東京23区など大雪のおそれ あす夕方には交通機関に影響か
2022年2月9日 18時15分
低気圧と寒気の影響で10日の明け方から11日にかけて関東甲信の広い範囲で雪が降る見込みで、東京23区など関東南部の平野部でも大雪のおそれがあります。気象庁は10日の夕方には交通機関などに影響が出ているおそれがあるとして、余裕をもった行動を呼びかけています。
気象庁によりますと、10日の朝までに東海道沖に低気圧が発生して本州の南岸付近を発達しながら東へ進み、関東甲信の上空には寒気が流れ込む見込みです。
このため関東甲信や静岡県では10日の明け方から11日の明け方にかけて広い範囲で雪が降り、山沿いだけでなく東京23区など関東南部の平野部でも積もるおそれがあります。
10日の夕方までの24時間に降る雪の量は、いずれも多いところで
▽山梨県で25センチ
▽長野県と静岡県で20センチ
▽関東北部と、関東南部の箱根から多摩地方と秩父地方にかけてで15センチ
▽関東南部の平野部で8センチ
▽東京23区で5センチと
予想されています。
さらに11日の夕方までの24時間には
▽関東甲信の広い範囲で5センチから10センチの雪が降る見込みで
▽東京23区と静岡県では1センチから5センチの雪が予想されています。
東京23区 大雪警報の可能性も
気象庁は予想よりも気温が下がった場合はさらに雪の量が増え、東京23区でも10センチを上回り大雪警報の基準に達する可能性もあるとしています。
関東では少しの積雪でも交通機関のダイヤが大幅に乱れるほか、自動車のスリップ事故や歩行者や自転車の転倒事故が起きるおそれがあります。
気象庁は最新の気象情報を確認し、大雪や路面の凍結による交通への影響に警戒するとともに着雪による停電にも注意を呼びかけています。冬用タイヤやチェーンの装着など備えは9日のうちに終えてください。
10日の夕方や11日の朝は積雪や凍結による交通の乱れも予想され、都はテレワークの活用のほか早めの帰宅などを呼びかけています。余裕を持ったスケジュールを立てるとともに大雪の際は不要不急の外出は控えるようにしてください。
“冬用タイヤ チェーン装着を” 緊急発表
国土交通省と気象庁は「大雪に対する緊急発表」を行い、凍結の影響などで車の立往生などの可能性があるとして車を運転する際には冬用のタイヤやチェーンを装着するよう強く呼びかけています。
緊急発表では
▽車を運転する場合には冬用タイヤやチェーンの装着を徹底するよう強く呼びかけ
▽冬用タイヤをつけている場合でもタイヤの劣化や摩耗がないか確認しておくよう呼びかけています。
大雪となった場合は不要不急の外出を控えることも必要だとしています。
雪の降り方によっては高速道路 国道など通行止めも
ことし1月、東京都心で10センチ積もるなど関東南部で大雪となった時は、首都高速道路で冬用タイヤを装着していない車が多数立往生し解消までに最大で14時間がかかったということです。
このため雪の降り方によっては
▽広い範囲での通行止めや
▽高速道路に加えて並行して走る国道なども通行止めにする可能性があるとして
う回のほか、通行ルートの見直しも求めています。
過去の大雪では大型車の立往生が大規模な交通影響につながったことから、事業用の車が冬用タイヤやチェーンを装着せずに立往生した場合、悪質なケースについては行政処分を行う可能性もあるとして、国土交通省などは十分な備えを呼びかけています。
“転倒事故に注意を” 東京消防庁
東京消防庁は積雪や路面の凍結による転倒事故が増えるおそれがあるとして注意を呼びかけています。
東京消防庁によりますと、先月6日の大雪では翌日にかけて都内で歩行者や自転車の転倒事故が相次ぎ合わせて1376件に上りました。
この影響で救急車の出動件数も増え先月7日には3140件と、一日の出動件数としては過去2番目に多くなりました。その結果、救急車の到着が遅れたり受け入れ先の医療機関の選定に時間がかかったりするケースが相次いだということです。
