福山雅治、初の全曲バラードライブ 『Fukuyama Masaharu 31st Anniv. Live Slow Collection』31回目のデビュー記念日 2021年3月21日(日)に開催! 2021/3/21 22:00 配信
31回目のデビュー記念日である3月21日(日)、福山雅治が自身初となる全曲バラードライブ『Fukuyama Masaharu 31st Anniv.Live Slow Collection』を開催した。無観客で、8か所のプラットフォームで配信。セットリストは2020年末にリリースした6年8か月ぶりのオリジナルアルバム『AKIRA』の初回限定「30th Anniv.バラード作品集『Slow Collection』盤」(応募総数1万通超のファン投票上位16曲を収録)の全曲に加え、最新曲「心音」、更にはファンクラブ限定チケット購入者に向けたアンコール2曲を披露。テンポがスローである、という共通点以外は多彩な表情を持つ楽曲群で、工夫に富んだ演出を次々と繰り出し飽きさせることなく公演を繰り広げた。
開演前、「一年に及ぶコロナ禍の中で、ファンの方々は様々な不安、心配ごと、ストレスがあると思う。もちろん僕もそのひとり。だからこそ、今自分が出来る形での音楽をやり切る」と今のコロナ禍の状況に想いを馳せ、ライブに対しては「バラードという楽曲の世界観に入り込んでいただいてももちろんいいんですけども、ライブ会場とは違ってどれだけリラックスしてご覧になっていただけるか?も一つのテーマ。気付いたら寝ちゃってた、みたいなことでも…(笑)」とオンラインライブならではの自由な楽しみ方を提案したいと語っていた福山。音楽の力が人の心に何をもたらしうるのか?――コロナ禍でエンターテインメントが苦境に陥る今、福山はこの初挑戦尽くしのライブで新たな可能性を模索しようとしていた。
今回のオンラインライブは、2つのステージを駆使して曲ごとの世界観を表現。バンドはメインステージに留まりつつ、福山は双方を行き来してパフォーマンスする、というスタイル。冒頭で「今日をもちまして、私福山は音楽デビュー31年目に突入しました。本当にありがとうございます」とファンに挨拶。当初は全国ツアーを予定していたこと、この日は本来ならば熊本公演を行っていたはずだったことなどを語っていく。有観客ライブが軒並み中止や延期となる中、「今だからこそつくれるライブをつくろう」という想いの下、昨年末には自身初のオンラインライブ『AKIRA』を開催し、「オンラインライブには通常のライブとはまた違った表現がある」との手応えを得たのだと回顧。自身初の全曲バラード楽曲で構成されるライブとなる今回の配信も、「通常ではおそらくやらなかったはず」と。「画面越しの最前列、最後までじっくりお楽しみください」とオーディエンスに語り掛けた。
長崎の古い教会や、マヤの天文台を思わせる神秘的なメインステージのセットに立ち、静けさの中アコースティックギターを携えると、1曲目の「milk tea」をバンドと共に披露。もう何百回とセッションを重ねてきた最強のバンドメンバーたちが織りなす極上のグルーヴに乗せて,
温もりを感じさせる歌声を響かせた。今回の全曲バラードライブ用に選ばれたマイク、ノイマンが歌声の奥行きをリアルに届けてくれる。
続く「恋人」もそうだが、<逢いたい>という歌詞がどうしても離れた場所にいるファンの存在を想像させ、胸が締め付けられる。熱のこもった真っ直ぐな眼差しが大写しで確認できるのは、オンラインライブの利点である。ギターをエレキに持ち替えて歌った「7月7日」は、Charへの提供曲ながらリクエスト10位にランクインしいている人気曲。『Slow Collection』はシングル曲に偏ることなく幅広く選ばれたリクエスト結果となっていて、自ずとこの日のセットリストは実にバリエーション豊かな内容となっていた。
