襄公·襄公二十五年原文 原文
【经】
二十有五年春,齐崔杼帅师伐我北鄙。
夏五月乙亥,齐崔杼弑其君光。
公会晋侯、宋公、卫侯、郑伯、曹伯、莒子、邾子、滕子、薛伯、杞伯、小邾子于夷仪。
六月壬子,郑公孙舍之帅师入陈。
秋八月己巳,诸侯同盟于重丘。
公至自会。
卫侯入于夷仪。
楚屈建帅师灭舒鸠。
冬,郑公孙夏帅师伐陈。
十有二月,吴子遏伐楚,门于巢,卒。
【传】
二十五年春,齐崔杼帅师伐我北鄙,以报孝伯之师也。公患之,使告于晋。孟公绰曰:“崔子将有大志,不在病我,必速归,何患焉!其来也不寇,使民不严,异于他日。”齐师徒归。
齐棠公之妻,东郭偃之姊也。东郭偃臣崔武子。棠公死,偃御武子以吊焉。见棠姜而美之,使偃取之。偃曰:“男女辨姓,今君出自丁,臣出自桓,不可。”武子筮之,遇《困》之《大过》。史皆曰:“吉。”示陈文子,文子曰:“夫从风,风陨,妻不可娶也。且其《繇》曰: ‘困于石,据于蒺藜,入于其宫,不见其妻,凶。’困于石,往不济也。据于蒺藜,所恃伤也。入于其宫,不见其妻,凶,无所归也。”崔子曰:“嫠也何害?先夫当之矣。”遂取之。庄公通焉,骤如崔氏。以崔子之冠赐人,侍者曰:“不可。”公曰:“不为崔子,其无冠乎?”崔子因是,又以其间伐晋也,曰:“晋必将报。”欲弑公以说于晋,而不获间。公鞭侍人贾举而又近之,乃为崔子间公。
夏五月,莒为且于之役故,莒子朝于齐。甲戌,飨诸北郭。崔子称疾不视事。乙亥,公问崔子,遂从姜氏。姜入于室,与崔子自侧户出。公拊楹而歌。侍人贾举止众从者,而入闭门。甲兴。公登台而请,弗许。请盟,弗许。请自刃于庙,弗许。皆曰:“君之臣杼疾病,不能听命。近于公宫,陪臣干掫有淫者,不知二命。”公踰墙。又射之,中股,反队。遂弑之。贾举、州绰、邴师、公孙敖、封具、铎父、襄伊、偻堙皆死。祝佗父祭于高唐,至,复命。不说弁而死于崔氏。申蒯,侍渔者,退谓其宰曰:“尔以帑免,我将死。”其宰曰:“免,是反子之义也。”与之皆死。崔氏杀鬷蔑于平阴。
晏子立于崔氏之门外,其人曰:“死乎?”曰:“独吾君也乎哉?吾死也。”曰:“行乎?”曰:“吾罪也乎哉?吾亡也。”曰:“归乎?”曰:“君死安归?君民者,岂以陵民?社稷是主。臣君者,岂为其口实?社稷是养。故君为社稷死,则死之;为社稷亡,则亡之。若为己死而为己亡,非其私暱,谁敢任之?且人有君而弑之,吾焉得死之,而焉得亡之?将庸何归?”门启而入,枕尸股而哭,兴,三踊而出。人谓崔子:“必杀之!”崔子曰:“民之望也!舍之得民。”卢蒲癸奔晋,王何奔莒。
叔孙宣伯之在齐也,叔孙还纳其女于灵公。嬖,生景公。丁丑,崔杼立而相之。庆封为左相。盟国人于大宫,曰:“所不与崔、庆者。”晏子仰天叹曰:“婴所不唯忠于君利社稷者是与,有如上帝。”乃歃。辛巳,公与大夫及莒子盟。大史书曰:“崔杼弑其君。”崔子杀之。其弟嗣书而死者二人。其弟又书,乃舍之。南史氏闻大史尽死,执简以往。闻既书矣,乃还。
闾丘婴以帷縳其妻而载之,与申鲜虞乘而出。鲜虞推而下之,曰:“君昏不能匡,危不能救,死不能死,而知匿其暱,其谁纳之?”行及弇中,将舍。婴曰:“崔、庆其追我!”鲜虞曰:“一与一,谁能惧我?”遂舍,枕辔而寝,食马而食。驾而行,出弇中,谓婴曰:“速驱之!崔、庆之众,不可当也。”遂来奔。
崔氏侧庄公于北郭。丁亥,葬诸士孙之里,四翣,不跸,下车七乘,不以兵甲。
晋侯济自泮,会于夷仪,伐齐,以报朝歌之役。齐人以庄公说,使隰鉏请成。庆封如师,男女以班。赂晋侯以宗器、乐器。自六正、五吏、三十帅、三军之大夫、百官之正长、师旅及处守者,皆有赂。晋侯许之。使叔向告于诸侯。公使子服惠伯对曰:“君舍有罪,以靖小国,君之惠也。寡君闻命矣!”
晋侯使魏舒、宛没逆卫侯,将使卫与之夷仪。崔子止其帑,以求五鹿。
初,陈侯会楚子伐郑,当陈隧者,井堙木刊。郑人怨之。六月,郑子展、子产帅车七百乘伐陈,宵突陈城,遂入之。陈侯扶其大子偃师奔墓,遇司马桓子,曰:“载余!”曰:“将巡城。”遇贾获,载其母妻,下之而授公车。公曰:“舍而母!”辞曰:“不祥。”与其妻扶其母以奔墓,亦免。子展命师无入公宫,与子产亲御诸门。陈侯使司马桓子赂以宗器。陈侯免,拥社。使其众,男女别而累,以待于朝。子展执絷而见,再拜稽首,承饮而进献。子美入,数俘而出。祝祓社,司徒致民,司马致节,司空致地,乃还。
秋七月己巳,同盟于重丘,齐成故也。
赵文子为政,令薄诸侯之币而重其礼。穆叔见之。谓穆叔曰:“自今以往,兵其少弭矣!齐崔、庆新得政,将求善于诸侯。武也知楚令尹。若敬行其礼,道之以文辞,以靖诸侯,兵可以弭。”
楚薳子冯卒,屈建为令尹。屈荡为莫敖。舒鸠人卒叛。楚令尹子木伐之,及离城。吴人救之,子木遽以右师先,子彊、息桓、子捷、子骈、子盂帅左师以退。吴人居其间七日。子彊曰:“久将垫隘,隘乃禽也。不如速战!请以其私卒诱之,简师陈以待我。我克则进,奔则亦视之,乃可以免。不然,必为吴禽。”从之。五人以其私卒先击吴师。吴师奔,登山以望,见楚师不继,复逐之,傅诸其军。简师会之,吴师大败。遂围舒鸠,舒鸠溃。八月,楚灭舒鸠。
卫献公入于夷仪。
郑子产献捷于晋,戎服将事。晋人问陈之罪,对曰:“昔虞阏父为周陶正,以服事我先王。我先王赖其利器用也,与其神明之后也,庸以元女大姬配胡公,而封诸陈,以备三恪。则我周之自出,至于今是赖。桓公之乱,蔡人欲立其出。我先君庄公奉五父而立之,蔡人杀之。我又与蔡人奉戴厉公,至于庄、宣,皆我之自立。夏氏之乱,成公播荡,又我之自入,君所知也。今陈忘周之大德,蔑我大惠,弃我姻亲,介恃楚众,以冯陵我敝邑,不可亿逞。我是以有往年之告。未获成命,则有我东门之役。当陈隧者,井堙木刊。敝邑大惧不竞,而耻大姬。天诱其衷,启敝邑心。陈知其罪,授手于我。用敢献功!”晋人曰:“何故侵小?”对曰:“先王之命,唯罪所在,各致其辟。且昔天子之地一圻,列国一同,自是以衰。今大国多数圻矣!若无侵小,何以至焉?”晋人曰:“何故戎服?”对曰:“我先君武、庄,为平、桓卿士。城濮之役,文公布命曰: ‘各复旧职!’命我文公戎服辅王,以授楚捷,不敢废王命故也。”士庄伯不能诘,复于赵文子。文子曰:“其辞顺,犯顺不祥。”乃受之。
冬十月,子展相郑伯如晋,拜陈之功。子西复伐陈,陈及郑平。仲尼曰:“《志》有之: ‘言以足志,文以足言。’不言,谁知其志。言之无文,行而不远。晋为伯,郑入陈,非文辞不为功。慎辞哉!”