東京消防庁は今回も転倒事故が増えるおそれがあるとして、雪が降った後は不要不急の外出を控えるとともに救急車を呼ぶか迷った場合は「#7119」の救急相談センターに連絡するよう呼びかけています。
松野官房長官は午後の記者会見で「きのう総理大臣官邸に情報連絡室を設置するとともに、二之湯防災担当大臣のもとで関係省庁による災害警戒会議を開催した。災害が発生した場合の体制の確保に万全を期すなど引き続き緊張感を持って対応していきたい」と述べました。
そのうえで「日頃、雪が降らない地域では少しの降雪でも交通機関に乱れが生じたり、車の事故や立往生が発生したりということもある。最新の気象情報や交通関係の情報に十分留意いただきたい。特に今は受験のシーズンでもあり受験生には余裕を持った行動をとっていただきたい」と述べました。
2022年2月9日 18時15分
低気圧と寒気の影響で10日の明け方から11日にかけて関東甲信の広い範囲で雪が降る見込みで、東京23区など関東南部の平野部でも大雪のおそれがあります。気象庁は10日の夕方には交通機関などに影響が出ているおそれがあるとして、余裕をもった行動を呼びかけています。
気象庁によりますと、10日の朝までに東海道沖に低気圧が発生して本州の南岸付近を発達しながら東へ進み、関東甲信の上空には寒気が流れ込む見込みです。
このため関東甲信や静岡県では10日の明け方から11日の明け方にかけて広い範囲で雪が降り、山沿いだけでなく東京23区など関東南部の平野部でも積もるおそれがあります。
10日の夕方までの24時間に降る雪の量は、いずれも多いところで
▽山梨県で25センチ
▽長野県と静岡県で20センチ
▽関東北部と、関東南部の箱根から多摩地方と秩父地方にかけてで15センチ
▽関東南部の平野部で8センチ
▽東京23区で5センチと
予想されています。
さらに11日の夕方までの24時間には
▽関東甲信の広い範囲で5センチから10センチの雪が降る見込みで
▽東京23区と静岡県では1センチから5センチの雪が予想されています。
東京23区 大雪警報の可能性も
気象庁は予想よりも気温が下がった場合はさらに雪の量が増え、東京23区でも10センチを上回り大雪警報の基準に達する可能性もあるとしています。
関東では少しの積雪でも交通機関のダイヤが大幅に乱れるほか、自動車のスリップ事故や歩行者や自転車の転倒事故が起きるおそれがあります。
気象庁は最新の気象情報を確認し、大雪や路面の凍結による交通への影響に警戒するとともに着雪による停電にも注意を呼びかけています。冬用タイヤやチェーンの装着など備えは9日のうちに終えてください。
10日の夕方や11日の朝は積雪や凍結による交通の乱れも予想され、都はテレワークの活用のほか早めの帰宅などを呼びかけています。余裕を持ったスケジュールを立てるとともに大雪の際は不要不急の外出は控えるようにしてください。
“冬用タイヤ チェーン装着を” 緊急発表
国土交通省と気象庁は「大雪に対する緊急発表」を行い、凍結の影響などで車の立往生などの可能性があるとして車を運転する際には冬用のタイヤやチェーンを装着するよう強く呼びかけています。
緊急発表では
▽車を運転する場合には冬用タイヤやチェーンの装着を徹底するよう強く呼びかけ
▽冬用タイヤをつけている場合でもタイヤの劣化や摩耗がないか確認しておくよう呼びかけています。
大雪となった場合は不要不急の外出を控えることも必要だとしています。
雪の降り方によっては高速道路 国道など通行止めも
ことし1月、東京都心で10センチ積もるなど関東南部で大雪となった時は、首都高速道路で冬用タイヤを装着していない車が多数立往生し解消までに最大で14時間がかかったということです。
このため雪の降り方によっては
▽広い範囲での通行止めや
▽高速道路に加えて並行して走る国道なども通行止めにする可能性があるとして
う回のほか、通行ルートの見直しも求めています。
過去の大雪では大型車の立往生が大規模な交通影響につながったことから、事業用の車が冬用タイヤやチェーンを装着せずに立往生した場合、悪質なケースについては行政処分を行う可能性もあるとして、国土交通省などは十分な備えを呼びかけています。