事前に「あなたの拍手・歓声」と題してファンから募集した音声データ(通称:顔の見える声)を活用し、無観客の会場にも関わらず、まるで目の前に観客席が存在するかのような臨場感で配信ライブは賑やかに進行。福山とのエアコール&レスポンスも呼吸ピッタリに繰り広げられていく。そういった拍手や声を聴くことで、かつてのライブで浴びていた「皆さんの声と笑顔を思い出すことができるんです」と福山は感慨深げ。花道を歩き、ホワイトステージと名付けられた2つ目のステージに移動しながら、「恋愛を入り口にしながら、その人の人生の現在・過去・未来を表現できるのがラブ・バラードだと思っています」と自身のバラード観を明かすと、「今夜は、30年にわたり描き続けてきたバラードの数々をじっくりたっぷり、最前列でお聴きいただければと思います」と画面の向こうのファンへ改めて伝えた。
途中MC で、これまで生み出してきた181曲のうち60曲弱、約3割がバラード楽曲であることを「初めて知りました」と福山。30年に渡る音楽活動の中で、無意識のうちに生み出してきたというのも興味深い。彼にとってそれほど自然な、想いを投影しやすいフォーマットなのだろう。リクエストの栄えある第1位を飾った「最愛」は、美しい演出に思わず溜息。暗がりから十字の光が出現していく荘厳な照明演出。主題歌となった主演映画で描かれた、見返りを求めない献身的な愛を思い出す。すべてを優しく包み込むような慈しみ深い歌唱であり、忘れ難いパフォーマンスとなった。
打って変わって明るい朝靄のような光に照らされ、薄布がなびく中、目を閉じて佇む福山。始まったのは「Good night」。歌唱前に「初めてのヒットを体験させてくれた曲」と紹介した通り、キャリアにおけるターニングポイントとなった1曲である。ここで、今夜の折り返し地点を迎えて赤のロングシャツに衣装チェンジ。メインステージへ戻っていく。「本当にこの1年間、大変な世界になってしまいました」とコロナ禍に言及すると、「僕らの命と生活を支えてくださっている医療従事者の皆様、そしてエッセンシャルワーカーの皆様、本当にいつもいつもありがとうざいます」と感謝を述べ、自身のラジオにも生の声が届いている、と報告。「ある看護師の方から〝現場の若い医師が『AKIRA』収録の「ボーッ」という曲を聴いて救われた″というメールが届いて。音楽が、歌詞に込めた思いが届いているんだなと改めて知ることができて。こちらのほうこそ感謝しかありません」と想いを噛み締めた。我慢が今しばらくは続く状況を福山はしっかりと踏まえつつ、「そんな中で今夜はバラードという音楽のスタイル、バラード楽曲でリラックスしていただければな、と。なんだったらご自宅でくつろぎ過ぎて、聴きながら、観ながら寝ちゃっても構いません(笑)。見逃し配信もございます」とユーモラスに呼び掛けた。
MCではこの日、自身の30年間の歩みだけでなく、同時代を生きる人々の人生に寄り添う言葉も多く聞かれた。「始めた頃は、まさか自分が31年も同じ仕事をできるなんて、思ってなかったですね」と語り、音楽以外にも活動を広げながら歩んできたキャリアを回顧。31年目を迎えることができたのは、「こうしてご覧になっていただけるあなたがいるからこそ。本当にどうもありがとうざいます」と深く頭を下げた。「今年の桜はどんな桜なのか?」と来る本格的な開花に想いを馳せながら、「ライブというものがあと何回できるんだろうな?……デビュー40周年が61歳の時ですから、まだ全然大丈夫かな?と思っておりますけども(笑)。引き続きよろしくお願いいたします」と未来へ向けた決意表明も。風に舞う桜吹雪のような美しい光の演出の下、色褪せることのない名バラード「桜坂」を歌い終える頃、足元には桜の花びらが積もっていた。
純白の世界で歌い始めたのは『Slow Collection』未収録の最新バラード「心音」。心電図をモチーフとしたような波形が映し出され、直前の「はつ恋」とはまた全く異なる心模様を描き出していった。続いては、昨年10月にリリースから9年で100万DLを達成、NHK紅白歌合戦でも披露した「家族になろうよ」。曲が生まれた10年前と比べ、家族の在り方が多様化していると語り、「血の繋がりがなかったとしても家族と呼べる存在、掛け替えのない家族と呼べる関係なんだという考え方、感じ方…いろいろな家族の在り方が現在の日本にも世界にもあると思います」と実感のこもったコメントを続けた。形はどうであれ、大切に想う人との連帯は不変であり、普遍的。晴れたり稲妻が走ったりと変幻する空の演出の下、揺るぎない家族愛を歌い届ける姿は力強く、確信に満ちていた。
