2021-08-25　平岳大さんのブログ

「話は飛ぶが、ローマでの撮影最終日。例の素敵なお茶場の横の業務用冷凍庫を開けてみたら、いつもは売り切れ御免だった、あのイタリアンシャーベットが一つ残っていた。

あのお方を思い出しながら、一人でアイスを齧るローマの夏の日でありました。」

https://t.cn/A6IjGyN7

痛そう〜　お大事になさってください
撮影も無事終了したのですね
クランクアップおめでとうございます
次は、FXのあのドラマですね
世界中でのご活躍で素晴らしいです
頑張ってください

雪葩长这样子的[抱一抱]

平岳大さんのblogよりhttps://t.cn/A6IjGyN7
話は飛ぶが、ローマでの撮影最終日。例の素敵なお茶場の横の業務用冷凍庫を開けてみたら、いつもは売り切れ御免だった、あのイタリアンシャーベットが一つ残っていた。

あのお方を思い出しながら、一人でアイスを齧るローマの夏の日でありました。

それらの夏の日々、一面に薄の生い茂った草原の中で、お前が立ってまま熱心に絵を描いたいると、私はいつもその傍らの一本の白樺の木陰に身を横たえていたものだった

那些连绵夏日里，每当你站在遍地芒草丛生的原野上写生的时候，我总是躺在旁边白桦树的树荫下。

そうして夕方になって、お前が仕事をすませて私のそばに来ると、そらからしばらく私達は肩に手をかけ合ってまま、遥か彼方の、縁だけ茜色を帯びた入道雲のむくむくした塊リに覆われている地平線の方を眺めやっていてものだった

到了傍晚，你放下画笔来到我的身边，我们便会肩并肩坐着，望向远方，大团积云的周缘镶着茜红色的边线，覆盖着地平线。

ようやく暮れようとしかけているその地平線から、反対に何物かが生まれて來つつあるかのように......

从暮色苍茫的地平线上，仿佛反倒有某种生命正待降生一般……

そんな日の或る午後、 (それはもう秋近い日だった)私達はお前の描きかけの絵を画架に立てかけてまま、その白樺の木陰に寝そべて果物を齧じっていた。砂のような雲が空をさらさらと流れていた

就在那样的一个午后，（那是一个已近初秋的日子）我们俩将你画了半截的画作竖在画架上，躺在那颗白桦树荫里啃着水果。流沙般的云彩掠过苍穹。

そのとき不意に、何処からともなく風が立っも。私達の頭の上では、木の葉の間からもらっと覗いている藍色が伸びたリ縮んだりした。それと殆んど
同時に、草むらの中に何かがばったリしたと倒れる物音を私達は耳にした

这时，忽然一阵风不知从何处吹来。我们的头顶上，在枝叶间偶一探脸的那一抹湛蓝忽而舒展忽而收卷。几乎与此同时，我们听见草丛里传来了砰的一声物体倒地的声响。

それは私達がそこに置きっぱなしにしてあった絵が、画架と共に、倒れなた音らしかった。すぐ立ち上って行こうとするお前を、私はい、いもの一瞬の何物をも失うまいとするかのように無理に引き留めて、わたしのそがら離さないでいて。お前は私のするがままにさせていた。

好像是我们扔在那里不顾的油画连同画架一道摔倒的响声。你便想立即起身前去，我却硬将你一把拉住，不放你离开我的身畔，仿佛不愿失去眼前这一瞬间里的某样东西似的。你则听任我如此施为。

風立ちぬ、いざ生きめやも。

起风了，唯有努力生存。