楚蒍掩为司马。子木使庀赋,数甲兵。甲午,蒍掩书土田,度山林,鸠薮泽,辨京陵,表淳卤,数疆潦,规偃豬,町原防,牧隰皋,井衍沃,量入修赋。赋车籍马,赋车兵、徒兵、甲楯之数。既成,以授子木,礼也。
十二月,吴子诸樊伐楚,以报舟师之役。门于巢。巢牛臣曰:“吴王勇而轻,若启之,将亲门。我获射之,必殪。是君也死,疆其少安!”从之。吴子门焉,牛臣隐于短墙以射之,卒。
楚子以灭舒鸠赏子木。辞曰:“先大夫 [插图]子之功也。”以与 [插图]掩。
晋程郑卒。子产始知然明,问为政焉。对曰:“视民如子。见不仁者诛之,如鹰鹯之逐鸟雀也。”子产喜,以语子大叔,且曰:“他日吾见蔑之面而已,今吾见其心矣。”子大叔问政于子产。子产曰:“政如农功,日夜思之,思其始而成其终。朝夕而行之,行无越思,如农之有畔。其过鲜矣。”
卫献公自夷仪使与甯喜言,甯喜许之。大叔文子闻之,曰:“乌乎!《诗》所谓‘我躬不说,皇恤我后’者,甯子可谓不恤其后矣。将可乎哉?殆必不可。君子之行,思其终也,思其复也。《书》曰: ‘慎始而敬终,终以不困。’《诗》曰: ‘夙夜匪懈,以事一人。’今甯子视君不如弈棋,其何以免乎?弈者举棋不定,不胜其耦。而况置君而弗定乎?必不免矣。九世之卿族,一举而灭之。可哀也哉!”
会于夷仪之岁,齐人城郏。其五月,秦、晋为成。晋韩起如秦涖盟,秦伯车如晋涖盟,成而不结。
【经】
二十有五年春,齐崔杼帅师伐我北鄙。
夏五月乙亥,齐崔杼弑其君光。
公会晋侯、宋公、卫侯、郑伯、曹伯、莒子、邾子、滕子、薛伯、杞伯、小邾子于夷仪。
六月壬子,郑公孙舍之帅师入陈。
秋八月己巳,诸侯同盟于重丘。
公至自会。
卫侯入于夷仪。
楚屈建帅师灭舒鸠。
冬,郑公孙夏帅师伐陈。
十有二月,吴子遏伐楚,门于巢,卒。
【传】
二十五年春,齐崔杼帅师伐我北鄙,以报孝伯之师也。公患之,使告于晋。孟公绰曰:“崔子将有大志,不在病我,必速归,何患焉!其来也不寇,使民不严,异于他日。”齐师徒归。
齐棠公之妻,东郭偃之姊也。东郭偃臣崔武子。棠公死,偃御武子以吊焉。见棠姜而美之,使偃取之。偃曰:“男女辨姓,今君出自丁,臣出自桓,不可。”武子筮之,遇《困》之《大过》。史皆曰:“吉。”示陈文子,文子曰:“夫从风,风陨,妻不可娶也。且其《繇》曰: ‘困于石,据于蒺藜,入于其宫,不见其妻,凶。’困于石,往不济也。据于蒺藜,所恃伤也。入于其宫,不见其妻,凶,无所归也。”崔子曰:“嫠也何害?先夫当之矣。”遂取之。庄公通焉,骤如崔氏。以崔子之冠赐人,侍者曰:“不可。”公曰:“不为崔子,其无冠乎?”崔子因是,又以其间伐晋也,曰:“晋必将报。”欲弑公以说于晋,而不获间。公鞭侍人贾举而又近之,乃为崔子间公。
夏五月,莒为且于之役故,莒子朝于齐。甲戌,飨诸北郭。崔子称疾不视事。乙亥,公问崔子,遂从姜氏。姜入于室,与崔子自侧户出。公拊楹而歌。侍人贾举止众从者,而入闭门。甲兴。公登台而请,弗许。请盟,弗许。请自刃于庙,弗许。皆曰:“君之臣杼疾病,不能听命。近于公宫,陪臣干掫有淫者,不知二命。”公踰墙。又射之,中股,反队。遂弑之。贾举、州绰、邴师、公孙敖、封具、铎父、襄伊、偻堙皆死。祝佗父祭于高唐,至,复命。不说弁而死于崔氏。申蒯,侍渔者,退谓其宰曰:“尔以帑免,我将死。”其宰曰:“免,是反子之义也。”与之皆死。崔氏杀鬷蔑于平阴。
晏子立于崔氏之门外,其人曰:“死乎?”曰:“独吾君也乎哉?吾死也。”曰:“行乎?”曰:“吾罪也乎哉?吾亡也。”曰:“归乎?”曰:“君死安归?君民者,岂以陵民?社稷是主。臣君者,岂为其口实?社稷是养。故君为社稷死,则死之;为社稷亡,则亡之。若为己死而为己亡,非其私暱,谁敢任之?且人有君而弑之,吾焉得死之,而焉得亡之?将庸何归?”门启而入,枕尸股而哭,兴,三踊而出。人谓崔子:“必杀之!”崔子曰:“民之望也!舍之得民。”卢蒲癸奔晋,王何奔莒。
叔孙宣伯之在齐也,叔孙还纳其女于灵公。嬖,生景公。丁丑,崔杼立而相之。庆封为左相。盟国人于大宫,曰:“所不与崔、庆者。”晏子仰天叹曰:“婴所不唯忠于君利社稷者是与,有如上帝。”乃歃。辛巳,公与大夫及莒子盟。大史书曰:“崔杼弑其君。”崔子杀之。其弟嗣书而死者二人。其弟又书,乃舍之。南史氏闻大史尽死,执简以往。闻既书矣,乃还。
闾丘婴以帷縳其妻而载之,与申鲜虞乘而出。鲜虞推而下之,曰:“君昏不能匡,危不能救,死不能死,而知匿其暱,其谁纳之?”行及弇中,将舍。婴曰:“崔、庆其追我!”鲜虞曰:“一与一,谁能惧我?”遂舍,枕辔而寝,食马而食。驾而行,出弇中,谓婴曰:“速驱之!崔、庆之众,不可当也。”遂来奔。
崔氏侧庄公于北郭。丁亥,葬诸士孙之里,四翣,不跸,下车七乘,不以兵甲。
晋侯济自泮,会于夷仪,伐齐,以报朝歌之役。齐人以庄公说,使隰鉏请成。庆封如师,男女以班。赂晋侯以宗器、乐器。自六正、五吏、三十帅、三军之大夫、百官之正长、师旅及处守者,皆有赂。晋侯许之。使叔向告于诸侯。公使子服惠伯对曰:“君舍有罪,以靖小国,君之惠也。寡君闻命矣!”
