月』でした。
昔話の夜空って感じで、ワクワクしましたよ!(≧▽≦*)
今日の写真が、その月です!!!
最初のほうは、空の雲が動いたのに気がついた母が撮った写真です。
夜中に、みんなで写真撮ってる家って…(笑)
最初は小さい雲の穴から月の光が見えて、だんだん雲が動いて、
最後に、ものすごい光の月が出てきたんですよ。
思わず、写真撮りながら拝んじゃいました。
いろんな宗教が世界にはあるけど、
私は、朝日とか夕日とか、こういうすごい満月とか、海とか見ると、
神様が実際にそこにいるような気がしちゃうんですよね…(*^_^*)
誰でも自然の凄さとか綺麗さを見たら、
神様のような空気を感じるんじゃないかなと思いますけど、
みなさんはどうですか?
だから、今行ってみたいのは、母から聞いた『阿蘇山』です。
凄く綺麗で、不思議な場所だと聞きました。
私たちは去年宮崎に行った時、阿蘇山を通ったそうなんですけど、
私とか姉や弟は、車で寝てる間だったので、見ることが出来ませんでした。
今年は行けたらいいけど…姉が受験生なので、家族揃っては無理かも(ノ_・。)
でも、宮崎と言えば、口蹄疫が凄く心配です。
私が宮崎に行って驚くのは、自然が素敵だっていうこともあるし、
花火が夜中までやっていて(東京だと9時とか8時半に終わるので)
元気な楽しい町なんだなぁっていうこともあるんですけど、
お墓のある『鵜戸』に行くと、若い人や子どもが凄く少ないんです。
親戚の人と話したら、
『どんどん人が減っててね。お墓も引っ越してしまって減ってるんだよ』
と言う話を聞いたんです。
人が減るのは、町に行く人が増えると仕方ないと思うけど、
御先祖様が生きてきた証拠みたいなお墓まで引っ越してしまうのは…
ものすごく寂しいことだと思いました。
でも、確かにお墓参りをするのに、
1日以上かけないと着かないというのは大変だと思うし、
お参りする人がいないとお墓が荒れてしまうので、
引っ越しをするのもしかたないんだろうなぁと思うんですけど…。
でも、やっぱり御先祖様が長い間頑張って守ってきた場所は、
ずーっと元気な場所でいてくれたらいいなぁと思うんです。
宮崎以外でも、父や母や、祖父や祖母が育ってきた場所は、
私は凄く好きです。
秋田も高知も愛媛も北海道も、愛知も京都も広島も福岡も、鹿児島も神奈川も、
名前が出ると全部気になる場所だし、
高校サッカーとか甲子園で、そこの学校が出ると応援します。
でも、その中で宮崎県って、東国原知事は有名だけど、
映画とかドラマで舞台になることが、なくないですか?
