They came from the year 1985 or 1955.
妻から写真が送られてきた。
息子が自宅近くで撮ったらしい。
「なんかニセモノの車をデロリアンっぽく改造してる」と送る前に妻は言ってたが、これは本物のデロリアンです笑
本物のデロリアンにBTTFのデコレーションを施してある。
ゴミを投入する、フードプロセッサー?が付いてないから、これは多分初代の外観ですね。
こうやって見ると、40年前の車と思えないカッコ良さ。
妻から写真が送られてきた。
息子が自宅近くで撮ったらしい。
「なんかニセモノの車をデロリアンっぽく改造してる」と送る前に妻は言ってたが、これは本物のデロリアンです笑
本物のデロリアンにBTTFのデコレーションを施してある。
ゴミを投入する、フードプロセッサー?が付いてないから、これは多分初代の外観ですね。
こうやって見ると、40年前の車と思えないカッコ良さ。
茅台
茅 台マオタイ 酒
星期五下午,还有半个钟头就要下班了,老关靠在椅子上正闭目养神,桌上的电话突然响起。
金曜日の午後、あと30分で終業時間という時、関グワンさんが椅子にもたれかかり、目を閉じてくつろいでいると、机の上の電話が突然鳴り出した。
看过来电显示,老关心里一惊,电话是局长打来的。“老关,你下班后到我这来一趟。”局长的话里听不出情绪。
発信元を見て、関さんはドキッとした。電話は局長からのものだった。「関さん、仕事が終わったらちょっと私の所に来てくれないかな」。局長の口ぶりからは、彼の機嫌を伺い知ることはできなかった。
老关在单位是个闲人,干了二十多年还是个科员,平时工作也不忙,大部分上班时间都耗在看报喝茶上了,在局长眼里当然没什么存在感。今天突然得蒙召见,老关心里不免有些七上八下的。到了下班时间,老关上楼敲开局长办公室的门。
関さんは局の中でも窓際族で、20年余りずっと平職員で、普段は仕事も忙しくないので、勤務時間はほとんど新聞を読み、お茶を飲んで過ごし、当然局長にとって影の薄い存在であった。今日、突然「お召し」があったことに関さんは狼狽した。終業時間が来ると、関さんは上階に行き、局長の部屋のドアをノックした。
局长热情地把老关让到沙发上,“老关呐,听说你儿子在贵州茅台酒厂上班?”“啊,是,是在茅台酒厂上班。”
局長は親切に関さんをソファーに導いた。「関さん、あなたの息子が貴州茅台酒工場に勤めていると聞いたんだが」「あ、はい。茅台酒工場で働いています」
老关磕磕巴巴地回答,心里越发不安起来。老关的儿子去年大学毕业应聘到贵州茅台镇一家民营酒厂工作,好面子的老关跟人吹嘘说儿子在茅台酒厂上班。
関さんはぎこちなく答えたが、心の中ではどんどん不安が広がっていた。関さんの息子は昨年大学を卒業し、貴州の茅台鎮にある民営酒造工場で働いているが、メンツにこだわる関さんは、息子が茅台酒工場に勤めていると嘘をついていた。
结果这一吹嘘不要紧,过年时单位同事都托他买原产地的正宗茅台酒。老关的儿子刚参加工作,单位也不是茅台酒厂,根本没有买酒的门路。
その嘘のおかげで、年末になると同僚たちがみな彼に、本場ものの茅台酒を手に入れてくれと頼むようになった。関さんの息子は仕事を始めたばかりだし、働いているところも茅台酒工場ではないので、酒を手に入れる手段はまったくなかった。
无奈之下,老关只好花高价在当地买了一箱茅台酒,谎称是儿子从茅台酒厂带回来的,分给了大伙,这才圆上一张老脸。
仕方なく、関さんは高いお金を出して現地で茅台酒を一箱買い、息子が茅台酒工場から持ってきたと嘘をついて、みんなに分け与え、ようやくメンツを保った。
老关正揪着心等局长发话,局长却笑着从柜子里拿出两瓶茅台酒,“老关呐,这是别人送我的,你拿回去尝尝,看是不是真的茅台酒。”
関さんは気をもみながら局長が話を切り出すのを待っていたが、局長は笑いながら戸棚から茅台酒を2本出してきて、「関さん、これはもらい物なんだけど、持ち帰って味わってくれないかな。これが本当の茅台酒かどうか、確かめてほしいんだ」と言った。
自己从来没给领导送过好烟好酒,今天领导却给自己送两瓶好酒,这是唱得哪出戏啊?老关心里嘀咕,嘴上赶紧客气地拒绝。局长一再坚持,老关不好再推托,只得把酒带走了。
自分自身は指導者に酒やタバコを贈ったこともないのに、今日、指導者から2本も高級酒をもらうなんて、これにはいったいどんなからくりがあるというのか。関さんはうろたえつつも、口では慌てて丁寧にそれを断った。しかし、局長は引き下がらなかったので、さらに断ることもできず、仕方なく酒を持ち帰った。
#换机选折叠屏还是直屏##汉洋折衷##泡茶#
第二天一上班,局长又打电话把老关叫去。一见老关进门,局长就笑眯眯地问:“咋样,这酒是真的吧?”