晋侯使魏舒、宛没逆卫侯,将使卫与之夷仪。崔子止其帑,以求五鹿。
初,陈侯会楚子伐郑,当陈隧者,井堙木刊。郑人怨之。六月,郑子展、子产帅车七百乘伐陈,宵突陈城,遂入之。陈侯扶其大子偃师奔墓,遇司马桓子,曰:“载余!”曰:“将巡城。”遇贾获,载其母妻,下之而授公车。公曰:“舍而母!”辞曰:“不祥。”与其妻扶其母以奔墓,亦免。子展命师无入公宫,与子产亲御诸门。陈侯使司马桓子赂以宗器。陈侯免,拥社。使其众,男女别而累,以待于朝。子展执絷而见,再拜稽首,承饮而进献。子美入,数俘而出。祝祓社,司徒致民,司马致节,司空致地,乃还。
秋七月己巳,同盟于重丘,齐成故也。
赵文子为政,令薄诸侯之币而重其礼。穆叔见之。谓穆叔曰:“自今以往,兵其少弭矣!齐崔、庆新得政,将求善于诸侯。武也知楚令尹。若敬行其礼,道之以文辞,以靖诸侯,兵可以弭。”
楚薳子冯卒,屈建为令尹。屈荡为莫敖。舒鸠人卒叛。楚令尹子木伐之,及离城。吴人救之,子木遽以右师先,子彊、息桓、子捷、子骈、子盂帅左师以退。吴人居其间七日。子彊曰:“久将垫隘,隘乃禽也。不如速战!请以其私卒诱之,简师陈以待我。我克则进,奔则亦视之,乃可以免。不然,必为吴禽。”从之。五人以其私卒先击吴师。吴师奔,登山以望,见楚师不继,复逐之,傅诸其军。简师会之,吴师大败。遂围舒鸠,舒鸠溃。八月,楚灭舒鸠。
卫献公入于夷仪。
郑子产献捷于晋,戎服将事。晋人问陈之罪,对曰:“昔虞阏父为周陶正,以服事我先王。我先王赖其利器用也,与其神明之后也,庸以元女大姬配胡公,而封诸陈,以备三恪。则我周之自出,至于今是赖。桓公之乱,蔡人欲立其出。我先君庄公奉五父而立之,蔡人杀之。我又与蔡人奉戴厉公,至于庄、宣,皆我之自立。夏氏之乱,成公播荡,又我之自入,君所知也。今陈忘周之大德,蔑我大惠,弃我姻亲,介恃楚众,以冯陵我敝邑,不可亿逞。我是以有往年之告。未获成命,则有我东门之役。当陈隧者,井堙木刊。敝邑大惧不竞,而耻大姬。天诱其衷,启敝邑心。陈知其罪,授手于我。用敢献功!”晋人曰:“何故侵小?”对曰:“先王之命,唯罪所在,各致其辟。且昔天子之地一圻,列国一同,自是以衰。今大国多数圻矣!若无侵小,何以至焉?”晋人曰:“何故戎服?”对曰:“我先君武、庄,为平、桓卿士。城濮之役,文公布命曰: ‘各复旧职!’命我文公戎服辅王,以授楚捷,不敢废王命故也。”士庄伯不能诘,复于赵文子。文子曰:“其辞顺,犯顺不祥。”乃受之。
冬十月,子展相郑伯如晋,拜陈之功。子西复伐陈,陈及郑平。仲尼曰:“《志》有之: ‘言以足志,文以足言。’不言,谁知其志。言之无文,行而不远。晋为伯,郑入陈,非文辞不为功。慎辞哉!”
楚蒍掩为司马。子木使庀赋,数甲兵。甲午,蒍掩书土田,度山林,鸠薮泽,辨京陵,表淳卤,数疆潦,规偃豬,町原防,牧隰皋,井衍沃,量入修赋。赋车籍马,赋车兵、徒兵、甲楯之数。既成,以授子木,礼也。
十二月,吴子诸樊伐楚,以报舟师之役。门于巢。巢牛臣曰:“吴王勇而轻,若启之,将亲门。我获射之,必殪。是君也死,疆其少安!”从之。吴子门焉,牛臣隐于短墙以射之,卒。
楚子以灭舒鸠赏子木。辞曰:“先大夫 [插图]子之功也。”以与 [插图]掩。
晋程郑卒。子产始知然明,问为政焉。对曰:“视民如子。见不仁者诛之,如鹰鹯之逐鸟雀也。”子产喜,以语子大叔,且曰:“他日吾见蔑之面而已,今吾见其心矣。”子大叔问政于子产。子产曰:“政如农功,日夜思之,思其始而成其终。朝夕而行之,行无越思,如农之有畔。其过鲜矣。”
卫献公自夷仪使与甯喜言,甯喜许之。大叔文子闻之,曰:“乌乎!《诗》所谓‘我躬不说,皇恤我后’者,甯子可谓不恤其后矣。将可乎哉?殆必不可。君子之行,思其终也,思其复也。《书》曰: ‘慎始而敬终,终以不困。’《诗》曰: ‘夙夜匪懈,以事一人。’今甯子视君不如弈棋,其何以免乎?弈者举棋不定,不胜其耦。而况置君而弗定乎?必不免矣。九世之卿族,一举而灭之。可哀也哉!”
会于夷仪之岁,齐人城郏。其五月,秦、晋为成。晋韩起如秦涖盟,秦伯车如晋涖盟,成而不结。
『始まりは君の空』
はじめまして、Utaです!
このブログではラブライブ!スーパースター!!にて活躍するスクールアイドルグループLiella!の楽曲を歌詞の面から考察しています。
素人考察であること、また「歌詞で表現されていることと、”歌で”表現されていることは別」を前提にしており、当ブログでは主に歌詞を中心に考察をすすめていきます。
(アニメも大好きなので、ときどきは映像や歌い手にフィーチャーすることもあるかもです)
↓My Hatena Blog (in japanese)↓
https://t.cn/A6I0C2VD
では、第1回Liella!歌詞考察「始まりは君の空」
作詞:畑亜貴 作曲:兼松衆
いやぁ、名曲ですね! ですよね!
衣装も宇宙服を連想させるようなデザインで、MV後半で脱ぎ去るシーンも含めてかわいらしいです。この宇宙モチーフはテレビアニメOPシングルの楽曲へと引き継がれている点も注目ポイントですね。
さて。本作、畑亜貴さんの作詞の魅力が余すところなく発揮されていて、Liella!のファーストシングルにふさわしい楽曲に仕上がっています。
畑亜貴さん・・・・・・いいですよねぇ。
いったい何人の共同名義なのだろうか、畑亜貴という人物は本当のところ実態が存在しない概念なのではないかと疑いたくもなるものです。
自分はAqoursからラブライブに入った人間なのですが、ふりかえってみると「勇気はどこに?君の胸に!」や「WBNW」に代表されるエモーショナルな歌詞をきっかけにドはまりしたように思えます。
それくらい畑亜貴さんの歌詞には心を動かす力があるんですね。
↓ここからが本題↓
さっそく歌詞の構成について分析していきましょう!