私が知らないだけなのかなぁ…
映画やドラマで舞台になると、もっとみんな見に来てくれるんじゃないかって
思うんですけど、どうなのかなぁ…
宮崎県全体も、大阪や東京に出る人が多くて、
観光も、昔は新婚旅行が盛んだったそうなんですけど、
今はそういう感じではなくなってしまって、
綺麗だった青島海岸も、テトラポットで海の流れが変わってしまって、
砂浜がどんどん消えてるそうなんです。
そういうのを聞くと、すごく寂しくなるんですが、
今回の口蹄疫で、宮崎の大切な産業が、こんなに被害を受けてしまうと、
どうなってしまうんだろう…と、ものすごく心配です。
処分されなきゃいけない豚たちが、獣医さんや役所の人たちが入ってくると、
『何かおかしい』と感じて警戒して動こうとしないのに、
農場主の人が誘導すると安心して移動してしまって、
それを見て、処分をしなければいけない役割の獣医さんや、
役所の人たちのほうが、泣いてしまったという話も知りました。
それって人で言うと、例えば私とかが、誰かに何かをしなさいと言われて、
ちょっと警戒していても、
信頼できる先生や事務所の人や家族に言われたら、それを信じて動くような、
そんな感じだと思うんです。
処分される動物も農場主の人たちも、処分する役割の人たちも、
ものすごくつらい毎日が続いていると思います。
そのつらさの後に、生活まで苦しくなるというのは、
本当にどうしたらいいのかわからなくなると思うんです。
宮崎出身のスポーツ選手や芸能界のかたが寄付をしたという話を聞くと、
少しホッとします。
お金もだけど、そうやって気持ちが集まることが、
大事なんだろうなと思います。
東京にも新宿に宮崎県のお店があるそうなので、
私も行ける時に行って、お買い物をしたり、募金をしたりして、
出来ることをちょっとでも、してみようと思ってます。
昨日の月には、宮崎のこともお祈りしました。
それから、6月にクランクアップする撮影のことも、
この先のお仕事のこともお祈りしました。
月は、きれいだから感動するっていうのもあると思うんですけど、
みんなが見ているわけではない夜に、あんなに綺麗だから、
それを発見した人が感動するんだと思います。
月みたいに、人が見ていない時も綺麗な人でいたい(心も)と思いました。
今は学校にドプン!とつかって頑張ってますが、来週はお仕事があるので、
月曜日からはお仕事に気持ちを動かしていこうと思います。
そして、終わったらまた学校にドプン!とつかって頑張ります(^-^)
みなさんも、風邪をひかないようにして、いい週末を過ごして下さい(*^_^*)
それでは、おやすみなさい☆゜"
たお
【ネタバレあり】辛酸なめ子が、倦怠期とは無縁な夫婦愛をイラストレビュー。妻に頭の上がらない“魔王”織田信長の、魂の居場所https://t.cn/A6ChOa2b
木村拓哉、綾瀬はるかの共演で、織田信長と濃姫との知られざる物語を描く歴史超大作『レジェンド&バタフライ』(公開中)。本作の公式サイトとMOVIE WALKER PRESSでは、作品をより深く楽しむためのWEBマガジン「レジェバタ公記」を展開してきた。ついに最終回の今回は、漫画家・コラムニストの辛酸なめ子氏がイラストレビュー。壮大な歴史劇ながら、実はくすっと笑える夫婦のシーンも見どころの本作。「後世の人に対しても信長のイメージを上げるとは、濃姫はかなりのあげまん」と語る、辛酸さんならではの視点で、夫婦のラブストーリーを追ってみて!
※本記事は、ストーリーの核心に触れる記述を含みます。未見の方はご注意ください。
「わらわも愚かな殿方はきらいでございます!」
新婚初夜、信長に強い口調で言い放った濃姫。綾瀬はるか演じる濃姫のクールな格好よさに、これから一人称「わらわ」ブームが来るかもしれないと予感しました。さらに夫を呼ぶ「おまえさま」という表現も流行りそうです。