本編最後の曲を前に、「音楽というものは時間や時空、様々なものを超えていくことができる装置なんだ、ということを改めて感じました」と語り始めた福山。「ある曲を聴いた時は気持ちが過去に戻ることもできるし、更に、未来に気持ちを持って行くこともできる。今現在すごく遠くにあるもの、地球上に存在している、行きたいけどなかなか行けない場所、逢いたいけどなかなか逢えない人に対する想いであるとか…そいう対象に対して過去・現在・未来へと時空を声ながら想いを馳せることができるのが音楽の力なんだと。その“想いを馳せる”という行為の美しさを、今日はこの全曲バラードライブで表現したかったのかな?と」。
このライブの深部を貫くテーマを言葉にすると、ラストは、コアファンに根強く愛し続けられている「あの夏も 海も 空も」を披露。パイプオルガンの音色が厳かに響き、人差し指を立てた右手を高く掲げた福山は、力強く歌い始める。失われてしまった時間を嘆くのではなく、大切な想い出として封じ込めた切なくも眩いバラード。ストリングス、ホーンセクションが多層的に絡まり合い、深い感慨を呼び起こすのだった。
「この先また一体どんなライブができるか、またさらに知恵を凝らしてクリエイティヴしていきたいと思っています。本当に今日はありがとう! また逢いましょう!」との挨拶で本編を締め括った。
目には見えない何か、逢えない誰かに対して想いを馳せる時間の素晴らしさ、大切さ。音楽というものの本質を改めて見つめ直し、コロナ禍に屈せずクリエイティヴであり続け、エンターテインメントしていく心意気を見せてくれた福山雅治。スローなテンポのバラード尽くしのセットリストだったが、思いがけない演出や工夫に満ち、内に秘めた情熱が伝わってくるオンラインライブだった。
文:大前多恵
31回目のデビュー記念日である3月21日(日)、福山雅治が自身初となる全曲バラードライブ『Fukuyama Masaharu 31st Anniv.Live Slow Collection』を開催した。無観客で、8か所のプラットフォームで配信。セットリストは2020年末にリリースした6年8か月ぶりのオリジナルアルバム『AKIRA』の初回限定「30th Anniv.バラード作品集『Slow Collection』盤」(応募総数1万通超のファン投票上位16曲を収録)の全曲に加え、最新曲「心音」、更にはファンクラブ限定チケット購入者に向けたアンコール2曲を披露。テンポがスローである、という共通点以外は多彩な表情を持つ楽曲群で、工夫に富んだ演出を次々と繰り出し飽きさせることなく公演を繰り広げた。
開演前、「一年に及ぶコロナ禍の中で、ファンの方々は様々な不安、心配ごと、ストレスがあると思う。もちろん僕もそのひとり。だからこそ、今自分が出来る形での音楽をやり切る」と今のコロナ禍の状況に想いを馳せ、ライブに対しては「バラードという楽曲の世界観に入り込んでいただいてももちろんいいんですけども、ライブ会場とは違ってどれだけリラックスしてご覧になっていただけるか?も一つのテーマ。気付いたら寝ちゃってた、みたいなことでも…(笑)」とオンラインライブならではの自由な楽しみ方を提案したいと語っていた福山。音楽の力が人の心に何をもたらしうるのか?――コロナ禍でエンターテインメントが苦境に陥る今、福山はこの初挑戦尽くしのライブで新たな可能性を模索しようとしていた。