まずこの歌詞の最も情緒深いポイントはなんといってもここ、サビの部分です。
抜粋して引用しますね。
始まりは君の空
空に描くのはどんな どんな夢か教えて
(中略)
始まれば君の空
未来への道が どこかに隠れているかも
きっとあるよ あるんだ だから確かめにいこう
手を繋いでおけば 怖くない!
さて、お気づきでしょうか。
『手を繋いでおけば怖くない』つまりこの歌詞には最低でも2人の登場人物がいることがわかります。
(Liella!は現在5人のメンバーで構成されていますが、ここでは歌詞で描写されている部分のみに注目して2人としております)
それを踏まえて歌詞全体を登場人物AとBにパート分けしていくとこうです。
人物A
なにか目覚めそうだよ
まだ名もないキモチが
違う明日を見たがってる
人物B
動き出したくなったら
あとは勇気ときっかけ
ほら一歩目を一緒に飛ぼうよ
(中略)
信じようよ自分のチカラを
あくまで私個人の考察ではありますが、この歌詞のほとんどは登場人物BがAを励ます言葉で構成されています。
胸のなかに生まれた『名もないキモチ』(これアニメ1話のタイトル)に気が付いたAを「ほら一歩目を一緒に飛ぼうよ 冒険したっていいんじゃないかな」と誘っているんですね。そしてサビに続きます。ここで再び人物Aが登場し、このように人物Bに問いかけます。
人物A
始まりは君の空
空に描くのはどんな どんな夢か教えて
この歌詞に脚注を加えるとこうなります。
人物AからBへ
(夢を描いた)始まり(きっかけ)は君の空
(ぼくも夢を描きたいんだ)
空に描くのはどんな どんな夢か教えて
これに対しBはこう返します。
人物BからAへ
星に願う前に 語り合ってみようよ
トキメキを分かち合いたいよ
そしてこう続きます。ここがほんっっっとに好きで好きで、このブログを立ち上げたきっかけになる最重要ワードが来ます。
人物BからAへ
(夢が)始まれば(それは)君の空
未来への道が ・・・・・・ きっとあるよ あるんだ
だから確かめに行こう
手を繋いでおけば 怖くない!
Bの描いた夢(空)に憧れたA自身ではまだ気付けていないけれど、始まれば(始まった夢は)君の空なんですよ。
やばくないですか?やばいですよね。この歌詞、ふたりの語り合いなんだってことに気づくと一気に見え方が変わります。
登場人物Aのパートは上記のとおりわずかなのもポイントで、そのエモみ深さは2番以降の歌詞により強く現れます。
まずは2番のパート分けから。
といっても、構造は1番とまるきり同じです。
人物A
いま自分のなかの
まだ名もない気持ちを
大事にしたいって思ってる
人物B
初めての高まりを
君も感じてるのかな
・・・・・・
信じようよ 夢見るチカラを
このようにパートを分解してみると、語り合いの構図が見えやすくなります。
そして、2番サビにて再び大きな盛り上がりがやってきます。
人物A
始まりたい僕の夢
君へ伝えよう 聞いて 聞いてほしくなったよ
星の光よりも小さい輝きだけど
いつか大きくなる気がして
(以降は1番のサビの繰り返しです※落ちサビの伊達ちゃんソロパート”どんな どんな夢か教えて”の歌唱、声の伸びが素晴らしい!)
Aのなかにあった「名もないキモチ」と夢が、2番のサビで小さくても星のように輝きはじめます。情緒の高まりすごくない!?
Liella!がどんなグループなのか、コンセプトがはっきりと描かれています。
Liella!のファーストシングルとしてこれ以上ないほどふさわしい楽曲ですね。
『始まりは君の空』で描かれている人物Aについての描写はここまでです。
これを下敷きにアニメOP「START!! True dreams」の歌詞を読むと、もうやばすぎで感情のバロメーター振り切れそうだし、そこからさらに「私のSymphony」も聴くんですよ。やばさの三乗ですよね。もうきらっきらです。
これらの二曲については次回以降の記事にて解説を進めていきます。
2020/07/27(追記)↓
改めて楽曲を聴き込んでいたところ、スクールアイドルグループLiella!として『始まりは君の空』の 歌詞解釈もやりたくなったので追記します。
↑↑の記事本文で考察したのは歌詞を中心としたものですが、楽曲全体となると演者の歌声や楽器の演奏など解釈できる部分の幅がぐっと広がります。
例えば落ちサビ前のピアノパートが『START!! True dreams』でもよく似た形で使われている(ような気がする)等、違った角度から見えてくるものもたくさんあります。
というわけで、Liella!としての『始まりは君の空』について感じたことを少し取り上げていきましょう。
Liella!というグループの曲として考えると、歌詞全体が聞き手であるあなたに向けた「一歩目を一緒に飛ぼうよ」というメッセージが一貫していることがわかります。
あれ? 自分で考察した「登場人物AとB」云々と矛盾してないですか? と思われるかもしれませんが、歌詞で表現されていることを歌で表現する際に再解釈していることから差異が生じるのだと思っています。
というのも、この曲が「聞き手であるあなたに向けた歌」と考えると一か所だけ謎が生じるからです。
この部分、「始まりは君の空」「始まれば君の空」ですね。君=聞き手だとすると意味がちょっと通じにくくなります。
とはいえ、全体でとらえてみれば十分に”聞き手であるあなたへ向けた歌”として成り立っているので、色々な魅力の詰まった曲だということが再確認できるかと思います。
上記を踏まえ、歌詞を再解釈していきましょう。例によって歌詞全文を乗せると著作権的にあれなので、省略を含めつつ引用します。
なにか目覚めそうだよ
まだ名もないキモチが
違う明日を見たがってる
このパートではLiella!のメンバーそれぞれの心情が「まだ名もないキモチ」と「違う明日(新しい夢)を見たがってる」と表現されています。
動き出したくなったら
あとは勇気ときっかけ
ほら 一歩目を一緒に飛ぼうよ
この部分では出だしの歌詞にある「違う明日を見たがって」いるキモチを共有したLiella!のそれぞれが「ほら 一歩目を一緒に飛ぼう」と踏み出す様子が目に浮かんできます。
挑戦することだって五人で手を繋いでおけば、怖くない!
(ファンのみんなと一緒に手を繋いでおけば、踏み出す一歩目も怖くない!)
そうしてサビの部分を読み解くとまた違った解釈が生まれてきます。
星に願う前に 語り合ってみようよ
トキメキを分かち合いたいよ
この箇所です。
メンバーそれぞれが星空の下で各々の夢を語り合う様子が、情緒深いメロディと歌詞で紡がれていますね。
きっと胸に溢れるトキメキできらきらした瞳で語っているのではないでしょうか。想像すると胸が熱くなってきます。
そして同時に聞き手であるあなたに対しても、トキメキを分かち合おうよと誘っている歌詞でもあります。
そう考えてみると『始まりは君の空』の歌詞は様々な意味を重ねた多重構造を孕んでいることが見えてきます。さすが、畑亜貴。強い。
さらに面白いのがアニメーションMVの衣装が宇宙服を意識していることです。
スーパースターという名前からしてちょっと宇宙っぽい(ギャラクシー?)ですもんね。
つまり、「踏み出す一歩目」の意味を「宇宙への挑戦」という壮大な概念が支えることで歌詞と楽曲の世界観に広大さを付与しているということです。
やばくない? 考えれば考えるほどこの楽曲がどれほど練られた1stシングルなのかを痛感します。ほんとLiella!の始まりの曲としてこれほどふさわしいものはありませんね。
μ`sとAqoursでは1stシングルの楽曲がテレビアニメでも登場していましたが、アニメのスーパースター!!でも『始まりは君の空』を聴けるときが来るでしょうか。
ラブライブ!のステージで披露するとかだったら最高ですね。
初めての高まりを
君も感じてるのかな
感じてます!もう全力で高まってます!