親の政略により「うつけ」と呼ばれた変わり者の織田信長のもとに嫁いだ濃姫。当時2人はまだ10代の若さで、初夜で色っぽい雰囲気になるよりも、格闘する方が楽しい年頃だったのかもしれません。
嫁いできたばかりのところ、肩や足を揉めと命じる信長の尊大な態度にキレた濃姫は、ついに信長を投げ飛ばして組み伏せてしまいます。その時の激しい音と叫びが、外で聞き耳を立てている臣下たちに、激しい初夜のプレイだと誤解されたのでした。
上に乗られてお尻を叩かれ「折れる折れる!」「死ぬ~!」と叫ぶ信長。
濃姫は初夜のお手合わせのあと「聞きよった通りのひ弱でがらんどうの嫡男じゃ」と、吐き捨てます。
今まで歴史の本などで読んできた信長の豪胆で暴君なイメージと違い、妻に対しては最初から頭が上がらない信長。外で威張っている社会的地位の高い人ほどMが多いという説がありますが、「魔王」と呼ばれて怖れられた信長も、妻の前では大げさに痛がって叫んだりして被虐的な快感を覚えていたのかもしれません。信長を象徴する「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」という句がありますが、この映画の中では自分から叫んでいました。
ドSキャラはドMにもなれるとか、究極のSは究極のM、という説を聞いたことがあります。「魔王」信長は、馬糞まみれのお菓子を家臣に食べさせた、というのはまだかわいい方で、家臣の家を焼き払って強引に安土桃山城に住まわせたり、憎む相手を道端に埋めて残虐な方法で斬首したり、夥しい人を死に追いやっています。恐ろしい性質を秘めた信長ですが、弱味を晒したことのある濃姫の前では、反対のMキャラになって自分を解放できたのかもしれません。
悪業まみれの信長と対等にやり合える濃姫はタフな女性。映画では、武芸に秀で、弓矢の達人だった姿が描かれています。狩りの最中、鹿を追って崖から転落しそうになった信長を引き上げて助ける姿がワイルドかっこいいです。裏切りや下克上は当たり前の戦国時代。崖っぷちで手を取り合った瞬間、信長は濃姫だけは自分を裏切らないと確信したのかもしれません。海を眺めて異国に行ってみたいと目を輝かせる濃姫の好奇心や前向きさに、信長は魅力や可能性を感じたのでしょう。戦術についても助言を求めるようになります。戦国武将の娘でもある濃姫は的確なアドバイスをして信長に信頼されます。
「兵を鼓舞するのじゃ!奮い立たせるのじゃ!総大将がその言霊で!」などと濃姫がアドバイスすると、すぐに素直に従っていました。しかし「命を捨てて突撃じゃ~!!」という鼓舞の叫びは濃姫にダメ出しされてしまうのでした。映画の序盤、一挙手一投足が「ご立派でございます!」「今日も惚れ惚れいたします!」と臣下にほめられ、うわべだけのイエスマンに囲まれていた信長は、濃姫の忌憚ない突っ込みが内心嬉しかったのでしょう。
『レジェンド&バタフライ』を観ると、濃姫によって引き出された信長のかわいい面が見えてきて、好感度が高まってきます。信長を陰で支えるだけでなく、後世の人に対しても信長のイメージを上げるとは、濃姫はかなりのあげまんです。
信長を演じる木村拓哉は、「魔王」と呼ばれた信長について、テレビ番組で「優しいところもどうしようもないところもあるのが人間」「魔王にならなきゃいけない理由が彼にあった。それを全部ひっくるめて魔王でヒーロー」と語っていました。
魔王でヒーローで、天下統一を志した信長は、孤独でもありました。世界に目を向けても、歴史に名を残した王族は孤独で周りに信頼できる人が少なそうです。同じ残虐なカリスマでも、妻さえ信じられず、結婚・離婚を繰り返し、処刑したり幽閉したりしていたヘンリー8世と比べれば、信長は濃姫というソウルメイトのような伴侶がいて、かなり幸せだったと思われます。2人は普通の恋愛のような甘い関係ではなく、魂の同志的な絆だったのだと感じます。