翌日、出勤するなり、局長がまた電話をしてきて、関さんを呼び出した。関さんが入って来るのを見るなり、局長はにこにこと微笑んで、「どうだった? あの酒は本物だったろ?」と訊いた。
老关忙道:“是真的,绝对是正宗茅台!”其实昨晚回到家,他抱着两瓶酒左看右看,压根儿就没打开喝。
関さんは、「本物です。絶対、本物の茅台酒です」と慌てて答えた。実際には昨夜家に帰ると、彼は2本の酒を抱えて何度もしげしげと眺めたものの、開けて飲んだりはしていなかった。
局长告诉老关,这酒是他一个亲属回收来的,这个亲属常年回收茅台酒,听说老关的儿子在茅台酒厂工作,有很多人找他买酒,这个亲属就想通过老关把回收的茅台酒卖出去。
局長は関さんに、この酒は彼の親戚から引き取ったもので、この親戚はしょっちゅう茅台酒を引き取っているので、関さんの息子が茅台酒工場で働いていて、彼に酒を買ってくれるよう頼む人が多いと聞いて、関さんを通して引き取った茅台酒を売りたいと考えたのだと言った。
听了局长的说辞,老关彻底明白了,这是局长假借亲戚的名义高价卖掉下属送他的茅台酒。局长爱喝酒而且爱喝茅台,这是局里人尽皆知的事。
局長の言い訳を聞き、ようやく関さんは理解した。局長は親戚の名を借りて、高価格で部下からもらった茅台酒を売ろうと考えたのだ。局長が酒好きで、特に茅台酒が好きなのは局の人なら誰もが知っていることだった。
全局一共二百多人,逢年过节总有不少人拎着茅台酒去局长家。局长喝不过来,就想把酒变现。
局にはあわせて200人余りが働いており、新年の挨拶に多くの人が茅台酒を携えて局長の家へ行く。局長は飲み切れず、現金に換えようと思ったに違いない。
“这是个商机啊!”老关心里说,“一边是想送礼的同事同学朋友提供的需求市场,一边是局长提供的茅台酒货源,这买卖太好做了。”
「これはビジネスチャンスだ」と関さんは胸の中で言った。「一方には贈り物をしようと考えている同僚や友人が需要市場を提供していて、もう一方では、局長が茅台酒の供給源を提供してくれる。この商売はうってつけだぞ」
老关乐呵呵地应承了局长。此后,一有人找他买茅台,他就到局长家楼下往局长家打个电话,局长夫人会悄悄把酒送到楼下。
関さんは、喜び勇んで局長の頼みに応えた。この後、彼から茅台酒を買う人がいたら、彼は局長の家の下から局長の家に電話をかけ、局長夫人がこっそりとお酒を下まで持ってきてくれるようになった。
年节时同事找他买茅台,然后去送给局长,年节过后通过局长夫人,这些茅台又回到他手中。对老关来说,这绝对是个“良性循环”,因为每瓶酒局长夫人都会给他一百元操心费,一年下来赚了一万多块呢。
正月や節句を迎えるたび、同僚が彼から茅台酒を買い、それを局長に贈り、その後に局長夫人を通してこれらの茅台酒が彼の手元に戻っていく。関さんからすると、これは「好ましい循環」に他ならず、なぜなら局長夫人が1本ごとに彼に100元の心づけをくれるためで、一年もすれば儲けは1万以上にもなった。
更让老关惊喜的是,前不久局里一个科长退休了,几个后备干部争得头破血流,局长办公会研究决定让老关接任科长。
さらに関さんが喜んだのは、先日、科長が一人退職し、数人が激しい後継者争いを繰り広げていたのだが、局長が業務会議で、関さんに科長を引き継がせると決めたことだ。
局长的意见是:老关工作阅历丰富,早就该提拔重用了。
局長の意見は、関さんは仕事の経験が豊富で、とっくの昔に重用されているべき人物だというものだった。
茅 台マオタイ 酒
星期五下午,还有半个钟头就要下班了,老关靠在椅子上正闭目养神,桌上的电话突然响起。