今回のオンラインライブは、2つのステージを駆使して曲ごとの世界観を表現。バンドはメインステージに留まりつつ、福山は双方を行き来してパフォーマンスする、というスタイル。冒頭で「今日をもちまして、私福山は音楽デビュー31年目に突入しました。本当にありがとうございます」とファンに挨拶。当初は全国ツアーを予定していたこと、この日は本来ならば熊本公演を行っていたはずだったことなどを語っていく。有観客ライブが軒並み中止や延期となる中、「今だからこそつくれるライブをつくろう」という想いの下、昨年末には自身初のオンラインライブ『AKIRA』を開催し、「オンラインライブには通常のライブとはまた違った表現がある」との手応えを得たのだと回顧。自身初の全曲バラード楽曲で構成されるライブとなる今回の配信も、「通常ではおそらくやらなかったはず」と。「画面越しの最前列、最後までじっくりお楽しみください」とオーディエンスに語り掛けた。
長崎の古い教会や、マヤの天文台を思わせる神秘的なメインステージのセットに立ち、静けさの中アコースティックギターを携えると、1曲目の「milk tea」をバンドと共に披露。もう何百回とセッションを重ねてきた最強のバンドメンバーたちが織りなす極上のグルーヴに乗せて,
温もりを感じさせる歌声を響かせた。今回の全曲バラードライブ用に選ばれたマイク、ノイマンが歌声の奥行きをリアルに届けてくれる。
続く「恋人」もそうだが、<逢いたい>という歌詞がどうしても離れた場所にいるファンの存在を想像させ、胸が締め付けられる。熱のこもった真っ直ぐな眼差しが大写しで確認できるのは、オンラインライブの利点である。ギターをエレキに持ち替えて歌った「7月7日」は、Charへの提供曲ながらリクエスト10位にランクインしいている人気曲。『Slow Collection』はシングル曲に偏ることなく幅広く選ばれたリクエスト結果となっていて、自ずとこの日のセットリストは実にバリエーション豊かな内容となっていた。
事前に「あなたの拍手・歓声」と題してファンから募集した音声データ(通称:顔の見える声)を活用し、無観客の会場にも関わらず、まるで目の前に観客席が存在するかのような臨場感で配信ライブは賑やかに進行。福山とのエアコール&レスポンスも呼吸ピッタリに繰り広げられていく。そういった拍手や声を聴くことで、かつてのライブで浴びていた「皆さんの声と笑顔を思い出すことができるんです」と福山は感慨深げ。花道を歩き、ホワイトステージと名付けられた2つ目のステージに移動しながら、「恋愛を入り口にしながら、その人の人生の現在・過去・未来を表現できるのがラブ・バラードだと思っています」と自身のバラード観を明かすと、「今夜は、30年にわたり描き続けてきたバラードの数々をじっくりたっぷり、最前列でお聴きいただければと思います」と画面の向こうのファンへ改めて伝えた。
途中MC で、これまで生み出してきた181曲のうち60曲弱、約3割がバラード楽曲であることを「初めて知りました」と福山。30年に渡る音楽活動の中で、無意識のうちに生み出してきたというのも興味深い。彼にとってそれほど自然な、想いを投影しやすいフォーマットなのだろう。リクエストの栄えある第1位を飾った「最愛」は、美しい演出に思わず溜息。暗がりから十字の光が出現していく荘厳な照明演出。主題歌となった主演映画で描かれた、見返りを求めない献身的な愛を思い出す。すべてを優しく包み込むような慈しみ深い歌唱であり、忘れ難いパフォーマンスとなった。
打って変わって明るい朝靄のような光に照らされ、薄布がなびく中、目を閉じて佇む福山。始まったのは「Good night」。歌唱前に「初めてのヒットを体験させてくれた曲」と紹介した通り、キャリアにおけるターニングポイントとなった1曲である。ここで、今夜の折り返し地点を迎えて赤のロングシャツに衣装チェンジ。メインステージへ戻っていく。「本当にこの1年間、大変な世界になってしまいました」とコロナ禍に言及すると、「僕らの命と生活を支えてくださっている医療従事者の皆様、そしてエッセンシャルワーカーの皆様、本当にいつもいつもありがとうざいます」と感謝を述べ、自身のラジオにも生の声が届いている、と報告。「ある看護師の方から〝現場の若い医師が『AKIRA』収録の「ボーッ」という曲を聴いて救われた″というメールが届いて。音楽が、歌詞に込めた思いが届いているんだなと改めて知ることができて。こちらのほうこそ感謝しかありません」と想いを噛み締めた。我慢が今しばらくは続く状況を福山はしっかりと踏まえつつ、「そんな中で今夜はバラードという音楽のスタイル、バラード楽曲でリラックスしていただければな、と。なんだったらご自宅でくつろぎ過ぎて、聴きながら、観ながら寝ちゃっても構いません(笑)。見逃し配信もございます」とユーモラスに呼び掛けた。