“転倒事故に注意を” 東京消防庁
東京消防庁は積雪や路面の凍結による転倒事故が増えるおそれがあるとして注意を呼びかけています。
東京消防庁によりますと、先月6日の大雪では翌日にかけて都内で歩行者や自転車の転倒事故が相次ぎ合わせて1376件に上りました。
この影響で救急車の出動件数も増え先月7日には3140件と、一日の出動件数としては過去2番目に多くなりました。その結果、救急車の到着が遅れたり受け入れ先の医療機関の選定に時間がかかったりするケースが相次いだということです。
東京消防庁は今回も転倒事故が増えるおそれがあるとして、雪が降った後は不要不急の外出を控えるとともに救急車を呼ぶか迷った場合は「#7119」の救急相談センターに連絡するよう呼びかけています。
松野官房長官は午後の記者会見で「きのう総理大臣官邸に情報連絡室を設置するとともに、二之湯防災担当大臣のもとで関係省庁による災害警戒会議を開催した。災害が発生した場合の体制の確保に万全を期すなど引き続き緊張感を持って対応していきたい」と述べました。
そのうえで「日頃、雪が降らない地域では少しの降雪でも交通機関に乱れが生じたり、車の事故や立往生が発生したりということもある。最新の気象情報や交通関係の情報に十分留意いただきたい。特に今は受験のシーズンでもあり受験生には余裕を持った行動をとっていただきたい」と述べました。
#田岛芽瑠[超话]# 毕业致成员书简:松本日向
220128 mail
标题:ひなたへ
日向は私にとってとても気が楽になれる存在です。
一緒にいると自然と笑顔になれるし、思い返してもいつだって2人で爆笑してたよね笑
くだらない事で、何気ない事で笑いあえる。それってすごく簡単そうに見えて、意外と難しくてそういう人と出会えた事は奇跡なんだなと最近思います。
仕事の合間とか、ちょっとした時間で気軽に誘えるメンバーで誘ったら嬉しそうにいいですよってニコニコしてくれる。選抜に日向がいてくれて私は凄く救われていました。
日向と仲良くなったきっかけはゲームで、オンラインで通信しながら暇な時にずっとしてて、そこで急激に仲良くなったんだよねきっかけって突然だよね。
それからイチゴ狩りに行ったり、日向の家でホラー映画見ながらタコパしたり、アイアさんのイベントで皆さんに投票していただき一位になってグラビア撮影したり。私のHKT48としてのグラビア仕事は日向とので最後な気がする!この日も一生笑ってたな〜。
日向といると気まずくなる瞬間がなくて(片想いだったらごめん)でもなんだかんだ先輩と後輩って感じで、他の仲のいい後輩とはまた違った関係だなって思う。分け隔てなく誰とでも仲良くできるし、ニコニコしてるし、あほやけど、距離感は間違えない。そこが日向の凄いところだなと思ってます。失礼がないだよね。みんなに愛される理由がわかります。
ダイエットとかもめっちゃ頑張ってて偉いな凄いなって思う。10周年の時、泣きながらお寿司食べてて尊敬した。どんどん可愛くなるし自分磨きを忘れない。日向はきっと他のメンバーとはまた違った切り口でお仕事できる人だと思う。
優しいからこそ流されやすいというか、気づかないまま変な方向に進んでしまいそうで心配な所もありまふ。自分は自分。時々立ち止まって自分の足元を確認してください。大丈夫かな、この道でいいのかなって。そう考えるだけでもだいぶ変わると思う。迷ったらわからなくなったら誰かを頼ること。お母さんはきっと一緒に考えてくれるだろうし、なんだかんだ母は偉大です。大体正しい。これから先の未来で迷うこと沢山あると思うけど無理やり進もうとせず、そういう時は焦らず立ち止まって大丈夫。人生は長いです。立ち止まって周囲を見るくらいの余裕は全然あります。
なんだかんだ笑ってられる。そんな人生を日向には歩んでほしいな(^^)
卒業しても友達でいてね。ユニバ行きたくなったら日向に連絡するなんだかんだ卒業してさよならにはならないかなーなんて勝手に思ってます笑
くだらない事で笑いたくなったら連絡するね。
日向も気軽に連絡してきてよ!!!!!!