金曜日の午後、あと30分で終業時間という時、関グワンさんが椅子にもたれかかり、目を閉じてくつろいでいると、机の上の電話が突然鳴り出した。
看过来电显示,老关心里一惊,电话是局长打来的。“老关,你下班后到我这来一趟。”局长的话里听不出情绪。
発信元を見て、関さんはドキッとした。電話は局長からのものだった。「関さん、仕事が終わったらちょっと私の所に来てくれないかな」。局長の口ぶりからは、彼の機嫌を伺い知ることはできなかった。
老关在单位是个闲人,干了二十多年还是个科员,平时工作也不忙,大部分上班时间都耗在看报喝茶上了,在局长眼里当然没什么存在感。今天突然得蒙召见,老关心里不免有些七上八下的。到了下班时间,老关上楼敲开局长办公室的门。
関さんは局の中でも窓際族で、20年余りずっと平職員で、普段は仕事も忙しくないので、勤務時間はほとんど新聞を読み、お茶を飲んで過ごし、当然局長にとって影の薄い存在であった。今日、突然「お召し」があったことに関さんは狼狽した。終業時間が来ると、関さんは上階に行き、局長の部屋のドアをノックした。
局长热情地把老关让到沙发上,“老关呐,听说你儿子在贵州茅台酒厂上班?”“啊,是,是在茅台酒厂上班。”
局長は親切に関さんをソファーに導いた。「関さん、あなたの息子が貴州茅台酒工場に勤めていると聞いたんだが」「あ、はい。茅台酒工場で働いています」
老关磕磕巴巴地回答,心里越发不安起来。老关的儿子去年大学毕业应聘到贵州茅台镇一家民营酒厂工作,好面子的老关跟人吹嘘说儿子在茅台酒厂上班。
関さんはぎこちなく答えたが、心の中ではどんどん不安が広がっていた。関さんの息子は昨年大学を卒業し、貴州の茅台鎮にある民営酒造工場で働いているが、メンツにこだわる関さんは、息子が茅台酒工場に勤めていると嘘をついていた。
结果这一吹嘘不要紧,过年时单位同事都托他买原产地的正宗茅台酒。老关的儿子刚参加工作,单位也不是茅台酒厂,根本没有买酒的门路。
その嘘のおかげで、年末になると同僚たちがみな彼に、本場ものの茅台酒を手に入れてくれと頼むようになった。関さんの息子は仕事を始めたばかりだし、働いているところも茅台酒工場ではないので、酒を手に入れる手段はまったくなかった。
无奈之下,老关只好花高价在当地买了一箱茅台酒,谎称是儿子从茅台酒厂带回来的,分给了大伙,这才圆上一张老脸。
仕方なく、関さんは高いお金を出して現地で茅台酒を一箱買い、息子が茅台酒工場から持ってきたと嘘をついて、みんなに分け与え、ようやくメンツを保った。
老关正揪着心等局长发话,局长却笑着从柜子里拿出两瓶茅台酒,“老关呐,这是别人送我的,你拿回去尝尝,看是不是真的茅台酒。”
関さんは気をもみながら局長が話を切り出すのを待っていたが、局長は笑いながら戸棚から茅台酒を2本出してきて、「関さん、これはもらい物なんだけど、持ち帰って味わってくれないかな。これが本当の茅台酒かどうか、確かめてほしいんだ」と言った。
自己从来没给领导送过好烟好酒,今天领导却给自己送两瓶好酒,这是唱得哪出戏啊?老关心里嘀咕,嘴上赶紧客气地拒绝。局长一再坚持,老关不好再推托,只得把酒带走了。
自分自身は指導者に酒やタバコを贈ったこともないのに、今日、指導者から2本も高級酒をもらうなんて、これにはいったいどんなからくりがあるというのか。関さんはうろたえつつも、口では慌てて丁寧にそれを断った。しかし、局長は引き下がらなかったので、さらに断ることもできず、仕方なく酒を持ち帰った。
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第二天一上班,局长又打电话把老关叫去。一见老关进门,局长就笑眯眯地问:“咋样,这酒是真的吧?”