未来への道が (中略)
きっとあるよ あるんだ だから確かめに行こう
このパート、『Dreaming energy』にある
行こう 行こうよ!
もっと大好きだけを追いかけ
飛び出そうよ
にも通じるところがあって好きなんですよ。Dreaming~のサビ、かわいらしくていいですよね!
と、横道にそれましたが『始まりは君の空』はLiella!の楽曲としてもいかに優れているかの解説でした。
ということで『始まりは君の空』については以上です。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
それでは、また次回お会いしましょう!
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(繰り返しますが当ブログで行っているのは歌詞中心の考察です。歌唱やアニメーションを含めた全体の考察とは角度が異なるため解釈はこれに限らないことを注釈します)
はじめまして、Utaです!
このブログではラブライブ!スーパースター!!にて活躍するスクールアイドルグループLiella!の楽曲を歌詞の面から考察しています。
素人考察であること、また「歌詞で表現されていることと、”歌で”表現されていることは別」を前提にしており、当ブログでは主に歌詞を中心に考察をすすめていきます。
(アニメも大好きなので、ときどきは映像や歌い手にフィーチャーすることもあるかもです)
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では、第1回Liella!歌詞考察「始まりは君の空」
作詞:畑亜貴 作曲:兼松衆
いやぁ、名曲ですね! ですよね!
衣装も宇宙服を連想させるようなデザインで、MV後半で脱ぎ去るシーンも含めてかわいらしいです。この宇宙モチーフはテレビアニメOPシングルの楽曲へと引き継がれている点も注目ポイントですね。
さて。本作、畑亜貴さんの作詞の魅力が余すところなく発揮されていて、Liella!のファーストシングルにふさわしい楽曲に仕上がっています。
畑亜貴さん・・・・・・いいですよねぇ。
いったい何人の共同名義なのだろうか、畑亜貴という人物は本当のところ実態が存在しない概念なのではないかと疑いたくもなるものです。
自分はAqoursからラブライブに入った人間なのですが、ふりかえってみると「勇気はどこに?君の胸に!」や「WBNW」に代表されるエモーショナルな歌詞をきっかけにドはまりしたように思えます。
それくらい畑亜貴さんの歌詞には心を動かす力があるんですね。
↓ここからが本題↓
さっそく歌詞の構成について分析していきましょう!
まずこの歌詞の最も情緒深いポイントはなんといってもここ、サビの部分です。
抜粋して引用しますね。
始まりは君の空
空に描くのはどんな どんな夢か教えて
(中略)
始まれば君の空
未来への道が どこかに隠れているかも
きっとあるよ あるんだ だから確かめにいこう
手を繋いでおけば 怖くない!
さて、お気づきでしょうか。
『手を繋いでおけば怖くない』つまりこの歌詞には最低でも2人の登場人物がいることがわかります。
(Liella!は現在5人のメンバーで構成されていますが、ここでは歌詞で描写されている部分のみに注目して2人としております)
それを踏まえて歌詞全体を登場人物AとBにパート分けしていくとこうです。
人物A
なにか目覚めそうだよ
まだ名もないキモチが
違う明日を見たがってる
人物B
動き出したくなったら
あとは勇気ときっかけ
ほら一歩目を一緒に飛ぼうよ
(中略)
信じようよ自分のチカラを
あくまで私個人の考察ではありますが、この歌詞のほとんどは登場人物BがAを励ます言葉で構成されています。
胸のなかに生まれた『名もないキモチ』(これアニメ1話のタイトル)に気が付いたAを「ほら一歩目を一緒に飛ぼうよ 冒険したっていいんじゃないかな」と誘っているんですね。そしてサビに続きます。ここで再び人物Aが登場し、このように人物Bに問いかけます。
人物A
始まりは君の空
空に描くのはどんな どんな夢か教えて
この歌詞に脚注を加えるとこうなります。
人物AからBへ
(夢を描いた)始まり(きっかけ)は君の空
(ぼくも夢を描きたいんだ)
空に描くのはどんな どんな夢か教えて
これに対しBはこう返します。
人物BからAへ
星に願う前に 語り合ってみようよ
トキメキを分かち合いたいよ
そしてこう続きます。ここがほんっっっとに好きで好きで、このブログを立ち上げたきっかけになる最重要ワードが来ます。
人物BからAへ
(夢が)始まれば(それは)君の空
未来への道が ・・・・・・ きっとあるよ あるんだ
だから確かめに行こう
手を繋いでおけば 怖くない!
Bの描いた夢(空)に憧れたA自身ではまだ気付けていないけれど、始まれば(始まった夢は)君の空なんですよ。
やばくないですか?やばいですよね。この歌詞、ふたりの語り合いなんだってことに気づくと一気に見え方が変わります。
登場人物Aのパートは上記のとおりわずかなのもポイントで、そのエモみ深さは2番以降の歌詞により強く現れます。
まずは2番のパート分けから。
といっても、構造は1番とまるきり同じです。
人物A
いま自分のなかの
まだ名もない気持ちを
大事にしたいって思ってる
人物B
初めての高まりを
君も感じてるのかな
・・・・・・
信じようよ 夢見るチカラを
このようにパートを分解してみると、語り合いの構図が見えやすくなります。
そして、2番サビにて再び大きな盛り上がりがやってきます。
人物A
始まりたい僕の夢
君へ伝えよう 聞いて 聞いてほしくなったよ
星の光よりも小さい輝きだけど
いつか大きくなる気がして
(以降は1番のサビの繰り返しです※落ちサビの伊達ちゃんソロパート”どんな どんな夢か教えて”の歌唱、声の伸びが素晴らしい!)
Aのなかにあった「名もないキモチ」と夢が、2番のサビで小さくても星のように輝きはじめます。情緒の高まりすごくない!?