最近絡みなくて寂しいんだから!!!!!
大好きだよ。これからもずっと日向が笑っていられますように。
220128 mail
标题:ひなたへ
日向は私にとってとても気が楽になれる存在です。
一緒にいると自然と笑顔になれるし、思い返してもいつだって2人で爆笑してたよね笑
くだらない事で、何気ない事で笑いあえる。それってすごく簡単そうに見えて、意外と難しくてそういう人と出会えた事は奇跡なんだなと最近思います。
仕事の合間とか、ちょっとした時間で気軽に誘えるメンバーで誘ったら嬉しそうにいいですよってニコニコしてくれる。選抜に日向がいてくれて私は凄く救われていました。
日向と仲良くなったきっかけはゲームで、オンラインで通信しながら暇な時にずっとしてて、そこで急激に仲良くなったんだよねきっかけって突然だよね。
それからイチゴ狩りに行ったり、日向の家でホラー映画見ながらタコパしたり、アイアさんのイベントで皆さんに投票していただき一位になってグラビア撮影したり。私のHKT48としてのグラビア仕事は日向とので最後な気がする!この日も一生笑ってたな〜。
日向といると気まずくなる瞬間がなくて(片想いだったらごめん)でもなんだかんだ先輩と後輩って感じで、他の仲のいい後輩とはまた違った関係だなって思う。分け隔てなく誰とでも仲良くできるし、ニコニコしてるし、あほやけど、距離感は間違えない。そこが日向の凄いところだなと思ってます。失礼がないだよね。みんなに愛される理由がわかります。
ダイエットとかもめっちゃ頑張ってて偉いな凄いなって思う。10周年の時、泣きながらお寿司食べてて尊敬した。どんどん可愛くなるし自分磨きを忘れない。日向はきっと他のメンバーとはまた違った切り口でお仕事できる人だと思う。
優しいからこそ流されやすいというか、気づかないまま変な方向に進んでしまいそうで心配な所もありまふ。自分は自分。時々立ち止まって自分の足元を確認してください。大丈夫かな、この道でいいのかなって。そう考えるだけでもだいぶ変わると思う。迷ったらわからなくなったら誰かを頼ること。お母さんはきっと一緒に考えてくれるだろうし、なんだかんだ母は偉大です。大体正しい。これから先の未来で迷うこと沢山あると思うけど無理やり進もうとせず、そういう時は焦らず立ち止まって大丈夫。人生は長いです。立ち止まって周囲を見るくらいの余裕は全然あります。
なんだかんだ笑ってられる。そんな人生を日向には歩んでほしいな(^^)
卒業しても友達でいてね。ユニバ行きたくなったら日向に連絡するなんだかんだ卒業してさよならにはならないかなーなんて勝手に思ってます笑
くだらない事で笑いたくなったら連絡するね。
日向も気軽に連絡してきてよ!!!!!!
最近絡みなくて寂しいんだから!!!!!