翌日、出勤するなり、局長がまた電話をしてきて、関さんを呼び出した。関さんが入って来るのを見るなり、局長はにこにこと微笑んで、「どうだった? あの酒は本物だったろ?」と訊いた。
老关忙道:“是真的,绝对是正宗茅台!”其实昨晚回到家,他抱着两瓶酒左看右看,压根儿就没打开喝。
関さんは、「本物です。絶対、本物の茅台酒です」と慌てて答えた。実際には昨夜家に帰ると、彼は2本の酒を抱えて何度もしげしげと眺めたものの、開けて飲んだりはしていなかった。
局长告诉老关,这酒是他一个亲属回收来的,这个亲属常年回收茅台酒,听说老关的儿子在茅台酒厂工作,有很多人找他买酒,这个亲属就想通过老关把回收的茅台酒卖出去。
局長は関さんに、この酒は彼の親戚から引き取ったもので、この親戚はしょっちゅう茅台酒を引き取っているので、関さんの息子が茅台酒工場で働いていて、彼に酒を買ってくれるよう頼む人が多いと聞いて、関さんを通して引き取った茅台酒を売りたいと考えたのだと言った。
听了局长的说辞,老关彻底明白了,这是局长假借亲戚的名义高价卖掉下属送他的茅台酒。局长爱喝酒而且爱喝茅台,这是局里人尽皆知的事。
局長の言い訳を聞き、ようやく関さんは理解した。局長は親戚の名を借りて、高価格で部下からもらった茅台酒を売ろうと考えたのだ。局長が酒好きで、特に茅台酒が好きなのは局の人なら誰もが知っていることだった。
全局一共二百多人,逢年过节总有不少人拎着茅台酒去局长家。局长喝不过来,就想把酒变现。
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“这是个商机啊!”老关心里说,“一边是想送礼的同事同学朋友提供的需求市场,一边是局长提供的茅台酒货源,这买卖太好做了。”
「これはビジネスチャンスだ」と関さんは胸の中で言った。「一方には贈り物をしようと考えている同僚や友人が需要市場を提供していて、もう一方では、局長が茅台酒の供給源を提供してくれる。この商売はうってつけだぞ」
老关乐呵呵地应承了局长。此后,一有人找他买茅台,他就到局长家楼下往局长家打个电话,局长夫人会悄悄把酒送到楼下。
関さんは、喜び勇んで局長の頼みに応えた。この後、彼から茅台酒を買う人がいたら、彼は局長の家の下から局長の家に電話をかけ、局長夫人がこっそりとお酒を下まで持ってきてくれるようになった。
年节时同事找他买茅台,然后去送给局长,年节过后通过局长夫人,这些茅台又回到他手中。对老关来说,这绝对是个“良性循环”,因为每瓶酒局长夫人都会给他一百元操心费,一年下来赚了一万多块呢。
正月や節句を迎えるたび、同僚が彼から茅台酒を買い、それを局長に贈り、その後に局長夫人を通してこれらの茅台酒が彼の手元に戻っていく。関さんからすると、これは「好ましい循環」に他ならず、なぜなら局長夫人が1本ごとに彼に100元の心づけをくれるためで、一年もすれば儲けは1万以上にもなった。
更让老关惊喜的是,前不久局里一个科长退休了,几个后备干部争得头破血流,局长办公会研究决定让老关接任科长。
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局长的意见是:老关工作阅历丰富,早就该提拔重用了。
局長の意見は、関さんは仕事の経験が豊富で、とっくの昔に重用されているべき人物だというものだった。
2022.09.15
2012.09.15
Modelpress 專訪#堀夏喜# 前編
FANTASTICS の堀夏喜(ほり・なつき/25)が、ドラマ特区「少年のアビス」(毎週木曜MBS: 24時59分~ tvk:23時~)で物語のキーマン・峰岸玄を演じる。これまで彼が息を吹き込んできたキャラクターの中でもひときわ様々な過去や葛藤を抱えた難役―――多忙なスケジュールの中でも、彼は全身全霊で玄に向き合い続けた。玄を生き抜いた期間で感じた自分との共通点、そして彼の “人生を変えてくれた人物”とは。<インタビュー前編>