Liella!がどんなグループなのか、コンセプトがはっきりと描かれています。
Liella!のファーストシングルとしてこれ以上ないほどふさわしい楽曲ですね。
『始まりは君の空』で描かれている人物Aについての描写はここまでです。
これを下敷きにアニメOP「START!! True dreams」の歌詞を読むと、もうやばすぎで感情のバロメーター振り切れそうだし、そこからさらに「私のSymphony」も聴くんですよ。やばさの三乗ですよね。もうきらっきらです。
これらの二曲については次回以降の記事にて解説を進めていきます。
2020/07/27(追記)↓
改めて楽曲を聴き込んでいたところ、スクールアイドルグループLiella!として『始まりは君の空』の 歌詞解釈もやりたくなったので追記します。
↑↑の記事本文で考察したのは歌詞を中心としたものですが、楽曲全体となると演者の歌声や楽器の演奏など解釈できる部分の幅がぐっと広がります。
例えば落ちサビ前のピアノパートが『START!! True dreams』でもよく似た形で使われている(ような気がする)等、違った角度から見えてくるものもたくさんあります。
というわけで、Liella!としての『始まりは君の空』について感じたことを少し取り上げていきましょう。
Liella!というグループの曲として考えると、歌詞全体が聞き手であるあなたに向けた「一歩目を一緒に飛ぼうよ」というメッセージが一貫していることがわかります。
あれ? 自分で考察した「登場人物AとB」云々と矛盾してないですか? と思われるかもしれませんが、歌詞で表現されていることを歌で表現する際に再解釈していることから差異が生じるのだと思っています。
というのも、この曲が「聞き手であるあなたに向けた歌」と考えると一か所だけ謎が生じるからです。
この部分、「始まりは君の空」「始まれば君の空」ですね。君=聞き手だとすると意味がちょっと通じにくくなります。
とはいえ、全体でとらえてみれば十分に”聞き手であるあなたへ向けた歌”として成り立っているので、色々な魅力の詰まった曲だということが再確認できるかと思います。
上記を踏まえ、歌詞を再解釈していきましょう。例によって歌詞全文を乗せると著作権的にあれなので、省略を含めつつ引用します。
なにか目覚めそうだよ
まだ名もないキモチが
違う明日を見たがってる
このパートではLiella!のメンバーそれぞれの心情が「まだ名もないキモチ」と「違う明日(新しい夢)を見たがってる」と表現されています。
動き出したくなったら
あとは勇気ときっかけ
ほら 一歩目を一緒に飛ぼうよ
この部分では出だしの歌詞にある「違う明日を見たがって」いるキモチを共有したLiella!のそれぞれが「ほら 一歩目を一緒に飛ぼう」と踏み出す様子が目に浮かんできます。
挑戦することだって五人で手を繋いでおけば、怖くない!
(ファンのみんなと一緒に手を繋いでおけば、踏み出す一歩目も怖くない!)
そうしてサビの部分を読み解くとまた違った解釈が生まれてきます。
星に願う前に 語り合ってみようよ
トキメキを分かち合いたいよ
この箇所です。
メンバーそれぞれが星空の下で各々の夢を語り合う様子が、情緒深いメロディと歌詞で紡がれていますね。
きっと胸に溢れるトキメキできらきらした瞳で語っているのではないでしょうか。想像すると胸が熱くなってきます。
そして同時に聞き手であるあなたに対しても、トキメキを分かち合おうよと誘っている歌詞でもあります。
そう考えてみると『始まりは君の空』の歌詞は様々な意味を重ねた多重構造を孕んでいることが見えてきます。さすが、畑亜貴。強い。
さらに面白いのがアニメーションMVの衣装が宇宙服を意識していることです。
スーパースターという名前からしてちょっと宇宙っぽい(ギャラクシー?)ですもんね。
つまり、「踏み出す一歩目」の意味を「宇宙への挑戦」という壮大な概念が支えることで歌詞と楽曲の世界観に広大さを付与しているということです。
やばくない? 考えれば考えるほどこの楽曲がどれほど練られた1stシングルなのかを痛感します。ほんとLiella!の始まりの曲としてこれほどふさわしいものはありませんね。
μ`sとAqoursでは1stシングルの楽曲がテレビアニメでも登場していましたが、アニメのスーパースター!!でも『始まりは君の空』を聴けるときが来るでしょうか。
ラブライブ!のステージで披露するとかだったら最高ですね。
初めての高まりを
君も感じてるのかな
感じてます!もう全力で高まってます!
未来への道が (中略)
きっとあるよ あるんだ だから確かめに行こう
このパート、『Dreaming energy』にある
行こう 行こうよ!
もっと大好きだけを追いかけ
飛び出そうよ
にも通じるところがあって好きなんですよ。Dreaming~のサビ、かわいらしくていいですよね!
と、横道にそれましたが『始まりは君の空』はLiella!の楽曲としてもいかに優れているかの解説でした。
ということで『始まりは君の空』については以上です。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
それでは、また次回お会いしましょう!
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(繰り返しますが当ブログで行っているのは歌詞中心の考察です。歌唱やアニメーションを含めた全体の考察とは角度が異なるため解釈はこれに限らないことを注釈します)
田中哲司×松田龍平が挑む伝説の舞台。ふた組の恋が今に何を響かせるか 『近松心中物語』キャストインタビュー【前編:忠兵衛&与兵衛】
初演は、42年前の1979年。戦後を代表する劇作家・秋元松代が、近松門左衛門の『冥途の飛脚』をベースに創作し、蜷川幸雄の演出で千回を超える上演が重ねられて、演劇界の金字塔と評された。その『近松心中物語』が、長塚圭史の演出で新たに立ち上がる。描かれるのは、境遇の違うふた組の男女の、心中へと追い詰められていく恋物語だ。今回はまず、その男側のふたりが登場。遊女・梅川を愛する忠兵衛役の田中哲司と、心中に憧れる妻・お亀に寄り添う与平衛役の松田龍平が、男の胸の内や、名作に挑む思いを語った。
哲司さんとの共演は「逆に警戒しています(笑)」(松田)
──舞台では、長塚圭史さん演出の『冒した者』(2013年)で共演経験のあるおふたりですが、お互いにどんな印象をお持ちですか。
田中 これはあくまでも僕の感覚なんですけど、役とか芝居へのアプローチの仕方が、僕とは全然違うところからくるなと思ったんです。芝居で絡んでみて気づいたのですが、独特のものがあってとても刺激になります。なので当時、ふたりで向かい合って座って長いセリフのやりとりをしたのが、すごく楽しかったんですよ。僕はあまりしゃべってなかったです(笑)。ほぼ龍平くんがしゃべってました。だから今回は、忠兵衛が与平衛に、梅川の身請けの手付金を借りに行くシーンでふたりでしゃべるので、そこが楽しみですね。
松田 『冒した者』ほんと楽しかったなぁ。あの舞台は今も自分の中に大きく残ってますね。哲司さんの佇まいとか、雰囲気に救われていました。実は、最後の通し稽古の途中、ふたりで向かいあってるシーンで、セリフが飛んじゃったんですけど、その時もめちゃくちゃスムーズに助けてもらって。
田中 そんなことあった? ちゃんと助けられた?
松田 はい(笑)。サラッと助けてもらったのを覚えてます。だから今回もまた助けてもらえるという安心感で、逆に、またセリフが出てこないみたいなことが起きるんじゃないかと思って、警戒してます(笑)。
「与平衛が龍平くんなので安心」(田中)
──前回共演されたのが三好十郎さんの戯曲で日本の名作でしたが、今回も伝説の舞台と言われているような名作ですね。
田中 この『近松心中物語』は、ニナガワカンパニーにいた僕にとっては、本当に敷居が高い作品です。本番の舞台を観たことはないのですが、やっぱり大きな存在なんですよね。しかも、その忠兵衛役をやるので、心して挑まねばならないなと思っています。ただ、与平衛が龍平くんなので安心であったりもします。ちょっと気弱な遊び人で、人に流される与平衛っていうのがすでに見えてくるので。今は、「よし、そっちは大丈夫だ、あとはこっちが頑張ればいい」という感じになれています。
松田 たくさんの人に愛されてる作品ですから、プレッシャーはありますが、面白くなるに違いないという期待を胸に、これから皆さんと作っていけたらと思っています。ただ、哲司さんが演じる忠兵衛の年齢が20代だって聞いて、大丈夫かなって、さっき話していたんですけど(笑)。
田中 (笑)。それを圭史くんに聞いて、そうか、若いから心中できるんだよな、若い命が散っていくから悲しいんだよなと思えるんです。当初それが頭になかったから、このまま稽古に入ってたら危ないところでした。だから、若さゆえっていうところを、動きとか感情の揺れで、ちゃんと出さなきゃいけないなと思いますね。それこそ歌舞伎でも有名な“封印切”のシーンなんかは、はっちゃけてウワーッと。
松田 オジサンが無理しちゃってる感じに見えないようにしないと(笑)。
田中 心中へ追い詰められる悲壮感にちゃんとつながるように演じなければと思っています。片や龍平くんの与平衛とお亀には、本当に笑える面白いシーンもあるよね。
松田 与平衛とお亀では温度差が面白いですよね。お亀は、与兵衛のことが好きで仕方ないと言う感じで、与兵衛は色々うんざりしちゃって、乞食にでもなって、自由に暮らすのも良いかもと思っていて。ふたりが心中に向かっていくところも、お亀のロマンチックモードに、なんとかついていってる感じで(笑)。 与平衛は心優しい真っ直ぐな男なんですけど、後先考えず「わかった」と言ってしまうんです。与兵衛は間違ったことはしていないように思うんだけど、なんか、ずれちゃってて。その感じがすごく魅力的なんですよ。
──ちなみに、それぞれのお相手となる、梅川役の笹本玲奈さん、お亀役の石橋静河さんの印象は?