大好きだよ。これからもずっと日向が笑っていられますように。
トンガ噴火の津波注意報 “今考えると逃げるべきだった” 宮城
2022年1月23日
東日本大震災で被災し、浸水した地域に住み続ける人も、地震がなかった今回は、避難するという判断ができなかったといいます。
東松島市の海岸からおよそ450メートルの所に住む二宮敏美さん(64)は、東日本大震災の津波で自宅の1階が浸水し、その後修理して、妻の弥生さん(62)と暮らしています。
敏美さんは、津波で一緒に住んでいた家族を亡くしました。
震災のあとも、たびたび大きな地震があり、津波警報や注意報が出ましたが、必ず高台に逃げていたといいます。
今月16日未明、二宮さん夫婦は寝ているときに親族から電話があり、津波注意報に気付きました。東松島市に避難指示が出ていることもテレビで確認しましたが、敏美さんは「心配ない」と判断し、起きて10分ほどで再び寝たといいます。
理由について敏美さんは、「地震が起きて津波が来るというのは体が覚えているが、地震がなくて津波だけだったので『本当なの?』と疑問に思ったところはある。結果的に被害はなかったが、今考えると逃げるべきだったかなと思います」と話していました。
一方、弥生さんは、家族や知人と連絡を取りながら朝までテレビを見て情報を集めていましたが、避難行動には移りませんでした。
弥生さんは当時について、「気象庁の説明を聞いても何が言いたいのか分からなくて理解できなかった。トンガと言われても、そんな遠くで火山が爆発してここまで来るのかという思いもありました」と振り返っていました。
県内沿岸では、この11年近くで復興工事が進み、数十年から百数十年に一度程度の津波を防ぐとされる防潮堤や堤防が整備されています。
弥生さんは、「震災から10年たって、当時よりも油断したわけではないが、防潮堤が整備されたことで安心感もあったかもしれない」と話していました。
東松島市長「避難指示が空振りと受け止められないよう注意」
沿岸部に住む933人に避難指示を出し、最大で12人が避難した宮城県東松島市では、大きな被害がなかった今回、空振りと受け止められないように注意しなければならないとしています。
当時、市の災害対策本部で陣頭指揮に当たった東松島市の渥美巖市長が取材に答えました。
津波注意報で避難指示を出したことについて渥美市長は、「空振り覚悟で判断しているが、適切に避難を促すのが市長の責任なので、迷うところがある。津波は大小あるが、最悪を想定して高いところに逃げてくださいというのが自分の役割だと思う」と述べ、最悪の事態を想定した判断だったと振り返りました。
そのうえで、人の被害などがなかった今回、避難しなかった沿岸の人たちに空振りだったと受け止められないか、注意しなければならないとしています。
渥美市長は、「東日本大震災の時は、過去の津波注意報で避難を呼びかけたものの大きな被害がなかったことなどから、気が緩み、逃げずに命を落とした人もいた。今後も避難情報を周知していくが、自分の家の地理的状況なども考えながら、個人個人が避難の必要性を判断してほしい」と話していました。
【専門家「何が起きるか分からない状況では より危険と判断を」】
今回の津波では、気象庁が発表する情報を一転させるなど、予測が難しい中で避難を迫られました。
専門家は、「何が起きるか分からない状況では、より危険なことが起きると判断してほしかった」として、対象の住民は避難行動に移るべきだったと指摘しています。
南太平洋 トンガの海底火山で日本時間の今月15日に発生した大規模な噴火で、気象庁は午後7時すぎに「多少の潮位の変化があるかもしれないものの被害の心配はない」と発表しました。
しかしその後、国内各地の観測点で大きな潮位の変化が捉えられ、気象庁は16日未明に、北海道から沖縄県の広い範囲に津波警報や注意報を発表しました。
避難する人が少なかったことについて東北大学災害科学国際研究所の佐藤翔輔准教授は、「詳しい観測データがなく、予測の技術も十分ではなかった。何が起きるか分からない状況だったので、より危険なことが起きると判断して行動してほしかった」と振り返りました。
津波注意報で合わせて8万8000人余りに避難指示を出した各自治体の判断についても、「より危険だと判断して情報を出し、避難対象の範囲を広げたのは適切だった」と話しています。
一方、自治体の担当者の中には、すでに津波が到達していたことや路面が凍結していたことなどから、避難の呼びかけ方に課題を感じたという声もありました。
こうした声について佐藤准教授は、「違う場所へ避難すべきか、高いところへ行くべきかなどの判断は家族ごと、個人ごとに違う。避難指示を出したあと、自治体は避難所の混雑状況や津波の観測情報など、住民の判断に必要な情報を細かく出すことが大事だ」と話していました。