堀夏喜「少年のアビス」で主人公の旧友・峰岸玄役に
2020年から「週刊ヤングジャンプ」で連載をスタートし、累計発行部数100万部突破中の人気コミック「少年のアビス」(峰浪りょう作)を実写ドラマ化した同作は、閉塞感が漂う田舎町の小さな世界の中で、行き場がない高校2年生の少年・黒瀬令児(荒木飛羽)と強烈な個性を放つ登場人物たちの、“心中”から始まるスーサイドラブストーリー。
堀が演じているのは、令児の旧友・峰岸玄。有限会社「峰岸建設」の社長の息子で、高校には進学せず働いており、令児をパシリに使っている。
堀夏喜「少年のアビス」原作ファンへの想い「絶対に裏切りたくない」
― まずは玄役のオファーが来た時の心境から教えてください。
堀:僕はこのお話をいただいてから原作を読ませていただいたのですが、シビアなシーンや人間の暗い深い部分を描いたシーンがたくさんあったので、どうやって映像にするんだろうとすごく興味深かったです。また玄は複雑な過去を背負った重要なキーマンでもあるので、しっかりと準備をして誠心誠意演じさせていただきたいと思いました。すごく気合いが入りましたね。
― 人気のある作品の実写化に出演するプレッシャーは感じられましたか?
堀:そうですね、原作がある作品の映像化に出演する機会がまだ少ないこともあって…。原作を読んでみてとても魅力的だと感じ、僕も大好きな漫画になったので、だからこそたくさんいる原作ファンの方の期待や楽しみにしている気持ちを絶対に裏切りたくないと思いました。
堀夏喜、玄役で大事にした“バランス”
― 今まで堀さんが演じられてきたキャラクターの中でも、ひときわたくさんのものを抱えていて掴むのも難しい役だったかと思います。役作りではどのようなことを意識されましたか?
堀:玄は本当に色々な過去を経て自分を隠しているというか、自分の本心を怒りや暴力、虚勢などで覆い隠している人間だなと僕は感じました。だから一つのセリフに対しても、表面的な意味だけじゃなくてその裏に隠された意味が絶対にあると思います。それを演技で出していくのは難しいですが、玄として自分が意識するのとしないのでは違うんだろうなと思ったので、一つ一つ整理しながら、ちゃんと考えながら演じるというのを気を付けました。
― 視聴者にとってストーリー序盤の玄は“嫌なやつ”とも捉えられてしまうかと思いますが、物語が進むにつれてだんだんと本当の姿が見えてきますよね。堀さん自身は最初から玄の全てを知った上で演じられているので、徐々にその本当の姿を見せていくというのも難しいのかなと感じました。
堀:そうですね。本心を踏まえて演じるのももちろんですが、僕が最初に原作を読んで抱いたその初見の人の感覚というのはすごく大事だから、そのまさに最初の方の“嫌なやつ”という部分は素直に嫌なやつになりたいなと思いました。どっちもバランスよく大事にしようと考えていました。
堀夏喜、ビジュアル面で意識したこと
― オールバック姿も印象的ですが、ビジュアル面でこだわっていたポイントはありますか?
堀:玄は原作でとにかく鋭いんです。目つきも髪型も全てが鋭くて人間的にも尖っているので、そういうところはできる限り寄せたいなと思い、鋭い印象を持ってもらえるように意識しました。眉毛も頑張って気持ち細めにしてみたり…(笑)。
― 完成披露トークイベントでも強い目つきでコンタクトが何度もとれてしまったというお話がありましたが、それも鋭さを意識された結果だったんですね(笑)。
堀:あれはちょっと本当にびっくりでしたね(笑)。「瞬きすればいいだけの話ですよね!そうですよね!」ってなりました(笑)。
荒木飛羽&本田望結ら“幼馴染3人組”での撮影裏話
― 幼馴染3人(堀・荒木・本田望結)の中では堀さんが1番年上ですが、現場の雰囲気はいかがでしたか?