でも、そんなクールな関係性だからこそ、時々ドキッとさせられるシーンが。父と兄が戦をはじめ、動揺した濃姫が「わらわの役目はのうなった」と絶望。自害すると言い出した時、「おぬしの役目はわしの妻じゃ!! 」と信長が叫ぶシーンにときめいた人は多いことでしょう。ぶっきらぼうな愛情表現にキュンとします。信長に対してつい強がってしまう濃姫もかわいいです。集落に迷い込んだ2人が民衆に襲われ「わしの妻に触んな~!!」と叫ぶ場面も。生死の危険で性欲が高まった2人は激しく求め合っていました。倦怠期とは無縁の夫婦です。
南蛮人の演奏で2人でダンスするシーンも、この多幸感がいつまでも続いてほしいと思わされました。織田信長は本能寺の変を生き延びて、ローマで枢機卿になったというトンデモ説が本当だったら良かったのに……と思いながら、目頭が熱くなります。しかしそのあとの展開は歴史に記された通りで、誰もが結末を知っているからこそ、幸せなひとときの儚さが胸に迫ります。タイトルの「レジェンド」は織田信長、「バタフライ」は「帰蝶」とも呼ばれた濃姫を表すそうですが、中国故事の「胡蝶の夢」という言葉も連想せずにはいられません。蝶になった夢のように、幸せな瞬間ははかなく消えていってしまいます。夢か現実かもわからない、という例えです。映画の終盤、厳しい状況に置かれた信長が見た夢こそ、実は現実なのかもしれない……そう思うと少し救いがあります。夢の中でも濃姫をケアしているところに、深い愛情を感じます。
木村拓哉、綾瀬はるかの共演で、織田信長と濃姫との知られざる物語を描く歴史超大作『レジェンド&バタフライ』(公開中)。本作の公式サイトとMOVIE WALKER PRESSでは、作品をより深く楽しむためのWEBマガジン「レジェバタ公記」を展開してきた。ついに最終回の今回は、漫画家・コラムニストの辛酸なめ子氏がイラストレビュー。壮大な歴史劇ながら、実はくすっと笑える夫婦のシーンも見どころの本作。「後世の人に対しても信長のイメージを上げるとは、濃姫はかなりのあげまん」と語る、辛酸さんならではの視点で、夫婦のラブストーリーを追ってみて!
※本記事は、ストーリーの核心に触れる記述を含みます。未見の方はご注意ください。
「わらわも愚かな殿方はきらいでございます!」
新婚初夜、信長に強い口調で言い放った濃姫。綾瀬はるか演じる濃姫のクールな格好よさに、これから一人称「わらわ」ブームが来るかもしれないと予感しました。さらに夫を呼ぶ「おまえさま」という表現も流行りそうです。
親の政略により「うつけ」と呼ばれた変わり者の織田信長のもとに嫁いだ濃姫。当時2人はまだ10代の若さで、初夜で色っぽい雰囲気になるよりも、格闘する方が楽しい年頃だったのかもしれません。
嫁いできたばかりのところ、肩や足を揉めと命じる信長の尊大な態度にキレた濃姫は、ついに信長を投げ飛ばして組み伏せてしまいます。その時の激しい音と叫びが、外で聞き耳を立てている臣下たちに、激しい初夜のプレイだと誤解されたのでした。
上に乗られてお尻を叩かれ「折れる折れる!」「死ぬ~!」と叫ぶ信長。
濃姫は初夜のお手合わせのあと「聞きよった通りのひ弱でがらんどうの嫡男じゃ」と、吐き捨てます。
今まで歴史の本などで読んできた信長の豪胆で暴君なイメージと違い、妻に対しては最初から頭が上がらない信長。外で威張っている社会的地位の高い人ほどMが多いという説がありますが、「魔王」と呼ばれて怖れられた信長も、妻の前では大げさに痛がって叫んだりして被虐的な快感を覚えていたのかもしれません。信長を象徴する「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」という句がありますが、この映画の中では自分から叫んでいました。
ドSキャラはドMにもなれるとか、究極のSは究極のM、という説を聞いたことがあります。「魔王」信長は、馬糞まみれのお菓子を家臣に食べさせた、というのはまだかわいい方で、家臣の家を焼き払って強引に安土桃山城に住まわせたり、憎む相手を道端に埋めて残虐な方法で斬首したり、夥しい人を死に追いやっています。恐ろしい性質を秘めた信長ですが、弱味を晒したことのある濃姫の前では、反対のMキャラになって自分を解放できたのかもしれません。