MCではこの日、自身の30年間の歩みだけでなく、同時代を生きる人々の人生に寄り添う言葉も多く聞かれた。「始めた頃は、まさか自分が31年も同じ仕事をできるなんて、思ってなかったですね」と語り、音楽以外にも活動を広げながら歩んできたキャリアを回顧。31年目を迎えることができたのは、「こうしてご覧になっていただけるあなたがいるからこそ。本当にどうもありがとうざいます」と深く頭を下げた。「今年の桜はどんな桜なのか?」と来る本格的な開花に想いを馳せながら、「ライブというものがあと何回できるんだろうな?……デビュー40周年が61歳の時ですから、まだ全然大丈夫かな?と思っておりますけども(笑)。引き続きよろしくお願いいたします」と未来へ向けた決意表明も。風に舞う桜吹雪のような美しい光の演出の下、色褪せることのない名バラード「桜坂」を歌い終える頃、足元には桜の花びらが積もっていた。
純白の世界で歌い始めたのは『Slow Collection』未収録の最新バラード「心音」。心電図をモチーフとしたような波形が映し出され、直前の「はつ恋」とはまた全く異なる心模様を描き出していった。続いては、昨年10月にリリースから9年で100万DLを達成、NHK紅白歌合戦でも披露した「家族になろうよ」。曲が生まれた10年前と比べ、家族の在り方が多様化していると語り、「血の繋がりがなかったとしても家族と呼べる存在、掛け替えのない家族と呼べる関係なんだという考え方、感じ方…いろいろな家族の在り方が現在の日本にも世界にもあると思います」と実感のこもったコメントを続けた。形はどうであれ、大切に想う人との連帯は不変であり、普遍的。晴れたり稲妻が走ったりと変幻する空の演出の下、揺るぎない家族愛を歌い届ける姿は力強く、確信に満ちていた。
本編最後の曲を前に、「音楽というものは時間や時空、様々なものを超えていくことができる装置なんだ、ということを改めて感じました」と語り始めた福山。「ある曲を聴いた時は気持ちが過去に戻ることもできるし、更に、未来に気持ちを持って行くこともできる。今現在すごく遠くにあるもの、地球上に存在している、行きたいけどなかなか行けない場所、逢いたいけどなかなか逢えない人に対する想いであるとか…そいう対象に対して過去・現在・未来へと時空を声ながら想いを馳せることができるのが音楽の力なんだと。その“想いを馳せる”という行為の美しさを、今日はこの全曲バラードライブで表現したかったのかな?と」。
このライブの深部を貫くテーマを言葉にすると、ラストは、コアファンに根強く愛し続けられている「あの夏も 海も 空も」を披露。パイプオルガンの音色が厳かに響き、人差し指を立てた右手を高く掲げた福山は、力強く歌い始める。失われてしまった時間を嘆くのではなく、大切な想い出として封じ込めた切なくも眩いバラード。ストリングス、ホーンセクションが多層的に絡まり合い、深い感慨を呼び起こすのだった。
「この先また一体どんなライブができるか、またさらに知恵を凝らしてクリエイティヴしていきたいと思っています。本当に今日はありがとう! また逢いましょう!」との挨拶で本編を締め括った。
目には見えない何か、逢えない誰かに対して想いを馳せる時間の素晴らしさ、大切さ。音楽というものの本質を改めて見つめ直し、コロナ禍に屈せずクリエイティヴであり続け、エンターテインメントしていく心意気を見せてくれた福山雅治。スローなテンポのバラード尽くしのセットリストだったが、思いがけない演出や工夫に満ち、内に秘めた情熱が伝わってくるオンラインライブだった。
文:大前多恵
先帝创业未半而中道崩殂,今天下三分,益州疲弊,此诚危急存亡之秋也。然侍卫之臣不懈于内,忠志之士忘身于外者,盖追先帝之殊遇,欲报之于陛下也。诚宜开张圣听,以光先帝遗德,恢弘志士之气,不宜妄自菲薄,引喻失义,以塞忠谏之路也。