田中 笹本さんは『ピーターパン』の主演でデビューされていて芸歴が長いですし。ミュージカル畑の方だから、どういう感じの芝居でこられるのか、ワクワクしてます。やっぱり思わぬものがきたほうが、予定調和よりも全然楽しいですからね。ふたりでどんなものが作れるか、本当に楽しみにしています。
松田 僕は石橋さんのことは、親の繋がりもあって小さい頃から知ってるんです。お亀と与兵衛も幼なじみなので、繋がるところがあるのは面白いですし、お芝居するのが楽しみです。
描かれていることは、今の時代とまったく変わらない(田中)
──身請けのお金が工面できない忠兵衛と、忠兵衛にお金を貸せる与平衛。この物語にはそうした境遇の違いが様々にあって、それを今の格差や貧富の問題につながるものとして描きたいと長塚さんはおっしゃっています。おふたりは、今にどんなものが届く芝居になると思われますか。
田中 ここに描かれていることは、今の時代とまったく変わらないですよね。忠兵衛は、何百両何千両のお金を扱う仕事をしていながら給料は少なくて、女のために使い込みを働いてしまう。だから、若さもそうですけど、遊女になるしかなかった梅川も含め、貧しいっていうことは強調して出していかないといけないなと思いますね。
松田 でも、現代で「心中」っていう言葉を聞くと、家族で無理心中。みたいなイメージがありますけど、この時代に、自由に恋愛をすることが出来なかった男女にとって「心中」は最後のチャンスだったのかもしれないですね。心中にポジティブ、みたいな(笑)。哲司さんは「心中」どうですか?
田中 絶対できない。だから、与平衛の感じはすごくわかります。お客さんも与平衛に共感する人が多いんじゃないかな。でも、龍平くんは、お亀の心臓を突かないといけない。そんなの一発で上手くいかないよね。
松田 なかなか死ねないみたいな(笑)。それ、芝居でやってみますか?
田中 稽古でやってみる価値はあるかも。笑いにならない程度に。
松田 圭史さんにすぐ「それいらないな」って言われそう(笑)。
──その長塚さんの演出は、いかがですか。
田中 厳しくもありやさしくもあり。
松田 圭史さんは鋭いんですよね、芝居してる時の気持ちが全部バレちゃう感じで。そうなると油断できないし、遅刻も出来ないし、話を聞いてないと怒られるからなー。
田中 そりゃそうでしょ(笑)。
松田 でも、今回嬉しいですね。これまで圭史さんとやった2作は、セットが椅子ばかりだったから(笑)。『冒した者』は音楽もなくて、すごい緊張感の中で芝居してたし。『イーハトーボの劇列車』は汽車の音を役者が奏でたり。今回はみんなで楽器で盛り上がったり、色々装置もあって。
田中 音楽もあるよ。それもスチャダラパーさんが作ってくれる音楽が。
松田 もうね、本当にありがたいです(笑)。
圭史さんの舞台をやると、また一歩踏み出すきっかけをもらえる(松田)
──松田さんにとって舞台出演は今回が5作目で、そのうちの3作が長塚さん演出の作品になりますが、舞台に出るときは何か決め手となるポイントがあるんでしょうか。
松田 舞台は大変ですよね。稽古を重ねて、本番が始まったら何があっても最後まで止まらないし。ちゃんとやり切れるのか、ビビっちゃいますね(笑)。でも、なんだかんだ、これはやらないと勿体ないぞっていう、そういう絶妙なタイミングで、いつも長塚さんに声をかけてもらってる気がしてます。
田中 しかも龍平くん、圭史くんの中でも大変な作品ばかりやってるよね。
松田 そうなんですね(笑)。でも、ほんと、稽古から本番にかけて、夢中になって。舞台を終えると、なんだか一歩踏み出せるような感じがあって。
──一方田中さんは、数え切れないほど舞台に出ておられます。その中でも、この作品はどんな存在になりそうでしょうか。
田中 僕も龍平くんと似たような、「これキツイなぁ。でもやるしかないよな」みたいなところはあります。
松田 ありますね。
田中 特に圭史くんは、大変な作品をやるときに声をかけてくれるので、ちょっと追い込まれる感じになるんですよね。『浮標』(2011年、12年、16年)も『冒した者』もそうでしたけど、その都度、この年齢になってもこういうことをクリアしなきゃいけないのかっていう気持ちになる。でも、これでまた大きくなれたらいいな、自信になればいいなと思ってやっています。だから今回も、あの忠兵衛をやれたんだ、55歳で20代の忠兵衛をやれたんだって(笑)、また自信になったらいいなと思っています。
初演は、42年前の1979年。戦後を代表する劇作家・秋元松代が、近松門左衛門の『冥途の飛脚』をベースに創作し、蜷川幸雄の演出で千回を超える上演が重ねられて、演劇界の金字塔と評された。その『近松心中物語』が、長塚圭史の演出で新たに立ち上がる。描かれるのは、境遇の違うふた組の男女の、心中へと追い詰められていく恋物語だ。今回はまず、その男側のふたりが登場。遊女・梅川を愛する忠兵衛役の田中哲司と、心中に憧れる妻・お亀に寄り添う与平衛役の松田龍平が、男の胸の内や、名作に挑む思いを語った。
哲司さんとの共演は「逆に警戒しています(笑)」(松田)
──舞台では、長塚圭史さん演出の『冒した者』(2013年)で共演経験のあるおふたりですが、お互いにどんな印象をお持ちですか。
田中 これはあくまでも僕の感覚なんですけど、役とか芝居へのアプローチの仕方が、僕とは全然違うところからくるなと思ったんです。芝居で絡んでみて気づいたのですが、独特のものがあってとても刺激になります。なので当時、ふたりで向かい合って座って長いセリフのやりとりをしたのが、すごく楽しかったんですよ。僕はあまりしゃべってなかったです(笑)。ほぼ龍平くんがしゃべってました。だから今回は、忠兵衛が与平衛に、梅川の身請けの手付金を借りに行くシーンでふたりでしゃべるので、そこが楽しみですね。
松田 『冒した者』ほんと楽しかったなぁ。あの舞台は今も自分の中に大きく残ってますね。哲司さんの佇まいとか、雰囲気に救われていました。実は、最後の通し稽古の途中、ふたりで向かいあってるシーンで、セリフが飛んじゃったんですけど、その時もめちゃくちゃスムーズに助けてもらって。
田中 そんなことあった? ちゃんと助けられた?