悪業まみれの信長と対等にやり合える濃姫はタフな女性。映画では、武芸に秀で、弓矢の達人だった姿が描かれています。狩りの最中、鹿を追って崖から転落しそうになった信長を引き上げて助ける姿がワイルドかっこいいです。裏切りや下克上は当たり前の戦国時代。崖っぷちで手を取り合った瞬間、信長は濃姫だけは自分を裏切らないと確信したのかもしれません。海を眺めて異国に行ってみたいと目を輝かせる濃姫の好奇心や前向きさに、信長は魅力や可能性を感じたのでしょう。戦術についても助言を求めるようになります。戦国武将の娘でもある濃姫は的確なアドバイスをして信長に信頼されます。
「兵を鼓舞するのじゃ!奮い立たせるのじゃ!総大将がその言霊で!」などと濃姫がアドバイスすると、すぐに素直に従っていました。しかし「命を捨てて突撃じゃ~!!」という鼓舞の叫びは濃姫にダメ出しされてしまうのでした。映画の序盤、一挙手一投足が「ご立派でございます!」「今日も惚れ惚れいたします!」と臣下にほめられ、うわべだけのイエスマンに囲まれていた信長は、濃姫の忌憚ない突っ込みが内心嬉しかったのでしょう。
『レジェンド&バタフライ』を観ると、濃姫によって引き出された信長のかわいい面が見えてきて、好感度が高まってきます。信長を陰で支えるだけでなく、後世の人に対しても信長のイメージを上げるとは、濃姫はかなりのあげまんです。
信長を演じる木村拓哉は、「魔王」と呼ばれた信長について、テレビ番組で「優しいところもどうしようもないところもあるのが人間」「魔王にならなきゃいけない理由が彼にあった。それを全部ひっくるめて魔王でヒーロー」と語っていました。
魔王でヒーローで、天下統一を志した信長は、孤独でもありました。世界に目を向けても、歴史に名を残した王族は孤独で周りに信頼できる人が少なそうです。同じ残虐なカリスマでも、妻さえ信じられず、結婚・離婚を繰り返し、処刑したり幽閉したりしていたヘンリー8世と比べれば、信長は濃姫というソウルメイトのような伴侶がいて、かなり幸せだったと思われます。2人は普通の恋愛のような甘い関係ではなく、魂の同志的な絆だったのだと感じます。
でも、そんなクールな関係性だからこそ、時々ドキッとさせられるシーンが。父と兄が戦をはじめ、動揺した濃姫が「わらわの役目はのうなった」と絶望。自害すると言い出した時、「おぬしの役目はわしの妻じゃ!! 」と信長が叫ぶシーンにときめいた人は多いことでしょう。ぶっきらぼうな愛情表現にキュンとします。信長に対してつい強がってしまう濃姫もかわいいです。集落に迷い込んだ2人が民衆に襲われ「わしの妻に触んな~!!」と叫ぶ場面も。生死の危険で性欲が高まった2人は激しく求め合っていました。倦怠期とは無縁の夫婦です。
南蛮人の演奏で2人でダンスするシーンも、この多幸感がいつまでも続いてほしいと思わされました。織田信長は本能寺の変を生き延びて、ローマで枢機卿になったというトンデモ説が本当だったら良かったのに……と思いながら、目頭が熱くなります。しかしそのあとの展開は歴史に記された通りで、誰もが結末を知っているからこそ、幸せなひとときの儚さが胸に迫ります。タイトルの「レジェンド」は織田信長、「バタフライ」は「帰蝶」とも呼ばれた濃姫を表すそうですが、中国故事の「胡蝶の夢」という言葉も連想せずにはいられません。蝶になった夢のように、幸せな瞬間ははかなく消えていってしまいます。夢か現実かもわからない、という例えです。映画の終盤、厳しい状況に置かれた信長が見た夢こそ、実は現実なのかもしれない……そう思うと少し救いがあります。夢の中でも濃姫をケアしているところに、深い愛情を感じます。
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