宫中府中,俱为一体;陟罚臧否,不宜异同。若有作奸犯科及为忠善者,宜付有司论其刑赏,以昭陛下平明之理,不宜偏私,使内外异法也。
侍中、侍郎郭攸之、费祎、董允等,此皆良实,志虑忠纯,是以先帝简拔以遗陛下。愚以为宫中之事,事无大小,悉以咨之,然后施行,必能裨补阙漏,有所广益。
将军向宠,性行淑均,晓畅军事,试用于昔日,先帝称之曰能,是以众议举宠为督。愚以为营中之事,悉以咨之,必能使行阵和睦,优劣得所。
亲贤臣,远小人,此先汉所以兴隆也;亲小人,远贤臣,此后汉所以倾颓也。先帝在时,每与臣论此事,未尝不叹息痛恨于桓、灵也。侍中、尚书、长史、参军,此悉贞良死节之臣,愿陛下亲之信之,则汉室之隆,可计日而待也。
臣本布衣,躬耕于南阳,苟全性命于乱世,不求闻达于诸侯。先帝不以臣卑鄙,猥自枉屈,三顾臣于草庐之中,咨臣以当世之事,由是感激,遂许先帝以驱驰。后值倾覆,受任于败军之际,奉命于危难之间,尔来二十有一年矣。
先帝知臣谨慎,故临崩寄臣以大事也。受命以来,夙夜忧叹,恐托付不效,以伤先帝之明;故五月渡泸,深入不毛。今南方已定,兵甲已足,当奖率三军,北定中原,庶竭驽钝,攘除奸凶,兴复汉室,还于旧都。此臣所以报先帝而忠陛下之职分也。至于斟酌损益,进尽忠言,则攸之、祎、允之任也。
愿陛下托臣以讨贼兴复之效,不效,则治臣之罪,以告先帝之灵。若无兴德之言,则责攸之、祎、允等之慢,以彰其咎;陛下亦宜自谋,以咨诹善道,察纳雅言,深追先帝遗诏。臣不胜受恩感激。今当远离,临表涕零,不知所言。
宫中府中,俱为一体;陟罚臧否,不宜异同。若有作奸犯科及为忠善者,宜付有司论其刑赏,以昭陛下平明之理,不宜偏私,使内外异法也。
侍中、侍郎郭攸之、费祎、董允等,此皆良实,志虑忠纯,是以先帝简拔以遗陛下。愚以为宫中之事,事无大小,悉以咨之,然后施行,必能裨补阙漏,有所广益。
将军向宠,性行淑均,晓畅军事,试用于昔日,先帝称之曰能,是以众议举宠为督。愚以为营中之事,悉以咨之,必能使行阵和睦,优劣得所。
亲贤臣,远小人,此先汉所以兴隆也;亲小人,远贤臣,此后汉所以倾颓也。先帝在时,每与臣论此事,未尝不叹息痛恨于桓、灵也。侍中、尚书、长史、参军,此悉贞良死节之臣,愿陛下亲之信之,则汉室之隆,可计日而待也。
臣本布衣,躬耕于南阳,苟全性命于乱世,不求闻达于诸侯。先帝不以臣卑鄙,猥自枉屈,三顾臣于草庐之中,咨臣以当世之事,由是感激,遂许先帝以驱驰。后值倾覆,受任于败军之际,奉命于危难之间,尔来二十有一年矣。
先帝知臣谨慎,故临崩寄臣以大事也。受命以来,夙夜忧叹,恐托付不效,以伤先帝之明;故五月渡泸,深入不毛。今南方已定,兵甲已足,当奖率三军,北定中原,庶竭驽钝,攘除奸凶,兴复汉室,还于旧都。此臣所以报先帝而忠陛下之职分也。至于斟酌损益,进尽忠言,则攸之、祎、允之任也。
愿陛下托臣以讨贼兴复之效,不效,则治臣之罪,以告先帝之灵。若无兴德之言,则责攸之、祎、允等之慢,以彰其咎;陛下亦宜自谋,以咨诹善道,察纳雅言,深追先帝遗诏。臣不胜受恩感激。今当远离,临表涕零,不知所言。
诗词丨心里有花开,人生春常在
很喜欢余秋雨老师说的一句话:
生命,是一树花开,或安静或热烈,或寂寞或璀璨。
日子,在岁月的年轮中渐次厚重,那些天真的、跃动的、抑或沉思的灵魂,在繁华与喧嚣中,被刻上深深浅浅、或浓或淡的印痕。
当我们心中有花开,处处是明媚,条条是坦途,即便当下疫情乌云密布,也觉春之妩媚,风和日丽,莺歌燕舞。
心中若有桃花源,何处不是水云间
《竹枝词二首·其一》
唐·刘禹锡
杨柳青青江水平,闻郎江上踏歌声。
东边日出西边雨,道是无晴却有晴。
没有谁脚下的路,一生平坦到头;没有谁胸中的心,一生纯粹到底;没有谁头顶的天,一生永远蔚蓝。
但不论生活有多少苦难,我们对美好的追求,对真情的渴望,永远不变。
清清浅浅人生路,简简单单随缘行。愿我们都不困于情,不乱于心,守一份心净,淡淡就好……
世事如落花,心境自空明
《颂古五十五首其一》
宋·无门慧开禅师
春有百花秋有月,夏有凉风冬有雪,
若无闲事挂心头,便是人间好时节!