松田 はい(笑)。サラッと助けてもらったのを覚えてます。だから今回もまた助けてもらえるという安心感で、逆に、またセリフが出てこないみたいなことが起きるんじゃないかと思って、警戒してます(笑)。
「与平衛が龍平くんなので安心」(田中)
──前回共演されたのが三好十郎さんの戯曲で日本の名作でしたが、今回も伝説の舞台と言われているような名作ですね。
田中 この『近松心中物語』は、ニナガワカンパニーにいた僕にとっては、本当に敷居が高い作品です。本番の舞台を観たことはないのですが、やっぱり大きな存在なんですよね。しかも、その忠兵衛役をやるので、心して挑まねばならないなと思っています。ただ、与平衛が龍平くんなので安心であったりもします。ちょっと気弱な遊び人で、人に流される与平衛っていうのがすでに見えてくるので。今は、「よし、そっちは大丈夫だ、あとはこっちが頑張ればいい」という感じになれています。
松田 たくさんの人に愛されてる作品ですから、プレッシャーはありますが、面白くなるに違いないという期待を胸に、これから皆さんと作っていけたらと思っています。ただ、哲司さんが演じる忠兵衛の年齢が20代だって聞いて、大丈夫かなって、さっき話していたんですけど(笑)。
田中 (笑)。それを圭史くんに聞いて、そうか、若いから心中できるんだよな、若い命が散っていくから悲しいんだよなと思えるんです。当初それが頭になかったから、このまま稽古に入ってたら危ないところでした。だから、若さゆえっていうところを、動きとか感情の揺れで、ちゃんと出さなきゃいけないなと思いますね。それこそ歌舞伎でも有名な“封印切”のシーンなんかは、はっちゃけてウワーッと。
松田 オジサンが無理しちゃってる感じに見えないようにしないと(笑)。
田中 心中へ追い詰められる悲壮感にちゃんとつながるように演じなければと思っています。片や龍平くんの与平衛とお亀には、本当に笑える面白いシーンもあるよね。
松田 与平衛とお亀では温度差が面白いですよね。お亀は、与兵衛のことが好きで仕方ないと言う感じで、与兵衛は色々うんざりしちゃって、乞食にでもなって、自由に暮らすのも良いかもと思っていて。ふたりが心中に向かっていくところも、お亀のロマンチックモードに、なんとかついていってる感じで(笑)。 与平衛は心優しい真っ直ぐな男なんですけど、後先考えず「わかった」と言ってしまうんです。与兵衛は間違ったことはしていないように思うんだけど、なんか、ずれちゃってて。その感じがすごく魅力的なんですよ。
──ちなみに、それぞれのお相手となる、梅川役の笹本玲奈さん、お亀役の石橋静河さんの印象は?
田中 笹本さんは『ピーターパン』の主演でデビューされていて芸歴が長いですし。ミュージカル畑の方だから、どういう感じの芝居でこられるのか、ワクワクしてます。やっぱり思わぬものがきたほうが、予定調和よりも全然楽しいですからね。ふたりでどんなものが作れるか、本当に楽しみにしています。
松田 僕は石橋さんのことは、親の繋がりもあって小さい頃から知ってるんです。お亀と与兵衛も幼なじみなので、繋がるところがあるのは面白いですし、お芝居するのが楽しみです。
描かれていることは、今の時代とまったく変わらない(田中)
──身請けのお金が工面できない忠兵衛と、忠兵衛にお金を貸せる与平衛。この物語にはそうした境遇の違いが様々にあって、それを今の格差や貧富の問題につながるものとして描きたいと長塚さんはおっしゃっています。おふたりは、今にどんなものが届く芝居になると思われますか。
田中 ここに描かれていることは、今の時代とまったく変わらないですよね。忠兵衛は、何百両何千両のお金を扱う仕事をしていながら給料は少なくて、女のために使い込みを働いてしまう。だから、若さもそうですけど、遊女になるしかなかった梅川も含め、貧しいっていうことは強調して出していかないといけないなと思いますね。
松田 でも、現代で「心中」っていう言葉を聞くと、家族で無理心中。みたいなイメージがありますけど、この時代に、自由に恋愛をすることが出来なかった男女にとって「心中」は最後のチャンスだったのかもしれないですね。心中にポジティブ、みたいな(笑)。哲司さんは「心中」どうですか?
田中 絶対できない。だから、与平衛の感じはすごくわかります。お客さんも与平衛に共感する人が多いんじゃないかな。でも、龍平くんは、お亀の心臓を突かないといけない。そんなの一発で上手くいかないよね。
松田 なかなか死ねないみたいな(笑)。それ、芝居でやってみますか?
田中 稽古でやってみる価値はあるかも。笑いにならない程度に。
松田 圭史さんにすぐ「それいらないな」って言われそう(笑)。
──その長塚さんの演出は、いかがですか。
田中 厳しくもありやさしくもあり。
松田 圭史さんは鋭いんですよね、芝居してる時の気持ちが全部バレちゃう感じで。そうなると油断できないし、遅刻も出来ないし、話を聞いてないと怒られるからなー。
田中 そりゃそうでしょ(笑)。
松田 でも、今回嬉しいですね。これまで圭史さんとやった2作は、セットが椅子ばかりだったから(笑)。『冒した者』は音楽もなくて、すごい緊張感の中で芝居してたし。『イーハトーボの劇列車』は汽車の音を役者が奏でたり。今回はみんなで楽器で盛り上がったり、色々装置もあって。
田中 音楽もあるよ。それもスチャダラパーさんが作ってくれる音楽が。
松田 もうね、本当にありがたいです(笑)。
圭史さんの舞台をやると、また一歩踏み出すきっかけをもらえる(松田)
──松田さんにとって舞台出演は今回が5作目で、そのうちの3作が長塚さん演出の作品になりますが、舞台に出るときは何か決め手となるポイントがあるんでしょうか。
松田 舞台は大変ですよね。稽古を重ねて、本番が始まったら何があっても最後まで止まらないし。ちゃんとやり切れるのか、ビビっちゃいますね(笑)。でも、なんだかんだ、これはやらないと勿体ないぞっていう、そういう絶妙なタイミングで、いつも長塚さんに声をかけてもらってる気がしてます。
田中 しかも龍平くん、圭史くんの中でも大変な作品ばかりやってるよね。
松田 そうなんですね(笑)。でも、ほんと、稽古から本番にかけて、夢中になって。舞台を終えると、なんだか一歩踏み出せるような感じがあって。
──一方田中さんは、数え切れないほど舞台に出ておられます。その中でも、この作品はどんな存在になりそうでしょうか。
田中 僕も龍平くんと似たような、「これキツイなぁ。でもやるしかないよな」みたいなところはあります。
松田 ありますね。
田中 特に圭史くんは、大変な作品をやるときに声をかけてくれるので、ちょっと追い込まれる感じになるんですよね。『浮標』(2011年、12年、16年)も『冒した者』もそうでしたけど、その都度、この年齢になってもこういうことをクリアしなきゃいけないのかっていう気持ちになる。でも、これでまた大きくなれたらいいな、自信になればいいなと思ってやっています。だから今回も、あの忠兵衛をやれたんだ、55歳で20代の忠兵衛をやれたんだって(笑)、また自信になったらいいなと思っています。
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