堀:どのシーンでもスタッフさんがとにかく元気に現場を回してくださったので、すごくスムーズで助かりました。あと令児役の飛羽くんが、本当にそのまま真っ当な17歳って感じだったというか(笑)。とても無邪気で何かを見つけると僕に言ってきてくれたり、壁なく接してくれました。ムードメーカーで皆をほわっとさせてくれる役割だったので、それもあって現場も明るい雰囲気でした。
チャコ役の本田望結ちゃんもすごく明るい方で、飛羽くんとは年も近かったので話が合ったみたいでめちゃくちゃ話していたんですけど、僕もそこに混ぜてもらいました(笑)。2人の年代の頃に戻った気分で楽しかったです。
― お兄さん的ポジションというよりは、同年代と話しているような感じだったんですね。
堀:僕も2人のおかげでそんなに構えることなくいられたので、どちらかと言えば同じような目線でした。「虫が嫌だ」とか…(笑)。
― 確かにすごく自然豊かな場所で撮影されていましたね(笑)。
堀:そうなんです。なので虫の話とか、撮影中は近所でしょっちゅう花火大会がやっていたので「あそこで花火やってる」とか「今日は月が綺麗だ」とか、本当にくだらないことばっかり話していました(笑)。
― 堀さんはパーソナルスペースが広いというお話を以前されていたので、共演者の方と撮影期間でぐっと距離を縮められていて、少し意外だったところもありました。
堀:それは飛羽くんの人柄のおかげです。すごく自然体なんですけど、するっと入ってくるところがあって。本当に人との距離感の詰め方が上手というか、多分本人は意識していないんだろうけど、そういうところはもともとの人間性として素晴らしいと思います。
堀夏喜、玄には「共感できる」
― 実際に演じてみて、玄に共感できるポイントはありましたか?
堀:玄はすごく行き切った役ですけど、僕は共感できる部分が割と多かったです。本心を隠してしまったり真逆のことを言ったりやったりしちゃうのは、玄はやり過ぎているにしても、理解できるところがありました。だから演じる上でも、玄になりきるのがそこまで大変だったかと言われるとそうでもなくて。共感できる部分があったからセリフもスッと入ってきたので、玄と僕の性格で共通点はあったと思います。
― 堀さんも本心をあんまり表に出されないタイプなんですね。
堀:天の邪鬼です。思っていることと逆のことをやっちゃうとか、そういうのはすごいわかります(笑)。
堀夏喜の“世界を変えてくれた人物”
― 令児はナギ(北野日奈子)と出会って自分の世界が大きく変わっていきますが、堀さんの“世界を変えてくれた人物”を教えてください。
堀:う~ん…母でしょうか。僕の「ダンスやりたい」とか「アーティストになりたい」という気持ち全部を肯定してくれたし、のびのびやらせてくれたし、それがなかったら絶対こういう仕事をやれていないです。そもそも僕は性格的にすごく恥ずかしがり屋で子どもの頃から全然外に出て行かない子だったので、それでダンスをやらせてくれたのが思い返すとすごいなと。ありがたいですし、そこから僕が何かに挑戦しようとするといつも味方についてくれたのは母だったなと、今になって思います。
― 今でも頻繫に連絡を取られているんですか?
堀:そうですね。何かあれば連絡を取っていて、仲もすごくいいです。
― その時に応援の言葉をかけてくれる?
