(Y96) いま、世界では「単身世帯」が増え日本や欧州では、全世帯の3分の1を占める当たり前の存在。今後はアジアなどの新興・途上国でも、大都市や周辺で一人暮らし世帯が増加-2 (2021.12.3）by 日本経済新聞 より抜粋加筆しました。

⑹ 夢を求める人で膨張する都市。国境を越える移民を上回るペースで、人々は農村から都市へ移動する

①2010年に都市人口は総人口の51.7%
2050年には世界人口の3分の2以上が、都市に住むとされる。

②途上国で膨張、先進国でしぼむ。

膨張が著しいのが南アジアやアフリカの都市。
↓
インド・デリーの人口は2035年時点で、
4335万人（世界最大になる見通し）
1950年時点では30分の1以下の137万人だった。

一方、東京をはじめ先進国の都市は、次第に縮小へ向かう。

③乱雑な都市化で、集積による生産性向上のメリットが見込めない。

世界銀行は2016年に発表。
インドなど南アジアの急な都市化に懸念を示した。
「都市の膨張で世界のスラム人口は、過去30年に3億人増加」

④先進国には、インフラの老朽化が待ち受ける。

グローバル・インフラストラクチャー・ハブは以下と予測。
「2015〜40年に世界で累計15兆ドルのインフラ投資の不足が発生する」

⑤普通の家族はひとりぼっち？

・農村の大家族
・都市での核家族
・高齢化や未婚・晩婚化の先にある一人暮らし

いま、世界では「単身世帯」が増え日本や欧州では、
全世帯の3分の1を占める当たり前の存在。

⑺ 都市化や女性の社会進出で、未婚・晩婚・少子化が加速

①独身者や独居の高齢者が増える。

結果、高齢化と単身世帯の割合には、強い相関関係が生まれる。

アジアなどの新興・途上国でも、
大都市や周辺で「一人暮らし世帯」が増えそう。

②日本では、2040年には全世帯の39.3%を一人暮らしが占める。

「国民食」とも呼べるカレーに変調が起きている。
↓
スーパーの店頭での売れ行きを見ると、
2017年に「レトルトタイプ」が「カレールー」を上回った。

単身世帯が増え「孤食」が広がったことが背景にある。

③人口や世帯が「縮小」へと向かう。縮む様子は極めていびつ。

2050年時点で、
全人口に占める65歳以上の比率は15.9%
主要7カ国では26.9%
日本は37.7%

労働や消費の担い手が細って、
社会保障の費用が膨張、経済もしぼむ足音が迫る。

④アフリカを除けば、人口のピラミッドは「つぼ」型へと移る。

世代別の多数派は、おおむね60〜70代になる。
年金や医療費など社会保障はより多い高齢者を、
より少ない「現役世代が支える構図」になる。

⑤社会保障費が重荷となれば、
「成長分野への投資」にお金が回りにくくなる。

打開策のひとつは、
「年金の受給開始年齢を延ばす」選択。

先進国は段階的に65歳以上に引き上げてきており、
高齢化の入り口に立つ新興国も例外ではない。

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