2022年1月23日
東日本大震災で被災し、浸水した地域に住み続ける人も、地震がなかった今回は、避難するという判断ができなかったといいます。
東松島市の海岸からおよそ450メートルの所に住む二宮敏美さん(64)は、東日本大震災の津波で自宅の1階が浸水し、その後修理して、妻の弥生さん(62)と暮らしています。
敏美さんは、津波で一緒に住んでいた家族を亡くしました。
震災のあとも、たびたび大きな地震があり、津波警報や注意報が出ましたが、必ず高台に逃げていたといいます。
今月16日未明、二宮さん夫婦は寝ているときに親族から電話があり、津波注意報に気付きました。東松島市に避難指示が出ていることもテレビで確認しましたが、敏美さんは「心配ない」と判断し、起きて10分ほどで再び寝たといいます。
理由について敏美さんは、「地震が起きて津波が来るというのは体が覚えているが、地震がなくて津波だけだったので『本当なの?』と疑問に思ったところはある。結果的に被害はなかったが、今考えると逃げるべきだったかなと思います」と話していました。
一方、弥生さんは、家族や知人と連絡を取りながら朝までテレビを見て情報を集めていましたが、避難行動には移りませんでした。
弥生さんは当時について、「気象庁の説明を聞いても何が言いたいのか分からなくて理解できなかった。トンガと言われても、そんな遠くで火山が爆発してここまで来るのかという思いもありました」と振り返っていました。
県内沿岸では、この11年近くで復興工事が進み、数十年から百数十年に一度程度の津波を防ぐとされる防潮堤や堤防が整備されています。
弥生さんは、「震災から10年たって、当時よりも油断したわけではないが、防潮堤が整備されたことで安心感もあったかもしれない」と話していました。
東松島市長「避難指示が空振りと受け止められないよう注意」
沿岸部に住む933人に避難指示を出し、最大で12人が避難した宮城県東松島市では、大きな被害がなかった今回、空振りと受け止められないように注意しなければならないとしています。
当時、市の災害対策本部で陣頭指揮に当たった東松島市の渥美巖市長が取材に答えました。
津波注意報で避難指示を出したことについて渥美市長は、「空振り覚悟で判断しているが、適切に避難を促すのが市長の責任なので、迷うところがある。津波は大小あるが、最悪を想定して高いところに逃げてくださいというのが自分の役割だと思う」と述べ、最悪の事態を想定した判断だったと振り返りました。
そのうえで、人の被害などがなかった今回、避難しなかった沿岸の人たちに空振りだったと受け止められないか、注意しなければならないとしています。
渥美市長は、「東日本大震災の時は、過去の津波注意報で避難を呼びかけたものの大きな被害がなかったことなどから、気が緩み、逃げずに命を落とした人もいた。今後も避難情報を周知していくが、自分の家の地理的状況なども考えながら、個人個人が避難の必要性を判断してほしい」と話していました。
【専門家「何が起きるか分からない状況では より危険と判断を」】
今回の津波では、気象庁が発表する情報を一転させるなど、予測が難しい中で避難を迫られました。
専門家は、「何が起きるか分からない状況では、より危険なことが起きると判断してほしかった」として、対象の住民は避難行動に移るべきだったと指摘しています。
南太平洋 トンガの海底火山で日本時間の今月15日に発生した大規模な噴火で、気象庁は午後7時すぎに「多少の潮位の変化があるかもしれないものの被害の心配はない」と発表しました。
しかしその後、国内各地の観測点で大きな潮位の変化が捉えられ、気象庁は16日未明に、北海道から沖縄県の広い範囲に津波警報や注意報を発表しました。
避難する人が少なかったことについて東北大学災害科学国際研究所の佐藤翔輔准教授は、「詳しい観測データがなく、予測の技術も十分ではなかった。何が起きるか分からない状況だったので、より危険なことが起きると判断して行動してほしかった」と振り返りました。
津波注意報で合わせて8万8000人余りに避難指示を出した各自治体の判断についても、「より危険だと判断して情報を出し、避難対象の範囲を広げたのは適切だった」と話しています。
一方、自治体の担当者の中には、すでに津波が到達していたことや路面が凍結していたことなどから、避難の呼びかけ方に課題を感じたという声もありました。
こうした声について佐藤准教授は、「違う場所へ避難すべきか、高いところへ行くべきかなどの判断は家族ごと、個人ごとに違う。避難指示を出したあと、自治体は避難所の混雑状況や津波の観測情報など、住民の判断に必要な情報を細かく出すことが大事だ」と話していました。
✋热门推荐