一季一景,四时轮回。在漫长的一生里,我们看春天的花,捕夏天的萤,吹秋天的风,赏冬天的雪。
生活之暇,工作之余,约上三五好友,对酒当歌,及时行乐,何必在乎人生几何。
心若天高云淡,人生才晴空万里
《定风波》
宋·苏轼
莫听穿林打叶声,
何妨吟啸且徐行。
竹杖芒鞋轻胜马,谁怕?
一蓑烟雨任平生。
料峭春风吹酒醒,微冷,
山头斜照却相迎。
回首向来萧瑟处,
归去,也无风雨也无晴。
苏轼诗词绘画无一不精通。1097年,他被流放海南蛮荒之地,甚至没有一个像样的书房。天气又闷又热,他书写绘画经常是汗流浃背,浸透衣裳,他丝毫不在乎。于是后人称赞他:苏轼能用最坏的砚台,写出最好的诗歌。
人生困境时,当学苏轼。风雨再大,我竹杖芒鞋轻胜马。我心平气和,雨水落在我身上,亦当作是平常事。
我们不能决定人生的起伏,却能决定自己的态度。当你强大时,困境就变小了。
接受命运的馈赠,也承受了命运的打击。无论好的坏的,统统都能变成生命里的风景。人生活到头,无非就是一句:归去,也无风雨,也无晴。
心不染尘埃,清风自然来
《神照本如开悟诗》
处处逢归路,头头达故乡。
本来成现事,何必待思量。
周国平说:“人生任何美好的享受都有赖于一颗澄明的心,唯有内心富有充盈,方能从容抵抗世间所有的不安与躁动。”
真正的宁静,不在于山水,而在于自己的内心。
与其违心赔笑,不如一人安静;与其在意别人的背弃和不善,不如经营自己的尊严和美好。
心静下来,可以活的更轻松,更洒脱!
心中无是非,人生好光景
《嗅梅》
唐·无尽藏
终日寻春不见春,芒鞋踏破岭头云。
归来偶把梅花嗅,春在枝头已十分。
张淑萍说:
人生路上,最美的风景都盛开在心底,最美的心底都藏在最真挚的感情里。
有风有雨的日子,才承载了生命的厚重;风轻云淡的日子,更适于静静领悟生活的美好。
愿所有美好,随春风款款而来
《行路难·其一》
唐·李白
金樽清酒斗十千,玉盘珍馐直万钱。
停杯投箸不能食,拔剑四顾心茫然。
欲渡黄河冰塞川,将登太行雪满山。
闲来垂钓碧溪上,忽复乘舟梦日边。
行路难!行路难!多歧路,今安在?
长风破浪会有时,直挂云帆济沧海。
李白奉诏入京,担任翰林供奉,可不受唐玄宗重用,还受到权臣的谗毁排挤,两年后以“赐金放还”之名,变相撵出了长安。
虽一腔热血的英雄气概无处挥洒,但依旧对未来充满希望。
人生会苦一阵子,不会苦一辈子。
我们需要在心里养一方好山好水,耐心的等待。
美好终会遇见美好,就像一株小草遇见久违的甘露,一朵花开遇见灿烂的阳光。
我看过春花秋月,赏过夏风冬雪。也曾一个人穿过漆黑的夜,走过泥泞的街,渡过湍急的河流。
行走于茫茫人海中,难免遭挫折,历经千帆后终于懂得:
只要心里有花开,人生定然春常在!