堀:たまに「最近どう?」みたいなやりとりがあったり、「忙しいけどたまには帰っておいでね」くらいの感じです(笑)。
― では改めて、放送を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
堀:人間の深いところを描きながらも、なぜか心惹かれてしまうような独特な魅力がある作品なので、映像にした時にその良さが失われないように頑張って演じさせていただきました。最終回まで毎話毎話展開が目まぐるしく、どの回も見逃せないので、ぜひ1秒たりとも目を離さず観ていただきたいです。
★「少年のアビス」を始めとし、俳優としての活躍も止まらない堀。個人活動を通して感じたFANTASTICSへの想いや新たな夢について語ったインタビュー後編も公開中。
2012.09.15
Modelpress 專訪#堀夏喜# 前編
FANTASTICS の堀夏喜(ほり・なつき/25)が、ドラマ特区「少年のアビス」(毎週木曜MBS: 24時59分~ tvk:23時~)で物語のキーマン・峰岸玄を演じる。これまで彼が息を吹き込んできたキャラクターの中でもひときわ様々な過去や葛藤を抱えた難役―――多忙なスケジュールの中でも、彼は全身全霊で玄に向き合い続けた。玄を生き抜いた期間で感じた自分との共通点、そして彼の “人生を変えてくれた人物”とは。<インタビュー前編>
堀夏喜「少年のアビス」で主人公の旧友・峰岸玄役に
2020年から「週刊ヤングジャンプ」で連載をスタートし、累計発行部数100万部突破中の人気コミック「少年のアビス」(峰浪りょう作)を実写ドラマ化した同作は、閉塞感が漂う田舎町の小さな世界の中で、行き場がない高校2年生の少年・黒瀬令児(荒木飛羽)と強烈な個性を放つ登場人物たちの、“心中”から始まるスーサイドラブストーリー。
堀が演じているのは、令児の旧友・峰岸玄。有限会社「峰岸建設」の社長の息子で、高校には進学せず働いており、令児をパシリに使っている。
堀夏喜「少年のアビス」原作ファンへの想い「絶対に裏切りたくない」
― まずは玄役のオファーが来た時の心境から教えてください。
堀:僕はこのお話をいただいてから原作を読ませていただいたのですが、シビアなシーンや人間の暗い深い部分を描いたシーンがたくさんあったので、どうやって映像にするんだろうとすごく興味深かったです。また玄は複雑な過去を背負った重要なキーマンでもあるので、しっかりと準備をして誠心誠意演じさせていただきたいと思いました。すごく気合いが入りましたね。
― 人気のある作品の実写化に出演するプレッシャーは感じられましたか?
堀:そうですね、原作がある作品の映像化に出演する機会がまだ少ないこともあって…。原作を読んでみてとても魅力的だと感じ、僕も大好きな漫画になったので、だからこそたくさんいる原作ファンの方の期待や楽しみにしている気持ちを絶対に裏切りたくないと思いました。
堀夏喜、玄役で大事にした“バランス”
― 今まで堀さんが演じられてきたキャラクターの中でも、ひときわたくさんのものを抱えていて掴むのも難しい役だったかと思います。役作りではどのようなことを意識されましたか?
堀:玄は本当に色々な過去を経て自分を隠しているというか、自分の本心を怒りや暴力、虚勢などで覆い隠している人間だなと僕は感じました。だから一つのセリフに対しても、表面的な意味だけじゃなくてその裏に隠された意味が絶対にあると思います。それを演技で出していくのは難しいですが、玄として自分が意識するのとしないのでは違うんだろうなと思ったので、一つ一つ整理しながら、ちゃんと考えながら演じるというのを気を付けました。
― 視聴者にとってストーリー序盤の玄は“嫌なやつ”とも捉えられてしまうかと思いますが、物語が進むにつれてだんだんと本当の姿が見えてきますよね。堀さん自身は最初から玄の全てを知った上で演じられているので、徐々にその本当の姿を見せていくというのも難しいのかなと感じました。
堀:そうですね。本心を踏まえて演じるのももちろんですが、僕が最初に原作を読んで抱いたその初見の人の感覚というのはすごく大事だから、そのまさに最初の方の“嫌なやつ”という部分は素直に嫌なやつになりたいなと思いました。どっちもバランスよく大事にしようと考えていました。
堀夏喜、ビジュアル面で意識したこと
― オールバック姿も印象的ですが、ビジュアル面でこだわっていたポイントはありますか?
堀:玄は原作でとにかく鋭いんです。目つきも髪型も全てが鋭くて人間的にも尖っているので、そういうところはできる限り寄せたいなと思い、鋭い印象を持ってもらえるように意識しました。眉毛も頑張って気持ち細めにしてみたり…(笑)。
― 完成披露トークイベントでも強い目つきでコンタクトが何度もとれてしまったというお話がありましたが、それも鋭さを意識された結果だったんですね(笑)。
堀:あれはちょっと本当にびっくりでしたね(笑)。「瞬きすればいいだけの話ですよね!そうですよね!」ってなりました(笑)。
荒木飛羽&本田望結ら“幼馴染3人組”での撮影裏話
― 幼馴染3人(堀・荒木・本田望結)の中では堀さんが1番年上ですが、現場の雰囲気はいかがでしたか?