很喜欢余秋雨老师说的一句话:
生命,是一树花开,或安静或热烈,或寂寞或璀璨。
日子,在岁月的年轮中渐次厚重,那些天真的、跃动的、抑或沉思的灵魂,在繁华与喧嚣中,被刻上深深浅浅、或浓或淡的印痕。
当我们心中有花开,处处是明媚,条条是坦途,即便当下疫情乌云密布,也觉春之妩媚,风和日丽,莺歌燕舞。
心中若有桃花源,何处不是水云间
《竹枝词二首·其一》
唐·刘禹锡
杨柳青青江水平,闻郎江上踏歌声。
东边日出西边雨,道是无晴却有晴。
没有谁脚下的路,一生平坦到头;没有谁胸中的心,一生纯粹到底;没有谁头顶的天,一生永远蔚蓝。
但不论生活有多少苦难,我们对美好的追求,对真情的渴望,永远不变。
清清浅浅人生路,简简单单随缘行。愿我们都不困于情,不乱于心,守一份心净,淡淡就好……
世事如落花,心境自空明
《颂古五十五首其一》
宋·无门慧开禅师
春有百花秋有月,夏有凉风冬有雪,
若无闲事挂心头,便是人间好时节!
一季一景,四时轮回。在漫长的一生里,我们看春天的花,捕夏天的萤,吹秋天的风,赏冬天的雪。
生活之暇,工作之余,约上三五好友,对酒当歌,及时行乐,何必在乎人生几何。
心若天高云淡,人生才晴空万里
《定风波》
宋·苏轼
莫听穿林打叶声,
何妨吟啸且徐行。
竹杖芒鞋轻胜马,谁怕?
一蓑烟雨任平生。
料峭春风吹酒醒,微冷,
山头斜照却相迎。
回首向来萧瑟处,
归去,也无风雨也无晴。
苏轼诗词绘画无一不精通。1097年,他被流放海南蛮荒之地,甚至没有一个像样的书房。天气又闷又热,他书写绘画经常是汗流浃背,浸透衣裳,他丝毫不在乎。于是后人称赞他:苏轼能用最坏的砚台,写出最好的诗歌。
人生困境时,当学苏轼。风雨再大,我竹杖芒鞋轻胜马。我心平气和,雨水落在我身上,亦当作是平常事。
我们不能决定人生的起伏,却能决定自己的态度。当你强大时,困境就变小了。
接受命运的馈赠,也承受了命运的打击。无论好的坏的,统统都能变成生命里的风景。人生活到头,无非就是一句:归去,也无风雨,也无晴。
心不染尘埃,清风自然来
《神照本如开悟诗》
处处逢归路,头头达故乡。
本来成现事,何必待思量。
周国平说:“人生任何美好的享受都有赖于一颗澄明的心,唯有内心富有充盈,方能从容抵抗世间所有的不安与躁动。”
真正的宁静,不在于山水,而在于自己的内心。
与其违心赔笑,不如一人安静;与其在意别人的背弃和不善,不如经营自己的尊严和美好。
心静下来,可以活的更轻松,更洒脱!
心中无是非,人生好光景
《嗅梅》
唐·无尽藏
终日寻春不见春,芒鞋踏破岭头云。
归来偶把梅花嗅,春在枝头已十分。
张淑萍说:
人生路上,最美的风景都盛开在心底,最美的心底都藏在最真挚的感情里。
有风有雨的日子,才承载了生命的厚重;风轻云淡的日子,更适于静静领悟生活的美好。
愿所有美好,随春风款款而来
《行路难·其一》
唐·李白
金樽清酒斗十千,玉盘珍馐直万钱。
停杯投箸不能食,拔剑四顾心茫然。
欲渡黄河冰塞川,将登太行雪满山。
闲来垂钓碧溪上,忽复乘舟梦日边。
行路难!行路难!多歧路,今安在?
长风破浪会有时,直挂云帆济沧海。
李白奉诏入京,担任翰林供奉,可不受唐玄宗重用,还受到权臣的谗毁排挤,两年后以“赐金放还”之名,变相撵出了长安。
虽一腔热血的英雄气概无处挥洒,但依旧对未来充满希望。
人生会苦一阵子,不会苦一辈子。
我们需要在心里养一方好山好水,耐心的等待。
美好终会遇见美好,就像一株小草遇见久违的甘露,一朵花开遇见灿烂的阳光。
我看过春花秋月,赏过夏风冬雪。也曾一个人穿过漆黑的夜,走过泥泞的街,渡过湍急的河流。
行走于茫茫人海中,难免遭挫折,历经千帆后终于懂得:
只要心里有花开,人生定然春常在!
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