堀:どのシーンでもスタッフさんがとにかく元気に現場を回してくださったので、すごくスムーズで助かりました。あと令児役の飛羽くんが、本当にそのまま真っ当な17歳って感じだったというか(笑)。とても無邪気で何かを見つけると僕に言ってきてくれたり、壁なく接してくれました。ムードメーカーで皆をほわっとさせてくれる役割だったので、それもあって現場も明るい雰囲気でした。
チャコ役の本田望結ちゃんもすごく明るい方で、飛羽くんとは年も近かったので話が合ったみたいでめちゃくちゃ話していたんですけど、僕もそこに混ぜてもらいました(笑)。2人の年代の頃に戻った気分で楽しかったです。
― お兄さん的ポジションというよりは、同年代と話しているような感じだったんですね。
堀:僕も2人のおかげでそんなに構えることなくいられたので、どちらかと言えば同じような目線でした。「虫が嫌だ」とか…(笑)。
― 確かにすごく自然豊かな場所で撮影されていましたね(笑)。
堀:そうなんです。なので虫の話とか、撮影中は近所でしょっちゅう花火大会がやっていたので「あそこで花火やってる」とか「今日は月が綺麗だ」とか、本当にくだらないことばっかり話していました(笑)。
― 堀さんはパーソナルスペースが広いというお話を以前されていたので、共演者の方と撮影期間でぐっと距離を縮められていて、少し意外だったところもありました。
堀:それは飛羽くんの人柄のおかげです。すごく自然体なんですけど、するっと入ってくるところがあって。本当に人との距離感の詰め方が上手というか、多分本人は意識していないんだろうけど、そういうところはもともとの人間性として素晴らしいと思います。
堀夏喜、玄には「共感できる」
― 実際に演じてみて、玄に共感できるポイントはありましたか?
堀:玄はすごく行き切った役ですけど、僕は共感できる部分が割と多かったです。本心を隠してしまったり真逆のことを言ったりやったりしちゃうのは、玄はやり過ぎているにしても、理解できるところがありました。だから演じる上でも、玄になりきるのがそこまで大変だったかと言われるとそうでもなくて。共感できる部分があったからセリフもスッと入ってきたので、玄と僕の性格で共通点はあったと思います。
― 堀さんも本心をあんまり表に出されないタイプなんですね。
堀:天の邪鬼です。思っていることと逆のことをやっちゃうとか、そういうのはすごいわかります(笑)。
堀夏喜の“世界を変えてくれた人物”
― 令児はナギ(北野日奈子)と出会って自分の世界が大きく変わっていきますが、堀さんの“世界を変えてくれた人物”を教えてください。
堀:う~ん…母でしょうか。僕の「ダンスやりたい」とか「アーティストになりたい」という気持ち全部を肯定してくれたし、のびのびやらせてくれたし、それがなかったら絶対こういう仕事をやれていないです。そもそも僕は性格的にすごく恥ずかしがり屋で子どもの頃から全然外に出て行かない子だったので、それでダンスをやらせてくれたのが思い返すとすごいなと。ありがたいですし、そこから僕が何かに挑戦しようとするといつも味方についてくれたのは母だったなと、今になって思います。
― 今でも頻繫に連絡を取られているんですか?
堀:そうですね。何かあれば連絡を取っていて、仲もすごくいいです。
― その時に応援の言葉をかけてくれる?
堀:たまに「最近どう?」みたいなやりとりがあったり、「忙しいけどたまには帰っておいでね」くらいの感じです(笑)。
― では改めて、放送を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
堀:人間の深いところを描きながらも、なぜか心惹かれてしまうような独特な魅力がある作品なので、映像にした時にその良さが失われないように頑張って演じさせていただきました。最終回まで毎話毎話展開が目まぐるしく、どの回も見逃せないので、ぜひ1秒たりとも目を離さず観ていただきたいです。
★「少年のアビス」を始めとし、俳優としての活躍も止まらない堀。個人活動を通して感じたFANTASTICSへの想いや新たな夢について語ったインタビュー後編も公開中。
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